新自由主義批判にも聞こえるトマス・モアのユートピア
Thomas More's Utopia sounds like criticism of neoliberalism
新自由主義批判にも聞こえるトマス・モアのユートピア
計量計測のエッセー 
新自由主義批判にも聞こえるトマス・モアのユートピア

塩山のブドウ畑と甲府盆地と夏雲。6月29日撮影。

【(タイトル)
新自由主義批判にも聞こえるトマス・モアのユートピア

(本文)


 世界は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)におののいている。COVID-19がどのようなもので、どのように対処すればいいのかわからないので戦々恐々とし東京都知事大阪府知事と内閣が誘導するままに揺れ動く。マスクをすればCOVID-19を防げるの思い込んでいるから日本のみならず世界中の人々がマスクをして行動するようになった。世界の人々は特別な宗教か思想に染まったようにみえる。

 感染症は肺炎を引き起こし日本では5万人の死者をだすことが度々ある。手をよく洗いウガイをして矢鱈なものに触らないことをすることが感染症への個々人の対処方法である。国は重症に陥るいる人を少なくするように手を尽くし重症者に対処すべく医療体制をとることだ。揺り籠から墓場までといわれた英国はサッチャーの時代に国民医療を崩壊させた。新自由主義を標榜したために60歳以上の腎臓病患者には人工透析をしない医療制度をしいた。これらの政策の行く末として英国は国民医療は回復困難な状態になった。

 人を悩ませる病気の種類は多く病気で死ぬ人の病名が列挙されるが死因を探ると老齢に起因することが多い。癌、脳溢血も老齢が大きな要因である。加齢を抜きにして病気と死因を分析することはできない。医療制度は金食いだからと攻撃され医療費削減が叫ばれる。COVID-19を契機にどのような医療制度をどのように配置するか社会の合意が形成されなければならない。米国では医療保険のない人々が病院に行かないためにCOVID-19の蔓延し多数の死者がでた。

 社会的共通資本という概念がある。医療制度がこれに含まれるのかどうかはわからない。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のようすをみていると医療制度は社会的共通資本に含まれる。COVID-19に国の首相と大規模地方公共団体の長が戦々恐々として経済を麻痺させた。首相と首長はCOVID-19を政治に利用した節がある。

 日本の基幹産業の自動車産業は生産を大きく落とした。GDPの6割を占める個人消費は働けないことなどのために落ち込む。国が日本の経済規模を現状維持し微少ながらも増やそうとする政策には無理がある。人口は緩やかに減少しており、この先は急激な減少がおこる。日本の国土に見合う人口は7千万人ほどである。農業主体で動いていた時代の人口は7千万人だった。現代の農林漁業人口は4%である。GDP比では1%であるから生産性は低い。日本に農業があるから日本の風土が維持されている。

 日本に夏と秋のモモやブドウがなければ潤いはない。サクランボとナシとリンゴがなくて黒毛和牛と魚介類がないならば食卓の魅力は失せる。これらはみな農林漁業従事者が生産し漁獲したものだ。農林漁業は社会的共通資本(コモンズ)であることは明らかだ。社会的共通資本としての農林漁業政策は個々の農家を対象にするだけではなく市町村単位として保持し守っていくことが大事だ。食糧の自給がなければ国防は壊れる。米国の農産物と引き換えに国防を米国に依存する度合いが高まったのだ。対中国の問題も難しい。

 新自由主義が日本の政治と経済を横溢している。内閣は株価の上昇を自慢する。株式市場価値の最大化は社会的幸福度を最大化するというのはシカゴ大学の経済学派の考えでありミルトン・フリードマンの論理である。1960年代に展開された議論が今の日本の内閣で蒸し返されているのだ。他社と従業員の個々の不幸には目もくれず株価の最大化こそが企業目標になった。自己利益の最大化は自己の社会的満足度の最大化につながるということだった。

 アダム・スミスの商品理論を巧みに援用して見せかけの経済学をつくりだしたのがミルトン・フリードマンとシカゴ大学の経済学派である。これへの反撃は1980年代初期に始まっている。遅れているのは日本の国と政治である。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パニックは日本の人々が何も考えていなかったことの結果である。そして世界の国々の対応もしかり。

