内需依存型産業社会日本と人口減少社会の在り方
内需依存型産業社会日本と人口減少社会の在り方
計量計測のエッセー 
内需依存型産業社会日本と人口減少社会の在り方
写真は本文とは連動しない挿絵です。

洋ランの花がよく咲いております。

(タイトル)
内需依存型産業社会日本と人口減少社会の在り方

(本文)

 川崎市の産業政策は真鍋博の未来都市のイラストそのものであった川崎市で副市長をしていた人が川崎市の産業政策の話による。政府の産業政策は川崎市に輪をかけたようにすさまじくIOTなどの横文字と耳慣れない技術用語と経済用語の横文字が並ぶ。新しい経済への動きも新技術分野への突撃も米国に負けていて、中国にも負けそうな状態にあることに足掻いているようすを政策にみえる。

 学校の階段をのぼっている過程で世の中が評価するよい就職先に辿り着くというのが日本の社会と学校教育である。早期教育によって人より先に教科学習すると偏差値の高い「良い学校に入学して「良い会社」などに就職する。そのようにして「優秀な」人が集まって「優秀な」会社ができあがる。

 優秀な会社でも非正規の雇用者は多い。早期退職の打診もされる。心安らかに勤めれれる人は少ない。良い学校、良い会社に集まる人は教科学習の偏差値によって選択される。人の心の部分を加味して良いか悪いかを評価すると、教科の偏差値とは別のようすを示す。「優秀な」学校の生徒や学生を心の偏差値で評価すると悪い奴が社会の比率のままに分布する。知・情・意というのは人の望ましい在り方を述べている言葉だ。

 このようにして学校教育が行われて人が年齢を重ね、会社に入り、仕事をして、定年まで勤めていくというのが日本の社会である。はたして政府が求める第四次産業革命と結び付いた社会を求めて進んで行くことができるのだろうか。

 労働人口とは人の自然でもあるから、若い人が少なくなればそれは減る。老齢人口が増えて就労人口が減る。そして人口もまた減る。日本の社会の人口の減少への動きは厳然たる自然現象がなすことである。そしてそれは同時に社会現象でもある。少しの歯止めはできても人口減少の動きには抗(あらが)いようがない。GDPの6割を個人消費が占める。個人消費は人口が減れば少なくなる。新しい消費物資が登場しても人はさして購買意欲をもたない。今あるもので足りているという状態にあるからだ。

 非正規雇用の者に給与を多くは与えない。介護施設での雇用も給与は低い。コンビニエンスストアも同じである。コンビニエンスストアにおけるレジ業務をIT技術とAOTなどで革新することができるかもしれないが、それをしたからといって賃金上昇がもたらされることはない。中国からの来た人々がレジ業務をしている。

 日本経済は内需依存型経済に移行しているという事実は重大である。日本の輸出依存度は15.2%。対して輸出依存度トップといわれるオランダは66.0%、その差は50%近い。

 GDPが小さい国ほど輸出依存度は大きい。2014年の財務省貿易統計による輸出依存度上位5国は、オランダ66%、台湾58.8%、アイルランド57.8%、スイス45.7%、韓国43.9%である。日本の15.2%とは大きな開きがある。日本は輸出に依拠しないで経済が回る国になっている。自国の市場で産業が自給自足できる経済状況にある。

 冠詞として用いられる少子・高齢化という言葉は幻惑をもたらす。この言葉によって日本が死滅する錯覚に陥る。地方公共団体は自分のところだけは人が減らないように要らぬ費用をかける。都市にはビルが高く伸びて摩天楼のマンションに人が集まる。どのように倒れないビルをつくっても社会インフラは大地震で壊れてしまう。都市集中を回避する社会政策や政府施策の影が薄くなっている。トマス・モアは『ユートピア』で都市と農村の移動生活を提唱した。日本人は農村あるいは田園で土をいじくって暮らしてもよいのではないか。


【以下は日本と他国の産業のGDP 構成比である】

(はじめに)

 日本の主要産業は自動車、電子機器、工作機械、鉄鋼、非鉄金属、船舶、化学品、繊維製品。GDP構成比でみると一次産業(農林水産) 1.1% 、二次産業(鉱業、電力を含む) 25.6%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 73.2% 。このさき第三次産業の比率が少し増える。マカオは賭博場であるからGDP構成比は一次産業(農林水産) 0.0%、二次産業(鉱業、電力を含む) 6.5% 、三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 93.5% である。香港主は三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 93.0% 。マカオ、香港のように日本はならない。

