見えないモノを見えるようにする計測技術
見えないモノを見えるようにする計測技術
計量計測のエッセー 
見えないモノを見えるようにする計測技術
写真は本文とは連動しない挿絵です。

車山(標高1,925 m)山頂と気象観測用レーダードーム。

(タイトル)
見えないモノを見えるようにする計測技術

(本文)

 質量をもつ物質がモノを通過する、地球をも通過してしまう。ニュートリノは宇宙からやってきて地球を突き抜ける。ニュートリノに質量があることと地球を貫通することとの理屈は日常生活の感覚では理解しにくい。田中耕一氏と同時にノーベル賞を受賞した小柴昌俊氏がスーパーカミオカンデの実験装置によってニュートリノの観測に成功した。1987年2月23日午後4時35分小柴昌俊氏による15万光年離れた大マゼラン雲の超新星SN 1987Aからの電子ニュートリノの観測時刻が光学観測との間で理論的に有意な差を観測を通じて3種のニュートリノの質量を発表している。

 その後、つくば市にある高エネルギー加速器研究機構 (KEK) からスーパーカミオカンデに向かってニュートリノを発射するK2Kの実験が行われた。ここではニュートリノの存在確率が変動している状態を直接的に確認し、2004年には質量があることを確実なものとしてとらえた。 ニュートリノの質量は上限値が電子の質量の100万分の1以下であることが判明している。物理学における標準理論の多くはニュートリノの質量を0(ゼロ)としている。ここれらの理論は書き換えられるか棄却されることになる。ニュートリノは暗黒物質の候補のひとつとされてていた。ビッグバン説におけるニュートリノの質量作用は確認された質量値をもって当てはめると計算が成り立たない。ニュートリノの質量が小さ過ぎるからである。

 物質がモノを通過する現象を人類は発見する。エックス線であり放射能の発見である。ベクレルはX線の研究をしていた。引き出しにいれていたウラン化合物が偶然に写真乾板を感光させていた。ウランから出る放射線によるものだ。ベクレルとはフランスの物理学者アントワーヌ・アンリ・ベクレルのことである。ベクレルが発見した放射線を発する物質が何であるか突き止める研究をしたのがポーランド生まれで仏・ボルソンヌ大学をでたマリア・スクウォドフスカ・キュリーことキュリー夫人 (Madame Curie)である。ピエール・キュリー夫妻とアントワーヌ・アンリ・ベクレルは1903年にノーベル物理学賞を共に受賞する。

 キュリー夫人 (Madame Curie)は、新元素発見ということで「ラジウムとポロニウムの発見と、ラジウムの性質およびその化合物の研究において、化学に特筆すべきたぐいまれな功績をあげたこと」によって二度ノーベルを賞受する。最初は物理学賞、二度目は化学賞である。

 マリア・スクウォドフスカ・キュリーの夫であるピエール・キュリーは35歳でパリ市立工業物理化学高等専門大学の教職に就いた。イギリスのウィリアム・トムソン(ケルヴィン卿)は、ピエールのイオン結晶の誘電分極など電荷や磁気の研究やキュリー天秤開発そしてキュリーの法則といった基本原理などへの業績を評価する。こうしたこともあってケルヴィンは1893年にフランスにピエール・キュリーを訪ねている。

 キューリー夫妻とケルヴィンの親交は上のようなことである。ケルヴィン卿の弟子としてグラスゴー大学で学んだ田中館愛橘はキューリー夫人と物理学などの国際会議の場で交流する。田中館愛橘は明治時代に日本の物理学者を育てた人であり、日本人として初めて国際度量衡委員に選ばれている。

 東京物理学校創立満25年記念式典が、明治39年(1903年)9月29日午後、神楽坂校舎で新築落成式をかねて行われている。ピエール・キュリー夫妻とアントワーヌ・アンリ・ベクレルは1903年にノーベル物理学賞を共に受賞した年のことである。来賓挨拶は加藤弘之氏(東京大学法理文綜理)と田中舘愛橘氏(東京大学理学部教授)の二人であった。田中舘愛橘氏は祝辞に代えてラジウムの公開実験を行った。

 人の目に直接は見えないニュートリノに質量がある。その質量の概略が確認された。見えない放射線を確かめる方法については言うまでもない。見えないモノをどのように見るか。見えないモノを見るのは科学である。それはまた計測でもある。計測は単位とその基準を定めることによって成り立つ。世界が共通した単位とその基準にもとづいて倍数などをもとめることが計測すである。計測の一般性は同一の単位とその倍数の求め方によって成立する。

 計測が世の中でどのように行われているか。計ることが目的になっている分野での作業ははおのずとわかる。計ることは目的ではなく、目的実現の手段や方法になっている場合もある。どちらについても計ることは確かな方法でなされる。そうでないと機械が故障する。あらゆる物事がでたらめになる。計測が目的である行為と目的を実現するための補助となる行為であることに区別はない。求められる精密さを超える計測作業は無駄である。ずぼらな計測では機械が止まる。確かさとは程よい計測のことだ。確かさへのまともな感覚こそ計測の教養である。計量思想あるいは計量観念とは、計測への教養のことなのだ。