 日本の農林漁業の生産性は総じて低い。農林漁業者の所得も低い。それだからといって米国の農業と対比して日本の農業を滅ぼすのは愚策である。国破れて山河あり、とはコロナ禍の日本である。

 2020年6月末時点の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染者数は岩手県は0人である。日本は確認済み18,476人、回復者数16,557人、死亡者数972人。世界では確認済み1,030万人、回復者数521万人、死亡者数50.4万人。人が密集して生活する都市部は感染症に弱い。都市は自然を排除した空間だ。緑があっても空気が流れても不自然な空間である。そのニューヨークでCOVID-19感染が大量発生し大勢が死んだ。

 トマス・モアは都市と農村を交代で往き来して人が生活し経済活動することを説いた。都市の不自然さはトマス・モア(1478年から 1535年)の時代にすでに認識され『ユートピア』で書かれていたのである。『ユートピア』第1巻には、イングランドでは地主や長老がフランドルとの羊毛取引のために農場を囲い込んで羊を飼い、村落共同体を破壊し、農民たちを放逐する現状を深く慨嘆し、「羊はおとなしい動物だがイングランドでは)人間を食べつくしてしまう」と述べている。

2020-06-30-thomas-more-s-utopia-sounds-like-criticism-of-neoliberalism-

【資料】

人口減少の事情と日本の50年先の状態

2020年日本経済の素描

机と椅子が織りなす快適値としての29cmという科学

新型コロナウイルス感染症COVID-19対応の温度計測機器

文武両道は集団催眠がもたらした言葉だ

日本の次世代経済はのみの市経済か

COVID-19に感染したら生命と財産を何とか守ってやる

バベルの塔に似た都市集中と林の中の工場との対比

新自由主義批判にも聞こえるトマス・モアのユートピア

COVID-19におびえて洞窟に3カ月避難した日本

新型コロナ対応で経済を止める愚挙

下気道感染症で300万人、下痢性疾患で140万人、結核130 万人、これと新型ウイルスを比較する

新型コロナウイルスと肺炎疾患を考える

新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(18日午前2時時点)AFP 2020年3月18日 5:23発信地:パリ

新型コロナウイルス感染症で体温計が市場から消えた

(不適切な表現などについては意に反するものですのでご容赦ください)

2020-06-15-japan-frightened-by-covid-19-and-evacuated-to-a-cave-for-3-months-
 
計量計測のエッセー

人口減少の事情と日本の50年先の状態

机と椅子が織りなす快適値としての29cmという科学

新型コロナウイルス感染症COVID-19対応の温度計測機器

COVID-19に感染したら生命と財産を何とか守ってやる

バベルの塔に似た都市集中と林の中の工場との対比

新自由主義批判にも聞こえるトマス・モアのユートピア

COVID-19におびえて洞窟に3カ月避難した日本

新型コロナ対応で経済を止める愚挙

下気道感染症で300万人、下痢性疾患で140万人、結核130 万人、これと新型ウイルスを比較する

新型コロナウイルスへの国と東京都の対応の是非

新型コロナウイルス感染症で体温計が市場から消えた

新型インフルエンザ薬タミフル誤計量と天秤の改善措置

【資料】新型コロナウイルスと肺炎疾患を考える
【資料】新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(18日午前2時時点)AFP 2020年3月18日 5:23発信地:パリ

計測と計量管理の教養こそ計測技術者が身につけるべきこと

計測がねじ曲げられると白が黒になる(白いものを黒くしてしまう社会の掟の怖さ)

いつでも使える計量辞書としての国際単位系ページの利用

田中館愛橘の物理普及講演と寺田寅彦の物理学を元にした随筆

適正な計量の実施は国家と地方公共団体が共同して実現すべきもの

富士山より高かった八ヶ岳が崩壊すると泥流は甲府盆地の向こうまで流れた執筆 甲斐鐵太郞
韮崎と須玉に連なる丘の七里岩は八ヶ岳崩壊による岩屑(がんせつ)なだれの跡だ


計量計測のエッセー ( 2018年1月22日から日本計量新報の社説と同じ内容の論説です)