米国の主要産業は石油、鉄鋼、自動車、航空宇宙、通信、化学、エレクトロニクス、食品加工。GDP構成比は一次産業(農林水産) 1.1% 、二次産業(鉱業、電力を含む) 19.5%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 79.4% 。中国は主要産業が鉄鋼、アルミニウム、機械製造、繊維、衣料品、輸送機器。GDP構成比は一次産業(農林水産) 10.0%
二次産業(鉱業、電力を含む) 43.9% 、三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 46.1% 。

イギリスの三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 78.9% 。フランスの三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 79.4% 。ドイツの産業のGDP構成比は一次産業(農林水産) 0.8% 、二次産業(鉱業、電力を含む) 30.1% 、三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 69.0% 。スイスはGDP構成比が一次産業(農林水産) 0.7% 、二次産業(鉱業、電力を含む) 26.8% 、三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 72.5%。

(他国の産業のGDP 構成比)

米国主要産業
石油、鉄鋼、自動車、航空宇宙、通信、化学、エレクトロニクス、食品加工
GDP構成比
一次産業(農林水産) 1.1%
二次産業(鉱業、電力を含む) 19.5%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 79.4%

中国主要産業
鉄鋼、アルミニウム、機械製造、繊維、衣料品、輸送機器
GDP構成比
一次産業(農林水産) 10.0%
二次産業(鉱業、電力を含む) 43.9%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 46.1%

日本主要産業
自動車、電子機器、工作機械、鉄鋼、非鉄金属、船舶、化学品、繊維製品
GDP構成比
一次産業(農林水産) 1.1%
二次産業(鉱業、電力を含む) 25.6%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 73.2%

英国主要産業
工作機械、電力装置、鉄道、造船、航空機、自動車、金属、石油
GDP構成比
一次産業(農林水産) 0.7%
二次産業(鉱業、電力を含む) 20.5%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 78.9%

フランス主要産業
機械、化学、自動車、冶金、航空機、エレクトロニクス、繊維、食品加工
GDP構成比
一次産業(農林水産) 1.9%
二次産業(鉱業、電力を含む) 18.7%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 79.4%

ドイツ主要産業
鉄鋼、石炭、セメント、化学、機械、自動車、電子機器、食品
GDP構成比
一次産業(農林水産) 0.8%
二次産業(鉱業、電力を含む) 30.1%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 69.0%

スイス主要産業
機械、化学品、時計、繊維、精密機器、観光、金融、保険
GDP構成比
一次産業(農林水産) 0.7%
二次産業(鉱業、電力を含む) 26.8%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 72.5%

スエーデン主要産業
鉄鋼、精密機器、木材パルプ、紙製品、加工食品、自動車
GDP構成比
一次産業(農林水産) 2.0%
二次産業(鉱業、電力を含む) 31.3%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 66.8%

ノルウエー主要産業
石油、天然ガス、食品加工、造船、木材パルプ、紙製品、金属
GDP構成比
一次産業(農林水産) 1.2%
二次産業(鉱業、電力を含む) 42.3%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 56.5%

オランダ主要産業
農業、金属、工学製品、電気機械、化学薬品、石油、建設
GDP構成比
一次産業(農林水産) 2.6%
二次産業(鉱業、電力を含む) 25.4%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 72.1%

ベルギー主要産業
工学、金属製品、自動車組立て、輸送機器、科学機器、食品加工
GDP構成比
一次産業(農林水産) 0.8%
二次産業(鉱業、電力を含む) 22.6%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 76.6%

カナダ主要産業
輸送機器、化学品、鉱物、食品、木材、石油、天然ガス
GDP構成比
一次産業(農林水産) 1.7%
二次産業(鉱業、電力を含む) 28.4%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 69.9%

オーストラリア主要産業
鉱業、工業、輸送機器、食品加工、化学、鉄鋼
GDP構成比
一次産業(農林水産) 3.8%
二次産業(鉱業、電力を含む) 27.4%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 68.7%

イスラエル主要産業
航空、通信、コンピューター設計、医療、エレクトロニクス
GDP構成比
一次産業(農林水産) 2.4%
二次産業(鉱業、電力を含む) 31.2%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 66.4%

