紀州犬物語(80) 若犬まで順調に育った紀州犬の飼育とその楽しみ。 執筆 横田俊英。 |
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若犬メスのオシッコスタイルです。神妙な顔をするのは人も犬の同じであるようです。 |
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勝手にお座りする1歳3カ月の若い犬のオスです。 |
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生後9カ月の若いオス犬の立ち姿ですが、緊張で耳を絞っております。 |
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生後6カ月のオス犬。この頃は幼犬といいます。耳が黄色いのですが私は気に掛かりません。 |
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紀州犬物語(80) 若犬まで順調に育った紀州犬の飼育とその楽しみ。 執筆 横田俊英。
(タイトル)
若犬まで順調に育った紀州犬の飼育とその楽しみ。
(紀州犬愛好家の間では犬にお手だの伏せだの待てだの、といった芸事は教えません。)
第80章 若犬まで順調に育った紀州犬の飼育とその楽しみ。 執筆 横田俊英
(本文)
子犬を育てて生後8カ月を過ぎて散歩にでられるようになるとほっとします。永久歯が全部でて門歯の噛み合わせもよく、ベロに大きな黒い班がなく、体がある程度大きくなっていて、顔つきも良く、紀州犬らしさが全体に溢れている、ということになりますと嬉しくなるのです。
散歩ができて、犬を襲うこともなく、人に対しても攻撃的な性質をもたない犬になっていることができればこれ以上はありません。というよりもそれは立派なことであり、そうした犬に育てば立派な犬であるということができます。
散歩道で出会う犬にはすれ違う犬にワンワン吠えるのがおりまして、このような犬はリードを放せばと飛びかかってきます。このような犬に出会ったら直ぐに回れ右して、事故を回避しましょう。相手の飼い主に良いとか悪いとか、そのような議論をしてはなりません。
性質が良い犬は喜んで散歩します。性質の良い犬に巡り会うことができたら、その犬の性質の良さをを利用してますます散歩が好きな犬に育てるとよいでしょう。犬が散歩にでられて、散歩が好きだという、きわめて平凡なことは実は非常に大事なことなのです。そうでない犬と対比したときに、そうした犬に巡り会えたことの仕合わせを感じることができると思います。飼い犬が飼い主と一緒に気持ちよく散歩ができるようにと、常に意識して犬を生活することが大事です。
歩いての普通の散歩はするけれども自転車での散歩はどうしても嫌だという犬もおります。自転車のその脇を走るという行動には危険が伴いますから、これはしないに越したことはありません。
紀州犬愛好家によっては強い運動をさせて体と心の鍛練をしたいという人がおります。走らない犬は鍛練がし難いということで好まれない傾向があります。運動に出るべき時に運動に出て、走る訓練をしないとずっとそのまま走ることができなくなってしまう犬もおります。自転車での走行のことです。犬が走るときの姿は美しいと思います。時には犬と一緒に駆けてみてください。転ぶとケガをしますから要注意です。
私は犬を飼うのに扉の付いた犬舎を用意することをお願いしております。畳一畳ほどはなくても構いませんが、扉の付いた犬舎にいれて飼うようにすると、いろいろとよいことがあります。
鎖に繋いで飼っている犬は躾けにくいのです。近づいてきた子供が触ると噛むなどの事故は犬を繋いでおいたり、子供が手を出すような状態で犬舎を設置していると事故につながります。長い針金を張ってそこを行き来させることも鎖に繋いでいることと大差はありません。
犬の運動は飼い主と一緒に散歩にでることによってするということが基本中の基本です。
