(タイトル)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(6)】(54)(執筆 横田俊英)
第54章 紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(6)
(子犬は母親に徹底的に遊んでもらって、身体をうんと使い、手も足も腰も胴も身体を鍛えることになるのです。その遊びたるや人間の子どもが身体を動かすのを厭わないのと同じです。)
(本文)
紀州犬のメス犬で母親になった白の一生懸命の子育てがつづきます。生後35日になった子犬の黒毛と白毛との遊技は非常に活発です。
夜は外に犬舎で子犬と母犬がやり合っている声が聞こえます。母犬がガーと声をたて、子犬はキャンキャンと泣き叫びます。庭の犬舎の電灯を点けているからなのかもしれません。
親子は1日中一緒に犬舎で過ごしています。子犬は母親の口を噛むようにしますと母親は口を大きく開けて子犬の口を塞ぐようにくわえます。そして子犬をひっくり返してお腹のあたりを口でくわえて動けないようにするのです。子犬は母親が手を休めると態勢を立て直して母親の喉元にかみつきます。母親の反撃を予測している子犬は母親の歯が身体に向かってくると子犬が退くのと動きが重なるために50センチメートルも放り投げられたように転がります。子犬は飽きずに母親の尾を噛みに行きます。結果は同じようなことでねじ伏せられるか、はねのけられるかのどちらかです。
このような動作を20分も繰り返したあとで子犬は水桶の水をガブガブと飲むのです。少し落ち着くと母親の乳房にぶら下がって乳を吸います。乳はもうあまりでなくなっているのでしょう。母親は先ほど子犬の餌も横取りするようにして食べたものを吐き戻すのです。そうすると子犬は半消化のドッグフードをペロペロとなめるようにして食べます。子犬は全部を食べませんから残りは母親が食べてしまいます。
母犬は子犬と遊ぶときに前足を手招きするようにして子犬をおいでおいでと遊技に誘ういます。子犬はどうしたことか怖れることなく母親の喉元にかみつきます。母親は痛くないようですが、弱い者が強い者に挑むとこのような目に遭うのだよ、というように子犬を徹底的にねじ伏せるのです。口を噛みにいっても同じ事なのですが、どのようなタイミングで子犬をねじ伏せるのか不思議なくらいに上手に子犬をひっくり返してしまいます。母犬はウーウーと低い声をだして子犬に向かっております。子犬は逆に噛まれたりねじ伏せられると、キャンキャンと悲鳴をあげては、立ち上がってまた挑んでいきます。母親は子犬を出血させるような手荒なことはしません。子犬の悲鳴だけは立派ですがケガをしないでずっと遊んでいるのです。こうした遊技を母親は手抜きなしでしてやりますから、喉が渇くようで水をガブガブと飲むのです。
母親になった白は愛称はチビともいいますが、いつまでもチビでは可哀想なので元々の名前の「千代」と呼ばれるようになるかも知れません。
子犬は母親に徹底的に遊んでもらって、身体をうんと使い、手も足も腰も胴も身体を鍛えることになるのです。その遊びたるや人間の子どもが身体を動かすのを厭わないのと同じです。母犬もまた我慢強くといいますか、それが本能であり、犬の子育てなのでしょうが、手抜きなどまったくせずに子犬に対応しております。
その「千代」が子育て中に大けがをして4本の手足の先の骨が露出するような状態になりました。飼い主の私は「千代」ご免よと不注意を詫びましたが、「千代」はそのような事故があったのかという顔をして、痛い手足を交互に引きずりながらの排泄のために庭にでるのです。手足に包帯を巻いてもこれを食いちぎってほどいてしまします。飼い主の私が母犬の「千代」にしてやることは、抗生物質の飲み薬を飲ませて、傷口を消毒し、抗生物質の入った軟膏を塗ってやることです。「千代」と顔を合わすと「ご免ね、ご免ね」と謝るのです。夜中にも傷口や健康状態を見に起きることが精一杯のことです。
消毒しても軟膏を塗っても母親の「千代」は舌でペロペロと舐め取ってしまうのです。化膿したら困るので、何度も何度も手当てするのですが「千代」のすることは同じです。骨が露出した傷口をペロペロと舐めるのです。傷口からは血がにじんで子犬の身体に付着します。何とも痛ましい光景であり、「千代」の状態です。ケガして2週間が過ぎて3週間目になると「千代」の骨には肉が盛り上がってきてきました。歩くのにもわずかに足を引きずりますが駆け足もするようになりました。「千代」が傷口をペロペロ舐めると子犬もこれをペロペロと舐めるのです。「千代」はそれをとめずにほったらかしておくのです。「千代」痛くないのかい、と私は声にださずに問いかけるのですが、「千代」は誰を恨むのでもなく、傷口を舐めることをつづけ、そして子犬との遊技を痛い手足をかばいながらしております。しかし「千代、本当にご免ね。それに千代はよく頑張った。」と心からそのように思うのです。
そうした誠に立派な母犬の「千代」は、自分の子犬より一月早く産まれて私が飼っている紀州犬のオス犬の「ぽち(ポチ)」と遊んでもやるのです。千代は偉い犬だと私は千代の資質に感動しているのです。
紀州犬シロが産んだ子犬の体重の増加記録は次のとおりです。
(体重計測に使ったハカリは、子犬の体重が500グラムまでは1目が2グラム。それ以上は別の体重計で1目が10グラムです。体重計に載った子犬が動くので勘を働かせての計測ですので、必ずしも正確ではありませんが、5日も経過すると自然な増加の様子が記録されております。)
最初に産まれたメス犬の黒は360グラムで産まれました。
その後の体重の増加は次のとおりです。(紀州犬メス犬の黒)
1、第1日 360グラム(産まれた当日)
2、第2日 360グラム(増加なし)
3、第3日 368グラム(8グラム増加)
4、第4日 395グラム(27グラム増加)
5、第5日 435グラム(40グラム増加)
6、第6日 484グラム(29グラム増加)
7、第7日 543グラム(59グラム増加)
8、第8日 600グラム(57グラム増加)
9、第9日 660グラム(60グラム増加)
10、第10日 752グラム(92グラム増加)
11、第11日 825グラム(93グラム増加)
12、第12日 880グラム(55グラム増加)
13、第13日 950グラム(70グラム増加)
14、第14日 1,060グラム(70グラム増加)
15、第15日 1,100グラム(70グラム増加)
16、第16日 1,170グラム(70グラム増加)
17、第17日 1,270グラム(100グラム増加)
18、第18日 1,340グラム(70グラム増加)
19、第19日 1,400グラム(60グラム増加)
20、第20日 1,500グラム(100グラム増加)
