野鳥歳時記　夏

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安楽椅子の延長として電動リクライニングベッドに行き着いた
電動リクライニングベッドで身体を起こしてパソコンを使い60インチ画面のテレビをみる
I arrived at the electric reclining single bed as an extension of the easy chair
執筆甲斐鐵太郎

安楽椅子の延長として電動リクライニングベッドに行き着いた
電動リクライニングベッドで身体を起こしてパソコンを使い60インチ画面のテレビをみる
執筆甲斐鐵太郎旅行家

安楽椅子の延長として電動リクライニングベッドに行き着いた甲斐鐵太郞
安楽椅子の延長として電動リクライニングベッドに行き着いた

電動リクライニングベッドで体を起こしてテレビをみる。

安楽椅子の延長として電動リクライニングベッドに行き着いた

安楽な姿勢を求めるロッキングチェアー。

安楽椅子の延長として電動リクライニングベッドに行き着いた

電動リクライニングベッドに行き着いた。

安楽椅子の延長として電動リクライニングベッドに行き着いた

ウインザーチェアーの味わい深い木肌の座面。

安楽椅子の延長として電動リクライニングベッドに行き着いた

マキシマシェルフ3モーター電動リクライニングベッド。

安楽椅子の延長として電動リクライニングベッドに行き着いた

グータラ生活を求めるとシモンズ電動リクライニング。

安楽椅子の延長として電動リクライニングベッドに行き着いた甲斐鐵太郞

（本文）

　ロッキングチェアを安楽椅子というのかどうかは知らない。安楽椅子とは言葉が過ぎるのではないか。パソコン業務の快適さを求めて椅子をとっかえひっかえ、することが続いている。背後に忍び寄っているのは身体の弱体化である。身体が長いあいだ椅子に腰掛けているだけの力がないのにも関わらず椅子をあれこれいじっているのだ。快適さは椅子と机とパソコンモニターとキーボードの位置の相互関係によって決まる。キーボードとマウスは無線式にした。操作の最適さ、そして自在度を求めてのことである。パソコンとモニターも無線でつなぐことができるようだがそれをしようとすると投じる費用がおおきくなる。

　憧（あこが）れでもあったテレビをみるための大型モニターを備えた。シャープの60インチ画面だ。60インチは何cmかというと、これは画面対角の長さであり152.4cmだ。画面横幅は132.59cmである。60インチ画面をして60型と通称する。パナソニックのある機種の60型（60インチ画面）はミリメートルで表示すると画面寸法の幅は1,317mm、高さは741mm、対角は1,511mmである。普通の人が家庭で使うテレビモニターのサイズとしては60型は最大級といって差し支えない。室内空間との兼ね合いでは持て余すほどの大きさである。シャープの60インチ画面はプロ野球やドラマ映像を細部まで映し出す。ディテールとはこのことか。14インチモニターではみえない部分が60インチではみえない部分が映像に出現する。14インチが当たり前の者には60インチの映像は驚きである。古い民宿の14インチ画面をみてこのことを感じる。

　テレビの前に据えたロッキングチェアで野球をみているのは良いが眠るためにはベッドに移らなくてはならない。ベッドがロッキングチェアのようにならないものか、と思案していると分かっていたことだが電動リクライニングベッドを使えばよいのだ。背を持ち上げて足部を上げてという動作をする。ベッドに載せたマットレスを上昇させる機能が付いているのが３モーター駆動の電動リクライニングベッドである。

　飯を食って酒を飲んでそのままベッドで睡眠に就くことを願っている。ほか弁をホテルのベッドに腰掛けてビールを飲みながら食べそのまま就寝ということを家でする。母が使っていた電動リクライニングベッドをテレビの前に据えた。シングルベッドだから少々狭い。セミダブルのマットレスを使ってもよい。片側10cm広げるための金属ネットを取り付ける。これには少し問題がある。3モーターのリクライニング方式は腰の部分がベッド枠から下になる構造を採っている。セミダブルのマットレスはベッドの枠に引っかかって腰の部分が落ちない。

