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第21回全国計量士大会 議事特集(その2)
21st Measurement manager competition in Kyoto Proceedings special Part 2
2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都で開かれ123名が参加
第21回全国計量士大会 議事特集(その2)
(計量計測データバンク編集部)

第21回全国計量士大会 議事特集(その2)

第21回全国計量士大会 議事特集(その2)
写真は第21回全国計量士大会のもよう。2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都で開かれ123名が参加。 左から今泉喜樹氏、福田佳代氏、瀧田佳祐氏、吉川勲氏。メインテーマ「計量士の育成―ベテラン計量士から若手へ―」のもと、コーディネータ吉川勲今泉喜樹氏(京都府計量協会副理事長)、次の順で発表され参加者と意見交換をした。「若手計量士の活動状況と今後の課題」瀧田佳祐氏(秋田県計量協会・計量士)、「女性計量士の活動状況と育成の課題」福田佳代氏(岡山県計量協会計量士部会長・計量士)、「九州地区における若手計量士育成の特徴点と課題」今泉喜樹氏(福岡県計量協会・計量士)。

第21回全国計量士大会 議事特集(その2)

(本文)

第21回全国計量士大会 2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都て開かれ123名が参加

大会のテーマは「計量士の育成―ベテラン計量士から若手へ―」

日本計量振興協会(日計振)は「第21回全国計量士大会」を、2022年3月17日(金)、京都市東山区のウェスティン都ホテル京都で開催する。今回のメインテーマは「計量士の育成―ベテラン計量士から若手へ―」。

3名のパネラーが経験・課題を発表 計量士を育成するための課題を意見交換

 全国計量士大会は、同会計量士部会の企画立案のもと、計量制度の動向や技術革新に関わる最新情報を提供するとともに参加者相互の情報交換の場を設け、計量士の職域拡大と力量の向上を支援することを目的として開催している。21回大会のメインテーマは、「計量士の育成―ベテラン計量士から若手へ―」。全国的に計量士の高齢化が顕著にみられ、後任の計量士を育成するために多くの課題を抱えながら乗り越えようとしている。この育成を経て、現場で活躍する若手計量士、既に多くの経験を踏まえて業務に携わっている計量士が活躍している。
 全国でも数少ない女性計量士の3名が各々が得た経験と課題とを発表し、参加者と意見交換をする。法定計量業務である、代検査、指定定期検査機関、適正計量管理事業所の計量管理業務始め、各地区、各団体、での「計量士の育成」に関して、取り巻く最新情報を共有し参加者と意見交換をしながら、一緒に考える。大会では、この中で得られた成果を関係機関等へ力強くアピールする等、将来に向け、計量士を取り巻く諸課題の解決につなげていくため、一緒に考えていくとして、多数の計量士が参加した。

大会概要

1、日時:2023年3月17日(金)13:30~18:30
1、会場:ウェスティン都ホテル京都(〒605―0052、京都市東山区華頂町1、電話075―771―7111)
1、主催:日本計量振興協会
1、参加費:同会正会員所属計量士6000円、上記以外の方1万円
1、定員:170名
1、主催団体
一般社団法人日本計量振興協会推進部=〒162―0837、東京都新宿区納戸町25―1、電話03―3268―4925、FAX03―3268―2553、電子メールkb@nikkeishin.or.jp

第21回全国計量士大会プログラム

1、開会:13:30~
1、主催者あいさつ:鍋島孝敏氏(日本計量振興協会会長)
1、来賓あいさつ:大崎美洋氏(経済産業省計量行政室室長)
1、状況報告:「日本計量振興協会の計量士関係事業の取り組み状況」河住春樹氏(同会
専務理事)
1、意見交換
メインテーマ:「計量士の育成―ベテラン計量士から若手へ―」
コーディネータ:吉川勲氏(京都府計量協会副理事長)
1、発表者・意見交換
(1)「若手計量士の活動状況と今後の課題」瀧田佳祐氏(秋田県計量協会・計量士)
(2)「女性計量士の活動状況と育成の課題」福田佳代氏(岡山県計量協会計量士部会長・計量士)
(3)「九州地区における若手計量士育成の特徴点と課題」今泉喜樹氏(福岡県計量協
会・計量士)
1、日本計量振興協会計量士部会委員
【部会長】金井一榮氏(埼玉県計量協会、関東甲信越)【副部会長】桑山重光氏(東京計量士会、関東甲信越)【委員】堀田圭一氏(計量計測技術センター、東北・北海道)、松山辰夫氏(愛知県計量連合会、中部)、吉川勲氏(京都府計量協会、近畿)、万福良秋氏(大阪計量士会、近畿)、香山泰弘氏(島根県計量協会、中国・四国)、末﨑繁氏(福岡県計量協会、九州・沖縄)。

第21回全国計量士大会 議事特集(その2)

第21回全国計量士大会 議事特集(その2)


メインテーマ「計量士の育成―ベテラン計量士から若手へ―」のもと、総合司会として議事をコーディネートする吉川勲氏(京都府計量協会副理事長)。


2、発表と意見交換

メインテーマ 計量士の育成-ベテラン計量士から若手へ-

コーディネータは京都府計量協会副理事長 計量士部会委員吉川勲氏

吉川勲コーディネータによる趣旨説明

 ご紹介頂きました計量士部会委員の吉川でございます。よろしくお願いいたします。今回のテーマは「計量士の育成― ベテラン計量士から若手へ―」というテーマでございます。先程、ご来賓の大崎計量行政室長様のご挨拶でも述べられましたけれども日本社会は今とてつもないペースで少子高齢化が進んでおります。加えて人手不足も課題となっており人材の奪い合いが起っているような状況でございます。そんな中、この計量士の世界でも若い人を獲得して世代交代を進めていくということが必要になっていると思います。

 この問題は、何年も前から議論されており、この全国大会でも何回か計量士の育成をどうするか検討してきたのですが、その時は、必ず計量士の知名度の低さが焦点になっていました。知名度が低いから、それをどうするか課題だったのですがこれからはそれだけではなく、より困難な状況になってくると思っています。これまではデフレ局面で議論をして来ましたが、これからはインフレ物価高という状況で計量士の魅力を発信していかなければならないと思います。既に大企業では、歴史的な賃上げ、ベースアップが行われており、これが中小企業も追随していくと考えられます。

 計量士が定年後の小遣い稼ぎという考え方から、どうやって脱皮して行くか、より一層そのハードルは高くなっていると思います。そこで今回は、若手、女性含めた三名の方々から提案をいただき、皆様と一緒に考えていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。


「若手計量士の活動状況と今後の課題」の題で発表する瀧田佳祐氏(秋田県計量協会・計量士)。

発表1
「若手計量士の活動状況と今後の課題」
秋田県計量協会瀧田佳祐計量士


求人票を見て秋田工業高校機械科から計量協会に入社
行政室長様コメント「若手計量士育成のカギは①やりがい、②報酬、③名誉の向上」に感銘

 初めまして、秋田県計量協会の瀧田佳祐と申します。全国計量士大会に参加するのは今回で2回目です。このような場でお話しするのが初めてで緊張しておりますがどうか温かい目でよろしくお願いします。せっかくの機会ですので少し自己紹介をさせてください。

 産まれも育ちも秋田県秋田市の28歳で妻と1歳半の娘がいます。写真を載せさせていただいたんですが毎年8月3日から6日に秋田市で行われる東北三大祭りの一つでもある秋田竿燈まつりに幼少期から参加しております。

 私は、高校ラグビーで古豪と言われている秋田工業高校機械科を卒業し計量協会に入社しました。学校に来ていた求人票を見ている時に当時の機械科の科長さんに突然声をかけられて「計量士を知っているか?計量器の法定検査やスーパーなどの計量管理をしていて、待遇が余り良くないけど縁の下の力持ちで、世のため人のためになる大事な仕事だ、資格を取ればそれだけで食っていける。」と言われまして私自身、特に高校の時、部活もしてなかったのですが、いろいろ資格を取ろうと旋盤とか機械検査、マイクロメーター、ノギスを使った簡単な技能士の資格を習得していたのを見てアドバイスをしてくれたのかなと思います。

 それで、私は計量士になりたいと興味を持ったわけです。偶然その時に計量協会から求人が来ていましたので応募したところ無事採用され2013年の4月に秋田県計量協会に入社しました。つくばで研修を修了し、2019年2月に計量士登録をしました。

 今、当協会では県、特定市から受託している指定定期検査機関、指定計量証明検査機関として事前調査を除く定期検査、計量証明検査、燃料油メーター、タクシーメーターなどの検定、検査、基準器検査と計量の仕事をほぼ一手に担っているところです。他に協会の事業として郵政を含めた適正計量管理事業所の検査、代検査、精度確認検査、計量器、分銅の一般校正を行っております。

 秋田県の計量行政機関は、県の産業労働部の担当部署が兼務で行っています。情報提供とか対応については、自主的に自分たちでネットや機関誌コーナー、会議等から情報を収集しています。今後は、情報提供や対応の検討については、県と特定市も含めてセッションが必要と考えています。また地方のため、どうしても最新の情報では、決まったことは分かるけれども、決まる前のこういう話があるようだとか、そういう話を得るには非常にタイムラグがあるような状況です。また閉鎖的な秋田県のイメージを打破する必要もあるなと感じております。

 当協会は、現在業務課で職員が五人おりまして全員が計量士です。年齢は、74、37,30、28、24の平均38.6歳です。実際、現場に出るのは、29.8歳です。これは全国的に見てもかなり若い団体であると感じています。

 中間層がいなく、「ただ若いだけ」であるのが現状です。しかし、そこに悲観することなく、年齢が近いと言ったことを強みにして皆が同じ目線で一丸となり業務の効率化、待遇改善、今後の組織とのあり方等を真剣に考えて、若さゆえの行動力をもって取り組んでいきたいと思っております。今は、まだ若い団体ですが、このまま数年すると当然、年齢を重ねていきます。今後、運営・雇用をしていくには(若手(働き手)目線で考えるに)待遇の改善(職場の環境)が必須事項です。関東甲信越地区第1回計量大会報告議事録の行政室長様コメントで「若手計量士育成のカギは①やりがい、②報酬、③名誉の向上とありました。その対策としては、①計量士のPR、②計量士業務増加、③表彰制度等の検討」とありました。このPRに関しては、非常に重要になってくると感じました。

 クイズですが、「(  )は、二年に一度、(  )による検査を受けます。この検査を受けずに使用すると罰則があります。ですから使用者は自ら検査を受けます。」、この括弧の中には一体何が入るでしょう。皆さんは計量士さんの方が殆どだと思いますので(はかりは)、(計量士)と思いついた方が多いかと思います。しかし、一般の方の回答、例えば、家族、友達とか知り合いに聞いてみたところ、殆どの人は、(自動車)、(整備士)とほぼ即答でした。計量士は、候補にも上がらない、これが現状かなと感じています。

 計量法、計量士自体は昔から存在しているのに知名度、認知度が低いということは恐らく今までとは違った対策が求められているのだと思います。メディアやSNSの活用、動画配信者、販売店との連携など、時代に沿った対策が必要だと思います。知名度、認知度が向上すると受験生が向上し計量士の業務増加、収益の増加にも繋がると考えます。このようなアイデア等を踏まえまして、ここで若手からベテランへ、またこの計量業界に発信していけることはないでしょうか、要望はないでしょうか。

 私は、ほとんどの課題の答えは現場にあると考えております。現場しか知らない若手だからこそ見えている悩み、意見、要望があると思います。高齢化が進むとどうしてもジェネレーションギャップが発生してしまうと思います。

