地球温暖化を部分を測って全体を推し量る手法に誤りはないか
部分を測っただけで全体を推論した結果の地球温暖化論
計量計測のエッセー 
部分を測っただけで全体を推論した結果の地球温暖化論

ロンドンを流れるテムズ川が1677年氷結したのを描いた絵画。犬と子供がはしゃいでいる。

部分を測っただけで全体を推論した結果の地球温暖化論

パリを流れるセーヌ川が凍結した1880年春5月のようすを描いたモネの絵。解氷の時期だ。

部分を測っただけで全体を推論した結果の地球温暖化論

(本文)

 丸い地球の地表温度をくまなく測ることができるか。リモートセンシングなど宇宙からの大まかな計測はできる。精密な地表温度計測はどのようになされているか。人が住む付近の陸地だけである。砂漠や海面などの温度は測られていない。日本の地表温度は都会を中心に測られている。気象庁の温度観測点は都市の熱気をため込んだ場所だ。霧ケ峰高原や美ヶ原そして上高地で気温が測られているかもしれないがそれらは総観測点のなかのごく一部であり日本列島の地表温度観測点は夜に明かりが点いている沿岸部に限られる。

 世界の地表温度観測も日本と似たことであり衛星が観測する夜の景色の明かりが点いた部分である。人が住む部分の地表温度は高めにでる。都市が排出し逃げないで残る熱に影響された地表温度を測定している。温度計測結果を集めて地球表面の温度にして経年変化をたどれば都市化の進行が温度上昇となる。このことをもって地球表面の温度の変化と決めつけることはできない。

 地球表面の温度が1940年以降に急激に上昇したという。その形状をホッケーのステックになぞらえて1940年ころを境に切れ上がったという温度図がある。米国の研究者たちが示した温度図である。意図してやったことで世間はこれにまんまと引っかかった。関係者が内部で会話した記録がある。アル・ゴアはビル・クリントン政権下で2期8年副大統領を務め、2000年の大統領の座をジョージ・ウォーカー・ブッシュと争って惜敗した。二酸化炭素排出が地球温暖化につながる「不都合な真実」を旗印にした。米国大統領選挙は荒唐無稽の政策をかかげて民衆の関心を引く。

 アル・ゴアは二酸化炭素排出と地球温暖化に因果関係はないとするテレビ番組に圧力をかかけた。京都議定書、パリ協定といった二酸化炭素排出抑制に米国政府は対立している。化石燃料をこれまで使ってきて現状ではその残りが半分になっている。残った半分を中国、インドなど途上国に使わせないために米国とアル・ゴアは二酸化炭素排出抑制を説き西洋先進国がこれに同調している。アル・ゴアは2007年にIPCC(気候変動に関する政府間パネル)とともにノーベル平和賞を受賞した。

 日本政府は二酸化炭素排出をある期間中に80%削減することを約束している。そのための原子力発電の推進だという。原子力発電は核燃料を燃やすときに二酸化炭素はださないが、ウランの採掘ならびに濃縮と核廃棄物の保存ほかで、実際には石炭や石油による発電の何倍もの二酸化炭素をだす。

 地球表面が温かくなると深度200メートルまでの海水中の二酸化炭素が抜け出して大気に放出される。海水が温まると二酸化炭素が増える。二酸化炭素が増えたから地表温度が高まることとは逆の作用である。都市化によって都市部の地表温度は熱せられる。熱せられた都市部の地表温度だけを寄せ集めて地球の温度の変化を求めている。

 地球の大気温度と北極海の氷結面積の因果関係が取りざたされる。1980年代から減りつづけていた北極海の氷は2012年に最少となったが2013年9月15日には前年同日より6割増えた。日本の面積の4.4倍増えたのだが米国は増えた量を少なく取り扱っている。

 地質学者で東京工業大学地球生命研究所特命教授と岡山大学地球物質科学研究センター特任教授の任にある丸山茂徳氏が、地球温暖化に関係して専門の科学者に真意を聞いた。、10人で表現すると一人は地球は温暖化しているという狂信者である。二人は地球は寒冷化しているという。残りの7人はどちらなのかわからない。このような結果になった。

 丸山茂徳氏はプルームテクトニクス理論を発表した人である。地球の表面の厚さ100kmのプレートの変動(テクトニクス)を扱うのがプレートテクトニクスである。深さ2,900kmほどのマントル全体の動き(対流運動)を扱うのがプルームテクトニクスである。プレートが沈むことによってマントルからは対応してマグマが噴き出す。すると火山噴火にもつながる。地震もまた連動する。このような動きが地球環境に影響する。

