森の生活

紀州犬物語134紀州犬物語134「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後６カ月と15日。（横田俊英））
（素朴さは美しさである。8歳になるメスの紀州犬をみた人が「美しい犬だ」といった。）

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紀州犬物語134「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後６カ月と15日。（横田俊英）

（タイトル）
「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後6カ月と15日。

（サブタイトル）
素朴さは美しさである。8歳になるメスの紀州犬をみた人が「美しい犬だ」といった。

第134章　「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後6カ月と15日。　執筆　横田俊英

生後6カ月と15日の紀州犬オス犬の「タケゾウ」
（下顎から出ている門歯がせり出してきた。要注意だ）

生後6カ月と15日の紀州犬オス犬の「タケゾウ」
（下顎から出ている門歯がせり出してきた。
下顎を押し込んで、門歯を内側に入れる手当が日課だ）

生後6カ月と15日の紀州犬オス犬の「タケゾウ」
（動く姿を撮影した。小さいが身体は強い）

生後6カ月と15日の紀州犬オス犬の「タケゾウ」
（座ってカメラを向いた。毛質、長さ、色は良い）

1歳８カ月と6日の「ジュウベエ」
（換毛期で鼻梁の毛が抜けている）

1歳8カ月と6日の「ジュウベエ」
（気合が入ると尾は立つ。換毛期で尾毛が抜けている）

1歳８カ月と6日の「ジュウベエ」
（飛ぶ鳥を追いかけている。換毛期で尾毛が寂しい）

「タケゾウ」と「ジュウベエ」の祖母犬。8歳になるメス犬だ。

紀州犬物語134「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後６カ月と15日。（横田俊英）

（タイトル）
「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後6カ月と15日。

（サブタイトル）
素朴さは美しさである。8歳になるメスの紀州犬をみた人が「美しい犬だ」といった。

第134章　「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後6カ月と15日。　執筆　横田俊英

（本文）

　犬を飼うのに繋いで飼う、庭に放して飼うことが良いことだと思っている日本人は多い。日本人には犬を犬舎に入れて飼うと虐待しているようにみえる。

　犬は繋いで飼ってはならない。庭に放しておいてもならない。そのように飼っていると十中八九、犬は駄目になる。

　犬舎に入れて飼っているとお年寄りや姦（かしま）しい身内などが可哀想だから出してやれ、と言う。心の底で思っていることだから偽りない心情だ。日本犬を飼いたいからということで強情をはって子犬を連れてきた当人もそのように思っている。その言葉を渡りに船と受け入れる。そして犬は庭に放され、土塀の下に大きな穴を掘って暮らす。

　犬を飼うためのまともな知識は日本人にはない。犬を人と同じと考えて、犬を人と同じ生活をさせることが愛情だと思っている。

　檻（おり）に閉じこめれば牢獄と同じだ思う。狭いから犬は息苦しいだろうと考える。人はそのようにして虐（いじ）められる。犬は違う。犬は外敵の侵入の心配がない状態にあることが安らぎになる。狼が巣穴で子供を育てている状態だ。犬と狼は性質も行動も似ている。同じといって良い。

　余所（よそ）の人が飼っている犬にも日本人は同じ感覚をもつ。

　飼い犬を冬場の日光浴のために、日当たりの良い玄関先の犬舎に移しておいた。近所に遊びにきた小学校の低学年が「狭いところにいて犬が可哀想だ」と大声で言った。飼い主がいる前で言うのだから餓鬼（がき）という生き物は残虐（ざんぎゃく）だ。

　餓鬼に犬の生態と飼い方のことを講釈しても始まらないから、聞こえないふりをした。

　躾（しつけ）られない犬に道ばたで出会う。逢う犬の殆どが駄目犬だ。鎖に繋いでいるからだ。次ぐのことはこれと同じだ。塀の内周に長い鉄線を張って鎖につないで行き来させている。庭への放して飼い、家の中にいる犬は放されて玄関先にまでウロウロと出てくる。これらのすべては駄目犬になる。例外はあっても殆どが駄目犬になる。道ですれ違う犬によって確かめている。