 この課題を抱えたときこそ改善のチャンスだと思いまして計量士の高齢化育成など様々な課題を解決するにはもちろんベテランの方々の知識経験も必要ですけど我々若手が率先して考え行動していくしかないと思っております。若手発信で業界を盛り上げ全国的に団結して協力することができれば様々な課題がクリアできるのではないでしょうか。自分もそうですが県や地域によって状況が違うから諦めても、いいのかなとも思っています。

 今はデジタル化が進んでおり、メールでもアプリ、チャットでも良いですが対面はとても大事だと思います。形式に拘らず相談できる全国的なコミュニティの構築も有効なのではないでしょうか。物理的な距離をなくすデジタルを積極的に活用し、計量士の青年部として年代ごと集まって意見交換を気軽にできる場を用意するのはいかがでしょうか。ここに参加すれば業界の仲間ができる、相談ができるといった全国的なコミュニティづくりを作るのはどうかと思っています。しかし、個人では限界があります。自信も正直ありません。心細いので興味ある方は是非お声がけくださればちょっとご相談させていただきたい、話しさせていただきたいな、と思っております。もし他にそういうことやってる方がいらっしゃれば是非教えていただければと思います。意見交換や相談する仲間が欲しいと思っております。今日に限らず今後興味が出てきた場合は、是非メールでも電話でもご連絡ください。必ず返信させていただきます。

 少し、今回のメインのテーマの趣旨とは違った内容になってたかも知れませんが、以上で発表を終わらせていただきます。ご清聴どうもありがとうございました。

発表1に対する意見交換

吉川勲コーディネータ

それでは、今の発表で何かご質問ございますか。

大崎美洋 計量行政室長

 計量行政室の大崎でございますけれども、大変未来のある発表ありがとうございました。特に関心を持ったのはスライド番号の5ページ目のメンバー構成についてです。20代、30代ということで計量協会の中でもかなり若い組織なんじゃないかなと思っています。先ほど瀧田さんは先生に声をかけられた、というのが入社のきっかけだとおっしゃっていましたが特に興味を持ったのは、そもそもこんな若い組織が出来たのはなぜなのかということと、24歳の方がどのようにして入所されたのか、もしかしたら若い人が入ってくる ヒントになるのかなっていう気もしますので教えていただけるとありがたいのですが。

瀧田佳祐計量士

秋田県計量協会勤務の秋田工業高校出身者は30歳、28歳、24歳の三名

 はい、ありがとうございます。私、秋田工業高校出身で実は私の上の30歳の先輩も同じ工業高校 、また、その下の24歳の子も同じ高校の出身です。私が仕事してる時に急に元高校の先生が来られて、「どう、頑張っているか」といわれ、頑張っていますよ、と言いました。また、僕は、この仕事が好きなので楽しいですって話をしたら、後輩が一人応募してきてくれました。その後輩も何で入ったのかって言われてみると聞いたことはないんですけど今度、聞いてみようと思います。

大崎美洋 計量行政室長

 ありがとうございます。楽しい話をされてその人脈つてにその話が人に伝わることは、なんとなく大事なのかなっていうような気がしました。ありがとうございます。

吉川勲コーディネータ

 他に何かございますでしょうか。冒頭の部分で高校の先生が計量の仕事のことをちょっと紹介されて、高校の先生はなぜ計量のことを知ったのか。

瀧田佳祐計量士

 まあ、先生に聞いていないので分からないですが、ただ私が入る前に二つ上の先輩が協会に入ってましたので、おそらくその時に調べていたのではないのかな。高校と協会とのLINEってわけじゃないんですけど、協会から求人のためわざわざ高校に出向いて是非若い人が欲しいですっていう話をした、と聞いたので。

吉川勲コーディネータ

 協会が高校に就職の斡旋と言うか頼まれたことがあるんですね。

瀧田佳祐計量士

 今思うと、そういうのもあって先生が声をかけてくれたのかなと思います。

吉川勲コーディネータ

 これからは、高校だとか大学に積極的にリクルートすることが必要ですね。それでは、次に発表2として、岡山県計量協会福田様にお願いしますが、一旦、休憩といたします。

総合司会 万福良秋委員
ただ今から15分間の休憩とします。(15分間休憩)


「女性計量士の活動状況と育成の課題」の題で発表する福田佳代氏(岡山県計量協会計量士部会長・計量士)。

吉川勲コーディネータ

 それでは、発表2、「女性計量士の活動状況と育成の課題」を岡山県計量協会福田様にお願いします。

発表2
「女性計量士の活動状況と育成の課題」
岡山県計量協会 福田佳代計量士


女性計量士の割合 A会員697名中17名で2.4%、B会員は1.2%
代検査2割、郵政事業2割、一軸試験機2割、適正計量管理の派遣が1割、契約スーパーなどの量目検査、はかりの検査が3割の業務内容


 岡山県計量協会の福田と申します。こういう場で発表させていただくことがないのでなかなか聞きづらいとか色々あるかと思いますけどもご了承ください。私は、15年ほど前、事務局の仕事をしながら計量士の仕事を始めました。計量士の活動というのがメインになってから約10年ほどです。今日発表させてもらう内容ですが、女性計量士の在籍活動状況、活動事例、活動事例の代検査について、ちょっと深掘りさせていただきたいと思います。そして課題の解決に向けて話を進めさせていただきます。

 まず、女性計量士の在籍状況なんですけれども2023年1月現在の女性計量士の自治体別在籍状況です。色付けをした14都県に所属されています。ご覧のとおり、関東以北はおらず赤色の東京都が四名、橙色の愛知県が三名、その他の県は一名ずつとなっております。

 次に、中国・四国地区の計量士の年齢構成を示しています。日本計量振興協会に登録されている、A会員、B会員の計量士合わせた中国・四国地区9県の年齢構成はこのようになっております。登録会員のすべての方が計量士活動を行っているというものではありません。色区分が同じの県は平均年齢が5歳区分で同じです。ブロック内でも四色有るということですから、平均年齢に20歳の開きがあります。大まかに全体の年齢を平均してみると、65.3歳です。香川県のみ50代です。香川県では、近年に高齢の方に代わって若手の計量士が登録されましたので大幅に平均年齢が下がりました。これからの活躍が期待されます。

 女性計量士の割合は、A会員697名中17名なのでの2.4%、同様にB会員では1.2%です。女性の社会進出が叫ばれて多くの期間が経たちましたが、余りにも少数かつ、低比率だといえると思います。少し残念なところだと思います。これが現在の大きな課題であると思います。

 活躍分野では、郵政計量管理受託事業では、埼玉県、千葉県、新潟県、岡山県、長崎県、熊本県、大分県で、七名の計量士が活躍されています。七名の中には、この事業が開始された平成16年度から携わっていらっしゃるベテランの方もいらっしゃいます。

 また、試験・校正センターが行っている、JCSS校正事業のうちの一軸試験機校正課員は1名です。実は私なんですが。以前は、東京でお一人、校正課員として活躍されていましたが、現在は校正課員を退任されて事務方として尽力されていると聞いています。

 こちらは、女性計量士の年代と個人、社員の比較です。ここでは計量協会の所属の方は、個人としており、計量士事務所・会社所属の方を社員としています。19名の平均年齢は、52歳。個人:社員比では、4:6となっています。年代では、30代から80代までの方がいらっしゃいます。デパート等、計量管理業務の社員計量士や嘱託計量士として活躍されたベテラン計量士がいます。

 次に、ここでは私の個人的な活動内容です。大体、月12日ほど計量士として仕事をさせてもらっています。代検査2割、郵政事業2割、一軸試験機2割、適正計量管理の派遣が1割、契約スーパーなどの量目検査、はかりの検査が3割という状況です。令和4年度から少し家の近くのスーパーの検査が増えたのでこのような形になっています。以前はこれほどではなかったです。

 次に、代検査についてですが課題を掘り出してみたいと思います。前のところで挙げさせてもらった代検査について少し掘り下げてお話させていただきます。他の仕事より、内容その他バラエティに富んでいるため代検査のことにさせて頂きました。

 岡山県は小売店、病院等には自治体から受託した受託事業部が所在場所検査として行っているため、代検査に計量士がお邪魔する対象は製造工場、焼却場、産業廃棄物関係が主なところとなります。

 課題についでですが、10年前に始めた頃からの困ったこと等をまとめています。検査時間の指定というのは、ずいぶん前のことですが、TSと書きましたトラックスケールの検査で営業時間前に検査を終了してほしいということで、朝7時検査開始してくださいと言われました。そのため自宅出発は5時です。もちろん分銅運搬業者も同じ出発時間です。今ではあり得ませんが、その当時は、時間外、時間指定などの追加料金もありませんでした。最近ではお昼休みとか営業終了後という時間指定が増えています。

 検査時に取る対応の仕方ということですが、こちらはですね40トンのトラックスケールの検査の時のことなんですけれども20トンを超えたあたりから器差大となってきて、だんだん怪しい結果が出てくる等、皆さんもそういう経験があると思うんですけども、ちょっとこれはいいですよとは言えないですね、とお客さんにお伝えしたらお客さんは、15トンまでしか使わないから合格にしてよ、みたいなことを言われましたがちょっとそれは無理でしょうという、そういう経験もあるんですけれども、こういう時にどういうお断りをしたら いいのかってその時は悩みました。

 その他、はかりの取り扱いなんですけれども、私は、もともと環境計量の方から来てるものですから機械式はかりについては、余りお目にかかったことがなく、この計量士をするようになってから、見たと言うか正直なところ最初は全然分からなく先輩計量士さんに教えていただいてやっと出来たというところです。ですのでこういう検査がある時には要領、手際が悪いのですがどうしても時間がかかってしまいます。その他分銅の取扱いだとか経験知識の不足というところが課題になるのかないかと思っております。

 解決策に向けてというところなんですけれどもまだまだ計量士の知名度がないと言うか、マイナーな資格仕事と言われています。これを上げていくことが必要だと思います。若手新人では経験も不足してます、やはり先生として先輩方のご指導アドバイスがいただければなと思います。また、計量士の高齢化・不足が急速に進んでいる点もあると思います。県とか地域だけでなくそんなことにとらわれずにいろんな困りごとの相談ができアドバイスをいただけるような場があれば若手計量士も女性計量士の人数も増えるではないかと思います。私が今、仕事をさせて貰えてると言うのは先輩女性計量士さん達のおかげです。10数年前のこちらの計量士大会の時、当時の検査事業部長だった人が私にその当時女性が初めてだったのでどんな仕事を任せていいのかについて、今も来て下さってる先輩計量士さんにお話を聞く機会がありましてそちらから色んなお話を聞いてもらったお陰で私はこうやって計量士をさせていただいてます。また東京で先輩から 一軸試験機の講習会の時にはお声掛けをいただいて一緒にお食事をさせてもらうなど、その時にも色んなお話が聞けてとっても楽しい時間を過ごさせてもらいました。

 女性計量士の大先輩の方には大変感謝しております。私の仕事が広がるきっかけとなった計量士大会を始めさまざまな講座に参加すること、これも大切だと思っております。ここに三つ書かせてもらいました、計量士の知名度アップ、若手計量士対象の勉強会、講習会等の開催そして計量士間の交流会の実施、地区年代活動内容に捉われず、ということが必要ではないかと感じております。

 以上をもちまして、私の発表を終了させていただきます。この場をお借りしましていつもお世話になってる検査事業部の皆さま、それから定例会に参加させていただいております三重県計量士会の皆様ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願い致します。

