野鳥歳時記　夏

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氷点下15℃に凍える八ヶ岳の私の山荘
I never get confused with the wild birds that come to my garden.
「八ヶ岳の木立に隠れて都会人が住む　－15℃冬でも住めれば一流の住まいであり住む場所でもある」
亜高山帯のシラビソやミズナラ、シラカバ、カラマツの林が創りだす四季の彩りを映し出すテラスの椅子でくつろぐことを歓びとして生きていれば良い。
氷点下15℃に凍える八ヶ岳の私の山荘
執筆甲斐鐵太郎

氷点下15℃に凍える八ヶ岳の私の山荘
執筆甲斐鐵太郎旅行家

旅のエッセー集　甲斐鐵太郎

氷点下15℃に凍える八ヶ岳の私の山荘　甲斐鐵太郎

朝の光が眩しい。尾根道になるのが待ち遠しい。夏沢峠をめざしてオーレン小屋を出発する。８月中旬の八ヶ岳登山。

氷点下15℃に凍える八ヶ岳の私の山荘　甲斐鐵太郎

雲が湧き赤岳が霧に包まれた。大同心と小同心が見えている。晴れた日の８月中旬の八ヶ岳登山。

氷点下15℃に凍える八ヶ岳の私の山荘　甲斐鐵太郎

亜高山帯のシラビソやミズナラ、シラカバ、カラマツの林が創りだす四季の彩りだが照度をあわせると樹木は暗くなる。

氷点下15℃に凍える八ヶ岳の私の山荘　甲斐鐵太郎

遊び小屋の屋根の冬季でも緑を残すシラビソと赤松の林。カラマツもミズナラも葉は落ちてのシラビソと赤松の緑が残る。

氷点下15℃に凍える八ヶ岳の私の山荘　甲斐鐵太郎

亜高山帯のシラビソやミズナラ、シラカバ、カラマツの林が創りだす四季の彩りを映し出す。

氷点下15℃に凍える八ヶ岳の私の山荘　甲斐鐵太郎

2024‎年‎10‎月‎18‎日に撮影したときにはカラマツの葉は緑であった。冬になると景色はさみしくてならない。‎

氷点下15℃に凍える八ヶ岳の私の山荘　甲斐鐵太郎

ミズナラに絡まるツタの黄葉。紅葉になることもあるのですがこの場所では黄葉となる。風情のある山林は少ない。

（タイトル）

氷点下15℃に凍える八ヶ岳の私の山荘　甲斐鐵太郎

（本文）

　探し物をする。郵便物だ。３時間それをやったが見つからない。そのようにして午前をいそがしくしていた。

　諦めてひと休み。インスタント・コーヒーを木曽の朱塗りのカップに注ぎ何だかんだと４杯飲んだ。探し物のあることへの苛立ちの反動なのだろう。午後１時50分。冬のお日さまがお日さまが南の窓から射して明るくまた温もりも最高の状態。この日は2024年12月05日（木）。

　調べものをしていた。起き立てからずっとそうであったのだ。そこに郵便物の探し物の用事をが舞い込んで家の中をあちこち動き回っていた。写真がでてきて、また秋に調達してあった雪の丘道を歩くときの補助具にも気付いた。このような出来事が心に蝋燭を灯す。

　昨夜は日本語の変化のことで気付かせる二つの手がかりがあって歓びを覚えた。音楽のことでは吉田秀和の語りとモーツアルトなどのFM 番組の録音にであった。音楽とその解説であり意味があることなのであろうが私には串田孫一のものがしっくりくる。

音楽の絵本「冬の記憶」串田孫一詩と朗読
https://www.youtube.com/watch?v=r36QlU89CLE

串田孫一　とうきょうFM「音楽の絵本」の録音版

がとても良い。このFM放送を聞いたことがあるような気がするのは、同じような雰囲気の串田孫一の音楽の絵本の印象がもたらすものであるからだろうか。音楽の絵本が選び出す音楽は、朗読のバック・ミュージックとなり、音楽だけが時に走り出す。その心地よさと特別であり、ありがとうの思いが沸き上がる。

　12月になって庭の餌台の水鉢は凍ったままになっている。朝に湯を差して融かしてやっても夕方になると凍っている。そのような高原の山荘での暮らしである。餌台の昨日の訪問者はリスであったようだ。ウッドデッキ・テラスに据えられた餌台のヒマワリの種をそのわきしゃがみ込んで食べた痕跡が明瞭である。冬眠前のヤマネもやってくる。おっとりと動いてよちよちとコナラの昇り降りしてる。

　次のような文章を残していることに気付いた。深い意味はないのだが現在の暮らしへのヒントになることが書いてあった。

　2016年07月27日付けの八ヶ岳紀行である。

　「八ヶ岳の木立に隠れて都会人が住む　－15℃冬でも住めれば一流の住まいであり住む場所でもある」

　山懐にはいると緑の濃さに驚く。山の緑はこれほどに濃かったのだ。八ヶ岳である。夏沢峠以南の南八ヶ岳を八ヶ岳と呼ぶことが多い。本州の中央部に独立して大きな塊となっている山が八ヶ岳である。八ヶ岳の周囲には木立に隠れて都会人が住む。冬でも住むことができるようであればそれは一流の住まいであり、住む場所でもある。氷点下15度（摂氏）の冬の八ヶ岳で山麓生活を楽しめる人は多くはない。

　夏の八ヶ岳はよい。なにより緑が濃い。山麓に踏み入ると人の心も体も緑色に染まる。気ままな長期休暇を過ごすのにはよい。学校教員とくに大学教員は八ヶ岳でそのようにして過ごすことができたが今の時代はどうであろうか。国立大学（法人）では人文科学系統の学部学科が消えている。（以上）

　上のように記したのは自分を語るためであった。ウッドデッキ・テラスを改装中である。長年の風雨で傷んだ手すりを外した。デッキを大きく広げ、屋根を高く大きく架けた。この後の改造計画のために八ヶ岳高原ロッジの海の口自然郷の建物を見ている。庭の木々と空を見ること。蓼科山は木々の成長につれて姿を冬になるとわずかに確認できるだけになった。道にでれば姿は大きいし隣の北横岳もみえる。良いではないか贅沢は言うものではない。デッキの三方に板を渡してテーブルとすること。板はヒノキ、サクラ、クリ、ほか気に入ったものを順次調達する。庭というか向こうの林と空が良くみえるようにはしておく。何故ならそのためのデッキ・テラスであったから。サンルーム形式にするか、引き戸で囲うか、大きななどにして景色を残すか。

　そうしたことと併せて支えを強化する作戦を練る。鉄筋コンクリートで補強し地下空間をつくる。２メートルはある支柱に載っているウッドデッキなのだから。

　知識を膨らますのに伴って知恵が湧いてくるのを待っている。

　小さな山荘と屋根を架けた大きなウッドデッキ・テラスでの慎ましい暮らし。亜高山帯のシラビソやミズナラ、シラカバ、カラマツの林が創りだす四季の彩りを映し出すテラスの椅子でくつろぐことを歓びとして生きていれば良いのだ。

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旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey)　旅行家甲斐鐵太郎
essay and journey(essay of journey)　by kai tetutaro

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