紀州犬物語(105)紀州犬の子育て記録 生後27日前後、子犬は離乳食を食べ激しく動き回ります。。 執筆 横田俊英。
(タイトル)
紀州犬の子育て記録 生後27日前後、子犬は離乳食を食べ激しく動き回ります。
(母犬は子犬から離しても平気な顔をしております。)
第105章 紀州犬の子育て記録 生後27日前後、子犬は離乳食を食べ激しく動き回ります。 執筆 横田俊英
紀州犬の生後27日前後、日中は母親と別の犬舎で過ごします。
(一緒にいても良いのですが、飼い主はこの子たちの場合には分離しました)
生後27日になりました。
食事はドッグフードを一晩水に浸けて、その後ミキサーにかけてドロドロにしたものを与えております。
食前と食後に体重の変化をみますと、大体50グラム増えておりました。この後は食事の量が増えるのにあわせてこの辺はもっと大きくなります。
母犬は子犬から離しても平気な顔をしておりますので、日中は別の犬舎に移して別に食事を与えております。夜には一緒にします。
子犬は四頭とも母親と離れていてもそれが不満だとか寂しいだとか、そういうことを想像させる啼き方はしません。
定期的にドロドロの食事を与えるとそれを食べます。これは1日2回です。量を少なくすればその倍の回数でも良いと思います。
母乳からドッグフード(ドロドロにしたもの)に食事を切り換えますと、糞の量は増えます。母親と一緒にしておくとその糞を食べて処理するのですが、別の犬舎にいる母親にはこれができませんから、飼い主が床に敷いた藁(わら)を変えて対処します。
夜になると子犬は産室で一緒になった母親の乳に飛び付きます。このときに1頭だけのんびりと乳にすがりつくのがおります。この子の性格なのか満腹しているためなのか、観察を始めております。
子犬は母親にソケイ部をペロペロとなめれるとその弾みでオシッコをして、ウンチをします。母親はづっとこうした行動をつづけているのです。生後26日になっても同じようなことをしております。母親はソケイ部をなめるために子犬をひっくり返すのです。
繁殖者は毎日子犬の身体を点検します。
元気さのようす。噛み合わせ、ベロ、ほか、です。毛の色はほとんど真っ白で、耳の先がその端が少し茶色いかな、という状態です。
子犬のころに白くても、その後に背中や尾の先や、後足の裏側などに茶色の毛が混じることがあります。
紀州犬は白毛の犬であっても、黒い紙に白い絵の具を塗ったような状態の白ではありません。日本犬は基本的に自然のものです。この白を真っ白にしていくことはできないことではありません。しかし自然であることと、真っ白であることとの間には、相容れない要素があると私は考えております。
真っ茶茶の茶色のような白ではいけませんが、白毛のなかに茶色が混じるような白でよいと考えます。これは白毛の渋みに通じるのと思うのです。
紀州犬の背中などに茶色の毛が混じると駄目な犬だと思う人がおります。世間の人が白い犬はどのような混じりけもない白だと思っていることから生じることです。しかし紀州犬の白毛はそうではないことを知っていただいて、了解して欲しい、のです。
生後26日の子犬の体重は次のとおりです。
オス 1,810グラム。
メス(その1) 1,530グラム。
メス(その2) 1,560グラム。
メス(その3) 1,590グラム。
(この項目の文体は「である体」になりました。「ですます体」との混同がありますが、ご寛容のほどを。)
(読み返しておりません。誤字、誤変換、その他の不都合をご容赦ください。)
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