　駄目犬は道ですれ違うとギャンギャン、キャンキャン吠える。飼い主はそれを止めない。方法を知らないから手だてもない。

　そのようにして飼われている犬は神経を磨りつぶしているから年老いると庭にウトウトしている。その鎖で繋がれた犬は以前のように騒がなくなっる人が通っても反応しない。死んでいるようだ。命の末路を哀れな状態で待っている。

　飼い主の前で「可哀想だ」といった餓鬼の家で犬を飼っている。鎖に繋いで飼っている。鎖から外れると道路をうろつく。犬の居る家に侵入する。門扉の内側に放しておくから郵便配達員を咬む。歯がある動物は咬むということが馬鹿な人にはわからない。犬の歯が郵便配達員に届くような状態にしておけば事故になる。

　犬にとって一番のストレスは、番犬よろしく鎖に繋がれて縄張りを「護衛」させられている状態だ。広い庭に放しておくとその庭が「守るべき」縄張りになる。家のなかで放してウロウロさせていることも同じだ。だから犬が郵便配達人を咬む。

　縄張りを「警護」している犬は極度の緊張を強いられる。四六時中である。緊張しつづけた犬は年老いると痴呆になる。哀れだ。

　犬は狼と類縁である。犬は狼と交尾をすると子供を生む。その子どもは犬とでも狼とでも交尾して子供を生む。犬は狼の性質と同じだ。狼と犬は交尾すると子供を生む。それを繰り返すことができる。種として区別されるていいのかと思う。

　大事なことは犬の性質を知って飼い犬を躾（しつけ）ることだ。狼の性質は犬に重ねられるから狼の行動様式を理解したい。巣穴「理論」とも言うべき寝蔵（ねぐら）のことであり、また群れに序列が形成されていることへの理解だ。巣穴は扉のついた犬舎である犬の飼い主への服従訓練をつねにしることだ。

　狼は集団で生活する。集団には序列が形成されている。群れでは序列の守られている。序列と順位という掟があるから狼は集団での狩りが成立する。序列は犬でも同じ働きをする。序列があるから何頭かいる犬の群れが平和でいられる。犬と人の関係もこれと同じだ。犬が上位に立てば人は犬に咬まれる。

　犬にとって飼い主はボスであり、常に飼い主はボスでならなくてはならない。飼い主とその家族はみんな飼い犬の上位であらねばならない。序列の最後尾に犬をおかなくてはならない。赤ちゃんの上位に犬がいると犬は赤ちゃんを咬む。赤ちゃんと犬を一緒にしているのを見ると恐怖で身が縮む。。犬の躾（しつけ）は序列を意識してすることで上手くいく。躾（しつけ）のための基礎知識と方法は『しつけの仕方で犬はどんどん賢くなる』（青春出版社、税抜き1200円）に書かれている。

　『しつけの仕方で犬はどんどん賢くなる』（青春出版社、税抜き1200円）を読んで欲しい。ここで述べている躾（しつけ）の説明はこの本の範囲を出ない。

　この本を読んでも大事なことを会得しない人がいる。日本人に染みついた犬と人の観念が覆しがたいほどに強固であるからだ。

　『しつけの仕方で犬はどんどん賢くなる』に書かれていることの一つに犬の散歩の項目がある。

　犬の散歩ではなくて、飼い主の散歩に飼い犬を連れて行く、ということなのだ。何時でもそのように思っているのではないが、考え方はそのようなことなのだ。

　縄張りを見まわるということを動物はする。狼の縄張り意識は強い。縄張りの範囲が狩り場だ。縄張りを犯す侵入者がいないか、見て回るのが狼だ。犬の散歩もそれに近いと考えてよい。飼い主が先頭に立って縄張りを見て回るのだ。それが犬を連れての散歩である。飼い主が犬の主人になって縄張りを見回る。飼い主と犬との主従関係をこれを通じて会得させる。

　心身ともに健康な犬は身体を思い切り動かしたい。健康な犬は引き綱をもって犬舎の前に行くと全身で喜びの表現する。飼っている4頭の犬は嬉しがる。

　８歳のメス犬は家の外にでるとクルクルと何度も回って大喜びをする。身持ちが乗ると飼い主をイノシシに見立てるように身を右に左に飛ばしてはしゃぐ。主従関係を理解している犬は門扉を飼い主より先に出ない玄関をでるときに飼い主が先に出るのを待つようになると、こいつも自分の立場を理解するようになったと一息つく。１歳8カ月になった「ジュウベエ」は門扉の前で戸惑ったようすをして飼い主が先に出るのを待つ。生後6カ月と15日の「タケゾウ」はこれをまだしない。