(以上が、紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(3)までの経過です)
21、第21日 1,580グラム(80グラム増加)
22、第22日 1,580グラム(0グラム増加)
23、第23日 1,730グラム(70グラム増加)
24、第24日 1,800グラム(70グラム増加)
25、第25日 1,880グラム(60グラム増加)
26、第26日 1,940グラム(60グラム増加)
27、第27日 2,000グラム(60グラム増加)
(以上が、紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(4)までの経過です)
28、第28日 2,040グラム(40グラム増加)2種混合ワクチン接種。
29、第29日 2,000グラム(0グラム増加)
30、第30日 2,000グラム(0グラム増加)
31、第31日 1,999グラム(40グラム減少)この日からデジタル式の乳児用体重計使用。
(以上が、紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(5)までの経過です)
32、第32日 2,005グラム(6グラム増加)
33、第33日 2,007グラム(2グラム増加)
34、第34日 2,015グラム(8グラム増加)
35、第35日 2,020グラム(5グラム増加)
36、第36日 2,025グラム(5グラム増加)
37、第37日 2,035グラム(10グラム増加)
38、第38日 2,550グラム(515グラム増加)
39、第39日 2,700グラム(150グラム増加)
40、第40日 2,800グラム(100グラム増加)
41、第41日 2,850グラム(50グラム増加)
42、第42日 2,900グラム(50グラム増加)
43、第43日 3,000グラム(100グラム増加)
44、第44日 3,050グラム(50グラム増加)
45、第45日 3,100グラム(50グラム増加)
(以上が、紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(6)までの経過です。生後38日目に体重が515グラム増えるという大ジャンプは私の体重の計測の間違いによるものかも知れませんが、記録のままに記載しました。)
その後の体重の増加は次のとおりです。(紀州犬メス犬の白)
1、第1日 290グラム(産まれた当日)
2、第2日 300グラム(5グラム増加)
3、第3日 310グラム(15グラム増加)
4、第4日 328グラム(18グラム増加)
5、第5日 356グラム(28グラム増加)
6、第6日 402グラム(46グラム増加)
7、第7日 454グラム(52グラム増加)
8、第8日 510グラム(56グラム増加)
9、第9日 580グラム(70グラム増加)
10、第10日 648グラム(68グラム増加)
11、第11日 700グラム(52グラム増加)
12、第12日 770グラム(70グラム増加)
13、第13日 840グラム(70グラム増加)
14、第14日 920グラム(60グラム増加)
15、第15日 980グラム(60グラム増加)
16、第16日 970グラム(10グラム減少)
17、第17日 1,080グラム(110グラム増加)
18、第18日 1,170グラム(90グラム増加)
19、第19日 1,260グラム(90グラム増加)
20、第20日 1,340グラム(80グラム増加)
(以上が、紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(3)までの経過です)
21、第21日 1,430グラム(90グラム増加)
22、第22日 1,500グラム(70グラム増加)
23、第23日 1,600グラム(100グラム増加)
24、第24日 1,650グラム(50グラム増加)
25、第25日 1680グラム(30グラム増加)
26、第26日 1,730グラム(50グラム増加)
27、第27日 1,780グラム(50グラム増加)
(以上が、紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(4)までの経過です)
28、第28日 1,980グラム(110グラム増加)2種混合ワクチン接種。
29、第29日 2,000グラム(20グラム増加)
30、第30日 2,000グラム(0グラム増加)
31、第31日 2,050グラム(50グラム増加)この日からデジタル式の乳児用体重計使用。
(以上が、紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(5)までの経過です)
32、第32日 2,005グラム(45グラム減少)
33、第33日 2,007グラム(2グラム増加)
34、第34日 2,015グラム(8グラム増加)
35、第35日 2,020グラム(5グラム増加)
36、第36日 2,025グラム(5グラム増加)
37、第37日 2,045グラム(20グラム増加)
38、第38日 2,500グラム(455グラム増加)
39、第39日 2,700グラム(200グラム増加)
40、第40日 2,800グラム(100グラム増加)
41、第41日 2,850グラム(50グラム増加)
42、第42日 2,900グラム(50グラム増加)
43、第43日 3,000グラム(100グラム増加)
44、第44日 3,050グラム(50グラム増加)
45、第45日 3,150グラム(100グラム増加)
(以上が、紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(6)までの経過です。生後38日目に体重が515グラム増えるという大ジャンプは私の体重の計測の間違いによるものかも知れませんが、記録のままに記載しました。)
