計れと人を管理したQC運動に対比される品質工学 |
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計量計測のエッセー |
計れと人を管理したQC運動に対比される品質工学 写真は栃乙女の畑 美味い果物が食べたい。栃乙女の名前は目安にもならない。 武蔵野の奥の畑にでかけて買ってきた栃乙女は美味かった。 (タイトル) 計れと人を管理したQC運動に対比される品質工学 (本文) 世界の経済状況がわからない。テレビとラジオとインターネットニュースと雑誌が大まかに伝える内容で普通の人々の考えが形成される。経済をみたり考えたりするときに頼る指標はなにか。GDPが膨らんだとか鉱工業生産が変化したということで経済をとらえることができなくはないが、それは海の波のうねりや満ち引きをみているのに似てはいないか。 人の生活とからみあう経済は、造って、売って、買って、使うことで循環する。ニューギニアで原始生活をする人々は狩って採って食べることで回る。日本人が考えている経済とは別な領域にあって極貧の生活をする人々が世界人口の100分の1ほどはいるのではないか。造った武器は順次廃棄することをしないと兵器製造の産業はなりたたない。ロシアもアメリカも中国も兵器をつくっている。シリア政府を支援するのはロシアである。ロシアはシリアで兵器を消費して次の製造に備えていると考えてよい。シリアの破壊の状況を報道で目にすると人はこのようなことを繰り返しているのだと驚く。 米国は日本の都市という都市を爆撃した。戦況は手を入れるまでもなく定まっているのに米国は日本の都市を焼き尽くした。東京、大阪、名古屋、仙台、広島、富山とつづけて書けば切りがない。釜石市なども製鉄の街ということで艦砲射撃を受けた。米国の日本の都市爆撃に人道の気配のかけらをみることはできない。野坂昭如の『ホタルの墓』はまともに読むことができない。涙なみだの物語であり怒りはあとからやってくる。 米兵がジープで街を走り回りチョコレートをばらまくとヘイミーと媚を売る子どもの姿は人とはこのようなものだと観念させられる。アメリカ兵の遊びの相手をするのも避けられなかったことなのか。日本人にパンを食わせることは小麦を売りつけるために役立つ。高速道路網の敷設は自動車を売るための条件整備であった。戦後日本の自動車産業は欧米のそれのノックダウン生産から始まった。いつしか日本の自動車が米国を走るようになった。 日本の戦車のキャタピラーは少しは知ると壊れることをが戦車乗りだった司馬遼太郎氏が告白している。鋼のつくりが違っていたためだ。終戦直後には世界の富の5割以上が米国にあった。もっとも日本は焼け野原、ロンドンもベルリンも同じである。しかし日本は都市という都市が破壊されていたのだから異常であり、このことを考えると米国の見方を誤ることがあってはならない。 戦後日本の復興を米国産業における品質管理に求めることになった。品質管理と計量管理は一体であった。創設された計量管理協会には財界の大立て者が役員として加わり、大企業がこぞって会員になった。その動きは昭和40年代には勢いが落ちる。この間に世の中はCQ運動が毛沢東の紅衛兵のごとく荒れ狂った。CQとはクオリティー・コントロールである。この運動が波が引くように下火になった。実をいうとこの運動は人を締め付けて厳しく管理する人の管理運動に似ていて人権を貶(おとし)める内容を含んでいた。 品質工学を提唱した田口玄一氏はおぞましきCQ運動を否定して統計手法を根拠にした物づくりを目指したのである。何でもかんでも計れ、そして管理せよ、ということに対して「はかるな」と声をはりあげた。100も1000もの項目を計るよりも肝心なところを少し計れば用が足りると主張した。統計手法によって田口メソッドとして理論体系をきずいた。要らぬところをここあしこと計っている光景は滑稽すぎることであり夢であれば悪夢である。日本人の考える経済とは製造業の活動のことのように思われるが観光だけで人の生活がなりたっている国や地域のことを知っておくとよい。 話は変わる。英国の科学者はカモメの卵の質量を長いあいだ計りつづけた。そうしたら海の環境汚染の進行と卵の質量の低減が重なっていた。計ることには目的があり、目的に則した方法がある。冷静沈着に計ることの設計をしたらよい。何を計ればよいかはものの本質の見極めと連動する。それはまた知識や教養とも重なる。計量意識のことを計量思想というようであるが意味するところを見極めていきたい。 (誤字、不適切な表現などについてはご容赦ください) |
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