 二酸化炭素は出さない方が良い。人は煮炊きと暖房に薪(まき)を使ってきた。人が生きることは二酸化炭素をだすことである。樹木は二酸化炭素がなければ育たない。植物は光合成によって二酸化炭素と反応して酸素をだし、二酸化炭素は還元されて糖になる。動物は糖を食べて育つ。人は動物の肉を食べる。人は食物から糖をとる。二酸化炭素の大気に占める比率は0.04%。大気の78.1%が窒素、酸素が20.9%、アルゴンが0.93%、二酸化炭素が0.04%である。1年に1,011トンの炭素が光合成で消費される。

 樹木の年輪や繁茂している状況によって地球表層の温度が推定される。温度計ができあがって一般に用いられるようになってからせいぜい150年ほどでしかない。考古学手法によって地球表面の温度が確かめられる。マウンダー小氷期にテムズ川が凍結していた絵画がある。絵画による記録、文書による記録もまた地球表面の温度を示す。マウンダー小氷期は1645年から1715年のことである。

 二酸化単大量排出が地球温暖化と気象変動をもたらす。二酸化炭素をださない(核融合反応だけに限って)から原子力発電をする。このようにして日本で原子力発電所が50数基建設された。米国は原子力発電所をつくることを1970年代にやめている。原子炉を動かす目的は、天然ウランを極限に濃縮して抽出したウラン235を燃やしてプルトニウムを取り出すためである。米国は濃縮したプルトニウムを原爆にして大量保有している。もはや原子炉すなわち原発を動かさなくてよい。スリーマイル島の原発事故の検証して原発の運転に安全はないことを確かめたのだ。

 東京電力は福島第一原発は津波がなくても海水が電線の配管などを通じて侵入する事故を経験している。非常用デーゼル発電機が簡単に損傷した。柏崎刈羽原発所は中越沖地震で高圧パイプが破断し建屋の外に設置してあった変圧器が火災を起こした。大きな地震と大津波に対応できないことはわかっていた。考えなくてもよい自明のことであった。問題にすることは固く禁じた。思考停止をあえてした。考えてはならない領域をつくった。二酸化炭素の排出抑制を偽りの大義名分して建設した原子力発電はもともと非常に危険だ。地震と津波がくれば損傷し放射線汚染で日本を全滅される時限爆弾なのだ。

 中国の詩人杜甫は春望で述べた。
 長安の都は破壊されたが、山や川は昔と変わらない。春がきて草や木は茂る。春ならば楽しむはずの花を眺めると涙がこぼれる。家族とはなればなれになっていることがうらめしい。鳥の声に胸がつまる。戦いはいつ終わるかわからない。悲しみに頭をかきむしる。

 福島第一事故の周辺地域の人々の心そのままではないか。国破れてもあるはずの山河は放射能に汚染されていて子供は住めない。国破れて山河もなしにしてしまった原子力発電所事故である。

2019-06-19-global-warming-is-mistake-infers-whole-from-part-

(不適切な表現などについてはご容赦ください)

パソコンは使えないしインターネットは知らない
(役所は知らせることをしない奇妙な組織である)


部分を測っただけで全体を推論した結果の地球温暖化論

計測値で語られる諸因果の受け止め方

嘘をつく人、怒鳴る人、嫌なことをユーモアで包む人

【参考資料】

原子力発電と福島第一原発事故がもたらしている被害の現実(遅ればせながらに知る原発と放射線被害

小出裕章氏東京都北区での講演会「3.11から7年 放射能のいま」湯川秀樹氏は原爆開発に従事していた。2018.1.20。2時間23分。
小出裕章氏の上の話は原子力発電と放射線被害の現実を理解するために役立つ。この話を聞けばすべてがわかる。
湯川秀樹氏が原爆開発に従事していたことにも触れる。タービンを回すための蒸気を発生させるために何故原子力を使うのか、愚かしいことだという。原子炉を動かすのは日本が核兵器を余裕することの狙いとワンセットになっている。小出裕章氏は2015年3月京都大学を定年退職後に信州の松本市付近にに住むようになった。
小出裕章氏講演「原発事故後に考える自然といのち」2013/01/30 に公開。2時間14分。
小出裕章氏敦賀市での講演会「未来は創れる、今できることを」(2013.1.13)2時間。
小出裕章氏参考人として証言、参議院・行政監視委員会「原発事故と行政監視システムの在り方」2011年5月23日(月)午後1時開催。15分。
小出裕章氏、原子力発電は核燃料製造過程で二酸化炭素を大量にだす。そして死の灰をだす。2011/04/26 に公開。34分。
小出裕章氏、原子力発電は海水を7度温め、海の生態系を破壊する。2011/04/26 に公開。34分。
小出裕章氏、松本駅前でのインタビュー。ヘリコプターのブレードの損傷検知機にストロンチューム放射線が使われている。2017年1月3日。
東京新聞 こちら特報部 2015年3月23日。小出裕章・京大助教 定年インタビュー。「反原発 私自身のため」
小出 裕章、2015年3月で定年退職。退職後は信州で暮らす予定。ウィキペディア(Wikipedia)

