紀州犬物語(108)子犬の状態の観察と狼爪の除去。 執筆 横田俊英。
(タイトル)
子犬の状態の観察と狼爪の除去。
(狼爪がついている割合は私の場合には7割ほどです。)
第108章 子犬の状態の観察と狼爪の除去。 執筆 横田俊英
子犬の状態の観察と狼爪の除去。
紀州犬の子犬は生まれた直後からその健康状態を観察しつづけます。
狼爪(ロウソウ)がついていれば除去します。
子犬の顔のところにある左後足の内側の爪が狼爪です。生まれた直後の写真です。
手、足、耳、尾の状態をみます。
紀州犬では狼爪と書いて、ロウソウと読むようにしておりますが、このロウソウを生後数日して、外します。獣医師にその処置を依頼してもよいし、自分ですることもあります。
この狼爪は後足に付いているものですから、前足に付いている5本目の爪と間違ってはなりません。
私は自分の体調が良いときには、生まれたその日に先の尖ったハサミで狼爪を外します。
外した後に、生後4カ月ころになって皮膚から爪がでてきているという事例がありました。
誕生初日にはロウソウがないという観察をしたのに、生後20日ころになったら小さな突起状のあったこともあります。ロウソウがあっても日常生活に差し支えありません。
ロウソウは除去することが習わしですが、無理にこれを除去することもないでしょう。
狼爪については、指のようにのびたその先にもう一つついている、という事例はよくあります。
ロウソウがついている割合は私の場合には7割ほどです。人によっては何度も繁殖していてもロウソウを見たことがないといいます。
ここでは狼爪のことだけを取り上げました。
他にもいろいろと見ておくべきことはあります。
子犬の状態の観察。
子犬の状態の観察は、
1、身体の健康状態(異常がないかのチェック)
(1)体重の増加具合
(2)身体の不具合
(3)ほか
1、精神の健康状態(異常がないかのチェック)
(1)臆病ではないか
(2)異常行動がないか
(3)ほか
を見ます。
そうした観察のなかで、ここの子犬の行動様式、性格などを区分けしようとしておりますが、それが生後40日前後の子犬ではなかなかできません。。
子犬の性格がみな良ければ、人が産室(犬舎)に顔をだせば寄ってきますし、食事を出せばみな一斉に食べます。
このような場合には、どの子を選んでも間違いがないように思います。
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