(読み返しが不十分斜めに変換ミスなどによる誤字、脱字などについてはご容赦ください)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(1) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(2) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(3) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(4) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(5) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(6) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(7) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(8) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(9) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(10) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(11) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(12) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(13) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(14) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(15) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(16) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(17) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(18) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(19) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(20) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(21) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(22) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(23) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(24) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(25) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(26) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(27) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(28) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(29) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(30) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(31) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(32) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(33) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(34) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(35) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(36) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(37) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(38)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(39)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(40)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(41)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(42)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(43)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(44)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(45)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(1)】(46)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(2)】(47)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(3)】(48)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(4)】(49)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(5)】(50)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(1)】(51)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(2)】(52)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(3)】(53)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(6)】(54)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(4)】(55)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(1)】(56)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(2)】(57)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(3)】(58)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとミーとブンの物語(4)】(59)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとブンの物語(5)】(60)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語(61)【日本在来犬と紀州犬(その1)】(執筆横田俊英)
紀州犬物語(62)【日本在来犬と紀州犬(その2)】(執筆横田俊英)
紀州犬物語(63)【日本在来犬と紀州犬(その3)】(執筆横田俊英)
紀州犬物語(125)「沈着怜悧にして大人しくあって猪猟では勇猛果敢」な紀州犬。(横田俊英)
紀州犬物語153 気迫と威厳、忠実と従順、飾り気のない気品と風格、これが齋藤弘吉氏の日本犬観である。(横田俊英)
紀州犬物語153 気迫と威厳、忠実と従順、飾り気のない気品と風格、これが齋藤弘吉氏の日本犬観である。(横田俊英)
(タイトル)
人の肌は柔らかい、だから甲冑(かっちゅう)で防護する。)
(サブタイトル)
巷(ちまた)に流れる犬(イヌ)という言葉の意味と起源。
第153章 巷(ちまた)に流れる犬(イヌ)という言葉の意味と起源。執筆 横田俊英
紀州犬物語(125)「沈着怜悧にして大人しくあって猪猟では勇猛果敢」な紀州犬。(横田俊英)
(タイトル)
「沈着怜悧にして大人しくあって猪猟では勇猛果敢」な紀州犬。
和歌山県日高郡旧美山村村長の有色紀州犬復活のための取り組み。
(サブタイトル)
「姿芸両全」(しげいりょうぜん)の紀州犬を育てるために狩猟を始める。このときに鉄砲を持つようになった。狩猟に出かけるのは犬を鍛錬するためである。
第125章 「沈着怜悧にして大人しくあって猪猟では勇猛果敢」な紀州犬。 執筆 横田俊英
紀州犬物語(63)【日本在来犬と紀州犬(その3)】(執筆横田俊英)
日本列島に古くからいた犬たちと縄文遺跡の犬骨
(純粋日本犬という言い方をする犬たちのこと)
(縄文期は犬は人の友だち、だった)
紀州犬物語(62)【日本在来犬と紀州犬(その2)】(執筆横田俊英)
縄文遺跡から犬の骨は出ており、旧石器時代の遺跡から犬の骨は出ていない
野尻湖で犬は人と伴にナウマン象を追ったか
(野尻湖のナウマン象の発掘調査では犬の骨は出ていない)
紀州犬物語(61)【日本在来犬と紀州犬(その1)】(執筆横田俊英)
遺跡からでてきた犬の骨とそのもっとも古い年代
(人と犬は利用し利用される共存関係にあった)
紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとブンの物語(5)】(60)(執筆 横田俊英)
第60章 紀州犬メスシロの学校とその生徒のポチとブンの物語(5)
(紀州犬の大人のメス犬のシロの学校で、生後5カ月の紀州犬のオス犬のポチと生後6カ月の紀州犬のオス犬のブンが教育を受け、訓練を積んでいるのです。ポチもブンも散歩を楽しみにしていて、綺麗な姿態と歩様で散歩ができるのです。)
紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとミーとブンの物語(4)】(59)(執筆 横田俊英)
第59章 紀州犬メス シロの学校とその生徒のポチとミーとブンの物語(4)
(詫びや寂などまだ先のことですから、対象外です。しかしブンより一月遅く産まれている紀州犬オス犬の「ポチ」のほうにそれを感じることがあります。三つ子の魂百まで、ということが言えるのでしょうか。)
紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(3)】(58)(執筆 横田俊英)
第58章 紀州犬メス シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(3)
(私は紀州犬のメス犬のシロの学校と題してお伽の国のような話しをしております。書いていることはすべて事実ですが、すべての紀州犬がこのようにできる訳ではありません。たまたま性質のよいシロというメス犬の大人がいて、たまたま、或いはこの時期に限って喧嘩をしない2匹の子犬がいて、それにもう1頭加わったということであります。子犬同士の折り合いがあって、幼児組と小学生組の2クラスに分けての学校運営になりました。)
紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(2)】(57)(執筆 横田俊英)
第57章 紀州犬メス シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(2)
(今で飼い主が寛いでいるときに、また夜にテレビを見ながらビールを飲んでいるときにポチとミーはその気配を全身で受けとめていて、声を掛けると犬舎の格子に顔を挟んで応えます。)
紀州犬物語【シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(1)】(56)(執筆 横田俊英)
第56章 紀州犬メス シロの学校とその生徒のポチとミーの物語(1)
(子育てを終えたシロ(白)には生後3カ月ほどのオスとメスの子犬の学校の先生の新しい役目が与えられ、シロはこの仕事を喜んでしております。シロが先生を勤める学校の生徒はオスの子犬が「ポチ」で、メスの子犬が「ミー」です。シロとポチとミーの3頭は喧嘩とも見えるレスリング風の遊技を嬉々として演じております。)
紀州犬物語【紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(4)】(55)(執筆 横田俊英)
第55章 紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(4)
(ポチは生後76日に子育てを終えた白を母親代わりに暮らすことになりました。白は不思議なことにポチを自分の子犬と同じように遊技をしてやります。ポチもまた実の母親と思っているようです。あるいはただの犬の仲間と思っているのかも知れません。)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(6)】(54)(執筆 横田俊英)