児玉龍彦氏の説く放射線の人体への影響とその害毒のこの話は知っていなければならない。
児玉龍彦氏参考人として証言、衆議院厚生労働委員会「放射線の健康への影響」2011年7月公開。11分。
児玉龍彦氏、内部被曝「低線量被曝でも危険」放射線がどうやてDNAを切断するか。がんができる訳。12分。
児玉龍彦氏、緊急記者会見。放射線による内部被曝でDNAが壊れ癌化する。2011年8月12日。15分。
児玉龍彦氏、日本記者クラブでの記者会見。放射線被害、除染。2011/09/30 に公開。45分の説明とその後の質問。
児玉龍彦氏、テレビ出演。専門家は本当のことを言う。本質論を語れ。それが専門家の責任だ。2011/08/09 公開。3分30秒。
児玉龍彦。ウィキペディア(Wikipedia)

2005年、大橋弘忠氏は佐賀県での公開討論会で原発はフェイルセーフの考え方にたった二重の安全構造であり原子炉は壊れない。水蒸気爆発も水素爆発も起こらない。専門家の間でこのことは一致しているの公言した。大橋弘忠氏は東大を出て東京電力に勤めて、班目春樹元原子力安全委員長は東大を出て東芝に勤めて、ともに後に東大教授になった人である。原子力マフィアと小出裕章氏が呼ぶ世界の人である。下の動画は大橋弘忠氏の出鱈目な言説が露わにされた動画である。
大橋弘忠氏プルトニュームの無害性を説く。小出裕章氏プルトニュームの害毒性を説く。「九州電力プルサーマル公開討論会」2005年。13分。
大橋弘忠氏原子力発電は安全なものであり格納容器が破壊するということはあり得ない。「九州電力プルサーマル公開討論会」2005年。14分。
大橋弘忠氏水蒸気爆発は起こりえない。小出裕章氏原子力発電はそれ自体が危険なもの。「九州電力プルサーマル公開討論会」2005年。15分。
大橋弘忠氏、私は水蒸気爆発の専門家である。格納容器は壊れないし水蒸気爆発は起こらない。「九州電力プルサーマル公開討論会」2005年。15分。
小出裕章氏、確率論的安全評価をしてはならないことを米国は決めた。「九州電力プルサーマル公開討論会」2005年。15分。
大橋弘忠、2018年3月東京大学を定年退職。ウィキペディア(Wikipedia)

広瀬隆氏インタビュー。福島第一原発のお釜はGEの設計。全電源喪失の事態。2011/03/20 に公開。1時間17分。
広瀬隆講演会「原発再稼働と大地震」茨城県土浦市。2017/04/22 に公開。2時間31分。
広瀬隆。ウィキペディア(Wikipedia)

原子力発電と福島第一原発事故がもたらしている被害の現実

2019-04-11-the-reality-of-the-damage-caused-by-nuclear-power-generation-and-the-fukushima-daiichi-nuclear-power-plant-accident-
 
計量計測のエッセー


計量計測のエッセー ( 2018年1月22日から日本計量新報の社説と同じ内容の論説です)

