紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(30)(執筆 横田俊英)

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第30章 犬の喜びは飼い主と戸外をたっぷりと散歩すること

(犬好きが高じて病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)と飼い犬がその犬種の特徴から乖離するほどに嫌気がさして、飼い方が粗雑になりあげくの果ては邪険な扱いをするようになる。)


【写真】紀州犬の若いメス犬。

     

紀州犬メス犬シロ(白)物語(30)(執筆 横田俊英)

第30章 犬の喜びは飼い主と戸外をたっぷりと散歩すること

(犬好きが高じて病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)と飼い犬がその犬種の特徴から乖離するほどに嫌気がさして、飼い方が粗雑になりあげくの果ては邪険な扱いをするようになる。)


1、やんちゃな若犬のシロはリードをぐいぐいと引っ張って歩く

 シロは1歳過ぎのまだ若い犬である。犬には性格面でも体格面でも個性がある。シロは明るい性格の犬である。人の顔をみると喜んで寄ってきてまつわりつく。散歩に出るぞと引き綱をもって犬舎の扉(ちびら)を開けると大喜びで飛び跳ねるので押さえつけないと紐(ひも)を掛けられない。押さえつけるといっても左手で顔をつかむだけのことだ。
 引き綱をつけて犬舎をでると玄関の扉にいちもくさんで、その後も引き綱(リード)をぐいぐいと引っ張って30メートルほどは先に進むと次第に力を抜くようになる。紀州犬のメスの若犬シロは私のところで飼っている3頭の紀州犬のうちで一番小さな身体をしているにもかかわらず散歩にでるときのリードを引く強さは一番である。身体の大きさは力の強さと比例しており、大きな犬は強い力をもっているのであるが、シロはリードを付けると嬉しくてたまらなくなって大興奮でぐいぐいと引っ張ってあるくのだ。
 本気になったときには紀州犬のオス犬のムーちゃんの力が一番強い。次が母親の梅ちゃんだ。ムーはシロのお爺さんだ。お爺さんというのは祖父であるが、犬は早ければ6カ月で繁殖能力をもつようになるので繁殖を進んで行うと生後24カ月ほどになると孫犬ができるになる。
 そのムーもそんなに歳いった犬ではなく男盛りの犬だ。梅ちゃんもまだまだ若い犬だ。このムーと梅ちゃんはシロより身体が大きい犬だが、散歩ではシロより温和(おとな)しく飼い主に歩調をあわせる。シロもしばらくすればそのようになるのだが、今はまだまだやんちゃ盛りの若い犬の行動をとる。


2、犬の喜びの重要な部分は飼い主と戸外をたっぷりと散歩すること

 犬を飼うことは犬がそこにいることを喜びとすることであるのと、その犬を連れて散歩をすることを楽しみにすることだ。犬の喜びの重要な部分は飼い主と戸外をたっぷりと散歩することなのだ。犬の喜びと人の喜びが一致することが散歩であるから、人は犬との散歩を楽しみにし、普段はその犬が飼い主のそばにいることを喜びと状態であることが望ましい。実際に望ましい状態が崩れると犬を飼うことが苦しくなる。そして犬も愛しまれない状態を感じて飼い主に寄り添うことをこころよいと思わなくなるのだ。

3、犬好きが高じて病膏肓に入る飼い犬の欠点ばかりが気になってしまう

 良い犬とはどんな犬かいうと性格がよいこと、健康であること、その犬種の特徴を良く備えていることだ。そして良い子犬を産むことがこれにつづく。
 犬好きが高じて病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)と飼い犬がその犬種の特徴から乖離するほどに嫌気がさして、飼い方が粗雑になりあげくの果ては邪険な扱いをするようになる。絵に描いたような姿形の犬はそれほどはいないのだからこの方面のことをしつこく追い求めてはならない。紀州犬にしてもその理想がはたして紀州犬の経歴からすると実際にはあり得ないのではないかと疑ってみることも大事である。理想が変わるということが秋田犬の世界では実際にあって、私の感想では変わる前にの理想とした秋田犬の姿のほうが良いと思えるのである。歴史的また科学的な根拠などが明確であれば良いのだが、ただ何となくということでムード(雰囲気)だけできあがるモードということで流行、流行を追い求めてはならないと強く思うのだ。