犬舎を用意できなくて家の中で飼う場合にも扉の付いたケージに入れて飼うのが基本です。飼い主は犬が遊びたいなと思ったときにはケージから出してやれば良いのです。
犬は狼と同じ祖先をもっているか、狼から分離して犬になったと考えるのが今の定説であり、狼の性質と犬の性質はかなりの程度重なり合っているので、この性質を知ってこれを踏まえて犬のシツケをして、訓練をすると良いと思います。
狼の社会は縦の社会でボスを頂点にして縦につながった序列社会です。ですから飼い犬を慈しむ飼い主の心はそれでよいのですが、飼い主が主人になって序列を崩さないようにして犬を飼うことが大原則になります。このことがどこかで崩れると犬はシツかりません。
散歩中に飼い主の制止を聞かずに、すれ違う犬に吠えて襲いかかるのは、犬が主人になって飼い主を従えているからなのです。
家で過ごすときにも、散歩をするときにも犬を慈しむ心はそれでよいのですが、飼い主が主人であることを常に自分に言い聞かせていると良いと思います。
飼い犬を連れての散歩は、犬の時間的なペースでするのではなく、飼い主の気ままなペースでするということが良いのです。人は規則正しい生活をしたがり、規則正しい生活は健康によいのですが、その規則正しい生活の延長で飼い犬に規則正しく決まった時刻に食事を与えて、決まった時刻に散歩にでる、ということをしたがりますが、ここはちょっと待てよ、なのです。
そのような形で犬の食事の時刻が決めれていて、散歩にでる時刻が決められていれば、その時刻は犬が飼い主を支配する時刻になるのです。そのことは長じて犬が飼い主を支配することへとつながっていくのです。何時になったから食事を与えて、何時になったから犬を連れて散歩にでる、という行動は駄目なことですから、意識しておきましょう。犬を我がままにさせないために、食事も散歩も少しずつずらすのです。これは犬が育つ過程で意識してすると良いと思います。
犬は飼い主のそばにいることを望みます。外の犬舎と家の中のケージとがあって、どちらに居たいかと試せば必ず家の中のケージを選びます。外に犬舎を用意できない人は家の中のケージを安らぎの場として飼えば良いのです。私のところの飼い犬も玄関先(家の中)にケージを用意してここに入れておくと喜びます。
家の中に飼い犬を入れて一緒に生活する場合に考慮することの一つは被毛の飛散です。ブラシやスリッカーで浮き毛を落としてやるようにします。紀州犬には特有の匂いがありますが、この匂いはさほど強くはありません。家の中で飼うのであればシャンプーをこまめにしてやるとよいでしょう。使用するシャンプーとして私は人用の自分で使っているものを犬にも用います。犬用のシャンプーを使いますと家の中に別な匂いが混じるので嫌なのです。シャンプーではなく入浴石鹸を使ってもよいのです。
人用のシャンプーで問題はほとんどありません。シャンプーをすることによって皮膚病の早期発見につながりますし、シャンプーすることで皮膚病予防をすることができます。人用のシャンプーではなくて犬用のシャンプーを使っても構いません。一番良くあうのを使えことです。
シャンプーをすると綿毛が浮き出して部屋に飛び散りますが、頻繁にシャンプーしているとこのようなことはありません。換毛期にもシャンプーして皮膚から分離した死に毛を早く取り除くようにします。
私などは余程のことがありませんと飼い犬のシャンプーはしません。年に一度すれば良いほうです。それでもシャンプーしてみると、皮膚病が見えることが多いので、そのたびにたまにはしてみるものだと思います。
犬が車に乗って平気でいられるかということについて経験を述べます。
私は子犬のころから無理矢理にでも車に乗せて馴れさせます。
車に乗ることを極度に嫌がる犬もおります。私の飼い犬ではありませんが、車に乗っている間中、ヒーヒー泣き叫んでいるので飼い主は大いに困ります。
ある犬は車に乗せようとすると、ブルブルと震えて、ヒーヒー泣いて、涎はだらだらで、食べ物はゲロゲロです。
このような犬に自主性を求めても何も解決しません。車に乗せる前の日には食事を抜きます。一泊二日の旅行であれば、旅行から帰った日に食事を与えます。食べさせても全部戻してしまうのですから、食べさせる意味がありません。
