事実は小説よりも奇なり 二つの事件
副題(ニューヨークの同時多発テロとオウムによる地下鉄サリン事件)
副副題(養老猛司氏は頭脳は賢いよりも丈夫なほうがいいと繰り返して述べる)
事実は小説よりも奇なり 二つの事件
計量計測のエッセー 
事実は小説よりも奇なり 二つの事件
写真は本文とは連動しない挿絵です。

雲の上に浮かぶ郡上八幡城

(タイトル)
事実は小説よりも奇なり 二つの事件

(本文)

 2001年9月11日のNHKニュース10はニュース報道を始めたると直ぐにツインタワーのニューヨーク貿易センタービルから煙が昇るCNNテレビの映像を中継した。CNNテレビの中継中にもう一機が旋回してもう一つのタワーに突っ込んだ。現地時間午前9時を少し回ったところであり、国防総省が攻撃されて煙を上げる映像に切り替わった。

 ビン・ラディンがからむアルカーイダによる同時多発テロである。ニューヨーク金融街にあるツインタワーのニューヨーク貿易センタービルオフィスビルであに5万人が働き一日に8万人が観光で訪れる。NHK放送は堀尾正明と森田美由紀が台風15号が鎌倉市に上陸し首都圏直撃、狂牛病の牛一頭が見つかったこと、イチロウのマリナーズの地区優勝が間近であるニュース項目を読み上げた直後に同時多発テロのニュースが飛び込みツインタワーが崩れ落ちる場面の一部始終が実況中継された。

 ニューヨークの同時多発テロに先立つこと5年半前、オウムによる地下鉄サリン事件がおきている。1995年(平成7年)3月20日午前8時ごろ、東京都内の帝都高速度交通営団(現在の東京メトロ、以下営団地下鉄)、丸ノ内線、日比谷線で各2編成、千代田線で1編成、計5編成の地下鉄車内で、化学兵器として使用される神経ガスサリンが散布され、乗客や駅員ら13人が死亡、負傷者数は約6,300人であった。

 オウム地下鉄サリン事件より遥か前に松本智津夫は国家転覆計画を回りに話しており、その言葉通りに武器調達と軍事訓練をしていた。オウム事件の一つである坂本堤弁護士一家殺害事件はTBSテレビがオウムの早川紀代秀、青山吉伸、上祐史浩にオウムの商法に関する録画を内緒見せた直後に発生した。坂本堤弁護士はオウムを悪徳商法の範囲でとらえていたようであり、TBSテレビは水中に長い時間潜っていることができるという程度の興味で取材をしていた。事件が発生してその後の調査が進むにつれてオウムはビン・ラディンとアルカーイダとほとんど同じような内容の組織であることがわかる。

 オウムにマインドコントロールをかけられた人々は松本智津夫の言うがままに動き地下鉄サリン事件をおこした。武装して国会を占拠することも計画にされていた。ロシアでの武器調達と軍事訓練をして国会を占拠する気でいた。オウムとはそのような組織であった。松本智津夫が何故そのようになったのかはここでは問わない。ビン・ラディンと松本智津夫は同じことをした。松本智津夫は私たちの身近なところにいて殺人事件をおこした。

 高校時代は「大学への数学」誌の学力コンテストで3期連続全国1位であった者がいる。もう一人東京大学医学に入学し自主退学したあと中央大学法学部に入学し司法試験に合格しないまま卒業し九州大学医学部に合格した者がいる。灘高等学校の同級生で1987年4月に東京大学医学部にともに現役で入学している。一人は滝本弁護士サリン襲撃事件と東京都庁小包爆弾事件によって殺人未遂で懲役15年の刑を受けた。もう一人は事件にからんだが起訴されなかった。それが後者だ。

 学校の試験では同学年で軽々と全国100指にはいる者がオウムに関連して事件をおこす。東大医学部教授であった養老猛司氏は上のうちの一人から松本智津夫が息をせずに水中に長時間潜ることに立ち会いを求められた。人間は5分も酸素を吸わなければ死ぬという常識を知らないことに驚愕する。養老猛司氏は学校や試験の成績が偏差値で右端に位置する東大医学部合格者たちが情緒ほかのことで標準偏差をとると正規分布になってしまうことを強調する。

 東大医学部は単なる箱のような空間であってここでは人を総合して賢くするものでない。東大法学部の卒業生は中央官庁に上級官吏になっているが嘘をいたり宜しからざる行いをすることでは世間一般の人と変わりないことをさまざまな事例によって知ることができる。養老猛司氏は頭脳は賢いよりも丈夫なほうがいいと繰り返して述べる。

 地下鉄サリン事件の死亡者13人のなかに計量器製造業の東京支店長がいた。本紙従業員の一人は妹を奪い返そうとして拉致監禁の上殺された目黒公証役場事務長の住まい近くにおり、またオウムがサリン製造をしていた亀戸の建物が近かったために異臭が何であるかいぶかっていた。オウムを非難するチラシには何を大げさなという感想だった。チラシの文章が下手だったのだろうが、坂本堤弁護士、TBSテレビにしても似たような感覚であった。TBSテレビはメディアにあってはならない逸脱をした。坂本堤弁護士一家殺害事件の一因になった。

 日本の行政組織にしても似た認識をしていた。亀戸のサリン工場からの異臭の訴えがあって東京都江東区の関係部所が立ち入りを決めるとその前に設備を山梨県の施設に移してしまった。江東区役所は立ち入りの後もオウムへの措置をとらなかった。警察も同じである。オウムの事件に関連して警察の怠慢は大きい。事件がおきてからは大騒ぎする。政府はこの関連の危ない法律をつくりあげる。法律のよしあしは別にして事件の臭いを嗅ぎつけて未然に防ぐのが警察の正しい行為である。普通の法律の範囲でそれはできる。異臭騒ぎと住民からの訴えで十分ではないか。相模原市の特別養護施設やまゆり園事件では前兆が幾重にも明らかになっているにもかかわらず警察は動かなかった。

 世の中には思いもよらぬ事件が潜んでいる。ニューヨークの同時多発テロとオウム事件がそれであり、事実は小説よりも奇なりであることを見せしめた。

2018-09-03-facts-are-more-strange-than-the-novels-two-cases-article-editorial-

(誤字、不適切な表現などについてはご容赦ください)
 
計量計測のエッセー

事実は小説よりも奇なり 二つの事件
計測システムがわかることが計測における教養だ
世の中は計測でできている
計測の目的と精密さの実現の整合
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方

 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

滋賀県・草津市の宿で王将の餃子をたべた

京都三条の街は気詰まりで滅入る

神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ


神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ

霧ヶ峰 雪景色

秩父札所二十四番 光智山法泉寺

6月24日の霧ヶ峰高原道路だ。強清水から車山・肩駐車場に向かって走る

正月の下呂温泉は一夜にして白銀の世界になった

上高地 晩夏

風の子の子供たちですが人は風邪を引いてはなりません

川崎大師平間寺で願い事をする

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色(2)
薄く積もった雪道を踏みしめる。クロカン四駆の世界だ。

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色

霧ヶ峰高原 晩秋の八島湿原

霧ヶ峰高原 晩秋

和歌山市加太港の浜に立つ

山梨県牧丘村で秋の風景に出会った。今は新しい市になっているがその名は知らない。

ダイヤモンド富士

酉の市(おとりさま)

浅草の浅草寺界隈に足を向けた 外人がいて蜘蛛の巣の鉄塔が見えた

旧塩山の恵林寺界隈を見物した

仙台藩と青葉城

カラスウリが赤くなって秋です

スズランが赤い実を付ける秋の始まりです
 
 
 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

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