　犬が心安らぐ状態は犬舎にいるときである。狼は穴を掘って潜り込んで暮らす。子どもをこの穴のなかで生み育てる。外敵の攻撃も侵入もない寝蔵（ねぐら）が心が安らぐ場所だ。

　鎖に繋いだり庭に放しているとのは犬に縄張り警護を強いていることなのだ。犬の緊張はこの上ない。

　犬の運動経路の5カ所ほど鎖で繋がれた犬がいて、そこを通るとギャンギャン、キャンキャン吠えて大騒ぎする。毎日そこを通ってもその犬たちは学習しない。ワンワン、ギャンギャンと騒がしい。

　「ジュウベエ」という紀州犬のオス犬で1歳8カ月になるのは10キロメートルほどのランニングをする。その経路にそれらの犬がいてキャンキャン、ワンワン、ギャンギャンと吠え立てる。

　それが刺激になって「ジュウベエ」は鎖で繋がれた犬のいるところを通るときに勢いがます。経路の５カ所が刺激になって「ジュウベエ」の運動がなされる。

　運動の途中で向こうからくる犬がキャンキャン、ワンワン騒いで飛びかかってくる。その犬のようすはというと決まって鎖に繋がれている。家のなかにいても玄関先まで飛び出すようになっている。

　家のなかでも犬を飼うときには扉のついた「ケージ」のなかに入れておくことが大事だ。そのようにしないと玄関先に来客があると、それを侵入者として吠えて、噛みつく。

　ある人の飼い犬は性格が良いことが自慢であった。その犬が来客の手を咬んだ。玄関にいる来客を侵入する外敵と見立てて攻撃したのだ。

　飼い主は狼狽（ろうばい）した。助言を求められた人は、「家のなかでも扉のついたケージにいれておいて、飼い主と遊ぶときにだけ外に出すように」と進言した。これをしていればで事故は起きない。家のなかが警護すべき縄張りになっているために事故になる。

　飼い犬は家のなかでもにウロウロさせない。鎖に繋いでウロウロさせない。ウロウロさせておくと人を咬む。

　鎖に繋いだり庭をウロウロさせたり、家のなか、そして車の中でウロウロさせている犬に別の不都合なことがあった。

　発情したメス犬の交配のための交尾をさせようとするときに暴れる。激しく抵抗する。それは何故なのか。飼い主との序列が崩れているからだ。

　従順な犬は肩を軽く押さえていればおとなしく交尾する。鎖に繋ぐなどしてウロウロさせている犬は暴れる。呆れてしまう。

　ある犬は交尾させようとするとオス犬に噛みついた。ある犬はしゃがみ込んで交尾を拒否した。仰向けになって交尾させない状態になる犬もいた。これは見世物であった。犬もそれほどの「知恵」を出すものだ、と唖然とした。犬を押さえている飼い主は腕も手も咬まれて血だらけだ。

　そのような行動をするメス犬はオス犬の持ち主から交配を拒絶される。

　発情したらオス犬を受け入れて、子犬を生んだら上手に育てる。これを良性の犬という。鎖に繋いでいる犬は良性でいられない。飼い主は勝手な観念によって犬を悪性であるように育ててしまう。

　良性のメス犬は発情の状態にあわせて交尾をする。良性でないメス犬は発情していてもオス犬を拒絶する。交尾を含めた一連の行動を交配という。良性でないメス犬は交配できない。

　繋いで飼わない。庭に放してウロウロさせない。家のなかでウロウロさせない。扉のついた犬舎に入れて飼い、そこそこの散歩や運動をさせる。これが犬の性質を良くし、良性の犬に育てるこつだ。

　飼い犬可愛さの気持ちは誰でも持つ。可愛いいと思う気持ちを間違いなく犬に伝え、躾（しつけ）のられた犬にそだてるためには繋がないウロウロさせないことが大事だ。

　交配依頼や交配先の照会の相談があっても、繋いで飼っている犬、庭と家のなかウロウロさせているメス犬は取り合えない。

　良性でないメス犬の交尾を実現させようとするとメス犬の拒絶行動のすさまじさに飼い主は眼を覆う。オス犬が悪いからだと思っていることが多いから、このような飼い主の犬との交配は敬遠される。

