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国道158号線 松本市に向かう冬の旅である 執筆 甲斐鐵太郎

国道158号線 松本市に向かう冬の旅である 執筆 甲斐鐵太郎
旅行家 甲斐鐵太郎



国道158号線 松本市に向かう冬の旅である 執筆 甲斐鐵太郎


国道158号線 松本市に向かう冬の旅である 執筆 甲斐鐵太郎

2月21日の奥飛騨は雪の中であった。諏訪市に向かう。

国道158号線 松本市に向かう冬の旅である 執筆 甲斐鐵太郎

高原の樹木コメツガの巨木に巣箱が掛けてあった。

国道158号線 松本市に向かう冬の旅である 執筆 甲斐鐵太郎

コメツガの樹林に雪が絡まっていた。冬の奥飛騨である。

国道158号線 松本市に向かう冬の旅である 執筆 甲斐鐵太郎

奈川渡ダム(ながわどダム)周辺を散策する人はいない。

国道158号線 松本市に向かう冬の旅である 執筆 甲斐鐵太郎

右手を梓川が流れる。冬季の梓川は陰湿である。

国道158号線 松本市に向かう冬の旅である 執筆 甲斐鐵太郎

雪が残る道に赤い橋があった。梓川を渡る。

国道158号線 松本市に向かう冬の旅である 執筆 甲斐鐵太郎

新島々に近づくと右手に竜島温泉「せせらぎの湯」がある。

国道158号線 松本市に向かう冬の旅である 執筆 甲斐鐵太郎

松本インターに近づくと向こうに美ケ原高原が見える。

国道158号線 松本市に向かう冬の旅である 執筆 甲斐鐵太郎

コンビニで100円珈琲を買う。便利なものだ。

国道158号線 松本市に向かう冬の旅である 執筆 甲斐鐵太郎

JR上諏訪駅だ。夕暮れになっていた。

国道158号線 松本市に向かう冬の旅である 執筆 甲斐鐵太郎

駅横のいずみ屋では何種類かの諏訪の酒の利き酒をする。

国道158号線 松本市に向かう冬の旅である 執筆 甲斐鐵太郎

緋の毛氈のうえのお雛さまは桃の花とともに飾られていた。

(タイトル)
国道158号線 松本市に向かう冬の旅である 執筆 甲斐鐵太郎

(本文)

 冬の旅行である。旅とは歩くことだった時代には冬の旅とは死と隣り合わせであった。「野ざらしを心に風のしむ身かな」と松尾芭蕉は詠んだ。

 松尾芭蕉は貞享元年(1684年)秋の8月から翌年4月にかけて伊賀上野への旅をした。旅立ちに際して詠んだのが上の句である。この句を引いてこの旅が「野ざらし紀行」と銘打れた。「笈の小文」「おくのほそ道」へとつながる。

 温泉宿に泊まって車で次の宿に向かう旅は物見遊山である。これが現代の旅だ。郡上八幡のあとに奥飛騨の宿に泊まった。2月21日の奥飛騨の宿は雪の中であった。ここから諏訪市に向かう。松本市までは国道158号を走る。国道158号は福井県福井市から岐阜県高山市を経由して長野県松本市に至る。

 国道158号は、福井県福井市から岐阜県高山市を経由して長野県松本市に至る一般国道である。松本市から西に走り野麦峠を越えて高山市にでる道は野麦街道という。

 安房トンネルの開通によって国道158号は冬季も通れるようになった。奥飛騨からこのトンネルを抜ける。上高地に通じる釜トンネルには監視人が立っている。右手を梓川が流れる。冬季の梓川は陰湿である。晴れていても陽が射さない。奈川渡ダム(ながわどダム)周辺を散策する人はいない。梓川を堰き止めて用水を確保し発電をするための施設だ。その機能だけが冬場の奈川渡ダムである。農業用水が用をなすのは農業が動き出す4月過ぎからだ。梓川にはもう一つ稲核ダムがある。

 奥飛騨では馴染みの宿に泊まった。赤い湯が沸く嬉しい温泉だ。宿の玄関にあるコメツガの巨木に巣箱が掛けてあった。鳥を呼ぶことで宿番の憂さを慰めているのだろうか。夏場には日影に二輪草が咲いていた。雪深い奥飛騨の宿の昔風にいうと女中は休みには高山市にパチンコを打ちに行く。娑婆の空気を吸いに行くという言い方もできる。

 寒々しい梓川の流れの沿って松本市に下る。新島々に近づくと右手に竜島温泉「せせらぎの湯」がある。透明でさらりとした良い湯である。次がその概要である。長野県東筑摩郡波田町竜島3452。電話 0263-94-1126。公式HP https://ryushima-onsen.jp/。入浴料:大人510円 小・中学生250円。営業時間・期間10:00~22:00(入館締切21:00)。休業日は毎週月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は営業 年末年始(12/31と1/1)。

 温泉に浸かって松本市に向かう。すぐに村の駅があるが冬場は営業していない。松本インターに近づくと向こうに美ケ原高原が見える。いい景色だ。夏の美ケ原高原が思い出される。これから諏訪市の宿に行くのだ。

 JR上諏訪駅だ。夕暮れになっていた。駅横のいずみ屋では何種類かの諏訪の酒の利き酒をする。車は宿にいれてある。いずみ屋のとなりは写真機屋であった。古いカメラを窓越しに物色するが楽しみであった。写真機屋は閉店していて何年もの間シャッターを開けていないようすであった。

 2月も中旬を過ぎるとお雛さまの雛飾りがされる。緋の毛氈のうえの雛飾りは桃の花とともに強いライトに照らされて春の装いであった。昔はアイスケートができた冬の諏訪湖の宿のくつろぎである。

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旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 旅行家 甲斐鐵太郎
essay and journey(essay of journey) by kai tetutaro


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数学と物理学者が事実として構想することと実験によって確かめられる事実

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