4、口笛をピィーと鳴らすとシロは背を丸めてビューと走り出す

 私の飼い犬の紀州犬のメス犬のシロは良い犬である。シロが育つ過程でシロの背丈の伸びの遅さにいらいらして「シロ、もっと大きくなれ」と願いをかけ、そして紀州犬のメス犬の理想の姿を求めるあまりに「シロの胴がもっと伸びて長くなれ」とつぶやいてしまうのであった。シロは私が求める背丈にはとどいていないし、胴の長さも望むほどにはなっていない。それでも何とか我慢(がまん)できる状態にはなっているのだ。そうなるとシロの頭の大きさが足りないと思うようになって、「シロの頭よ、もっと大きくなれ」と囁(ささや)くのである。
 シロは私のそのような思いや迷いや悩みなど関係なしに根っからの明るさを奔放に振りまいて元気である。
 電動自転車を使ってシロと走る訓練をするときなど、私が口笛をピィーと鳴らすとシロは私の顔をみて直ぐに背を丸めて駆けっこの態勢にはいりビューと飛んでいく。その速さたるや大変なもので、それがそのままシロの心身の健康であり、生き甲斐であると思えるのだ。私もシロのそのような姿をみると心底から嬉しくなる。


(掲載前に十分に読み返しておりません。変換ミスその他のことご容赦のほどよろしくお願いします)


紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(1) (執筆 横田俊英)
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紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(38)(執筆 横田俊英)
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紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(40)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(41)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(42)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(43)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(44)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(45)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(1)】(46)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(2)】(47)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(3)】(48)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(4)】(49)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(5)】(50)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(1)】(51)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(2)】(52)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(3)】(53)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(6)】(54)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(4)】(55)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(1)】(56)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(2)】(57)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(3)】(58)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとミーとブンの物語(4)】(59)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとブンの物語(5)】(60)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語(61)【日本在来犬と紀州犬(その1)】(執筆横田俊英)
紀州犬物語(62)【日本在来犬と紀州犬(その2)】(執筆横田俊英)
紀州犬物語(63)【日本在来犬と紀州犬(その3)】(執筆横田俊英)





紀州犬物語(63)【日本在来犬と紀州犬(その3)】(執筆横田俊英)
日本列島に古くからいた犬たちと縄文遺跡の犬骨
(純粋日本犬という言い方をする犬たちのこと)
(縄文期は犬は人の友だち、だった)


紀州犬物語(62)【日本在来犬と紀州犬(その2)】(執筆横田俊英)
縄文遺跡から犬の骨は出ており、旧石器時代の遺跡から犬の骨は出ていない
野尻湖で犬は人と伴にナウマン象を追ったか
(野尻湖のナウマン象の発掘調査では犬の骨は出ていない)


紀州犬物語(61)【日本在来犬と紀州犬(その1)】(執筆横田俊英)
遺跡からでてきた犬の骨とそのもっとも古い年代
(人と犬は利用し利用される共存関係にあった)


紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとブンの物語(5)】(60)(執筆 横田俊英)
第60章 紀州犬メスシロの学校とその生徒のポチとブンの物語(5)
(紀州犬の大人のメス犬のシロの学校で、生後5カ月の紀州犬のオス犬のポチと生後6カ月の紀州犬のオス犬のブンが教育を受け、訓練を積んでいるのです。ポチもブンも散歩を楽しみにしていて、綺麗な姿態と歩様で散歩ができるのです。)


紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとミーとブンの物語(4)】(59)(執筆 横田俊英)
第59章 紀州犬メス シロの学校とその生徒のポチとミーとブンの物語(4)
(詫びや寂などまだ先のことですから、対象外です。しかしブンより一月遅く産まれている紀州犬オス犬の「ポチ」のほうにそれを感じることがあります。三つ子の魂百まで、ということが言えるのでしょうか。)


紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(3)】(58)(執筆 横田俊英)
第58章 紀州犬メス シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(3)
(私は紀州犬のメス犬のシロの学校と題してお伽の国のような話しをしております。書いていることはすべて事実ですが、すべての紀州犬がこのようにできる訳ではありません。たまたま性質のよいシロというメス犬の大人がいて、たまたま、或いはこの時期に限って喧嘩をしない2匹の子犬がいて、それにもう1頭加わったということであります。子犬同士の折り合いがあって、幼児組と小学生組の2クラスに分けての学校運営になりました。)


紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(2)】(57)(執筆 横田俊英)
第57章 紀州犬メス シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(2)
(今で飼い主が寛いでいるときに、また夜にテレビを見ながらビールを飲んでいるときにポチとミーはその気配を全身で受けとめていて、声を掛けると犬舎の格子に顔を挟んで応えます。)


紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(1)】(56)(執筆 横田俊英)
第56章 紀州犬メス シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(1)
(子育てを終えたシロ(白)には生後3カ月ほどのオスとメスの子犬の学校の先生の新しい役目が与えられ、シロはこの仕事を喜んでしております。シロが先生を勤める学校の生徒はオスの子犬が「ポチ」で、メスの子犬が「ミー」です。シロとポチとミーの3頭は喧嘩とも見えるレスリング風の遊技を嬉々として演じております。)