犬は車の中で熱中症になって死ぬことはありますが、旅行中に三日ほど食事を食べなくても死にません。不憫(ふびん)であると思うなら、宿について落ち着いたら少し食事を与えるようにします。結局は吐き戻してしまいますが、飼い主の心の安定には役立ちます。吐き戻してしまう犬も何度も何度も旅行にでているうちに車に馴れて、食べた食事を戻すことがなくなるのが普通です。
何とか車に乗れる犬であればそれは仕合わせなことなのです。
二歳ごろまでの犬は若犬という言い方をします。若犬は元気溌剌としていて、飼い主を元気にさせます。その反面、シツケの面ではまだまだ十分ではないので、犬によっては気がかりな部分があるかも知れません。
犬の性質を知るためには藤井聡さんの著書、『シツケの仕方で犬はどんどん賢くなる』(青春出版社刊行、1,200円+税)が一番です。この本をシツケの仕方のハウツウ本として読むのではなく、犬の性質を知るための本として読むのです。犬の性質を知って、それを元に飼い主は犬の様子をよく観察して研究心をもって対応するのです。
紀州犬愛好家の間では、犬にお手だの、伏せだの、待てだの、といった芸事は教えません。
ある人が私のところに来て、私の犬をみて「お手」と言いました。私は困りました。お手をする紀州犬など可愛くなくて気持ちが悪くなります。
犬にお手を教えて、伏せを教えて、待てを教えても、あまり意味がないのです。猫を見た犬に待てと言っても聞きません。
そのような事を教えなくても、散歩中にすれ違う犬に吠えることはありませんし、飛びかかることもありません。お手だの伏せだのを教わった犬が、余所の犬に吠えて飛びかかるのは何故なのでしょうか。
紀州犬にとっての芸とはイノシシに対応する狩りのことです。イノシシを追い鹿を追い、格好も良い犬で、飼い主に従順な犬をもって、姿芸両全というのです。
普通の人にとって猟の性能のことは無縁ではありますが、紀州犬が保存された最大の要因は猟をするというその性能、その機能によるものだったのです。
空をチラチラと飛ぶ蝶や、鳥や、そこらへんを走る猫に特別な関心を示す紀州犬がなかにはおりますが、先祖の血がそのようにさせるのだと思います。
散歩が好きで、飼い主に従順で、車にも乗れて、とりあえずは健康で、飼い主が恰好良いと思っているその犬は恰好がいいのですから、それで大団円、めでたしめでたしです。
いつでもワンワン吠えていて、犬を襲ったり、人を噛んだりする犬を飼っている人もおります。このような人はその犬には、犬とも人とも接触させないことです。吠える犬も家に入れておけば近所迷惑になりませんから、家の中にしまい込むのです。
幸いにしてそのような犬でない犬を飼うことになった人はその仕合わせを喜びましょう。
犬の仕合わせは飼い主に慈しまれて、そして飼い主に伴なわれて散歩をすることです。言葉遊びではありませんが、犬の散歩ではないのです。飼い主と犬との一緒の散歩なのです。そして散歩こそが犬の楽しみですから食事は二の次三の次で良いのです。犬に食事を与えることが第一義の義務と思っている人がおりますが、犬に飯を食わせることならお金に余裕のある人は何の苦労も要りません。散歩は苦労かも知れませんが、散歩を苦労にしないように暮らすことが犬を飼うコツでもあります。
飼い主が風邪て伏せっていて動けないときには、ケージや犬舎のなかでのお漏らしで我慢させることも仕方がないことです。無理して犬舎に這っていってそこで倒れて死んだ人もいるのです。
空が晴れて、気分が良くて、体が動くときには、ゆっくりと飼い犬と散歩をしましょう。車を使っての旅行にも一緒に連れて行きましょう。飼い犬は車の中のケージでお泊まりです。真夏の蒸れるときには窓を開けておけばそれでなんとかなります。掛けていた車のエアコンが故障すると車の中は蒸れてしまいます。機械が故障することを考えると、窓を開けているのが安全ではあります。犬用の特別室など要りません。私は旅行中には飼い犬は車の中で過ごさせます。
人は嬉しかったり、悲しかったり、打ちひしがれたりします。性格が良くて健康な犬は何時でも元気であり、心は晴れた空のようであります。飼い主の元気に連れ添っているのが飼い犬です。