発表2に対する意見交換

吉川勲コーディネータ

 それでは只今の福田さんの発表の中で何かご質問がございますでしょうか。

河住春樹日計振専務理事

 女性計量士の課題っていうのは何かあるんでしょうか 。女性なるが故にとか、そういうことは特にないのか?、どうでしょうか。

福田佳代計量士

 私的に言いますと、女性だからどうっていうのはあるといえばあるとは思うんですけれども、家庭のことや、いろいろ私もちょっとこの内容が来る時に考えたんですけれども私たちの世代の男性陣は、ほとんど家の事も余りしないというありましたが、今の若い方は男性でも育児休業それから家の事も心配されるのでそういったことから言って、女性だからどうだとか男性だからどうだっていう感じではないのかな、と思って、ここには書かせていただいてません。

 ただ、私がちょっと困ったなというところはもちろん朝5時に出るというような仕事があった時にまだ子供達が小さかったので子供たちをほっといて行かなきゃいけないだとか、お弁当を作るのどうしようかとかそういうのに悩まされた時期はありましたけれども、なぜかなんとなく過ごしてやり過ごせたんで女性としてちょっと困ったことといえば、力がやっぱり足りない分、分銅の取り回しとかそれから一軸試験機の場合だと3,000キロニュートン用のロードルは、ちょっと私には運べないので協力をしていただかなきゃいけないかなと思っております。ただ、これも女性だけかどうか、迷っているところです。

河住春樹日計振専務理事

 人によってまた違うんじゃないかと思うんでそんなにはないんですかね、高齢の人は分銅運ぶの大変だからロボットがいないのかとかそういう話もあったんだね、そんなには課題になってないと考えて良いですかね。

福田佳代計量士

 女性だからというところもあるのかも知れないです。とりあえず私の場合は、20kg 分銅は、一個しか持てないのであまり効率が良くないため10㎏で対応させてもらうとかそういう工夫をしてもらってるので逆に言えばそういう仕事に一緒に行ってくださる計量士さんから協力をいただければ今後女性計量士がもっと働く場、仕事増えていくのではないかな、という気はしております。

吉川勲コーディネータ

 他に何か、はいどうぞ。

西口一久計量士(三重県)

 どうも初めまして計量士の西口と申します。JCSSの検査は、二人一組で実施するのが本来なんですけども、今の話では、3,000キロニュートンは一人で運んでるようなお話になってたんですけども。

福田佳代計量士

 試験機の時はもちろん二人で行っています。3,000キロニュートンを運んでいただくのは素直にお願いしてます。その辺りは岡山県計量協会で検査をしてる人達にはご負担をかけてるなという思いはあります。ですので私が他の部分でカバーできるところを頑張ろうと努力しております。

島岡一博計量教習センター長

 大変興味深い発表ありがとうございました。認定資格取得コースで計量士の育成に尽力しているところですが、最近、一般計量士のコースに若い女性、いわゆる計量行政機関系でない方もちらほらと参加されて来ている状況となっています。これは女性参画に非常に重要になってくることですが、お話を伺いするとそれほど女性だからと言うところに、現時点では飛ぶようなところはないということでした。そうするとアピールポイントがまず入り口として重要になってくるのかなという気がしている。例えば、バブル世代では、3K職場を避けると言うことがあったのですが、これから今の若い人に対してワークライフバランスとかアピーリングポイントとかがあると思うのですが女性としてどういう部分が注視されるのか女性の視点からご意見を伺いたいと思います。

福田佳代計量士

 最初の5年間は事務所にいたというのは、子育て、子供達が小さかったのでそうさせていただいてました。計量士という資格は一生ものなのですが子供が成長するのは一過性です。女性計量士を増やすというときに男性計量士さんのご協力はいると思うんです。子育ての一番大変な時期には少し仕事も時間の融通が利くような仕事をさせていただいて、その後、子供たちがある程度育った時には本格的に動いてもらえるよ、というようなアピールをしていただくといけるのではないのかと思います。けれども時間の確保、時間の使い方は、実は計量士っていうのは個人事業主で協会さんに所属しているよりは多いと思います。そういった選択肢もできますよとしてもらったらいいのかなあ、と思っています。

小比賀優計量士(岡山県

 同僚の計量士です。女性の計量士に体力ハンディは必ずあると思うんですけどね、私の方が実際やっているのは、男性計量士と女性の計量士二人でチームプレーとして行きます。それでパソコンを使うような業務を彼女にやっていただく。重たいものを運ぶのは男性がカバーするということでやれば男性が思いやりをもって女性をかばうという気持ちがあればどんな職場でもいけるんじゃないかなと思ってます。

朝見奈々計量士(香川県)

 私、香川県の鑽光工業株式会社の朝見と申します 。今年の2月に計量士の登録を終えて計量士になったばかりのものです。計量士の仕事をしてる中でその重い分銅を持つたりとかはやはり大変な仕事が多いなと感じてるんですけどその女性計量士として良かったことがあるか周りに聞ける人があまりいないのでこの機会に教えていただけたらなと思います。

福田佳代計量士

 重いものを持つのはほんとに大変だと思うんですけども、ただ男性計量士の皆さんも経験もあると思いますが量目検査でスーパー等に行った時には意外と今まで男性だったが女性に変わったのね、と言っていろんなことを教えてくださいます。そう言った時に女性計量士でよかったなって思います。話がすごくし易すくてはかりの管理は、ここがこうなんだけどねって言うと、ああそうですかとちょっと雑談を交えながら和気あいあいとという言い方はちょっと変なんですけれどもそういうふうに仕事ができるというところはメリットかなと思ってます。

帆足愛計量士(大分県)

真夏の灼熱の中 ピットでロードセルをジャッキで上げグリスアップを率先行動

 大分県計量協会の帆足と申します。今おっしゃられてた女性計量士の活躍の場というのは、郵政計量管理事業とか薬局のはかり検査とか病院の産婦人科等、やっぱり女性がいてくれてよかったなあという声は結構聞きます。やっぱり男性じゃない所のケアも女性じゃないとできない部分も今までたくさんやっぱり経験はしてきました。ただ私は、会社をやってましていわゆる大型を専門でやっております。女性で跡継ぎということでやってるんですけどトラックスケールなのでメンテナンスがあります。ピットの中とか真夏の灼熱の中、ピットの中に入って、ロードセルをジャッキで上げてグリスアップとかを率先してしていかないと下がついてこない。女性だからと言う観点でなかなか甘えられないっていう部分もあるんですね。

 九州で活躍している女性計量士の登録数は、長崎県、大分県、熊本県の3人がいらっしゃるんですけど計量士を取っていない女性の方で今から計量士を取りたい、とか、この計量士の仕事が楽しいのでやりたいっていう方も少なからずともいらっしゃいます。その中で 現場に出ている女性としては男性よりも何倍も動いてやっとスタートラインに立てるという立場でものすごくしんどい状況なんですね。ものすごく頑張らないと同じ目線で見てくれないので、女性の計量士になりたいって言った方にエールを送ることがなかなか難しいし、胸を張って計量士はいいですよっていうことがなかなかできない状況にあります。そういう現状で今度新しく計量士になるって言う女性の方にどういったアドバイスをされるか教えていただきたいと思います。お願いします。

福田佳代計量士

 ありがとうございます。ただ私もほとんど計量士としてトラックスケールの検査に行かせてもらっても、ピットに入るとか は業者さんの方にしていただいてるんでそういう経験はあまりないんですです。そこを頑張れというのもすごく非常に大変だと思います。ただ言えることは、どんな仕事もそうなんですがしんどいこともあることもいいこともあるんでなんとか一緒にと言うような声かけぐらいしかちょっと見当たらないです。確かに先ほど言われたようにどんな仕事もそうなんですけども特に計量士というのは男性社会というところが今まで多くてそこを大先輩の女性計量士さん達が道を開いてくださって、ここまで来てるので皆で先へ進めたらなあと思います。一人だけで悩むっていうのは大変だと思うのでこの際先ほどの秋田の方も言われてましたけれども何かそういうネットワークみたいなのが女性は女性の分もあってもいいのかな、と思います。


女性計量士の活動について経験と意見を述べる東京都計量士会の徳美恵子氏。

徳美恵子計量士(東京都)

百貨店などの計量管理は女性がどんどん入っていく分野

 東京計量士会の德と申します。材料試験検査もちょっと前までは行っておりした。その時にはやっぱり分銅とかは大変です。ただ、今はそちらの方も校正証明書の発行、或いはデータの管理を行っています。男性計量士が測定してる時にコンピュータの方にデータを入力しています。その他、デパートの計量管理はもう二十年以上も行っています。今年3月で後の方にお任せするんですけどもその時は私が入ってたデパートでは大型はかりはありませんで、せいぜいお米なんかを測る30kgぐらいでしたので別にそんな分銅が重いとかそういうことはありませんでした。ただ、お店の方とか常設の方とかおこがましいですが、全部、先生先生と呼ばれまして結構重宝されて待遇は良くされたかなと思っております。だから、やりようによっては女性でもどんどん入っていく分野じゃないかなと思います。驚かれるのは、こういう仕事があったんだ、こういう資格があったんだっていうことをよく言われます。私、化学を卒業した大学の同期生なんかも、その時現場では色々と活躍されても定年になりますと俺全然こんな仕事ないよ、とか言って羨ましがられたりもしております。そういう意味では、計量士というのはは資格を取っていればそれなりに女性にとってもいい仕事じゃないかなと思っております。

小比賀優計量士

 職場の管理者の方も認識を少しは緩めていただいて、仕事の配分の仕方について、工場の大きなはかりがあるような所は男性の担当にウエートを掛け、女性には、スーパーの量目検査とかバックヤードの6kg以下のはかりの検査、郵便局の仕事とかであれば女性で体力的にも問題はない。訪問先の職場は女性が多いという職場であればむしろ女性の方が適性で向いています。だからそういう上司が仕事配分をうまくコントロールしてあげてくれたら女性計量士も実力発揮できるし、やり甲斐があるんじゃないかと思います。


女性計量士の活動について経験と意見を述べる東京都計量士会の大岡紀美子氏。

大岡紀美子計量士(東京都)

かり屋の娘が教習修了と同時に検定所に入り中途退職して百貨店で計量管理業務に従事

 東京計量士会の大岡と申します。だいぶ女性の方が意見を出されてて仕事もちゃんとやっていて時代が変わったな、と思いました。私は、はかり屋の娘です。家の事は何も知らなかったんですが父が計量士の資格を取りたかったのでお前行って来いって言われました。父は、計量士の資格を取れと言ったつもりですが、娘の私は、東京に行ける、みたいな感じで出てきました。計量教習所で勉強いたしました、それで計量検定所で仕事をしたんですがその中にいい人がいまして結婚し子供二人も設けました。子供を出産する時の法律は、産前産後15週間のお休みだけでした。3か月ぐらいしか休めないんですよ。それでやっぱりいろいろ周りに助けていただいたりして仕事しましたけども30歳近くになって子供二人を保育園に送ってそれから皆さんと一緒に仕事をし、また5時には、帰って家の仕事をしてという生活で本当にボロボロになり、30歳ぐらいの時に止めました。その後、8年間ぐらい専業主婦でした。検定所に勤めてた時に 計量士の資格を取ってましたので再就職をする時 、計量士の資格があったので 一応一人前の仕事ができる、ということでやっぱり若い時に勉強したのは無駄じゃなかったなと思いました。皆さんが重いものを持ってお仕事をなさっているようですが東京 の方は結構デパートの 計量管理の仕事がありまして裏の方で100kgのはかりが10台ぐらいある程度でお店での仕事する時は、6kgのはかりでした。商品量目の検査などの時はお勤めしてらっしゃる方が女性なのでやっぱりこちらも女同士の会話ができて仕事はスムーズにいったかな、と思います。もう、本当に重たいもので仕事をなさってる方は尊敬します。私は計量士の資格を持ってて良かったなあ、と思っています。これからも若い方がたくさん出てらしたので嬉しくて、男性と協力しながら計量士の仕事をしていただきたいと思いました。ちょっと若い時の苦労話をさせていただきました。ありがとうございました。