 質量の単位はキログラムである。力の単位はニュートンである。ニュートンは17世紀にニュートン力学を体系づけたアイザック・ニュートンの名に由来する。19世紀に発達した電磁気学の推進者の名もまた計量単位になっている。アンリ・ベクレルが発見した放射線はSI単位のベクレルという計量単位になったいる。ケルビンは熱力学温度の単位であり国際単位系 (SI) の7つの基本単位のうちの一つである。単位記号で示すとN、Bq(放射性物質が1秒間に崩壊する原子の個数を表す単位)、K(1Kは水の三重点の熱力学的温度 の 1/273.16 )である。

 計量単位はその意味をなすような名称にするのが良い。欧米人とその文化は科学分野の業績を個人がなしたものとして称賛して計量単位にも個人の名称を用いたがる。そのようにしてできた計量単位が上のようなものであり、もっとある。このことへの反省から国際社会に共通する普遍的な単位系であることを求めるSIは、単位の名称に個人名を用いないことを申し合わせていた。その後の経過はどうなっているだろう。あい変らずそのような欧米人の思想がまかり通っている。

2019-10-20-measurement-technology-to-make-visible-things-invisible-article-editorial-

(不適切な表現などについてはご容赦ください)
 
計量計測のエッセー


計量計測のエッセー ( 2018年1月22日から日本計量新報の社説と同じ内容の論説です)

球速表示160kmは確かか(球速表示160kmは信ずるに値するものなのか)

内需依存型産業社会日本と人口減少社会の在り方
写真は本文とは連動しない挿絵です。

洋ランの花がよく咲いております。


(タイトル)
控えめな計量法が適用されて実現する平和な社会
(サブタイトル)キログラムの単位記号はkgでありKGではない。メートルの単位記号はmでありMではない。
写真は本文とは連動しません。


計量の教養こそ身に付けるべき課題だ
写真は本文とは連動しない挿絵です。

夏に咲く広い花の綿帽子。

0.1%の計量器の検定・検査が世のなかに適正計量をもたらす
写真は本文とは連動しません。

月と木星や土星はときどき接近して見える。

0.1%の計量器の検定・検査が世のなかに適正計量を実現をもたらす

見えないモノを見えるようにする計測技術
強い欲求をもっているとニーズは自ずと分かるものらしい
すべては丈夫な身体と丈夫な心あってこそ
消費は人口減少の度合いで減りGDPも同様に推移する
キログラムは新定義を満足させたうえ50 µgから10 µgに精度向上
質量と重量の違い及び質量の単位キログラムの定義変更
規則に照らせば不正でも総合性能としては問題ない事柄
バベルの塔とノアの箱舟の伝説と旧カヤバ工業の免震性能偽装
計量と計測は人の間にどのようにかかわるか
自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度
自動ハカリの指定定期検査機関の動向を観察する
計測の在り方と計測値の表示をめぐる諸事情
計量協会webサイトから日本の計量行政の未来が見える
光波干渉測定システムはアインシュタインの理論を事実として確認した
収賄で終身刑になる中国要人と首相をかばい罪に問われる日本の官僚

ウィキペディアによる計量の世界の説明は1割ほど
時代の波と計量器産業の浮き沈み
世界でも範たる状態を築いている日本の計量行政
中国では日本以上の人口減少状態が出現している
ハカリの定期検査実施漏れは計量憲法である計量法違反だ
城下町の鍛冶屋が日本の産業の元になった
山口高志投手の球がベース通過時点で一番速かった
福島産の農産物と海産物と放射線測定器
通信と自己診断機能は計量器の法制度を変える
計れと人を管理したQC運動に対比される品質工学
モノの数量表現と性質表現の仕組みである国際単位系(SI)
計量法の実質の内容を変える政省令の理解と解釈
ハンドルで曲がらずブレーキで車は止まらない
計量計測のエッセー

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方





自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
事実は小説よりも奇なり 二つの事件
計測システムがわかることが計測における教養だ
世の中は計測でできている
計測の目的と精密さの実現の整合
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方

 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

滋賀県・草津市の宿で王将の餃子をたべた

京都三条の街は気詰まりで滅入る

神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ


神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ

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川崎大師平間寺で願い事をする

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色(2)
薄く積もった雪道を踏みしめる。クロカン四駆の世界だ。

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色

霧ヶ峰高原 晩秋の八島湿原

霧ヶ峰高原 晩秋

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ダイヤモンド富士

酉の市(おとりさま)

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旧塩山の恵林寺界隈を見物した

仙台藩と青葉城

カラスウリが赤くなって秋です

スズランが赤い実を付ける秋の始まりです
 
 
 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

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