犬にさまざまな思いを語ってやりましょう。いろいろと言葉を掛けてやりましょう。言葉を掛けると言うよりも人の心の憂さをそのままに言葉にして飼い犬に語るのです。私はいつでも「あんたの名前はなんて言うの」と声を掛けます。その前に「ご免ご免、手が回らないんだよ」と謝るのです。何しろ身に手に余る数の犬を飼っているのですから。
(読み返しが不十分斜めに変換ミスなどによる誤字、脱字などについてはご容赦ください)
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【紀州犬のために、こんな犬舎をつくりました。】
製作依頼をお受けいたします。お問い合わせください。連絡先携帯は横田俊英090−5580−8226。
犬舎は夏は涼しく、冬は暖かく、を実現するように考えております。
床を高くし、湿気を避けるのは正倉院の造りと同じです。
扉の付いた犬舎にいれて過ごさせることが、犬には最大の安らぎです。
扉のない小さな小屋につないで飼う日本のこれまでの方法は駄目な飼い方として否定されております。
犬を飼おうとする人の大半がこのような考え方の人です。犬が騒ぐ、躾けられない、主な原因が犬舎にあります。
犬は繋がない、飼い主は散歩を楽しむ、という飼い方を推奨します。
犬の仕合わせは飼い主と散歩することです。
これまでの紀州犬の犬舎をつくってきた集大成です。
横幅1,500mm、奥行き900mm(共に内寸、室内高さは1,100mmほど。)で、
屋根の上までの高さは1,200mmほどです。追加寸法として足部は300mmほどです。
屋根は2.3mm厚さの鉄板です。
錆止め塗装を手塗りで行います。こってりと手塗りします。耐久性は抜群です。
周囲をパネル板で囲います。上部も同様です。
夏にはこれをすべて取り外すことができます。
この犬舎には一朝一夕にしてはできないさまざまなノウハウが盛り込まれております。
犬舎をつくりたい方はお問い合わせください。
鉄骨の家を造る建築家の手でつくられます。オーダーメイドで対応します。
神奈川県からあまり遠いと据え付け作業ができないことがあります。
この犬舎の建築と据え付けの総合費用は決して安くはありません。
普通に使えば軽々と20年の耐久性をもちます。
戸板などは適宜交換して使います。
この犬舎を使うと犬が落ち着き、性格も良くなり、飼い主になつきます。
犬も仕合わせ、飼い主も仕合わせ、ともに仕合わせになる魔法の犬舎です。
下の写真はパネルで前面の半分を覆っております。扉の部分も覆うことができます。
完全に覆うこともできます。勝手気ままのやりたい放題に加工をしております。
屋根と天板の隙間は物置にもなります。これを外せば夏場の風通しは良くなります。
その左にあるのは足場にする台です。我がまま放題の犬舎です。
製作依頼をお受けいたします。お問い合わせください。連絡先携帯は横田俊英090−5580−8226。
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お渡しできる 紀州犬の 子犬
○紀州犬の子犬 白、オス 2012年1月初旬生まれ オス犬 その1。
○紀州犬の子犬 白、オス その1 2012年6月14生まれ (オス犬 その1です)
○紀州犬の子犬 白、オス その2 2012年6月14生まれ (オス犬 その2です)
○紀州犬の子犬 白、オス 2012年7月21日生まれ オス犬 その1。
○紀州犬の子犬、胡麻毛 2012年7月21日生まれ オス犬 その1。
○紀州犬の子犬 白、メス 2012年7月21日生まれ メス犬 その1。
○紀州犬の子犬、白、2012年8月26日生まれ(オスその1)
○紀州犬の子犬、白、2012年8月26日生まれ(オスその2)
○紀州犬の子犬、白、2012年8月26日生まれ(メスその1)
○紀州犬の子犬、白、2012年8月26日生まれ(メスその2)
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