吉川勲コーディネータ

 第1回から21回までずっとこう携わってきましたが、こんなに女性の意見が出てきたのも初めてです。他に女性の方はいらっしゃるんですけどいかがですか。いままで、女性の意見がなかったですから。

 それでは二つ目の意見交換を終わらせて頂きまして、次の発表「九州地区における若手計量士育成の特徴点と課題 」について、福岡県計量協会今泉喜樹計量士さんにお願いします。


「九州地区における若手計量士育成の特徴点と課題」 福岡県計量協会 今泉喜樹計量士。

発表3
「九州地区における若手計量士育成の特徴点と課題」
福岡県計量協会 今泉喜樹計量士


三菱化学から競技用ボート製造会社に移り、滋賀の地で縁あって計量士資格を取る

 皆様、福岡県からまいりました計量士の今泉と申します。よろしくお願いします。まずプロフィールなんですが、私は、佐賀県唐津市に在住しております57歳です。出身は福岡県北九州市です。職歴としては、北九州の三菱化学株式会社というとこにおりました。そこから、趣味がボートだったものですから滋賀県にある日本で唯一競技用ボートを製造している桑野造船株式会社に就職いたしまして、在職中に一般計量士を取得しております。幸い試験に受かったんですけども登録ということまで頭が回っていませんでした。当時、滋賀県で工業系の資格取得のホームページを立ち上げてらっしゃる方がおられまして、そちらにメールでご質問したところ滋賀県計量協会とか検定所さんとお話をしていただいて、実務経歴が若干足りない部分はですね特別に教育をしていただいたお陰で晴れて無事に滋賀県の方で登録することができました。その節は誠にありがとうございました。大変感謝いたしております。

 現職は、今泉計量管理事務所というものを2006年9月に開業いたしまして、現在は福岡県計量協会に所属し指定定期検査等をやっております。九州計量士会も理事ということです。

 趣味は、トライアスロンとかボートの指導、競技とかをやっておりました。この辺のことは、さらっと流そうと思ったんですけど、先の11月の九州計量士会の会議には、昨年、鹿児島であったんですが自転車で 行ったことを是非書きなさい、という各方面からツッコミが入りまして挿入しました。九州各地の方からはちょっと顔覚えられたということがあります。鹿児島ということで343km、ここ京都から東の方に行くと沼津、西の方に行くと島根県の出雲大社辺りということらしいです、変わったやつだという認識をいただいております。

 現在の九州地方、全国の高齢化の現場ですけどもグラフに示したようにプラマイゼロですね、上の方が65歳以上の方が今現在高齢化ということで随分プラス方向なんですが、こちらの15歳から64歳、若手の労働人口はぐっとずっとマイナスですね。ですが将来的には2030年後半からは、その高齢者の方も減ってきても日本全体がどんどん減っていくということになることが既に分かっています。我々の世代でも生涯働き続けないといけないなと言うことは十分考えられます。現状で定期検査の今後ですが、定期検査の人員確保ということですが既にギリギリで走っているような状況です。高齢の計量士の方が退職され新規の方が入って来られないと言うか当然なんですが我々、九州地区は代検査を行っている計量士が非常に多いです。代検査は、期限が決まってて自分の仕事ですのでもう確実にやらざるを得ないということで余力があれば定期検査にも出るという形なんです。

 代検査の方が優先ですので、定期検査まで忙しくて出られないが頑張って出ている状況です。

 定期検査の報酬と代検手数料についてですが定期検査の手数料は、何十年も上がってないところがほとんどで最近いくつかの行政機関で上がったというとこもあるんですが、これが今後、急激に上がるということは考えられないんじゃないかなと思います。一方、代検査手数料は、社会の諸物価の上昇に反映して自由にと言うか上げていくことも可能であるということですね。

 定期検査の方向性として考えられるのは、定期検査の手数料が上がらないとすれば、そのぶん投入する税金は増えます。いろいろ経費としてはもちろん上がって行くのでその分をカバーするだけ税金が増えていくと思います。皆さん知名度がないというお話しをされてましたけど実際そこに税金が使われてるって知らない一般の方が一杯おられると思います。これが今の税や社会保障の負担が随分多くなっており、半分ほどは所得から持っていかれてるという状況ですので無駄な税はないかという話になった場合、バッシングされていく、厳しくなっていくことが十分あるんじゃないかなとは考えます。

 九州沖縄地区の計量士法定検査の現状は、代検査と指定定期検査がほぼ半分ぐらいで適正計量管理事業所に関しては大変少ないということが特徴です。

 九州地区の大きな特徴ですが、良好な人間関係と順調な世代交流ということで、こちらが先ほどの 昨年11月の鹿児島での計量士会総会で、会議の後はいつものごとく懇親会です。久しぶりに開催されたんですがいつものように楽しく皆さんで盛り上がりました。これまで17年ぐらいやっております。

 それからの私の視点として、今後の課題を解決するには、「三方良し」の発想というものを活かしたらいいんじゃないかなと思いました。また、売り手良し、買い手よし、世間よし、ということで長期的な協力信頼満足度の向上及びより持続的な結果をもたらすと考えられます。昨今の今だけ、金だけ、自分だけ、という風潮ですけどもそれとは逆の価値観ということです。この言葉は、計量士指導や登録でお世話になった滋賀県の近江商人の経済哲学から来ております。

 課題と考察です。一番計画的な後継者の発掘、育成、先輩方の活躍ということで先輩方高齢の方々にも活躍していただきたいと思っております。

 高齢化への対応の提案として、先輩方や女性も活躍できる労働環境づくり、ということで年金支給年齢の引き上げが続き現実があります。我々の時、いくらもらえるか、いつもらえるかというような状況になっております。

 現場作業を一部機械でサポートはできないかということを模索しております。電動台車であるとか、これですね釣り合いを取りまして、この20kgの分銅が軽々と動く、女性でも子供でも動かせるという装置ができております。これを分銅の校正とかに活用されてる業者さんもいらっしゃいます。それから、身体全体で持ち上げるサポーターです。背筋、ハムストリングスのあたりとか負荷が2割ほど軽減されるということで今季から福岡県計量協会の方で全員に配布をやってみます。効果は、まだ、これからなんですが。3番目の計量器の検査に関しては、今のところ人力で行うしかありません。この体重計の検査ですね。ひょう量300kgということでこれが大変負担になっております。もちろん女性であるとか高齢者には、大変な作業です。こういうのは、みなしひょう量とかひょう量が200kgでとかいうものにはできないのでしょうか、というような提案です。

 それから、次の資格取得者の減少への対応です。計量士になる人が見えていない部分もあるのかもしれません。提案としては資格所有候補者の把握、計量士になれる人の把握です。国家試験に合格した者の求められる実務経験を満たせる環境が無い方の数ですね、こういう方がおられると思いますので研修センター等でフォローできる仕組みができないか、ということです。

 新規参入者の減少への対応としては、計量士業務を始めても生業として成り立たない。私も、この4月から代検計量士一本でやろうと思ってます。やっぱり10何年かかっております。これがスムーズに収入を得られて生業として成り立つということにならないと参入してくる人は少ないのではないかなと思っております。提案としては新規参入者に対して組織で育てていく、各県検定所で計量士登録者に計量協会への入会を勧めていただくというアイデアはどうでしょうか。

 適切な計量器の供給ということです。現状、ドラム缶も載らないような狭い面積、載せにくい形状の体重計があるんですが、これが300kgの体重計であっても型式承認されて病院とかで多く利用されています。これも検査をしないといけません、しかし、検査の現場では横に患者さんがいらっしゃったりとか、大変狭かったりします。昔は、そこまでなかったんですが今そういう大ひょう量のはかりもどうにかして検査をしなければいけないという状況になっております。

 今回、自動包装値付け機の検定対象が30kg未満ということになったということは、まず女性でも出来るようにという配慮があったというふうに聞いておりますが、そういう視点があるのであればこのことへの対応も何とかならないかなというのが率直な意見です。

 提案としては、目的に応じた適切なひょう量の型式承認を強く望みます。でないと検査する人が将来いなくなります。重労働の対価に見合う適正な代検査手数料ですが、提案としては都道府県条例手数料にとらわれることなく一般社会においてこの労働に対する適切な対価を考えた視点の導入ということです。見積もり項目としては、これだけ複雑、かつ危険なことへの対価がこれでいいんだろうか、先ほどの三方よしではないですけが、世間にもこれでいいのかなということでそんな仕事を選ぶ人が出るような適正な価格かどうかを考えていただくと良いと思います。

 他地域との連携情報共有です。絶え間ない綿密な情報収集と地区内での共有ということで、現在、九州地区は、会長や副会長始め全国的に色々交流を持たれて貴重な情報を九州地区の会員にきちんと還元してくださっています。こういう形で情報情報がないと判断ができません。情報弱者や孤立する人を作らないよう、全員がメンバーの意識というものが非常に重要だと思います。

 計量行政の情報や業務実務の情報が届くようにきちんとフォローいただいて計量業務の質の向上、信頼性・安全性の向上が図れると思います。

 それから課題としては、現在の情報ですね、これまでルートが色々あったと思うんですが人とつながる方法はたくさんあると思います。新しい方法も利用していろんなところから人材を集めてくるというアンテナを張り巡らして逃がさないようにすることが大事かなと思いました。

 最後の「恩送り」です。スポーツの世界では、よく使うんですが受けた恩は、次世代へということで当然、先輩方への感謝は当然ですが後輩世代へ贈ることも考えることです。自分だけが良い思いをしてそこで止めてしまわないようにすることが大事だと思います。

 課題については、九州地区は、先人の知見により順調に次に、ということで我々が入った時にはきちんと共存共栄が出来ておりました。以前は足を引っ張りあっていた時期もあったそうですが我々の世代では業務に集中できるということで引き継いだものを、きちんと後世に渡して行けば良いというだけに集中できるような段階になっております。これは、諸先輩方の功績だと思います。大変感謝しております。それから継続可能な強い組織を目指して若手までバランスよく人材を確保するということで世代の偏り、少ない世代の人がいると組織の弱点となるんじゃないかなと思ってます。長期的な視点で人材を確保するという意識も必要かなと思います。この世代はちょっと人が少ないなと思ったら、そこを集中的に補完補給していく考え方も良いのではないでしょうか。

 結びに、適切な計量器の供給制度を今一度考えることです。是非、制度設計の辺りから末端の計量士がどういう仕事をしているか、まで繋げて計量行政、それから社会が安定するように効率良くなるようにと考えていただけると良いかなと思います。

 今後、予想される激動にもチームワークで対応ということで自分ひとりでは確かに弱いので代検計量士にしても計量士は、大会社ではなく小さな集まりなので一人一人は弱いんですがチームワークで、皆さんの知恵で対応して乗り越えていこう、と考えております。それから共存共栄が可能な互助の精神っていうことで、一人一人小さい計量現場の世界です。大きな代理店は、今のところいません。外資系の会社が入ってきたりとか計量士が100人いるような大計量士事務所が入ってきたりもありませんので、良くコミュニケーションを取っていけば共存共栄が十分可能だと思います。

 これから広い視野や長い時間軸で利他的な意識を持つということで自分だけじゃなく、今だけじゃないと、この世界が長く続けばいいなと皆さんも思ってらっしゃると思うので少しずつそういう意識、そうしていけばもっとみんなで幸せになれるんじゃないかなと思いました。以上で私の発表を終わります、ご清聴ありがとうございました。

発表3に対する意見交換

吉川勲コーディネータ

 ありがとうございました。それでは発表3に対して何かご意見をいただけますか。

広瀬幸造計量士(愛知県)

