紀州犬物語(90) 紀州犬は白毛のなかに少し茶色が混じるような白でよいと考えます。 執筆 横田俊英。
(タイトル)
紀州犬は白毛のなかに少し茶色が混じるような白でよいと考えます。
(この茶色の混じりの汚れ白こそ、紀州犬の毛色の渋みに通じます。真っ白の紀州犬は私には不思議な犬に思えます。)
第90章 紀州犬は白毛のなかに少し茶色が混じるような白でよいと考えます。 執筆 横田俊英
写真下は生後10カ月の紀州犬の白のオス犬。耳、背中、尾の先、後足に茶色の毛が混じります。
紀州犬は白毛のなかに茶色が混じるような白でよいと考えます。
(この茶色の混じりの汚れ白こそ、紀州犬の毛色の渋みに通じます。真っ白の紀州犬は私には不思議な犬に思えます。)
子犬のころに白くても、その後に背中や尾の先や、後足の裏側などに茶色の毛が混じることがあります。
紀州犬は白毛の犬であっても、黒い紙に白い絵の具を塗ったような状態の白ではありません。日本犬は基本的に自然のものです。この白を真っ白にしていくことはできないことではありません。しかし自然であることと、真っ白であることとの間には、相容れない要素があると私は考えております。
真っ茶茶の茶色のような白ではいけませんが、白毛のなかに茶色が混じるような白でよいと考えます。これは白毛の渋みに通じるのと思うのです。
紀州犬の背中などに茶色の毛が混じると駄目な犬だと思う人がおります。世間の人が白い犬はどのような混じりけもない白だと思っていることから生じることです。しかし紀州犬の白毛はそうではないことを知っていただいて、了解して欲しい、のです。
(読み返しておりません。誤字、誤変換、その他の不都合をご容赦ください。)
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