地が裂け山が崩れ洪水が人を襲う日本の自然(ハザードマップは人が住んではならない場所を示す地図だ)
部分を測っただけで全体を推論した結果の地球温暖化論
嘘をつく人、怒鳴る人、嫌なことをユーモアで包む人
社会と購買者への信用ある通信としての広告
球速表示160kmは確かか(球速表示160kmは信ずるに値するものなのか)
用途としての放射能と放射線の単位があり震災復旧では物を見る目になる
計測には二つの性質がある(計測には純粋科学と人の欲望の調和という二つの性質がある)
社会と購買者への信用ある通信としての広告
計量法は人の欲望のぶつかり合いを仲介し調整する
トレーサビリティに関するドイツの小話にみる教訓 (1997年3月2日付け日本計量新報社説の再録です)
内需依存型産業社会日本と人口減少社会の在り方
見えないモノを見えるようにする計測技術
計量の教養こそ身に付けるべき課題だ
0.1%の計量器の検定・検査が世のなかに適正計量の実現をもたらす
見えないモノを見えるようにする計測技術
強い欲求をもっているとニーズは自ずと分かるものらしい
すべては丈夫な身体と丈夫な心あってこそ
消費は人口減少の度合いで減りGDPも同様に推移する
キログラムは新定義を満足させたうえ50 µgから10 µgに精度向上
質量と重量の違い及び質量の単位キログラムの定義変更
規則に照らせば不正でも総合性能としては問題ない事柄
バベルの塔とノアの箱舟の伝説と旧カヤバ工業の免震性能偽装
計量と計測は人の間にどのようにかかわるか
自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
日本人の頭骨の変化を計測値が示す副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度
自動ハカリの指定定期検査機関の動向を観察する
計測の在り方と計測値の表示をめぐる諸事情
計量協会webサイトから日本の計量行政の未来が見える
光波干渉測定システムはアインシュタインの理論を事実として確認した
収賄で終身刑になる中国要人と首相をかばい罪に問われる日本の官僚

ウィキペディアによる計量の世界の説明は1割ほど
時代の波と計量器産業の浮き沈み
世界でも範たる状態を築いている日本の計量行政
中国では日本以上の人口減少状態が出現している
ハカリの定期検査実施漏れは計量憲法である計量法違反だ
城下町の鍛冶屋が日本の産業の元になった
山口高志投手の球がベース通過時点で一番速かった
福島産の農産物と海産物と放射線測定器
通信と自己診断機能は計量器の法制度を変える
計れと人を管理したQC運動に対比される品質工学
モノの数量表現と性質表現の仕組みである国際単位系(SI)
計量法の実質の内容を変える政省令の理解と解釈
ハンドルで曲がらずブレーキで車は止まらない
計量計測のエッセー

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎
神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方

自動ハカリの検定実施は日本の計量制度に大きな転換をもたらす
2018年11月16日開催の国際度量衡総会で質量の単位キログラム(kg)を定義変更
事実は小説よりも奇なり 二つの事件
計測システムがわかることが計測における教養だ
世の中は計測でできている
計測の目的と精密さの実現の整合
日本人の頭骨の変化を計測値が示す
副題(鎌倉時代の日本人の頭は前後に長い形をしていた)
優良事業所が適正計量管理事業所の指定を受ける社会的責任
計測の目的と求められる確かを考える
地方計量行政の模範県を躊躇なく真似たい
自動ハカリの指定検定機関制度と行政組織の関わり方
1%の検定で計量の安全を実現している日本の計量制度

学校は記憶容量とアプリケーションを確認するところ
計量検定所長の仕事は検査機関運営費をたっぷりと確保すること
社会の計量の安全の確保は住民サービスの基礎

神鋼素材は計測器性能に影響がない
田中舘愛橘の志賀潔と中村清二への教え方

 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

滋賀県・草津市の宿で王将の餃子をたべた

京都三条の街は気詰まりで滅入る

神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ


神戸は港町だが山の街でもあり大都市だ

霧ヶ峰 雪景色

秩父札所二十四番 光智山法泉寺

6月24日の霧ヶ峰高原道路だ。強清水から車山・肩駐車場に向かって走る

正月の下呂温泉は一夜にして白銀の世界になった

上高地 晩夏

風の子の子供たちですが人は風邪を引いてはなりません

川崎大師平間寺で願い事をする

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色(2)
薄く積もった雪道を踏みしめる。クロカン四駆の世界だ。

霧ヶ峰高原の八島湿原の周りに出現する景色

霧ヶ峰高原 晩秋の八島湿原

霧ヶ峰高原 晩秋

和歌山市加太港の浜に立つ

山梨県牧丘村で秋の風景に出会った。今は新しい市になっているがその名は知らない。

ダイヤモンド富士

酉の市(おとりさま)

浅草の浅草寺界隈に足を向けた 外人がいて蜘蛛の巣の鉄塔が見えた

旧塩山の恵林寺界隈を見物した

仙台藩と青葉城

カラスウリが赤くなって秋です

スズランが赤い実を付ける秋の始まりです

 
 
 
旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 

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