数学者たちは頭脳が繰り広げる世界を現実だと思っている
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数学者たちは頭脳が繰り広げる世界を現実だと思っている
辻まこと の イラスト 虫をとらえる独特の感性がみられる。辻まこと - Wikipedia。
(タイトル)
数学者たちは頭脳が繰り広げる世界を現実だと思っている
(本文)
報道という立場にいる者が何も言わなくても役所の威張っている人の一部にとっては煙たいようだ。業界というのは役所に従属していることが多い。それをじっと見ている観察者としての報道が怖い。お世辞をいわない、こびない人は何を考えているかと不安になる。
近頃は立派だなと思える公務員が少なくなった。公務員に限らず立派な人は少ない。自分の要求を通すときに人がこういっているといってあたかももっともらしく説明をする役人がいる。人は同じことをする。思い上がった人ほどこのようなことだ。
報道は物事をじっくり見ることを仕事としている。世辞を言うこととは無縁である。世辞を言うエネルギーは観察に回すべき。世辞を言うと自分の価値観が狂い頭もへんてこになる。怒らない、威張らない、拗ねないことができれば人は立派。立派な人は威張らない。立派な人は拗ねない。立派な人は怒らない。怒ることがあっても自分の欲望のために感情を爆発させることがない。自分の欲望とは別の義憤によってのみ怒る。
妬(ねた)み、嫉(そね)みから発生する自らの欲望の感情を「義憤」を装って人を攻撃する人は下品。このような人との付き合いはやっかい。自分を偽っていることを知らないで、何事がおきてもすべて人のせいにするのは卑しい。世の中にはこのような人が少なからずいるから、この人にからまれたらやっかいだ。そこで考えられることは理不尽に耐えることできることは能力の一つである、ということ。
数と空間と時間の基礎的な構造を明らかにするのが数学である。数字と記号によって数学が描く世界は成立する。幾何の分野では図形が加わる。数学者たちは頭脳が繰り広げる世界を現実だと思っている。それがそのように展開すればこのようになる、という世界は数学者たちには事実なのである。理論物理学者たちの思考も同じである。頭に思い描くことが事実であるのが数学者たちの世界だ。数字と記号とその組み合わせである数式が表現する内容を言葉だけで説明するのは難しいというよりも出来ない。
数学者の意識の世界と世人の意識の世界は交わりにくい。映画「男はつらいよ」の瘋癲の寅は学者や社会のエリートにすねてしまう。社会のエリートはそのような空気で生きているうちに自己を見失うことがあることを知っていなければならない。
養老孟司は、子どもたちは、自然と触れ合い、養老先生とやりとりするなかで、この世界に生きる意味を学び、「自分」がどんな存在であるかを知ることができるとする。長年教鞭を執った東京大学の学生に対し、「システムに最適化されすぎている」という懸念や、彼らが抱える特有の脆さを指摘する。東大医学部(理科三類)に入学することを「超高血圧」に例え、極限まで無理をして目標を達成した結果、入学後に燃え尽きたり、精神的な余裕を失ったりしている状態を危惧。著書『バカの壁』などで語られるように頭の中の理屈や計算(脳化)で全てを解決しようとし身体感覚や予測不能な現実(自然)を軽視する傾向を指摘。また「答えがある問い」を解く能力には長けている一方、答えのない問題や自分がコントロールできない状況に直面した際の脆さをも。決定的なのは偏差値は高いが「学ぶモチベーション」が希薄で、まるで「イワシの群れ」のように個性が感じられない。医学に興味のない医学部の学生が多く、入学後もただ指示を待つ受け身な姿勢と。
数学者も医者も、そしてある場合には公務員も、自分の世界に引きこもって世の中に接するから世間とのズレが拡大し、そのズレを理解できないで生涯を閉じることがある。どのような立場の人も、相手の立場に立って物事をみる努力をすること、相手の話は静かに全てを聞きつくすことに心がけることで立場がもたらす弊害を和らげることができる。
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