　動物は交尾のときにメスの背中を咬むことがある。オス犬がそれをすると、メス犬の持ち主はオス犬を罵（ののし）る。

　交配のためにメス犬をあずけたら咬まれたりしてひどい状態で帰ってきた。交尾も不成立であった。メス犬の飼い主は交配相手の悪口を言った。

　犬を飼うことの楽しみは次のようなことだろう。

　その犬が自分と一緒に暮らすことが嬉しいこと、その犬を連れて散歩することが楽しいことである。

　そのためには飼い犬を性質の良い犬に育てることだ。健康な犬は飼い主を愉快にさせる。心も身体も健康な犬がいると飼い主の心は平和になる。

　飼っている犬が成長するにつれてその犬種の良い特徴を備えていくと飼い主は嬉しい。日本犬であれば「悍威（かんい）に富み」ということであるようだが平たく言えば気迫や度胸がある犬のことだろう。イノシシなどに遭って尻尾を股の下に巻くような犬であってはならない。

　犬を見て矢鱈に騒ぐのは駄目だ。ある人の犬はギャンギャン騒いで襲ってきた犬に尻を咬まれたが意に留めなかった。何があったんだ、と平然としている犬に怖れをなして、襲ってきた犬は退散した。イノシシを相手にしているがそうであった。

　性格の良い犬を飼うことは犬を飼う楽しみにも通じる。飼い主に従順であり子犬を生めば上手に育てる。これを良性の犬という。犬は良性でなければならない。良性の犬は飼っていて楽しい。

　素朴さともいった自然の美に通じる内容を備えた犬は美しい。紀州犬を一言で表現すると「美しい犬である」。「紀州犬は美しい」のだ。この一言である。抽象的であるがそのようなことだ。美しさをつくりだす要素を語れば100の項目では済まない。眼、口、鼻、頭、身体など見ればわかることだ。言葉にすると煩雑になる。紀州犬がもつ素朴さはそのまま美しさにつながる。

　強引に人の手を加えることをしないで自然界にあるものの素朴さに通じる事柄を日本犬に求める。高原の雪の野原を駆ける狐が美しくみえた。

　素朴さは美しさである。8歳になるメスの紀州犬の「コウメ」の姿をみた人が「美しい犬だ」といった。

　犬は2代か3代で性質も容貌も大きく変えることができる。これは10代ほどと言った方が良いかも知れない。猫より小さい犬がいて、小さな馬より大きな犬がいることがそのことを物語る。

　素朴さということで、自然の美にも通じる犬であることを紀州犬に求める。

　走れば速力に満ち、イノシシに向かえば勇敢に振る舞って力負けすることがない、格闘にあたっては神のものとも思える知恵を発揮する紀州犬がいる。

　普通に育てれば良質の紀州犬は美しい犬になる。飼い主はそうした犬の素質が素直に伸びるよう手助けをする。

　1歳8カ月になる「ジュウベエ」という紀州犬のオス犬は駈けるのが好きだ。

　30キロメートルのランニングをして、それが20キロメートルだったり、15キロメートルあるいは7キロメートルだったりする。この「ジュウベエ」は1歳になったころには細身であった。それから8カ月を経過すると深い胸の横幅が広がって腰つきもガッシリした。

　このような変化を見るのが飼い主は嬉の楽しみだ。もっと良い状態になった姿を見たい。ついつい運動に連れ出す。そんなに意気込んでも犬は急には変わらない。年齢がもたらす充実ということがある。犬が走る姿は美しい。肉体の躍動、生命の躍動があり、走る紀州犬の姿は美の極致である。同じように狐が雪の草原を走る姿も美しい。馬が走る姿は美しい。北極熊が走る姿は美しいとは思わない。

