紀州犬物語(92) 紀州犬を飼うための犬舎の一例を示します。もっとよい犬舎もあります。 執筆 横田俊英。
(タイトル)
紀州犬を飼うための犬舎の一例を示します。もっとよい犬舎もあります。
(床を高くし、湿気を避けるのは正倉院の造りと同じです。)
第92章 紀州犬を飼うための犬舎の一例を示します。もっとよい犬舎もあります。 執筆 横田俊英
紀州犬を飼うための犬舎の一例を示します。もっとよい犬舎もあります。
犬舎は夏は涼しく、冬は暖かく、を実現するのがよいと考えております。
床を高くし、湿気を避けるのは正倉院の造りと同じです。
扉の付いた犬舎にいれて過ごさせることが、犬には最大の安らぎです。
扉のない小さな小屋につないで飼う日本のこれまでの方法は駄目な飼い方として否定されております。
犬を飼おうとする人の大半がこのような考え方の人です。犬が騒ぐ、躾けられない、主な原因が犬舎にあります。
犬は繋がない、飼い主は散歩を楽しむ、という飼い方を推奨します。
犬の仕合わせは飼い主と散歩することです。
市販の犬舎は間に合わせと考えております。紀州犬などを気持ちよく飼おうと考えると。このような犬舎になります。
両扉にして中ほどを鉄棒で仕切って、子犬片方を産室にしたり、もう一頭飼うようにするのも方法です。
2頭一緒に飼う場合の仕切りはコンパネなどの板で二重にしておくのは良い方法です。いがみ合わないためです。
産室との併用の場合には、親犬が移動できるように中仕切りに扉を付けます。子犬は生後60日になると母犬が越えていく高さを、軽々と越えますが。子犬が乳を吸いに来るのを嫌がる母犬は隣に移動して対処します。気が向いたら子犬の小屋に移動します。
これまでの紀州犬の犬舎をつくってきた集大成です。
横幅1,500mm、奥行き900mm(共に内寸、室内高さは1,100mmほど。)で、
屋根の上までの高さは1,200mmほどです。追加寸法として足部は300mmほどです。
屋根は2.3mm厚さの鉄板です。
錆止め塗装を手塗りで行います。こってりと手塗りします。耐久性は抜群です。
周囲をパネル板で囲います。上部も同様です。
夏にはこれをすべて取り外すことができます。
この犬舎には一朝一夕にしてはできないさまざまなノウハウが盛り込まれております。
この犬舎の建築と据え付けの総合費用は決して安くはありません。
普通に使えば軽々と20年の耐久性をもちます。
戸板などは適宜交換して使います。
この犬舎を使うと犬が落ち着き、性格も良くなり、飼い主になつきます。
犬も仕合わせ、飼い主も仕合わせ、ともに仕合わせになる魔法の犬舎です。
この犬舎の前に遊び場のフェンスをつけると、雨、風のとき、飼い主の体調不良の時に便利です。
そこで排便をさせるのです。この犬舎の設置場所ではフェンス代わりの庭でこれを代用します。
清潔好きの犬はそのフェンスの中でも庭でも排便をしたがらないので、思うようにいかないものです。
それでも我慢できなくなれば排泄します。動物の生理現象ですから。
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