計量と計測は人の間にどのようにかかわるか
計量と計測は人の間にどのようにかかわるか
計量計測のエッセー 
計量と計測は人の間にどのようにかかわるか
写真は本文とは連動しない挿絵です。

秋の気配を漂わせる長和町を走る中山道。10月13日撮影。

(タイトル)
計量と計測は人の間にどのようにかかわるか

(本文)

 長野県塩尻市の駅近くのスーパーマーケットの朝10時、商品売り場につながる休憩室はテーブルが20卓ほどあってお茶のセルフサービスがある。たむろするのは70歳過ぎの人々。弁当を買ってお茶を飲んでそれが朝食である。道の向こう側は市立図書館で福祉施設を併設する。東京では350円するカレーライス弁当が200円だった。

 男女それぞれに一人でやってくる人、夫婦づれもいる。土曜日の朝だったが勤めを終えた人々である。家で一人寂しく食事するよりもこの方がよい。食材を買えば1食200円にはなる。調理は要らない。外の空気を吸って買い物をしていれば一日がふさがる。たむろする人々は知り合いにもなっている。図書館に行けば似たような光景が出現する。団塊の世代がこのなかに含まれ始めた。

 健やかな精神と肉体である人は仕合せである。身体の自由度の落ちた人は介護保険のお世話になる。歳とって何が何だか分からなくなった人、つまり認知症の高齢者が保有する金融資産がことし3月の時点で140兆円にのぼり、2030年度には200兆円を超えるという推計を民間のシンクタンクである第一生命経済研究所がまとめた。

 厚生労働省は認知症の高齢者は全国で500万人を超え、65歳以上の7人に1人が認知症だと推計する。蓄えた資産を認知症のため適切に使えなくなっている事例が少なくなく、また家族が預金を引き出しを代行しようとすると本人の意思確認ができないことを理由に銀行は断る。

 介護サービスを受けて一人暮らしくをしていた男性の資産を福祉の担当者が部屋を探して見つけた預金通帳など複数の口座の総額が6千万円であった事例があり、このようなことは珍しくない。このお金を元にこの男性は毎月の料金が30万円の有料老人ホームで暮らすようになった。預貯金の管理を施設が手伝う。男性は1日3食きちんと食べ、毎日、缶ビール1本を飲む生活をするようになった。運動をするようになり健康状態が改善し気持が明るくなった。男性は「今の生活は施設の中にみんないるので、孤独を感じなくていい」と話す。

 人はお金をためて床下に埋めたはいいがそのことを忘れる。使えば楽な暮らしができるのに行く先が不安な余りにお金をしまい込む。それを忘れるのが人間である。大きな病気をしなければ老後の生活費はささやかなものである。医療費のことでいえば病気になって息を止める前の一カ月の医療費が飛びぬけて多い。

 スーパーマーケットの弁当広場にたむろする高齢者の多くは一人でやってくる。人々の生活の息吹に満ちた場所にいたいのだ。人はお金を山ほど手にして幸せでありたいと思っても、人は一人だけでは幸せになれない生き物である。

 さて計量と計測は人の間にどのようにかかわるか。計量単位は量をとりあつかう言葉として機能する。幸いにして国際単位系(SI)はその単位記号と算用数字と組み合わさって世界共通の計量言語となっている。量目とユニット価格の積は商品の価格になる。ユニット価格には商品の品質が含まれるのだけれど、一般の商取引においては商品の品質は吟味さえているとはいえない。商品の品質はデパ地下の信用という形で理解されて世の中に通っている。老舗の味も同じだ。

2018-10-18-how-does-metrology-and-measurement-work-between-people-

、不適切な表現などについてはご容赦ください)
 
計量計測のエッセー


計量計測のエッセー ( 2018年1月22日から日本計量新報の社説と同じ内容の論説です)

バベルの塔とノアの箱舟の伝説と旧カヤバ工業の免震性能偽装
計量と計測は人の間にどのようにかかわるか
自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度
自動ハカリの指定定期検査機関の動向を観察する
計測の在り方と計測値の表示をめぐる諸事情
計量協会webサイトから日本の計量行政の未来が見える
光波干渉測定システムはアインシュタインの理論を事実として確認した
収賄で終身刑になる中国要人と首相をかばい罪に問われる日本の官僚

ウィキペディアによる計量の世界の説明は1割ほど
時代の波と計量器産業の浮き沈み
世界でも範たる状態を築いている日本の計量行政
中国では日本以上の人口減少状態が出現している
ハカリの定期検査実施漏れは計量憲法である計量法違反だ
城下町の鍛冶屋が日本の産業の元になった
山口高志投手の球がベース通過時点で一番速かった
福島産の農産物と海産物と放射線測定器
通信と自己診断機能は計量器の法制度を変える
計れと人を管理したQC運動に対比される品質工学
モノの数量表現と性質表現の仕組みである国際単位系(SI)
計量法の実質の内容を変える政省令の理解と解釈
ハンドルで曲がらずブレーキで車は止まらない
計量計測のエッセー

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方





自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
事実は小説よりも奇なり 二つの事件
計測システムがわかることが計測における教養だ
世の中は計測でできている
計測の目的と精密さの実現の整合
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方

 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

滋賀県・草津市の宿で王将の餃子をたべた

京都三条の街は気詰まりで滅入る

神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ


神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ

霧ヶ峰 雪景色

秩父札所二十四番 光智山法泉寺

6月24日の霧ヶ峰高原道路だ。強清水から車山・肩駐車場に向かって走る

正月の下呂温泉は一夜にして白銀の世界になった

上高地 晩夏

風の子の子供たちですが人は風邪を引いてはなりません

川崎大師平間寺で願い事をする

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色(2)
薄く積もった雪道を踏みしめる。クロカン四駆の世界だ。

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色

霧ヶ峰高原 晩秋の八島湿原

霧ヶ峰高原 晩秋

和歌山市加太港の浜に立つ

山梨県牧丘村で秋の風景に出会った。今は新しい市になっているがその名は知らない。

ダイヤモンド富士

酉の市(おとりさま)

浅草の浅草寺界隈に足を向けた 外人がいて蜘蛛の巣の鉄塔が見えた

旧塩山の恵林寺界隈を見物した

仙台藩と青葉城

カラスウリが赤くなって秋です

スズランが赤い実を付ける秋の始まりです
 
 
 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

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