マカオ主要産業

GDP構成比
一次産業(農林水産) 0.0%
二次産業(鉱業、電力を含む) 6.5%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 93.5%

香港主要産業
繊維、衣料品、観光、金融、輸送、エレクトロニクス
GDP構成比
一次産業(農林水産) 0.0%
二次産業(鉱業、電力を含む) 6.9%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 93.0%

モンゴル主要産業
建設資材、石炭、銅、モリブデン、錫、石油、畜産物加工
GDP構成比
一次産業(農林水産) 16.5%
二次産業(鉱業、電力を含む) 32.6%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 50.9%

ネパール主要産業
観光、カーペット、繊維、ジュート、砂糖
GDP構成比
一次産業(農林水産) 36.8%
二次産業(鉱業、電力を含む) 14.5%
三次産業(通信や金融、小売などサービス関連) 48.7%

2019-02-02-domestic-demand-dependent-industrial-society-japan-and-population-declining-society-

(不適切な表現などについてはご容赦ください)
 
計量計測のエッセー


計量計測のエッセー ( 2018年1月22日から日本計量新報の社説と同じ内容の論説です)


トレーサビリティに関するドイツの小話にみる教訓

内需依存型産業社会日本と人口減少社会の在り方
見えないモノを見えるようにする計測技術
計量の教養こそ身に付けるべき課題だ
0.1%の計量器の検定・検査が世のなかに適正計量の実現をもたらす
見えないモノを見えるようにする計測技術
強い欲求をもっているとニーズは自ずと分かるものらしい
すべては丈夫な身体と丈夫な心あってこそ
消費は人口減少の度合いで減りGDPも同様に推移する
キログラムは新定義を満足させたうえ50 µgから10 µgに精度向上
質量と重量の違い及び質量の単位キログラムの定義変更
規則に照らせば不正でも総合性能としては問題ない事柄
バベルの塔とノアの箱舟の伝説と旧カヤバ工業の免震性能偽装
計量と計測は人の間にどのようにかかわるか
自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度
自動ハカリの指定定期検査機関の動向を観察する
計測の在り方と計測値の表示をめぐる諸事情
計量協会webサイトから日本の計量行政の未来が見える
光波干渉測定システムはアインシュタインの理論を事実として確認した
収賄で終身刑になる中国要人と首相をかばい罪に問われる日本の官僚

ウィキペディアによる計量の世界の説明は1割ほど
時代の波と計量器産業の浮き沈み
世界でも範たる状態を築いている日本の計量行政
中国では日本以上の人口減少状態が出現している
ハカリの定期検査実施漏れは計量憲法である計量法違反だ
城下町の鍛冶屋が日本の産業の元になった
山口高志投手の球がベース通過時点で一番速かった
福島産の農産物と海産物と放射線測定器
通信と自己診断機能は計量器の法制度を変える
計れと人を管理したQC運動に対比される品質工学
モノの数量表現と性質表現の仕組みである国際単位系(SI)
計量法の実質の内容を変える政省令の理解と解釈
ハンドルで曲がらずブレーキで車は止まらない
計量計測のエッセー

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方





自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
事実は小説よりも奇なり 二つの事件
計測システムがわかることが計測における教養だ
世の中は計測でできている
計測の目的と精密さの実現の整合
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方

 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

滋賀県・草津市の宿で王将の餃子をたべた

京都三条の街は気詰まりで滅入る

神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ


神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ

霧ヶ峰 雪景色

秩父札所二十四番 光智山法泉寺

6月24日の霧ヶ峰高原道路だ。強清水から車山・肩駐車場に向かって走る

正月の下呂温泉は一夜にして白銀の世界になった

上高地 晩夏

風の子の子供たちですが人は風邪を引いてはなりません

川崎大師平間寺で願い事をする

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色(2)
薄く積もった雪道を踏みしめる。クロカン四駆の世界だ。

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色

霧ヶ峰高原 晩秋の八島湿原

霧ヶ峰高原 晩秋

和歌山市加太港の浜に立つ

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ダイヤモンド富士

酉の市(おとりさま)

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仙台藩と青葉城

カラスウリが赤くなって秋です

スズランが赤い実を付ける秋の始まりです
 
 
 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

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