紀州犬物語【紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(4)】(55)(執筆 横田俊英)
第55章 紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(4)
(ポチは生後76日に子育てを終えた白を母親代わりに暮らすことになりました。白は不思議なことにポチを自分の子犬と同じように遊技をしてやります。ポチもまた実の母親と思っているようです。あるいはただの犬の仲間と思っているのかも知れません。)


紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(6)】(54)(執筆 横田俊英)
第54章 紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(6)
(子犬は母親に徹底的に遊んでもらって、身体をうんと使い、手も足も腰も胴も身体を鍛えることになるのです。その遊びたるや人間の子どもが身体を動かすのを厭わないのと同じです。)


紀州犬物語【紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(3)】(53)(執筆 横田俊英)
第53章 紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(3)
(生後70日ころのポチは乗車訓練に取り組み、またリードをつけて60メートルほどの散歩の練習もします。家の向こうの畑で遊ぶポチはモンシロチョウやツバメを眼で追いかけて外界の様子を知っていくのです。)


紀州犬物語【紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(2)】(52)(執筆 横田俊英)
第52章 紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(2)
(子犬の喉につかえないことを前提に生後70日の頃にはパピーのほかに、ラン・ミールも少しだけ与えます。生後5カ月、6カ月、7カ月、8カ月になるに従ってラン・ミールの割合を増やして、生後8カ月過ぎにはラン・ミールを中心にします。一家の主人が紀州犬に惚れていないのなら紀州犬を飼ってはなりません。一家の主人と思いを同じにする家族のもとで飼われる紀州犬は仕合わせであり、その一家も仕合わせであることになります。)


紀州犬物語【紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(1)】(51)(執筆 横田俊英)
第51章 紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(1)
(チビの子どもの白と黒は母親と別れ、母親と別れてきた紀州犬オス犬のポチはこの家でずっと過ごしてきたように振る舞います。)


紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(5)】(50)(執筆 横田俊英)
第50章 紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(5)
(生後30日ころから母親は子犬が乳を吸いにくるとグワーと吠えて拒絶することがしばしばです。夜中にもこの声が聞こえます。犬の親と子の自然がここにあるのです。)


紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(4)】(49)(執筆 横田俊英)
第49章 紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(4)
(駐車場横の畑では菜の花が黄色い色を見事に周囲に放っております。この先一週間して春が進むと新緑の美しい季節になります。もう雑草むしりを余儀なくされました。)

紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(3)】(48)(執筆 横田俊英)
第48章 紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(3)
(子犬たちが生後三週間を迎えたこの日、遅れていた春が進んで、この地は梅の花とサクラの花と水仙とツツジに似た花が一斉に咲きました。)

紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(2)】(47)(執筆 横田俊英)
第47章 紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(2)
(子犬を身体をまるめて抱いて、お尻をなめて排泄を促してそれをなめてやってと健気な子育てがつづきます。)

紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(1)】(46)(執筆 横田俊英)
第46章 紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(1)
(シロが2匹の子犬を産んだその夜、空には金星が燦然と輝いておりました。)






紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす】(39)(執筆 横田俊英)
第39章 子犬のさまざまな行動への対応(紀州犬の躾け(シツケ)に関する考察)

(子犬は飼い主が思うようにはしつからない)


紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす】(40)(執筆 横田俊英)
第40章 安岡章太郎さんは紀州犬の気性の美しさを物語にした
(近藤啓太郎さんは飼い犬の健康美あるいは紀州犬特有の美しさに魅せられた)

紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす】(41)(執筆 横田俊英)
第41章 紀州犬が内に秘めている特性
(紀州犬の正しい理解のために近藤啓太郎さんと安岡章太郎の小説を読むことをお奨めします)

紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす】(42)(執筆 横田俊英)
第42章 泣かない騒がいのが紀州犬が美徳

(安岡章太郎さんのコンタは家に来た夜に、「ウォー」と一声あげただけでした)

紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす】(43)(執筆 横田俊英)
第43章 犬を飼うときに人の側の力量は何時でも不測しております

(紀州犬は歩く速度があるいはリズムが波長が人の散歩に調和しております)

紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす】(44)(執筆 横田俊英)
第44章 素直な、素朴な、賢い、格好いい紀州犬に育てたい
(藤井聡さんの『シツケの仕方で犬がどんどん賢くなる』を読めば人も犬も賢くなる)

紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす】(45)(執筆 横田俊英)
第45章 子犬を怪我させないことが一番大事
(子犬は親から離されるとしばらく夜泣きを含めてなくものだと考えていたらよいでしょう)


紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(37) (執筆 横田俊英)

紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(38)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語 第38章 紀州犬に主従関係を教える、そして犬の性質を知る
(その問題は子犬の問題ではなく飼い主がつくっている問題なのです)



 


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