計量法の実質の内容を変える政省令の理解と解釈 |
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計量計測のエッセー |
計量法の実質の内容を変える政省令の理解と解釈 夏の山で目にするチングルマ(写真は挿絵です) (タイトル) 計量法の実質の内容を変える政省令の理解と解釈 (本文) イチロ−選手は自分の身体の動きを言葉によって解き明かすことができる。長嶋茂雄巨人軍名誉監督はそれができない。しかし放物線を描いてバッターボックスに迫ってくるボールの軌道に脳と身体が見事に反応する。物理を体と脳で理解しているのだ。 この能力で右にでるものはいない。野村克也が保証している。昭和33年(1958年)長嶋茂雄が立教大学からジャイアンツに入団したときの身のこなしは特別であった。弾んで飛ぶようにベースを一周するその姿は芸術であった。あのバネと身のこなし、これほどまでに身体を躍動させる人をそのご目にすることがない。 長嶋茂雄の言葉は有名である。いわゆる一つのはよいとして、ダーとかガツッという言葉で松井秀喜は打撃を教わってそれをものにした。松井秀喜は論理の人であり言葉をまともに使う。イチロ−は自分の打撃と野球の内容を言葉にできる。イチロ−にとって打撃は言葉であるから言葉を曖昧に使うことはできない。言葉によって論理が組み立てられているから言葉は正確に使わなくてはならない。イチローの去就をめぐってスポーツ紙記者が日本プロ野球に復帰する可能性はありますかと聞いた。可能性という言葉を使えば何だってあるだろうとイチローは怒った。可能性とは曖昧な表現であり誤用もされているから、自らの言語体系から排除して別の言葉を用いるとよい。 韓国ピョンチャンでのオリンピックでよい成績をあげた選手にマイクを向けると感無量と感激と実感という言葉が口を衝く。選手もアナウンサーも試合にでることを「臨む」という。挑戦は挑(いど)むだが、臨むは所・事に向かう。それを目の前にする。「海にノゾム別荘」。その場に直面する。「危機にノゾム」。その場に行く。といった意味である。「臨む」何でも包含させて万能言葉にしているから言葉がのっぺりする。 1992年のバルセロナオリンピックの競泳女子200m平泳ぎで金メダルを獲得した岩崎恭子(当時14歳6日)は「今まで生きてきた中で、一番幸せです」と述べた。14歳の少女が「今まで生きてきた中で」と言った言葉に少しの違和感を覚えたが微笑ましくあった。感無量、感激という言葉ではそれがどの程度のものであるか表現できない。当時14歳と6日の岩崎恭子のように自分の言葉で組み立てた表現に好感が持たれる。感無量は感慨無量であり、感慨がはかりしれないという意味である。万感の思いが幾重にも押し寄せてきて喜びはこの上ありません。これが感無量だ。 日本語の歴史を解説する筑摩書房の分厚い本を読んだ。東大文学部を卒業した著者が助詞の「の」を用いればよいのに、すべてに「的」という漢字を当てた。同じように「性」という漢字が多くの言葉の後に付けられている。文章を何度見返しても意味がわからない。「的」と「性」を幾つも盛り込んだ文章は読みにくい。そして意味がわからない。また曖昧になる。「的」と「性」という文字にはそのような性質がある。「的」という文字か言葉を昔は使わなかった。現代では多用される。そのために言葉の意味があいまいになる。「的」という漢字が末尾に付いていたら外して「の」にする。「性」という漢字は外してしまう。はじめから「的」と「性」という漢字を使わないように文章力の鍛錬をする。文学部卒業と文章表現の能力とは一致しない。東大仏文科卒業のある文学賞受賞者のブログ文書の拙劣さに驚いた。前後して言語の歴史解説書が読んだために学校歴とは何なのかと思案した。 文章の構成とその読解力との対比ということで計量法と一連の政省令のことが浮かぶ。このほどの政令などの改正によって民間事業者が指定検定機関の要件を満たせば計量検定所の業務のほとんどすべてのことができてしまいそうだ。政省令ほか関連の文書は計量法違反の状態にあった諸事実を容認し法的にセーフにするように受け止められる。 そうするとどうなるか。都道府県知事の事務として取り扱われている特定計量器の検定業務を指定方式によって民間に移すことが進行する。はじめはある程度の費用を付けても歳を経るごとに費用は低められる。計量行政における指定制度としての指定定期検査機関に対する役所が手当てする費用がそのように推移している。情けないほどの身分と給与・報酬という実態が指定定期検査機関に勤務する人々の間に広がっている。勤務を終えてからもう一つの勤めをしなくてはならないという事例がある。 計量検定所に長く勤務する計量行政の熟達者が述べる。今時の政省令等の改正内容では地方公共団体は行政事務を指定によって外部に移す。今でも少ない行政職員の定員枠が順次削減される。計量行政の事務職員と行政費用はますます減っていく。今でも行政知識が乏しい状態であるから、これが進行すると地方公共団体の計量行政は衰退する。地方公共団体計量行政が自治事務になったのを契機に組織縮小がつづいている。覇気がなくなった計量行政組織と職員が見受けられる。 社会が確実に動いていくためには取引証明分野における計量の適正な実施を確保するための計量行政が確実に機能していることが大事である。社会の基礎をなす制度であるから首長、議員の選挙のための得点にならないとしても必要な措置がなされなければならない。 (誤字、不適切な表現などについてはご容赦ください) |
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