 只今のご提案で、検定所に計量士登録者の計量協会への入会を勧めていたというような話がありましたが先ほど河住専務からも日計振でやっている国家試験対策で合格した者にそういう紹介するとかお伺いしたが1番目の発表、2番目の発表の方も計量協会に所属されて資格を取得されてます。そういう制度的なものを日計振や各県の計量協会様の方でご検討いただければ、中部地区におきましても国家試験合格者が若干名おります。私は、適正計量管理事業所に勤めており当時、東村山に行き、実務経験5年を経て一般計量士になりました。国家試験合格者は、実務経験が1年ですが適正計量管理事業所、計量証明事業者に所属してないと実務経験審査が通らないということは聞いております。このところを計量行政室、日計振の方、関係県の計量協会の方が精査していただければ今後の計量士の取得者数の増加に繋がるのではないかと思った次第です。


2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都で開かれた第21回全国計量士大会での意見発表のもよう。

小比賀優計量士

年金が200万円、計量協会の報酬200万円で合計400万円の年収
若い人が計量士に意欲を燃やすには400万円、500万円の年収が望まれる


 定期検査の今後の料金のことについてちょっと感じるところを申し上げたいと思います。検査手数料は、計量検定所の公務員の方が給料は別にもらいながら、検査する時の料金として設定されてるようです。例えば、郵便局で言えば郵便切手に相当するようなものだと思います。それを計量協会がそのまま検査料金としていたのでは、計量協会の人の給料はそれがペイできるぐらいの対価がお客さんからもらえるようにならないと、若い人が計量士を目指して仕事をしようかという意欲は出てこないでしょう。

 今、年収は、私は、年金をもらいながらなので年金が200万円ぐらい、計量協会の報酬は200万円でトータル400万円ぐらいです。若い方で一家を支えるとなると年収が計量士の仕事をするだけでも400万円、500万円ないと計量士を目指そうという意欲は沸かないと思う。そのためにはどうしたらいいかということになると手数料は県条例そのまま請求できるけれどそこへ検査に行くときの交通費、人件費、基準器検査の経費とかを上乗せして別途申し受けます、ということをお客さんに納得してもらい対価を上げていくことを認められるとありがたいと思っています。また、検定対象はかりの検査で計量士が不合格と思った時にもう直せない。検定証印がないものであれば、スパン調整とか色々校正が出来る機能があってできますが、ブロックされてますのでできません。これを、基準分銅を持った計量士が良心的に校正できるよう、計量法改正も必要ですが認めていただきたい。検査後、調整、修理して対価を別途請求できるようなことが認められれば、付加価値が高い検査ができる。車の車検に関していえば事前整備することと検査と両方でお金もらって生計が成り立ってます。そういうことが出来れば自然と対価が上げられると思います。


2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都で開かれた第21回全国計量士大会での意見発表のもよう。

松山辰夫委員(愛知県)

 最後の結びのところで、適切な計量制度を今一度考えるって言うところなんか計量制度の段階のという点でなんか具体的に問題があるので供給制度を考えてほしいという点が分らなかったので教えてください。

今泉喜樹計量士

 女性や高齢者の方にはやりにくいような計量器の検査を現場で実際に行ってるということで、危険を犯すようなことを回避できることを制度設計の段階から考えていたきたいなと思っております。当然ざっくりした意見要望・希望です。特にこれこれをこうしてくれといのは今のところありません。


2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都で開かれた第21回全国計量士大会のもよう。123名が参加。演題は来賓あいさつする経済産業省計量行政室長の大崎美洋氏


写真は日本計量振興協会計量士部会長金井一榮氏が開会の挨拶。

 第21回全国計量士大会が2023年3月17日(金)に「ウェスティン都ホテル京都」で開催された。メインテーマは、「計量士の育成-ベテラン計量士から若手へ-」。全国的に計量士の高齢化が顕著にみられ、後任の計量士を育成するために多くの課題を抱えながら乗り越えようとしている。この育成を経て、現場で活躍する若手計量士、既に多くの経験を踏まえて業務に携わっている計量士、全国でも数少ない女性計量士の三名から自らの経験と課題とを発表、参加者と意見交換が行われた。参加者は、総勢123名であった。大会の概要は以下のとおりである。

第一部 計量士全国大会

 万福良秋計量士部会委員の総合司会、金井一榮計量士部会長の開会の辞に続いて、大会が進行された。

総合司会 万福良秋委員

 定刻になりましたので、只今から一般社団法人日本計量振興協会主催の第21回全国計量士大会を開催いたします。私は、本日総合司会を務めます計量士部会員の万福でございます。よろしくお願いいたします。それでは、開会の辞を金井一榮計量士部会にお願いいたします。

開会の辞 金井一榮計量士部会長

計量の技術力を繋いでいくことと計量士の育成が課題

 皆さん、今日は、お久しぶりです。桜の開花もちらほら聞かれ今日ここへ来る時にこのホテルの前で菜の花が咲いていましたので春だなぁと思いました。そんな時期に久しぶりの京都での開催それもフルスペックでの開催ということで大変嬉しい限りでございます。

 さて、ちょっと堅い話になりますが日本の科学技術力がこのところ大変低下しているということは色々な事から事実のようで大変残念に思う訳です。現場の技術力である計量については今日おいでいただいております計量士の方々の奮闘努力で引き続き維持されており大変素晴らしいことと思っています。しかし、この計量の技術力をこの後に繋いでいかないといずれ低下してしまいます。繋いでいくことが必要です。今日の発表は、その繋いでいくという意味で計量士の育成、計量士が自分で育つ環境をどうやって整えるかという発表があります。それを、繋いでいくヒントにして計量の技術力を引き続き維持し、拡大していなくてはいけないと思います。本日の第21回の全国計量士大会がその契機となって計量士がより頑張れることを期待しまして開会の挨拶といたします。

総合司会 万福良秋委員

 部会長ありがとうございました。次に、本大会の開催にあたり主催者である鍋島孝敏会長から挨拶がございます。


「日本計量振興協会の計量士関係事業の取り組み状況」として計量士部会の活動状況ほかを報告する同会専務理事の河住春樹氏。

日本計量振興協会の計量士関係事業の取り組み状況 河住春樹専務理事

それでは「一般社団法人日本計量振興協会の計量士関係事業の取り組み状況」について河住春樹専務理事から報告があります。

1、状況報告 一般社団法人日本計量振興協会の計量士関係事業の取り組み状況 川住春樹専務理事

 ご紹介頂きました日本計量振興協会専務理事の河住です。それでは、状況報告としてお手元の冊子に基づいて日計振の取り組みについてご説明いたします。

 まず、日計振の事業の主体で二大事業と呼んでますが、日本郵政グループ計量管理受託業務と試験校正センター業務、この二つの事業は、計量士会、計量協会所属の計量士の方々に多大なお世話になっております。日本郵政グループ計量管理受託事業については、平成16年、郵政民営化前に計量管理について打ち合わせをして受託契約をしたものです。ご存知のとおり日本郵政グループは、日本最大の適正計量管理事業所です。郵便局等が全国で約25,000あり、その局等のはかりの定期検査と主任指導、分銅校正を実施しています。日計振が本社と直接契約して、それを地区計量協会、計量士会所属の当会登録計量士で実施しています。参加いただいてる団体は48団体です。本年度の計量士総数296名、毎年度約300名の計量士さんに携わって いただいています。地区の計量協会の事業の中でも指定定期検査機関他の計量管理と併せ各地区計量協会の収益にもなってるのではと思います。

 試験校正センターの業務では、力計、一軸試験機、ガラス製温度計及び分銅校正をやっています。一軸試験機に関しては、28団体、これも歴史は長く日本計量士会の時代から始まっており通算30年くらいです。今年は、91名の校正課員が各地区で活動いただいています。今までその事業が続いているのは、やはり安全安心ですかね、生コン業界では、お客さんの建物、生コン強度試験に使用する機器に JCSS校正との指定があります。今後も継続してきたいと考えています。

 自動はかりの計量管理については、自動捕捉式はかりが特定計量器になり検定を進めると同時に計量管理を新たに設計して行かなければならないので、その取り組みが必要だということです。自動捕捉式はかりの計量管理事例の課題の調査もあります。自動はかりの検定を実施するパート・アルバイトの計量士業務については指定検定機関と打ち合わせをしています。

 ISO 10012計測管理の国際規格があるのですが、元々、適正計量管理事業所のモデルと言われ、体系的な計量管理と主に製造事業所の中の計量管理をどうしていくかというのはISO 10012をベースに進め適正管理事業所も進めた方がいいかなということで調査活動をしています。企業の生産現場における測定プロセスの設計管理を行う必要が10012の要求事項になっています。品質保証、品質管理と計量というものを上手く溶け込ませて計量による品質管理の向上を目指している。その測定プロセスと設計の2段階から計量とその生産プロセスの中に入れ込むとか生産技術の形とかそういう形に一緒に行ってもらうと言っているがなかなか実践できない企業も多いため、事例調査研究をやっています。

 計量担当者の育成については、計量管理の技術者講座、品質管理推進責任者の教育、校正関係の技術者教育として内部監査員研修、国家試験講習を長年やっております。研修の中では一番、力を入れています。問題になるのは、国家資格を取った後、どこでどんな仕事をやってるか、本当に仕事があるのか、フォローしたいところです。国家試験に合格したことを知らせて貰いたいと受講生に頼んでおりますが、どこに就職口があるか等の情報が必要であろうと思っています。通知者には、2,000円のカードを進呈しています。

 次は、計測器校正技術者が企業の中に必要ですが、その企業の中の校正技術を教える人がいない、教える時間がないこと等もあって、計測校正技術者の育成教育をやっております。産総研の専門家 、日電研の方に協力いただいて、二日間の講座で 「不確かさ」を中心に不確かさのプログラムによる練習を行っています。これまでよく分からなかった「不確かさ」が受講したら理解できた、等の高い評価をいただいています。

 中小企業測定基礎研修についてですが、中小企業が多い地域で基礎測定技術に関する知識が余りない人がやっていることもあり、各地区の中小企業に行く地区計量協会、計量士会にお願いして、毎年、計量士が講師となり研修を行っています。令和4年度は、岩手県、埼玉県始め9県で開催されました。

 次は、計量士の育成ですが、今日のテーマにもなっていますが若手の育成確保については、計量行政室さんに 計量教習の中の指定定期検査機関受講料を減免できないか2年くらい前から要請をしているところです。

 計量制度、政省令の改正に対応して今後の取り組みです。検定計量士養成の研修ですが、これまで、3回実施した講習と今後の予定を記しています。2019年度、2022年度実施とコロナで中断していましたが、本年度から続けますので奮って参加いただきたいと思います。

 計量の情報交流については、今日のテーマにもありますが、情報交流をして、どの課題を皆で取り上げ、その対応策をとる上で一番重要です。その機会についてですが、計量団体連絡協議会は、全国6ブロック、全国事務局長会議は、今年度はコロナで流れてしまいましたが、本年の半ば当たりに開催したいと思っています。必要に応じて各地区のテーマごとの計量士会議等、行いたいと思っています。日計振として地区計量士団体と交流があるのは、東北・北海道と九州の2地区です。他の地区ともこうした交流が進むことができるよう期待しています。

 認定事業者部会は、校正関係の事業者の集まりですが運営委員会、全体会議をやっております 。

 日韓中の 交流セミナーは、3国持ち回りで毎年開催していましたが、最近は2年に一度という形となっています。前回の中国開催は中断となり、次回は韓国の予定になっています。

 地区協議会については、交流の機会があり会議をするが終わったら、また次の年もやり直しになることが多く、出た課題を見つめて検討し具体的な対策に繋げないと意味がないので、とことん追求してできるとこるまでやっていこうと思っております。