第54章 紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(6)
(子犬は母親に徹底的に遊んでもらって、身体をうんと使い、手も足も腰も胴も身体を鍛えることになるのです。その遊びたるや人間の子どもが身体を動かすのを厭わないのと同じです。)
紀州犬物語【紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(3)】(53)(執筆 横田俊英)
第53章 紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(3)
(生後70日ころのポチは乗車訓練に取り組み、またリードをつけて60メートルほどの散歩の練習もします。家の向こうの畑で遊ぶポチはモンシロチョウやツバメを眼で追いかけて外界の様子を知っていくのです。)
紀州犬物語【紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(2)】(52)(執筆 横田俊英)
第52章 紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(2)
(子犬の喉につかえないことを前提に生後70日の頃にはパピーのほかに、ラン・ミールも少しだけ与えます。生後5カ月、6カ月、7カ月、8カ月になるに従ってラン・ミールの割合を増やして、生後8カ月過ぎにはラン・ミールを中心にします。一家の主人が紀州犬に惚れていないのなら紀州犬を飼ってはなりません。一家の主人と思いを同じにする家族のもとで飼われる紀州犬は仕合わせであり、その一家も仕合わせであることになります。)
紀州犬物語【紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(1)】(51)(執筆 横田俊英)
第51章 紀州犬オス ぽち(ポチ)の物語(1)
(チビの子どもの白と黒は母親と別れ、母親と別れてきた紀州犬オス犬のポチはこの家でずっと過ごしてきたように振る舞います。)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(5)】(50)(執筆 横田俊英)
第50章 紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(5)
(生後30日ころから母親は子犬が乳を吸いにくるとグワーと吠えて拒絶することがしばしばです。夜中にもこの声が聞こえます。犬の親と子の自然がここにあるのです。)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(4)】(49)(執筆 横田俊英)
第49章 紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(4)
(駐車場横の畑では菜の花が黄色い色を見事に周囲に放っております。この先一週間して春が進むと新緑の美しい季節になります。もう雑草むしりを余儀なくされました。)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(3)】(48)(執筆 横田俊英)
第48章 紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(3)
(子犬たちが生後三週間を迎えたこの日、遅れていた春が進んで、この地は梅の花とサクラの花と水仙とツツジに似た花が一斉に咲きました。)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(2)】(47)(執筆 横田俊英)
第47章 紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(2)
(子犬を身体をまるめて抱いて、お尻をなめて排泄を促してそれをなめてやってと健気な子育てがつづきます。)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(1)】(46)(執筆 横田俊英)
第46章 紀州犬メス犬シロの出産と子育て物語(1)
(シロが2匹の子犬を産んだその夜、空には金星が燦然と輝いておりました。)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす】(39)(執筆 横田俊英)
第39章 子犬のさまざまな行動への対応(紀州犬の躾け(シツケ)に関する考察)
(子犬は飼い主が思うようにはしつからない)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす】(40)(執筆 横田俊英)
第40章 安岡章太郎さんは紀州犬の気性の美しさを物語にした
(近藤啓太郎さんは飼い犬の健康美あるいは紀州犬特有の美しさに魅せられた)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす】(41)(執筆 横田俊英)
第41章 紀州犬が内に秘めている特性
(紀州犬の正しい理解のために近藤啓太郎さんと安岡章太郎の小説を読むことをお奨めします)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす】(42)(執筆 横田俊英)
第42章 泣かない騒がいのが紀州犬が美徳
(安岡章太郎さんのコンタは家に来た夜に、「ウォー」と一声あげただけでした)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす】(43)(執筆 横田俊英)
第43章 犬を飼うときに人の側の力量は何時でも不測しております
(紀州犬は歩く速度があるいはリズムが波長が人の散歩に調和しております)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす】(44)(執筆 横田俊英)
第44章 素直な、素朴な、賢い、格好いい紀州犬に育てたい
(藤井聡さんの『シツケの仕方で犬がどんどん賢くなる』を読めば人も犬も賢くなる)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす】(45)(執筆 横田俊英)
第45章 子犬を怪我させないことが一番大事
(子犬は親から離されるとしばらく夜泣きを含めてなくものだと考えていたらよいでしょう)
紀州犬物語【紀州犬メス犬シロ(白)の物語】(37) (執筆 横田俊英)
紀州犬物語【紀州犬を連れて散歩し紀州犬と暮らす日々】(38)(執筆 横田俊英)
紀州犬物語 第38章 紀州犬に主従関係を教える、そして犬の性質を知る
(その問題は子犬の問題ではなく飼い主がつくっている問題なのです)