　紀州犬のオス犬の「タケゾウ」は6カ月と15日が経過した。

　大丈夫だと思っていた「タケゾウ」の下の門歯が生後6カ月と15日になるころに怪しくなった。

　歯が全部そろい、お腹に隠れていた二つの睾丸が陰嚢におりた。背丈が伸びるのを待っている。望ましい背丈に届くまでは小さいのだから悩みは続く。

　その「タケゾウ」の下顎から生えている門歯（切歯）は上顎の門歯（切歯）前にせり出ている。まだ内側にあるが下手をすると前に出てしまう。そうした状態は門歯の乱れとかアンダーショットなどという。下顎を押し込んでせり出そうな下側の門歯を指で押し込む。わずかのものなら上手く収まる。

　「タケゾウ」の世話をするたびに下顎を押してせり出そうな下側の門歯を指で押し込む。飼い主が神経症であるかのようだ。

　門歯の点検と手当はそのまま犬のマズルコントロールになるから躾（しつけ）の訓練になる。犬の躾（しつけ）のための二つの手法の一つのマズルコントロールだ。あやしついでに犬の口吻を抑えるのがマズルコントロールだ。もう一つは犬の後ろに回って抱き留めるスチルコントロールだ。そのうちの一つを日に何度かする。

　自転車の傍らに着いて「テケゾウ」は１キロメートルほどの距離を走る。子犬が成長するにつれて気持ちよく散歩をして、促（うなが）せばどこまでも走るようになると飼い主はほっとする。それは安堵でもあり喜びでもある。歩かない犬、走らない犬で苦労するとこれは特別のことである。

　「タケゾウ」は性質の良い犬である。尾はますます立ってきた。歩くと物干し竿のような尾を天井に真っ直ぐ突き立てている。差し尾の紀州犬が好きで、差し尾の紀州犬が生まれると嬉しくなる。「テケゾウ」いいぞ、いいぞと思いながらも、後肢の内股状はそのままなのを心配する。

(誤字、脱字、変換ミスなどを含めて表現に不十分なことがある場合はご判読ください。)

【特別な追記】
『しつけの仕方で犬はどんどん賢くなる』
（藤井聡著　青春出版社、税抜き1200円）

　犬のシツケとは飼い主がその犬はこのようにあって欲しいと願う状態にすることである。

　「こうあって欲しい」は飼い主によって決まります。

　普通の家庭で飼う犬は人に危害を加えないこと、人の迷惑にならないこと、飼い主にとってこの犬と居ることが楽しいことなどである。

　上に列記したことを簡単に言えば犬の性格が良いことです。

　そして健康であることは飼い主にとって好都合です。

　格好いいこと、可愛いこと、性格が良いこととなどは飼い犬がかわいがられる条件になります。

　そのような犬を生むことができるような犬を飼うことも望みに含まれます。

　犬が飼い主が望むような状態をめざそうとすると、犬の行動の仕方を理解しておくことが大事です。

　犬の性質を理解する、ということです。

　犬は狼の子孫であり、常に主従関係がはっきりした縦社会のなかで生きていて、犬の精神はそうした状況のもとにあります。

　犬を仕付けて訓練することを考える前に、犬の性質を知ることが大事です。

　このための手がかりとなる理論を本に書いているのが藤井聡さんです。

　この人が書いた『しつけの仕方で犬はどんどん賢くなる』（青春出版社、税抜き1200円）です。

　この本を読んで目が覚めた、という人が多くおります。

　どうか読んでいない方は読んでください。

　読んだ人ももう一度読んでください。

　自分がしていることの過ちや犬への間違った理解に気づかされます。

　私が紀州犬愛好家として申し上げる追加項目は、紀州犬の愛好家は避妊手術はしないことを慣わしとしているということです。

　飼い犬の健康の状態、精神のことなど、特別な事情があれば上のことは違ってきます。

(誤字、脱字、変換ミスなどを含めて表現に不十分なことがある場合はご判読ください。)
（数字の表記が漢数字になったり、算用数字になったりしております。惑いつつ統一することをしませんでした。）

紀州犬物語153　気迫と威厳、忠実と従順、飾り気のない気品と風格、これが齋藤弘吉氏の日本犬観である。（横田俊英）
（タイトル）
人の肌は柔らかい、だから甲冑（かっちゅう）で防護する。）
（サブタイトル）
巷（ちまた）に流れる犬（イヌ）という言葉の意味と起源。
第153章　巷（ちまた）に流れる犬（イヌ）という言葉の意味と起源。執筆　横田俊英

