大王わさび農場を冬至の日に訪れる
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大王わさび農場を冬至の日に訪れる 執筆 甲斐鐵太郎
大王わさび農場、冬至の日のわさび田だ、冬でも青い。
大王わさび農場を冬至の日に訪れる 執筆 甲斐鐵太郎
大王わさび農場(大王畑と幸いのかけ橋)
大王わさび農場を冬至の日に訪れる 執筆 甲斐鐵太郎
稲と同じように種から育て川の田に植える。3年半で収穫する。
大王わさび農場を冬至の日に訪れる 執筆 甲斐鐵太郎
大王わさび農場の販売所。大きさ重さで値段が違う。
大王わさび農場を冬至の日に訪れる 執筆 甲斐鐵太郎
収穫されたバサビ。一年半ものである。
大王わさび農場を冬至の日に訪れる 執筆 甲斐鐵太郎
葉はさまざまに使われる。上の茎からもいだものだ。
大王わさび農場を冬至の日に訪れる 執筆 甲斐鐵太郎
大王わさび農場の西には常念岳などがそびえている。
大王わさび農場を冬至の日に訪れる 執筆 甲斐鐵太郎
大王わさび農場から見えるアルプスの山々。
(タイトル)
大王わさび農場を冬至の日に訪れる 執筆 甲斐鐵太郎
(本文)
水で育てられているわさび農場を見物した。わさびの種を苗床で発芽させて、その後にわさび田に植える。3年半ほどすると市場にでる大きさになるので収穫する。大きく重いものほど値段が高い。
こうして採れた本わさびは摺り下ろすと目と鼻につんと来るわさび特有の香りが漂う。食べると甘味がある。辛味もある。チューブ入りの練りわさび、スーパーでの鮨に付いている袋のわさびにはないのが、甘さである。本格的な寿司屋では本わさびを摺り下ろして使う。甘く辛いのが本わさびの特徴であるが日常は使わないので忘れ去られた味になっている。
大王わさび農場(だいおうわさびのうじょう)は、長野県安曇野市にあるわさび農場は1917年(大正6年)に開場している。出かかたことがある人は多いことだろう。所在地は〒399-8303 長野県安曇野市穂高3640。
冬至の日に大王わさび農場を訪ねた。緑が消えたなかにあってわさび田の緑がうれしい。曇り空の日であったからなおさらである。夏の日、五月の日に来たことはあった。
北アルプスからの湧き水を利用した安曇野わさび田湧水群の一角にある、日本最大規模のわさび園であり、年間約120万人が訪れる安曇野随一の観光スポットである。雑草の生い茂る原野を20年の歳月をかけ完成させた。「大王」は敷地内にある大王神社に由来し、この神社は民話に登場する八面大王の胴体が埋葬されているとされる。わさび田に引かれる湧水は一日12万トンで、水温は年間通して12℃。収穫は年間通して行われる。直射日光に弱い為、4月から9月末まで黒い寒冷紗でわさび田を覆う。また、ここは黒澤明監督の映画『夢』のロケ地としても知られる。売店での名物はわさびソフトクリーム、わさびコロッケ。 山葵の栽培品種は、長野23号、真妻、正緑、などがある。
1915年(大正4年)、初代経営者が扇状地の豊富な湧水を利用したわさび畑の開拓を志し、5町村にまたがる所有者との2年の交渉で15丁歩の土地を個人所有とする。当初は砂利主体の荒地であった。
わさび収穫量 - 150トン/年、湧水流量 - 12万トン/日、農場面積 - 15ヘクタール。
日本の主要な産地は静岡県、長野県、東京都(奥多摩)、島根県、山梨県、岩手県、奈良県等である。なかでも、匹見ワサビ(島根県益田市)、安曇野ワサビ(長野県安曇野市)、有東木ワサビ(静岡市)は日本三大ワサビと呼ばれる。ほか、台湾南部、ニュージーランド、中国雲南省などでも栽培されている。また、ワサビの産地である伊豆市や安曇野市では市の花に指定されている。
栽培の方法は大別すると、渓流や湧水で育てる水ワサビ(谷ワサビ、沢ワサビ)と、畑で育てる畑ワサビ(陸ワサビ)がある。水ワサビはワサビ田で栽培し、その根茎(根と茎の間の芋の部分)は生食用として利用される。このワサビ田は溪流式、地沢式、平地式、畳石式の4つの様式に分かれる。
水ワサビの生育には、豊富で綺麗な水温9 - 16℃ の水と、砂地などの透水性が良い土壌が必要で、強い日光を嫌う。粘土質土壌や腐葉土質を嫌うため肥料等は必要なく育成の手間も殆ど要らないが、大量のきれいな水のある場所に生育が限定されるため、栽培の難しい農作物としても知られる。なお、経験的に、20℃ 3時間以上で根の腐敗が始まるとされる。一方、山間の沢や水路を利用して小規模に栽培されることもある。種類は赤茎種と緑茎種の2種類がある。静岡県で盛んに栽培される真妻種、島根県の在来種は赤茎系とされる。キャベツと同じアブラナ科の植物であるため、時としてスジグロチョウやモンシロチョウの幼虫(青虫)に葉を食害される。また、根茎部分はヨコエビによる食害が報告されている。
ワサビの上品な味と香り、辛み、苦味、甘みについて、国内の交通が急激に変化した明治から大正時代にかけて研究されており、日本国内の主要産地ごとに微妙な違いが認められる。多くの栽培品種があるが、「真妻」、「だるま」、「島根3号」が3大品種と云われ、その他の品種はこれらが育種母体として利用されていることが、DNA鑑定の結果判明した。これらと野生在来種を交配選抜し「栽培効率」「耐病性」「食味」「保存性」などを向上させた改良品種が数多く存在している。
ワサビに似た辛味がある植物に、ワサビの名がついていることがある。ただし、必ずしもワサビと近縁ではない。セイヨウワサビ(西洋山葵)、ワサビダイコン(山葵大根)、山ワサビ Armoracia rusticana。ユリワサビ(百合山葵)、イヌワサビ(犬山葵)Wasabia tenuis syn. Eutrema tenuis。ワサビノキ(山葵の木)Moringa spp. - ワサビとは遠縁である。
缶入りの粉わさびやチューブ入りあるいはパック入り(主に刺身用)の練りわさびが市販され、一般家庭ではこちらが広く用いられる。原料にはセイヨウワサビが使用されていることが多いが、ワサビの入ったものもある。根茎は高価なため、それ以外の根や茎の部分が使用される事が多い。チューブ入りわさびにおいては植物油、食塩、糖分、増粘剤等を添加している物もある。品名(名称)は、いずれも「加工わさび」であるが、日本加工わさび協会の基準においては原料わさびのうち本わさび(ワサビ)を50%未満使用している場合は「本わさび入り」、50%以上使用している場合は「本わさび使用」を表記してよいとしてい。
2018-12-22-visit-the-great-wasabi-farm-on-the-day-of-the-winter-solstice-