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暑い夏があって屋根の下ではあっても暑いために子犬が熱射病になったことがあった。医者に何度もつれていって健康をとりもどした。熱い路面を歩いていて卒倒した犬もいた。
ある夏はとても暑く、犬舎に扇風機をつけて外からも工場扇風機で風をおくっても体調も体調が整わない犬がいた。12歳を超えたメスの老犬なので冷房のある家のなかで過ごさせることにした。
この犬はお産があるので何年か前に夏場を居間ですごした。子犬は一頭だけ産まれ涼しくなるまで居間にいた。セメントを練るための船という長方形の箱を巣箱にした。母犬は落ち着いて子育てをした。子犬は家にいて何時の間にか3歳を過ぎた。
犬を家のなかにいれて飼う場合に家具を齧(かじ)るので困る。母犬はそれをしない。居間で寝そべり、巣箱に移動して寝そべりの生活をする。外へ連れ出すのに間が空くと粗相をする。暑さで体調をくずしていなければ、そしてこれまでは家のなかで粗相をすることはなかった。老いもあっての粗相と思われる。
ケージのなかにリードをつけて入れておいてもリードを齧ることがない。おもちゃを入れていても同じである。この犬の別のメスから生まれた子も同じようである。
父親はといえば布だのヒモだのがケージの付近にあれば引っ張り込む。
犬がどのように居間やケージのなかで行動するのかということになると犬それぞれであっれ一概には言えない。
何でもガリガリ齧る犬がいる。檻(おり)のなかの床板を齧(かじ)る犬がいる。入れる檻ごとに床板を齧って穴を空ける。檻は太い鉄棒でできているから齧ると歯を壊すだけだから途中で止める。鉄棒を齧って歯を壊すことはほとんどない。針金の太いものだと犬歯を当ててゆがめることことはある。外にいる犬が気に食わないと鉄棒を激しく齧ったために犬歯が外れた犬がいた。また激しく齧って歯を何本もボロボロにしてしまったのもいた。例外が例外とは言えないのが世の常である。
居間で電気コードを齧って感電することがあるから要注意である。大事な家具を傷けられたら犬を恨(うら)む。余程の注意が必要であり、飼い犬を居間におくときの基本は扉の付いたケージのなかにするのが基本だ。遊ぶときとか目が行き届いているときにはケージからだしもよい。それ以外はケージのなか、というのが犬を躾けるための原理である。原理にはちゃんとした理屈と裏付けがある。このことについてはここでは触れない。
人の健康に危険を及ぼすような暑さは犬に対しても同じである。庭の犬舎には屋根が付いている。それを覆うようにカーポートを付けている。扇風機を齧(かじ)って壊さないことが確かめられていれば扇風機を犬舎のなかに設置する。暑さがひどいときには2台を回す。扇風機を齧るかも知れない犬の場合には工場扇風機を外に設置して強い風を送る。
扇風機をタイマーで動作させる。午前8時から午後8時までの定刻を毎日動作させる。留守をするときなどには便利である。
夏場を過ごす犬と暑さ対策のことを少し述べた。
ものを囓(かじ)る犬が恨めしい。あちこち齧って物を壊す犬がいる。このような犬を矯正した経験はない。矯正したいと思ってもその方法を知らない。打(ぶ)って直るものならそうするのもいいだろう。そうしても上手くいかないのは明瞭である。そのような犬でないことを願うだけだ。齧る犬は檻に入れる床を齧ってしまう。犬舎を変えるとそこでも同じように行動する。壊れたが床を取り換えて対応する。
人は自分が飼った犬のことだけをもちだして犬の行動を定義したがる。人は犬は咬むというし、咬まないという人もいる。犬は人を咬まないという定義を真に受けていると怪我をする。犬は人を咬むと定義しておかないと飼い主が社会から制裁を受ける。犬は咬むのである。
犬の少しぐらいの不具合な行動を許容して、飼い主に都合のよい行動をする犬がいれば有難いことだと喜ぶ。犬もいろいろだと思って付き合う。
(誤字、脱字、変換ミスなどを含めて表現に不十分なことがある場合はご判読ください。)
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