晩秋の霧ヶ峰高原 霧に包まれたカラ松の高原道路を走る
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晩秋の霧ヶ峰高原 霧に包まれたカラ松の高原道路を走る 執筆 甲斐鐵太郎
霧で見通しの悪い道の両脇はカラ松の林であった。
晩秋の霧ヶ峰高原 霧に包まれたカラ松の高原道路を走る 執筆 甲斐鐵太郎
山の気候は千変万化。霧が濃いと五里霧中。
晩秋の霧ヶ峰高原 霧に包まれたカラ松の高原道路を走る 執筆 甲斐鐵太郎
名を知らない木のお化けのような枝ぶりは不気味だ。
晩秋の霧ヶ峰高原 霧に包まれたカラ松の高原道路を走る 執筆 甲斐鐵太郎
前を走る車もモノトーンであった。ミストの世界だ。
晩秋の霧ヶ峰高原 霧に包まれたカラ松の高原道路を走る 執筆 甲斐鐵太郎
自分が乗る車もモノトーンであった。フォギーの世界だ。
(タイトル)
晩秋の霧ヶ峰高原 霧に包まれたカラ松の高原道路を走る 執筆 甲斐鐵太郎
(本分)
晩秋の霧ヶ峰高原は朝から霧。晴れた日のカラ松の芽吹きの景色は東山魁夷の絵であった。秋の東山魁夷を見に行った。霧の中のカラ松の落葉がそこにはあった。
山の気候は千変万化。晴れたら万華鏡の世界だが霧が濃いと五里霧中で光はない。
高度を上げるにしたがって木の葉がなくなり名を知らない樹木のお化けのような枝ぶりは不気味である。
霧の中からキツネが道に飛び出してきた。尾は縞模様になっていてこのころのキツネは冬毛への換毛期なのかと想像した。冬鳥はもう来ているのだろうが標高2,000mの高原は敬遠する。ホオジロが尾を激しく振って藪に飛び込む。このホオジロの動きは鋭い。夏には梢の先で歌っていたのどかな野鳥とは思えない。
東京に用があったから霧ヶ峰高原の滞在は午前9時までであった。
葉を落とした樹木は押し寄せる霧にまかれたモノトーンの世界のなかにあった。前を走る車もモノトーンであり自身がのる車もそうであった。青い空がない寂しい霧ヶ峰高原であった。
2018-11-11-runs-kara-matsu-highland-road-wrapped-kirigamine-plateau-fog-late-autumn-writing-tetutaro-kai-
(写真と文は甲斐鐵太郎)