素直でない人は嘘をつく 素直とは正直者のことだ

法人とその構成員の意欲と能力を映し出しているwebサイト

数値や言葉を翻訳変換して診断する

大手情報媒体が低俗化しフェイク情報が充満する

人は他の人を映し鏡として生きる意義を成立されている

カメラの撮影枚数にみる技術開発とリチウムイオン電池


地が裂け山が崩れ洪水が人を襲う日本の自然(ハザードマップは人が住んではならない場所を示す地図だ

球速表示160kmは確かか(球速表示160kmは信ずるに値するものなのか)

内需依存型産業社会日本と人口減少社会の在り方

(タイトル)
控えめな計量法が適用されて実現する平和な社会
(サブタイトル)キログラムの単位記号はkgでありKGではない。メートルの単位記号はmでありMではない。

計量の教養こそ身に付けるべき課題だ

0.1%の計量器の検定・検査が世のなかに適正計量を実現をもたらす

地が裂け山が崩れ洪水が人を襲う日本の自然(ハザードマップは人が住んではならない場所を示す地図だ
見えないモノを見えるようにする計測技術
強い欲求をもっているとニーズは自ずと分かるものらしい
すべては丈夫な身体と丈夫な心あってこそ
消費は人口減少の度合いで減りGDPも同様に推移する
キログラムは新定義を満足させたうえ50 µgから10 µgに精度向上
質量と重量の違い及び質量の単位キログラムの定義変更
規則に照らせば不正でも総合性能としては問題ない事柄
バベルの塔とノアの箱舟の伝説と旧カヤバ工業の免震性能偽装
計量と計測は人の間にどのようにかかわるか
自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度
自動ハカリの指定定期検査機関の動向を観察する
計測の在り方と計測値の表示をめぐる諸事情
計量協会webサイトから日本の計量行政の未来が見える
光波干渉測定システムはアインシュタインの理論を事実として確認した
収賄で終身刑になる中国要人と首相をかばい罪に問われる日本の官僚

ウィキペディアによる計量の世界の説明は1割ほど
時代の波と計量器産業の浮き沈み
世界でも範たる状態を築いている日本の計量行政
中国では日本以上の人口減少状態が出現している
ハカリの定期検査実施漏れは計量憲法である計量法違反だ
城下町の鍛冶屋が日本の産業の元になった
山口高志投手の球がベース通過時点で一番速かった
福島産の農産物と海産物と放射線測定器
通信と自己診断機能は計量器の法制度を変える
計れと人を管理したQC運動に対比される品質工学
モノの数量表現と性質表現の仕組みである国際単位系(SI)
計量法の実質の内容を変える政省令の理解と解釈
ハンドルで曲がらずブレーキで車は止まらない
計量計測のエッセー

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方

自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
事実は小説よりも奇なり 二つの事件
計測システムがわかることが計測における教養だ
世の中は計測でできている
計測の目的と精密さの実現の整合
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方

 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

滋賀県・草津市の宿で王将の餃子をたべた

京都三条の街は気詰まりで滅入る

神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ


神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ

霧ヶ峰 雪景色

秩父札所二十四番 光智山法泉寺

6月24日の霧ヶ峰高原道路だ。強清水から車山・肩駐車場に向かって走る

正月の下呂温泉は一夜にして白銀の世界になった

上高地 晩夏

風の子の子供たちですが人は風邪を引いてはなりません

川崎大師平間寺で願い事をする

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色(2)
薄く積もった雪道を踏みしめる。クロカン四駆の世界だ。

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色

霧ヶ峰高原 晩秋の八島湿原

霧ヶ峰高原 晩秋

和歌山市加太港の浜に立つ

山梨県牧丘村で秋の風景に出会った。今は新しい市になっているがその名は知らない。

ダイヤモンド富士

酉の市(おとりさま)

浅草の浅草寺界隈に足を向けた 外人がいて蜘蛛の巣の鉄塔が見えた

旧塩山の恵林寺界隈を見物した

仙台藩と青葉城

カラスウリが赤くなって秋です

スズランが赤い実を付ける秋の始まりです
 
 
 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

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