　グータラ生活を追求しているとこのようなことになった。電動リクライニングベッドで身体を起こしてパソコンを使い60インチ画面のテレビをみる。コーヒーカップが倒れてマットレスを汚すことになるが仕方がない。横着者への仕打ちと受け止める。

　シモンズ（SIMMONS）のマキシマシェルフ3モーター電動リクライニングシングルベッドは定価が54万円であったのだ。電動システムとしてのモーターとリンク機構の故障を警戒する。

　米国のベッドメーカーシモンズのシモンズベッドは世界で大きななシェアをもつ。極上の睡眠がシモンズベッドの開発姿勢。安眠へのこだわりがマットレスのビューティレストを備える。コイルスプリングの素材、硬さ、ポケットコイルの袋、コイル配列、コイル数など、マットレスを形成する要素を吟味している。

　マットレスの硬さの調整のための詰め物を多くすると劣化要因になる。スプリングによってマットレスの機能を発揮させている。詰め物ではなく弾性に富んだコイルスプリングによって求められる硬さを生み出し、ひとつひとつ独立した特殊不織布のポケットコイルが点となって身体を支え自然な寝姿勢ををつくる。

　ポケットコイル方式の弱点はへたりやすさだと考えるフランスベッドは別のスプリング方式でマットレスをつくる。シモンズベッドでもマットレスの硬さはさまざまであり、人によってそれで良いことも或いは悪いこともある。フランスベッドの或る種の硬さ具合が好みという人もある。

　電動リクライニングベッドはコントローラースイッチで好きな姿勢に調整することができる。コントーラーのボタンを押すとヘッド側とフット側、それぞれの角度を上下させて好みの位置を選べる。頭部ボタンを押してヘッド側の角度を上げて読書にあった位置にする。またテレビをみるのによい位置を選ぶ。脚部ボタンを押してフット側の角度を上げて足の疲れをやわらげることができる。ベッドの寸法は幅がマット：100cmで全体：105cm、奥行はマット：198cmで全体：230cm、高さはマット：18cmで全体：80cm。マットレス上部までの高さは45cmだ。

　私の休憩はパソコンモニターから眼を離すことである。テレビはながらで見ている。モニターから目を離してリクライニングベッドに横たわって本を読むか、テレビをみることが休憩である。菓子と果物とコーヒーで休憩をする。コーヒーをこぼすとベッドに染みが付く。リクライニングベッドは横たわるためだけではなしに椅子と同じ働きをする。リクライニングベッドは介護ベッドとして使われる。介護する側にも介護される側にも都合の良い状態をつくりだすことができるためである。

　日本では布団ができるまではどのように横たわっていたか。縄文時代では囲炉裏（いろり）の土間の縁の上は盛り上げてあった。ゴリラは寝床をつくる。布団や寝台のようなものだ。寝台はあちらの言葉ではベッドという。ベッドに柔らかな敷物を載せる。敷物はマットレスという。マットがないという意味でのマットレスではなく、ひとくくりの言葉としてマットレスなのでありそれは敷物なのだ。ベッドの主機能を敷物のマットレスが担うようになった。筒状のバネを1,000個ほど用いて敷物をつくる。それがマットレスと呼ばれている。ウレタンフォームを用いた敷物もマットレスと呼ばれるからややこしい。

　アニメーション作家の宮崎駿（みやざき・はやお）氏は思案につまるとベッドに横になる。ベッドに横になって休息すること知恵が湧き出す。私もこれに倣うことにしている。睡眠しているかまどろんでいるときに数学の解答が浮かぶことがある。脳は睡眠という休憩を求める。睡眠中に脳は情報の再更新をして新しい自分をつくりだしている。睡眠中は意識活動の中断期間でもある。夢をみることがあるけれども8時間の睡眠中は社会活動は中断される。人の一生の三分の一は社会活動もまともな思考活動も止めている。人は持ち時間の三分の一は睡眠という休憩時間を与えられているのだと考えれば気軽に踏ん張りや苦労に向き合うことができる。

2020-09-01-i-arrived-at-the-electric-reclining-single-bed-as-an-extension-of-the-easy-chair-

旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey)　旅行家甲斐鐵太郎
essay and journey(essay of journey)　by kai tetutaro

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