紀州犬物語(91) 胡麻毛とそのうちの灰胡麻あるいは「ぬた毛」の紀州犬。 執筆 横田俊英。
(タイトル)
胡麻毛とそのうちの灰胡麻あるいは「ぬた毛」の紀州犬。
(「ぬた毛」とは、泥水がたまった「ぬた場」からきており、この「ぬた場」で泥遊びをしたあとと、それが乾くと灰色のような色になるのです。)
第91章 胡麻毛とそのうちの灰胡麻あるいは「ぬた毛」の紀州犬。 執筆 横田俊英
「ぬた毛」の紀州犬。
1歳半を過ぎた犬ですが、胡麻毛の紀州犬の口吻回りの黒い毛をマスクといいますが、これが取れるのが5歳過ぎになる犬もおります。いろいろな意味で無事故で過ごすことができるのが一番です。良くできた胡麻毛の紀州犬です。この胡麻毛は「ぬた毛」に通じるようです。「ぬた毛」とは、泥水がたまった「ぬた場」からきており、この「ぬた場」で泥遊びをしたあとと、それが乾くと灰色のような色になることから、その毛色の状態を「ぬた毛」といいます。
このようなぬた毛の紀州犬は滅多に生まれません。ある程度はいますが、狙って繁殖してもそうなりにくいのです。だから「ぬた毛」の紀州犬が欲しいという希望があって、それにハイと応答することはできません。下の「ぬた毛」の紀州犬は子犬のころは茶色の混じりけがない、真っ黒な犬でした。私は「ぬた毛」になりそうだとは感じておりました。
生後4か月の紀州犬。
生後42日ころに撮影。紀州犬の子犬。
犬によっては床柱を噛んで痛めたり、犬舎の床をかみ砕いてしまう、という事例があります。 犬は下のようなケージに入れていると心は限りなく安まるのです。
人の見た目のこととしては手足をもう少し伸ばすと楽だろうと思えますから、これより大きなケージでもよいのです。 ただし犬は人のように手足を縮めていても血行障害は起こりませんし、苦にならないようです。
下の写真の犬のように家の中に入れていても悪戯、阻喪をしない犬もおりますが、これは例外と考えて欲しいです。 よい犬に巡り会うのは偶然の要素が作用しますが、よい犬との暮らしは人の心を楽しくさせ、暮らしに彩りを添えます。
|