夏の訪れを告げる鮎釣り 相模川の6月1日の夕暮れ時
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夏の訪れを告げる鮎釣り 相模川の6月1日の夕暮れ時
津久井湖から流れ出る大島地区の相模川。大きく広がる。
夏の訪れを告げる鮎釣り 相模川の6月1日の夕暮れ時
広い川の向こうを圏央道が走る。周りでは時代が動いている。
夏の訪れを告げる鮎釣り 相模川の6月1日の夕暮れ時
川幅が狭まると流れが速くなる。岸辺の葦の背が伸びている。
夏の訪れを告げる鮎釣り 相模川の6月1日の夕暮れ時
釣り人が去って静かになった相模川。戦いすんで日が暮れて。
夏の訪れを告げる鮎釣り 相模川の6月1日の夕暮れ時
夕暮れの河原に釣り人がいた。赤い竿をもってじっとしていた。
夏の訪れを告げる鮎釣り 相模川の6月1日の夕暮れ時
広い中洲は水田になっている。鮎の解禁ころに田植えがある。
夏の訪れを告げる鮎釣り 相模川の6月1日の夕暮れ時
岸辺の休憩所にホロ式の古い四輪駆動車が留まっていた。
夏の訪れを告げる鮎釣り 相模川の6月1日の夕暮れ時
夕暮れの河原に釣り人がいた。赤い竿をもってじっとしていた。
(タイトル)
夏の訪れを告げる鮎釣り 相模川の6月1日の夕暮れ時
(本文)
梅雨とは梅雨前線が上空にかかって動かなくなった時期のことをいう。雨が多くて家の中にカビが生える。高気圧が動いて晴れ間がでると夏の日の輝きになる。五月晴れとはこのことである。旧暦の5月は新暦の6月にあたる。
鮎は遡上して苔を食む。6月1日には多くの川で鮎釣りが始まる。苔を食んで体長は15㎝ほどになる。このころの鮎を若鮎という。身は柔らかくて美味しい。
解禁日を待ちかねた釣り人は川を訪れてようすをみる。見て何とかなるものではないが気分はよくなる。前夜から川べりに陣取った釣り人は空が白むころに竿をだす。友釣りだからオトリの鮎をつけてそっと川の中心部を泳がす。縄張り鮎が追いかけて針にかかって釣り上げられる。解禁日は束釣りといって100匹掛けてしまう釣り人がいる。
夕方に相模川の上流部の大島に行ってみると釣り人はまばらにしかいなかった。穏やかに晴れた日で大きな中洲では田植えをしていた。絹の里、愛川町半原の小川には平家ホタルが舞う。さびれてしまった半原の繁華街に残っている和菓子屋で若鮎を模したのを食べた。鮎は釣らずに鮎の菓子を食べた6月1日であった。
(写真と文章は甲斐鐵太郎)
夏の訪れを告げる鮎釣り 相模川の6月1日の夕暮れ時