 最後に表彰関係ですが 、ご存知のように経済産業省大臣表彰2名、局長表彰8名を表彰いただきました。


三氏発表を元にした全体を通じた意見交換

吉川勲コーディネータ

 発表者全員の方が登壇していただきまして、三人のご講演に関連する質問、意見交換を行いたいと思います。よろしくお願いします。それでは、始めに新潟県の黒坂さんから、ご意見をいただいておりますので簡潔に説明していただきたいと思います。


2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都で開かれた第21回全国計量士大会で意見発表する新潟県の黒坂篤志氏。

黒坂篤志計量士(新潟県)

子製造会社の職場では40代、30代、20代の三名が計量士国家試験に合格目指して勉強中

 三人さん本当にありがとうございます。参考になりました。計量協会さんとは別ですが弊社は、お菓子のメーカーです。弊社では計量士業務に興味を持ってもらった、40代、30代、20代の三名が現在、計量士国家試験に合格するため勉強中です。私の経験上、自発的に計量士業務に興味を持ってもらえるかを重要なポイント順に挙げると六つあると思っています。一つ目は、我々計量士側がそれまでにいかに業務や関係者に対して人として誠実に接してきたか、その人のお困りごとに真摯に対応してきたか、声のかけられやすい存在なっているかというのがポイントだと思います。二つ目は、計量士に興味を持って我々に声をかけしてくださった方に現状の受け持ち業務の不安点を聞き出すこと。三つ目、弊社の計量業務がほぼストレスなく自分の思うように取り組める等、四つ目、国家資格を持つことによるメリットの説明、かつ計量士業務は一生続けられる点、五つ目は、一つの場所に留まらずあちこち出張できる点、六つ目は、20kg、10kgの分銅の載せ降ろしのお陰か、計量士は比較的、元気で長寿の方が多い点です。

 特に大事なのは、一つ目の計量士であるないに関わらず人としてどうなのかがポイントと私自身思っています。自発的に計量士試験へ挑戦、目指す積極的な後輩に引き継ぐことだと思っています。

吉川勲コーディネータ

 ありがとうございました。黒坂さんのご提案をいただいた時に一番重要だということを伺った時に何だろうと思ったのですが、よくよく考えてみると私も仕事半分世間話半分です。世間話の力って何で人としてどうなのかは別かも知れませんが重要なことかなと思います。

 それではですね三人の方に共通して質問、意見交換を行います。初めに私の方からの疑問点で今 、これは聞いておきたいと思ったのは、皆さんの発表では、自動はかり、という言葉が一言も出なかった。特定計量器に指定されて、そうじゃない自動はかりであっても、測定機器のカテゴリに入った以上は、国際規格の中では校正が義務付けられる、或いは、トレーサビリティは確保できなければならないということになっているんですね、それに対して将来展望の中で自動はかりが欠落してるんじゃないかなと感じたんですがそのことについて皆さんに一言ずつお願いします。

瀧田佳祐計量士

 自動はかりの話が出てこなかったのは、私、東北は結構そうなんですけど計量士が協会職員として、組織として活動してるところが多い。今のその状況だと計量協会が指定を受けれるような状況は難しいなということが前からあったので、具体的な今後の展望と考える時に自動はかりの話まで行かなかったなというところが正直なところです。まず、そこに関しては今後、計量士として、またその機関に所属してる組織人として自動はかりの検定に関しては携わっていきたいと思います。今後、アンテナ高く持って諸会議とかで情報共有だとか自分の意見要望を伝えていく必要があるのかなと思いました。

福田佳代計量士

 自動はかりに関しては、まだ勉強中というところで、今、一生懸命情報収集の出来る限り頑張ろうという状態で、はかりの検査というところまでは行ってない、というのが私の現状です。このため、今回の発表の中には組み込ませていただいていません。

今泉喜樹計量士

 自動はかりの検定に関しては、九州地区としては以前から九州エリアで受けようということで活動してきました。一般社団法人化もその一環でありましたが全国展開しているところでないと受けられないということになりましたので九州地区は九州の方で請け負ってやろうかなということになっております。もうやらないという選択肢はないと思いますので前向きに進みます。ただ、先ほど私の発表にもありましたけども情報がないと判断ができません。確実な情報ですねこれからどうなっていくという道筋です、現実に沿った方針をきちんと出していただきたい、それがないと考えろと言われても考えるのは難しいと思っております。

吉川勲コーディネータ

 伺ってますと、今の既存の業務だけで手がいっぱいですという感が否めないんですが自動はかりに気が向いてないというか、そんな印象を受けました。講演の内容でも結構ですので何か今まで質問しなかった、できなかったことがあればどうぞ。

上野芳則計量士(富山県)

 私共の県では計量士さんその他の一般企業に勤めておられる方々に対して毎年計量技術セミナーを開催して広くPRしてるところですが、その中で受講者の方から意見がありまして、瀧田さん、福田さんの方にも書かれているテキストの中で計量士の知名度アップと言う言葉ですがそのセミナーで計量士の職或いは計量士についてもっと知りたいという意見がありまして技術セミナーの中でお話しするとなれば結構時間が掛かるので産総研のホームページを見て調べてください、としか言えなくて産総研のホームページを紹介するんですが各計量協会で知名度アップをするための取り組みをすればいいんですが実際のところできないのが現状じゃないかと思っております。今日お集まりの皆さんの中でこんなことしたらいいんじゃないのというご意見等あれば参考にして検討していきたい 。また、日計振の方には大変ご負担かけるかもしれないんです計量士になるためには、計量士の仕事っていうのはというような説明があります、というような冊子等を作っていただければと思うのですが、ご検討をお願いします。

黒坂篤志計量士(新潟県)

 私は公僕というのを宣言し、前も言ったんですけれども小説を書き始めています。「はかり」と「おもり」という姉妹が活躍するというテレビドラマ化できる10本の短編小説を書き始めています。後で名刺交換をさせてもらいますけれども発表者三人さんの情報フィクションでいただきたいなと思ってます。是非よろしくお願いします。こういう具体的な話ができる人がいないというのがとても私は心配ですし、語っていただきたいなと思っています。


2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都で開かれた第21回全国計量士大会で意見発表する大分県の帆足亨氏。

帆足亨計量士(大分県)

一般論として計量士の職域拡大をするとか知名度を上げても現状が変わらない
計量士試験合格者を誰が受け入れるのか われわれハカリ屋か、計量協会か


 今、いろんな方から発表があったのですが計量士の知名度を上げて、もし計量士になりたいとといったらどこが受け入れるんですかね。その計量士の資格として受けるところは各県の計量協会が受けるか、その計量士を雇って使える企業が雇うか、或いは、我々は、はかり屋をやってるんですがはかり屋の中で使える計量士を雇うしかない。例えば、計量士の知名度を上げて、魅力を足して、計量士になりたいという方が、もし、なられたらどこが受けます。計量協会で受けますか、或いは、我々みたいな事業所が計量士を受け入れ従業員として雇いますか。そこが一番大きな問題だと思うんです。一般論として計量士の職域拡大をするとか知名度を上げるとかやってもおそらく現状が変わることはないと思います。その他、話された中の統一的な考えとしては今名簿に出されてる各県の方がおられますけどここに来られてない県の方はどういう意見を持っていますか。ここに来られる方は大体決まった人が来られると思うんです。来られていない方も、一生懸命地元で努力されてると思うんですね、その方の意見を聞く会が全くないんですよ、全国でこうやって話しする機会はあってもいいですけど各地方の計量士や計量器の事業者の方が本当に親身になって話せるお互いの意見を交換できる場がない。計量士の会議は、各地域の計量士の方が集まれる、それか全国的なものじゃなくてもいいですけど意見が出せるような場をもっともっと作ってもらいたい。そうすればその中で計量士にはこういう生き方も仕事もあるねって、ことがお互い共有できれば計量士の魅力も受け入れもできるのではないかと思うんですけど。

瀧田佳祐計量士

 確かに今おっしゃられたように具体的 な会議をするって言うか、こうやろうああやろうという話をする場が少ないと僕も非常に感じてまして、特に今回2回目ですけど来て分かったのが若い人が非常に少ないなと思いました。東北のことしか分からないですけど、東北は三十代、四十代の方もいらっしゃいますし、私の話もさせてもらいましたけど青年部として若手がもっとこういう場に参加できるような、今、参加してもらってる方々もその若い人達を連れて来れるようなそういう意識があればいいのかなと考えましたし、話もデジタルを使うと気軽に出来ると思います。

福田佳代計量士

 仕事のことを言うのは確かに難しいことだと思います。ただ、私が思うには仕事の受け皿も必要ですけれども資格を持っ ている人の人数を増やすことも大切なのかなと思います。ただ、それで生計が建つようなことがすぐできるかどうかっていうのはちょっと疑問 なので何とも言えないですけども、持ってる人も増えてこないと仕事をこなすしていくというかそちらにも繋がらないのかなという感じもあります。

今泉喜樹計量士

計量士を確保するには現状は収入が低過ぎる
指定定期検査とでバイト的に働く程度のことになっている


 私の意見ですがやっぱり後を継ぐ計量士を確保するということに対しては、やはり収入が低すぎるんですね。指定定期検査とでバイト的に働くことはできるかもしれないけどもその現役世代で子供を抱えた世代 が普通に生活していくだけの給与って言うかお金はないと思います。計量士の収入を上げる経営的な計量検査の対価を上げるということ、そこが第一歩になると思っています。これも皆さんが自分の問題だと思って集まってでも次に繋がる人を見つけて育てていくことが大事じゃないかと思います。ほっておくとそのまま誰もやる人はいなくなるのかなと思ってます。


2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都で開かれた第21回全国計量士大会で意見を愛知県の廣瀬幸造氏。

広瀬幸造計量士(愛知県)

 是非、若い方の育成のために計量士青年部会、計量士女性部会を作っていただいて全国的に展開をしていくようにお願いしたいと思います。

吉川勲コーディネータ

弁護士業界も居候弁護士を引き受けられない状態 計量士資格をまず取ることから始めてもらうしかないのがこの世界だ

 ご意見に対して果敢に回答していただきましたけれど、なかなか資格を取ってすぐに独立して仕事が来るかっていう時代ではなくって、弁護士でも昔はイソベン(弁護士事務所に所属する居候弁護士の意)という状態があったみたいでどこも引き受けられないという状態ですよね、計量士資格取ったからといってどこかで引き受けてくれるかということができない。まず資格を取る、そこから始めてもらうしか、この世界ではないのではないか。二世の方が殆どなんです。そうじゃない方にとっては本当にイソベンができない弁護士みたいな状況だと思うんですね、それは致し方ないと言ってしまえばあるかもしれません 、地元の協会が面倒見るとかいうことが必要なのかも分からないと思っています。


2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都で開かれた第21回全国計量士大会で意見発表する岡山県の小西理律氏。

小西理律計量士(岡山県)

ロードセル式は経年劣化はない 計量士が検査して合格・不合格の判断がそんなに重要なのか

 ちょっと遅刻してきまして私が来てから全員出席ということになって申し訳ございませんでした。先ほど瀧田さんでしたか説明の中で計量士番号が14,000台ということでしたが私は7,500番代なんです。もう倍ぐらいになったのかなというようなイメージでいます。

 私が計量士になった時は機械式はかりが主流だったんですが、デジタル式、光電式ロードセル式と変わって来たのですが、その辺のことがあんまり理解されてないような感じがある。どういうことかと言いますと、機械式はかりというのは絶対に劣化するんです。同じ性能をずっと維持することなんてありえないんです。だから繰り返し使って行く間にどこで不合格にするかっていうのが検査員の判断するところだったんです。それが今、ロードセル式になると経年劣化はほとんど無いですよね。だんだん狂っていくなんてほとんどありえないんですよ。そういう時代で計量士がじゃあどうするかということになると、検査して合格、不合格の判断がそんなに重要なのかっていうようなイメージが僕にはあります。