紀州犬物語139　生後10カ月になったタケゾウは毎日8キロメートルのランニングをする。（横田俊英）

（タイトル）
後10カ月になったタケゾウは毎日8キロメートルのランニングをする。
（サブタイトル）
兄のジュウベエは2歳になった。2歳のジュウベエは発情が成熟したメス犬と交尾をした。
同じメス犬と生後10カ月のタケゾウを引き合わせたがタケゾウは交尾行動を起こさなかった。

第139章　後10カ月になったタケゾウは毎日8キロメートルのランニングをする。　執筆　横田俊英

紀州犬物語138　成長が2カ月遅れている「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬「タケゾウ」（横田俊英）
（タイトル）
紀州犬物語138　成長が2カ月遅れている「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬「タケゾウ」
（サブタイトル）
生後8カ月に対して2カ月遅れて生後6カ月の状態にある紀州犬のオス犬「タケゾウ」
第138章　成長が2カ月遅れている「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬「タケゾウ」　執筆　横田俊英

紀州犬物語137　生後9カ月直前に記念撮影をした「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬。（横田俊英）
（タイトル）
紀州犬物語137　生後9カ月直前に記念撮影をした「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬。
（サブタイトル）
なかなか大きくならないタケゾウの背丈は50センチメートルだって怪しい。
第137章　生後9カ月直前に記念撮影をした「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬。　執筆　横田俊英

紀州犬物語136　生後8カ月になっても車酔いがひどい「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬。（横田俊英）
（タイトル）
生後8カ月になっても車酔いがひどい「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬。
（サブタイトル）
生後8カ月になった「タケゾウ」の背丈は49センチメートルだ。
第136章　生後8カ月になっても車酔いがひどい「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬。　執筆　横田俊英

紀州犬物語135「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後7カ月。（横田俊英）
（タイトル）
「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後7カ月。
（サブタイトル）
生後7カ月になっても背丈が44センチメートルというチビの紀州犬のオス犬の「タケゾウ」
第135章　「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後7カ月。　執筆　横田俊英

紀州犬物語134「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後６カ月。（横田俊英）
（タイトル）
「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後6カ月と15日。
（サブタイトル）
素朴さは美しさである。8歳になるメスの紀州犬をみた人が「美しい犬だ」といった。
第134章　「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後6カ月と15日。　執筆　横田俊英

紀州犬物語133「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後６カ月。（横田俊英）
（タイトル）
「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後６カ月。
（サブタイトル）
紀州犬（日本犬）の望ましい歯の在り方。
第133章　「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後６カ月。　執筆　横田俊英

紀州犬物語131「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後５カ月と大いなる期待。（横田俊英）
（タイトル）
「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後５カ月と大いなる期待。
（サブタイトル）
「悍威（かんい）に富み良性にして素朴の感あり、感覚鋭敏、動作敏捷にして歩様軽快弾力あり」という言葉。
（つぶ（円）らで小さな眼とはチビマル子なのだ。目が点では駄目だ。そのような眼をした「タケゾウ」である。）
第131章　「土用の一つ子」の紀州犬白のオス犬の生後５カ月と大いなる期待。　執筆　横田俊英

(2016年１月16日文章を追加。2015年7月28日初掲載。)
紀州犬物語（123）　生後90日で駄目犬と見捨てられた紀州犬を普通の犬に戻して育てる。（横田俊英）
（タイトル）
生後90日で駄目犬と見捨てられた紀州犬を普通の犬に戻して育てる。
（サブタイトル）
犬が駄目になるのは人が犬になめられているからだ。
口吻をにぎり、口を開けさせて歯とベロを見させることを毎日すると犬は賢くなる。
第123章　生後90日で駄目犬と見捨てられた紀州犬を普通の犬に戻して育てる。　執筆　横田俊英

紀州犬物語（114）日本の犬、紀州犬および柴犬の祖犬と縄文・弥生期の犬について。　執筆　横田俊英。

（タイトル）
日本の犬、紀州犬および柴犬の祖犬と縄文・弥生期の犬について。

（サブタイトル）
犬は日本最古でまた人類最古の家畜。釈迦堂遺跡博物館にある縄文期の犬笛と犬の骨。

第114章　日本の犬、紀州犬および柴犬の祖犬と縄文・弥生期の犬について。　執筆　横田俊英

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