 例えばスーパーなんかの料金ばかりについてもイシダ、寺岡さんがメンテナンス契約をして3ヶ月にいっぺんぐらい分銅載っけてるんですよ、それを計量士が2年にいっぺん行って合ってますね、というのもどうかと思うんです。システム的にやっぱりおかしくなってるんじゃないかな、というのが私の感想です。じゃあ計量士はどうすればいいかということになりますと僕は計量証明事業じゃなくて、計量証明をできる計量士というのをやればいいんじゃないかなと思います。何が言いたいかと言うと、今は、特定計量器取引証明用のはかり、検定証印ということをバックにして計量士が代検査をしてお金儲けをしてる。そうじゃなくて計量士がこれを量る、この商品に対してちゃんと量ってますという証明のできるような計量システムそういうことを保証できる資格にして行けばまだ仕事は増えるんじゃないかなと思います。小比賀さんが言ってましたけどスパン調整したらできるというのもその一環でいいんじゃないかなと思います。

 また例えば、昨日の野球にしても野球のボールであれの重量の規定があるはずなんです。じゃ誰が測ってるって言うところは見えてこないんです。ボクシングにしても体重を測ってるけど 誰が証明しているのか、見えてこない。こうしてます、というルールができればまだまだ計量士の仕事は増えると思う。代検査 、はかりの検査屋ではなくそういうシステムを作る、証明をちゃんとできるという計量士になればいいと思っています。


2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都で開かれた第21回全国計量士大会で意見発表する富山県の上野芳則氏。

上野芳則計量士(富山県)

計量士に器差調整業務を追加することには反対 計量法では届出製造事業者、修理事業者と分担が明確に決められている

 先ほども岡山県の方がお話されたのですが、私は、システムを変える必要はないと思っています。計量士に器差調整をする業務を追加するということに関しては、反対です。せっかく今、計量法で届出製造事業者或いは修理事業者という分担が明確に決められてる中で計量士はそこまでする必要はない。私ごとですが50歳まで役所にいました。その後、自営を始めましてこの業界に入ったんですけど特定計量器だけを相手にしてたら生計は成り立ちません。一つの工場の中に特定計量器ばかりじゃなく、検定証印のないはかりも多々あります。或いは、事業者によっては、証明をしてくださいって言えばその証明書をできるような業務を増やしていけば一人の計量士であってもある程度確実な業務、生計を建てることができます。更に、計量士が持っている技術を事業所の方にお話ししていけば信頼関係が出来上がり、ずっと仕事が続きます。そういうようなことで計量士として技術を提供する、相談に乗ってあげるということをしっかりやっていけば 計量士の仕事は非常に面白い 仕事だなっていくと思っております。

吉川勲コーディネータ

ハカリの定期検査周期の合間に入れる自主検査で性能を確認する

 貴重な意見だなぁと思っています。また検査っていうのをそのずっとこう伺ってるんですけれども、実は、私も計量士を生業として30年以上やらせていただいてるんですけれどもね、家族養ってきたんですけど30年ぐらい前に定期検査の周期が変わった。京都市内宇治市は1年に1回で郡部町村が3年であったのが統一されて2年に1回となった訳です。その時、1年に1回が2年になることは、死活問題で売上半分になってます。そこで2年に1回ではなく毎年行った方がいいですよと説得する材料 、事業者は、法律で決まってるから2年に1回でいいという話になるんだけれども、そこを1年に1回にしませんか半年に1回にしませんかっていう話を非常に苦労して、自分の色んなスキル、例えば、国際規格の要求事項 を持ち出して説得して1年に1回やりましょうっていう話にもなってるとこがあります。それは代検査の活動でも問題がなく、計量管理上、品質管理上必要だからっていう説得材料です。定期検査の1年に1回っていうのを代検査でもいいですっていうのは時間的な都合でしか今のところはないと思うんですね、そうじゃなしに代検査になると成績書が発行できますよ、とか妥当性の確認ができますよ、と言うオプションをつけたら金額が上がっていく。それが1年2回かも半年に1回になるかも分からないので言われてるようなポイントじゃないかな、代検査という法律に定められた検査という枠を超えて何かオプションを付けていくことが大事なんじゃないかな。その九州の今泉さん、いかがですか代検査見積もりは自由にできるとおっしゃってましたけどもそうですね、どんな見積もりをされますか。

今泉喜樹計量士

 私は、定価がありましてそれにまあ基本的に一物には一定にするんですが何の付加価値をつけたかですね。例えば、ハガキ出してそこにいって現金でお金もらってという小さなお客様を私は好きなんでやってるんです。大きな会社で特定計量器もあれば自主検査もあると混在してて全部リストアップしてして証明書をつけて出して、そこで当然付加価値は付くと思いますのでそういうやり方もあると思います。私も自営業ですから好きな仕事の仕方をしていいと思うので計量法の範囲内でそれをチョイスできるのがいいかなと思ってます。付加価値と言うものはそういうように捉えてます。

吉川勲コーディネータ

カリの定期検査周期が延長されたときに検査する側が対処できることは何か

 若い方に 申し上げたいのは、その2年に1回は3年に1回になるかもしれませんよってことです。或いは、5年になるか分からない、政令改正することによってそうなった時どうするんですか、ということを申し上げたんです、5年に1回になったら売り上げ半減とかじゃないんです、そういうことも計量器の精度が良くなって4年に1回、5年に1回という話になった時に何を売りにしてるかということを今から考えておいた方がいいじゃないかなと思っています。

帆足亨計量士(大分県)

定所がなくなって計量協会なりが検定までやろうという時代がくるだろう

 私は、もう最終的には検定所がなくなって計量協会なりが検定までやろうという時代はおそらくくるだろうと思うんですけど、そうなれば計量協会職員の方も給料がもらえるだけのものはできるけれどもそうなると検定所よりもランクの下がった給料で仕事をやり替えるという形になると思うんです。はかり屋さんは、定期検査は余り目にしてないです。ISOの企業ができた時に2年に1回じゃなくて半年に1回、1年に1回の検査をやってます。私一人だけではないですけど、私一人ででもできます。それに計量士が三人の四人もいるかというと数的には必要ないです。どうするかって問題だからその仕事を作ればいくらでもありますけど人数が何人もおって商売が成り立つかっていう計量士の仕事はないと思う。いずれ検定所がなくなった時に検定、検査を計量士なり計量協会が受け持って職場を得られると思う。計量協会が受けられるかどうかしっかり考えて貰いたい。

黒坂篤志計量士(新潟県)

 武器を持つことが今後重要だと思います。私、計量士の資格を取った後でエネルギー管理士を取って機械屋ですが簿記の2級、つい、この間1月15日に機械保全士の特級を取ってきました。計量士の皆さんにもお聞きするんですけど私まだ若輩で10年の計量士です。計量士は、企業の一部のところまでしかたどり着けない、と聞いてます。どうやったら奥に行けるかと言うといろいろ武器を持ってアドバイス助言をできる力を持ってそれで仕事を増やしていければいいのかな、私53歳ですけど60歳になったらその武器を持って色々と活躍したいと思っています。


2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都で開かれた第21回全国計量士大会で意見発表する愛知県の榊原淳生氏。


榊原淳生計量士(愛知県)

一般計量士国家試験での難関は物理と数学なので愛知県ではその対策を支援している

 計量士の育成に関して自由意見を一つ言わしてください。計量士になりたい、先ほどPRという話が出たんですけど計量士資格は当然知っていて計量士になりたいでも国家試験が通らないよという方が結構います。難しいのは物理、数学ですが愛知県ではその支援を始めています。なりたいと思う人に対して数学、物理に関して勉強会の支援をしていただくとよりいいのかなあと思っています。よろしくお願いします。

総合司会 万福良秋委員

 どうもありがとうございました。発表をしていただきました方々、吉川コーディネータさん大変お疲れ様でした。

 本日、ご出席の計量士皆様方も長時間に亘りご参加いただきまして誠にありがとうございました。ここで本日の計量士大会の意見交換を終了するにあたりまして閉会の辞を計量士部会吉川コーディネータから申し上げます。

吉川勲コーディネータ

 先ほど申し上げたので割愛させていただきます。

総合司会 万福良秋委員

 ありがとうございます。また長時間ご協力ありがとうございました。引き続き懇親会を隣の瑞穂の間で開催を致します。ご予定があってお帰りの皆さま方はお気をつけてお帰りください 。本日は誠に皆様ありがとうございました。


2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都で開かれた第21回全国計量士大会は午後5時から懇親会。主催者代表挨拶する副部会長の桑山重光氏(東京計量士会、関東甲信越)。


2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都で開かれた第21回全国計量士大会は午後5時から懇親会。来賓あいさつする京都府計量検定所所長真野高宏氏。


2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都で開かれた第21回全国計量士大会は午後5時から開かれた懇親会のもよう。


2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都で開かれた第21回全国計量士大会は午後5時から開かれた懇親会のもよう。



午後5時開会の懇親会で乾杯の発声をする地元京都府計量協会理事長の黒田晋一氏。


懇親会のもよう。主催者の委員と来賓が並ぶ。


懇親会のもよう。


2023年3月17日(金)ウェスティン都ホテル京都で開かれた第21回全国計量士大会は午後5時から開かれた懇親会のもよう。

2023-04-24-proceedings-special-part-2-21st-measurement-manager-competition-in-kyoto-


日本の計量士制度の概要

第21回全国計量士大会 議事特集(その1)

第21回全国計量士大会 議事特集(その2)

第21回全国計量士大会 特集(写真集-その2-)

第21回全国計量士大会 特集(写真集-その1-)


【資料など】

 (2023年03月27日データ取得 計量計測データバンク)

計量士関係(METI/経済産業省) (2023年03月27日データ取得 計量計測データバンク)

*計量士登録等事務処理マニュアル (meti.go.jp) (2023年03月27日データ取得 計量計測データバンク)

計量士関係(METI/経済産業省) (2023年03月27日データ取得 計量計測データバンク)

計量士関係(METI/経済産業省) (2023年03月27日データ取得 計量計測データバンク)

都道府県計量行政機関等の一覧(経済産業省ホームページにリンク)

山口県計量検定所 https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/88/ (左記にurlが変更されました)

計量検定所検査所など地方計量行政機関動き HPからの抜粋(2022年1月24日現在)

計量検定所検査所など地方計量行政機関の業務ニュース HPからの抜粋(2023年1月18日現在)

メートル法と田中館愛橘、高野瀬宗則、関菊治の三氏(計量の歴史物語 執筆 横田俊英)

西秀記氏が初当選 2023年6月4日投票の青森市長選挙 57,062票 得票率43.1% 産学官連携で仕事創出を訴える

(国研)産業総合技術研究所
      ├
      ├計量標準総合センター
          ├
          ├
          ├
          ├工学計測標準研究部門
          ├物理計測標準研究部門
          ├物質計測標準研究部門
          ├分析計測標準研究部門
          ├
          ├小畠時彦(コバタ トキヒコ) (Tokihiko Kobata)
          ├


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社会の統計と計量計測の統計
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          ├
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          ├韓国でのセミナー講師を通じて感じた韓国の計量事情-その2-「日本の計量器産業論-その1-」序論)執筆 横田俊英
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   ├
   ├韓国でのセミナー講師を通じて感じた韓国の計量事情-その1-執筆 横田俊英
   ├韓国でのセミナー講師を通じて感じた韓国の計量事情-その2-「日本の計量器産業論-その1-」序論)執筆 横田俊英

「日本は貿易立国ではない]輸出依存度は15.2%

日本は貿易立国ではない。輸出依存度は15.2%(セカイコネクトに掲載文書)


計量計測のエッセー ( 2018年1月22日から日本計量新報の社説と同じ内容の論説です。以下の項目は追録があります。)


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2023-04-24-proceedings-special-part-2-21st-measurement-manager-competition-in-kyoto-

(計量計測データバンク ニュース 2023年03月24日付)


計量計測データバンクニュース・デジタル版 目次
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日本の計量士制度の概要

第21回全国計量士大会 議事特集(その1)

第21回全国計量士大会 議事特集(その2)

第21回全国計量士大会 特集(写真集-その2-)

第21回全国計量士大会 特集(写真集-その1-)

計量検定所検査所など地方計量行政機関の業務ニュース HPからの抜粋(2023年1月18日現在)

2021年度の国家公務員管理職は総合職が72.9%、一般職が21.6%
国家公務員 霞が関職員の係長級経験者採用試験 合格・採用の事例(計量計測データバンク編集部)
計量計測データバンク 動画ニュース-2-(2022年1月30日から)第20 回全国計量士大会2022 年3月 4 日(金)13:30~17:00に 主催は日本計量振興協会
第20回全国計量士大会が2022年3月4日に開催されます。参加者募集中【計量計測データバンク動画ニュース】ユーチューブ 動画
https://www.youtube.com/watch?v=KFPJ1DwiElE
第20 回全国計量士大会2022 年3月 4 日(金)13:30~17:00に 主催は日本計量振興協会主催 pdf
計量計測データバンク動画ニュース-1-(2022年1月以降に掲載の寄稿文と計量計測情報)
計量検定所検査所など地方計量行政機関動き HPからの抜粋(2022年1月24日現在)
全国の地方計量協会の会員向け情報の調査(2022年1月18日現在)(計量計測データバンク編集部)
経済産業省が係長級(一般職相当)の選考採用を実施 応募受付中 応募締め切りは2022年3月31日(木)23:59(受信有効)
経済産業省2021年職員採用実績と出身大学(計量計測データバンク編集部)
日本計量新報最新のニュース 2022年1月7日以降(計量計測データバンク編集部)
2022年オミクロン株による感染防止の国家政策と個人の対策

計量計測のエッセー
地球温暖化と花見酒の経済
2022年日本経済の素描
質量の地球での振る舞いかた
質量の起源を探る

2022年オミクロン株による感染防止の国家政策と個人の対策
地球温暖化への対応は「一汁一菜」で幸せを感じる生き方

富士山と日本にある7つの氷河 文章 夏森龍之介

日本経済の未来-雑記帳-(データベース)その1by計量計測データバンク編集部

地球温暖化論争の雑記帳(データベース)by計量計測データバンク編集部

素描 モノ余り日本と働きたくない人々(計量計測データバンク)

計量法と計量行にかかる政政府関係機関の人事異動(計量計測データバンク編集部2021年10月28日付)

経済産業省2021年職員採用実績と出身大学(計量計測データバンク編集部)

原油価格高騰とその背景(計量計測データバンク 編集部)

弁護士郷原信郎の池袋暴走事故「実刑判決に控訴せず」の見方 ユーチューブ動画を含む

交通事故報道の背後にある警察庁の意思と国家権力のジャーナリズム支配

自動車の社会的費用とその負担

東池袋プリウス暴走事故で運転者に禁錮5年判決 2021年9月2日東京地裁

東池袋暴走事故 判決文全文 禁固5年 東京地裁判決 令和3年9月2日


東池袋プリウス暴走事故で運転者に禁錮5年判決 2021年9月2日東京地裁

2020年度東大卒業者就職先 学部卒は楽天が院卒はソニーがトップ

経済産業省元職員二人追送検 コロナ給付金詐取1500万円に膨れる

交通事故などの裁判とその在り方

和歌山毒カレー事件のことを調べておりました(計量計測データバンク編集部)

2021年 機械設計技術者試験 2021年11月21日(日)実施 全国17会場 日本機械設計工業会主催

2021年6月11日以後の気になるニュースです。(計量計測データバンク デイリーニュース)

和歌山毒カレー事件とその真相(犯罪の証拠とされた砒素鑑定の成否を検証する資料集)

お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業ランキング調査 国家公務員が第1位

ビオンテック上席副社長カタリン・カリコ博士とCOVID-19対応mRNAワクチンの開発

国民のワクチン接種率7割でCOVID-19を抑えられる

計量計測データバンクニュース 経済産業省人事(2021年3月31日付け)

計量計測データバンク2020年3月15日付けニュース(デジタル版)

計量計測データバンク2020年3月5日付けニュース(デジタル版)

メートル法の起源、キログラム史話、不滅のメートル法、追録版 アンリ・モロー(Henri Moreau)著 高田誠二訳

計量計測データバンク2020年1月30日付けニュース

計量計測データバンク2019年12月11日付けニュース


計量計測データバンク2020年3月5日付けニュース(デジタル版)

メートル法の起源、キログラム史話、不滅のメートル法、追録版 アンリ・モロー(Henri Moreau)著 高田誠二訳

計量計測データバンク2020年3月5日付けニュース(デジタル版)
(2020-03-05-news-metrology-data-bank-digital-version


計量計測データバンク2020年1月30日付けニュース

計量計測データバンク2019年12月11日付けニュース
2019-12-11-weighing-data-bank-news-december-11-2019-


能力不適合者2割を抱える自然災害満載の国・日本 執筆 横田俊英

人と職業(計量計測データバンク 編集部)
コロナ災害で求人悪化 新卒は第三次就職氷河期世代になりそう(計量計測データバンク 編集部)
砒素鑑定の計測値を100万倍して対数をプロットして同一であると見せかけた(指摘したのは河合潤京大教授)

佐藤優氏によるカルロス・ゴーン事件の分析
佐藤優氏によるカルロス・ゴーン事件の分析(2020年1月17日ラジオ放送より)

逃亡直前のゴーン被告が語ったこととは 郷原弁護士が会見(2020年1月22日)(動画・YouTube)
元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士が、22日午前11時から日本外国特派員協会(東京・千代田区)で記者会見する。郷原弁護士は昨年11月から12月にかけて、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告に5回面会し、計10時間以上にわたってインタビューを実施。ゴーン被告がレバノンに逃亡する直前に語った内容を明かす。
テレビ東京ニュース 2020年1月8日ベイルートでカルロス・ゴーン氏会見 2時間34分 動画・YouTube。

(タイトルならびに写真をクリックするとライブ放送の録画を閲覧できます)
ベイルートという安全地帯に身を寄せたカルロス・ゴーン氏は違法な手段で金融商品取引法違反と特別背任
という罰から逃れることになる(計量計測データバンクによる意見)。テレビ東京ニュースは同時通訳でライブ放送。


カルロス・ゴーン氏の2020年1月8日ベイルートでカルロス・ゴーン氏会見の要旨。

田中館愛橘とその時代-その13-(田中館愛橘と高野瀬宗則と関菊治)
明治24年から二年間だけあった物理学校度量衡科の卒業生68名のなかに関菊治がいた


田中館愛橘とその時代-その12-(田中館愛橘と高野瀬宗則)
関菊治が修業した物理学校度量衡科と物理学校創立した東京大学仏語物理学科卒業の同志21名のことなど。

田中館愛橘とその時代-その11-(田中館愛橘と高野瀬宗則)
物理学校の度量衡科を卒業した明治7年(1874年)生まれの長州人、関菊治(大阪府権度課長)

田中館愛橘とその時代-その10-(田中館愛橘と高野瀬宗則)
高野瀬宗則の権度課長着任と度量衡法制定(メートル条約締結と連動する日本の動き)

田中館愛橘とその時代-その9-(田中館愛橘と高野瀬宗則)
高野瀬秀隆と肥田城の水攻め(高野瀬宗則とその先祖の高野瀬秀隆)

田中館愛橘とその時代-その8-(田中館愛橘と高野瀬宗則)
彦根藩主の井伊直弼(大老)による安政の大獄

田中館愛橘とその時代-その7-(田中館愛橘と高野瀬宗則)
井伊直弼の死を国元へ伝える使者の高野瀬喜介、子息は高野瀬宗則

田中館愛橘とその時代-その6-(田中館愛橘と高野瀬宗則)
日本の近代度量衡制度を築き上げるために農商務省の権度課長に指名された高野瀬宗則

田中館愛橘とその時代-その5-(東京大学の始まりのころと現代の高等教育の実情)
日本物理学の草創期に物理学を背負う人々を育てた田中舘愛橘をさぐる-その5-

日本物理学の草創期に物理学を背負う人々を育てた田中舘愛橘をさぐる-その4-

日本物理学の草創期に物理学を背負う人々を育てた田中舘愛橘をさぐる-その3-

日本物理学の草創期に物理学を背負う人々を育てた田中舘愛橘をさぐる-その2-

日本物理学の草創期にその後日本の物理学を背負う多くの偉人を育てた日本物理学の祖である田中舘愛橘(たなかだて あいきつ)をさぐる。-その1-田中舘愛橘が育った江戸から明治にかけての日本の状況(執筆 横田俊英)

初版 物理学者で日本人初の国際度量衡委員の田中舘愛橘-その1-(執筆 横田俊英)

計量計測データバンク2019年12月11日付けニュース
2019-12-11-weighing-data-bank-news-december-11-2019-

2019近畿計量大会2019年11月16日、びわこ大津プリンスホテルで開く(開催日時:2019年11月16日(金)13:00~19:00
2019近畿計量協議会YouTube(2019年11月16日滋賀で開催)。YouTubeの動画です。
現場の計測管理 第12回座談会(日本計量新報社 計量計測データバンク主催)
計量計測データバンクが紹介する計量計測技術センター)(計量計測データバンク・ニュース)(2019年10月28日現在)
吉野彰氏リチウムイオン電池の開発功労で2019年ノーベル化学賞(計量計測データバンクニュース)
ノーベル化学賞吉野彰氏2019年
売り買いの妥当性がネットオークションを成立させた
放射線の測定に関係する資料を渉猟しておりました 執筆 日本計量新報編集部 横田俊英
計量法の検定対象機種に新たに追加された自動ハカリに関係する法規定】(編集部)
東京都計量検定所が自動はかりの法規制の説明会2019年3月12日実施
2019年3月6日計量器コンサルタント協会第2回技術研修会「自動捕捉式はかり」の説明を受ける
(資料) 日本の地方の計量協会など【分類2】[a-1]「計量計測データバンク」社会の統計と計量計測の統計
新潟県計量協会が3月6日に13回指定定期検査機関の日の式典施行。役員ほか総参加者31名で指定定期検査機関推進宣言を唱和。
新潟県計量協会が平成31年3月6日(水)第13回指定定期検査機関の日の式典施行
2019年(第17回)計量士全国大会全国大会(2019年2月22日、福岡市の西鉄グランドホテルで開催)報道特集-総合編-
2019計量士全国大会写真集-その1-(2019年2月22日、福岡市の西鉄グランドホテルで開催)
2019計量士全国大会写真集-その2-(2019年2月22日、福岡市の西鉄グランドホテルで開催)
2019計量士全国大会写真集-その3-(2019年2月22日、福岡市の西鉄グランドホテルで開催)
2019計量士全国大会写真集-その4-(2019年2月22日、福岡市の西鉄グランドホテルで開催)
2019計量士全国大会写真集-その5-(2019年2月22日、福岡市の西鉄グランドホテルで開催)
2019計量士全国大会 ユーチューブ 動画集-その1-(2019年2月22日、福岡市の西鉄グランドホテルで開催)

「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)
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