お金と病気と死にまつわる幾つかの事例
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お金と病気と死にまつわる幾つかの事例
チューリップ、水仙が咲いている。よく見ると紫の小さな花も。春の息吹は人を元気にさせる。
(タイトル)
お金と病気と死にまつわる幾つかの事例
(本文)
ある県庁にはいり計量行政に従事した人がいた。役所にきて頭を下げる民間の人は私に頭を下げているのではなく、机に向かって頭を下げているのだ、と先輩から聞いた言葉を語っていた。良い人だと思って多くの人はこの人と付き合った。この人が病気で他界した時にある人が思い出を交えた追悼文を書いた。役所にいた人は随分早い段階で計量団体に就職して専務理事の仕事をしていた。追悼文を書いた人にその団体の理事長が言葉を発した。あの人は会の経理を誤魔化して飲み代に使っていたと。役員の多くには周知のことであった。
その人の飲み仲間は別の計量の大きな団体の常務理事であった。この人は会のお金を誤魔化して懐に入れた人であった。証拠はないが間違いない事実であった。類は友を呼ぶということか。飲み代をだしたのは二人のうちのどちらなのか。折半であるか不明だが二人はよく飲んだ。これにもう一人が加わっていた。
常務理事はその団体を退職後、別の団体の事務局責任者となり前団体の隣に事務室を確保した。小さな団体であるから単独の事務室と事務員を常置することは無理があった。情実を尽くしてそのようにした。5年が経過すると、会は事務室の賃貸料と事務員の給与分がそのまま赤字となった。役員がこれを補填した。その人は会事務局を去った。近畿地域の役員はこの会に大きな不信をいだいたままであり、時折このことを口にする。
第三の男と常務理事は深い中であり、役所の早期退職者とは悪い中であった。第三の男は会の金は自分たちの金だと考えていて、統合した別の団体の職員につらく当たった。
ある団体の団体運営における会費と徴収などを中心議題にした非常時の特別委員会が開かれた。伝統を保持しつつ新事業構想と会費問題を討議する趣旨の委員会で第三の男は役職が低いのにこの会のお金は自分たちのグループのものだという意識を露わにした。たまりかねた委員長は第三の男に「頭が高い」と一喝。会のお金を私的に流用した悪い仲間三人のことである。
計量団体は事務局員の処遇の一つである給与の確保は慢性的な困難性を抱えている。幾つもに分かれた団体を一つにまとめ、事務局を一つにすればこの問題の解決につながると幾つかの組織の責任者が話をまとめた。このことを推進する準備の前に話がある団体の会長に漏れた。会長は中央官庁に胡麻をするだけの人であり、また妙にプライドが高くまた東京大学卒業者へのコンプレックスをいだいている人であった。その会長の下で働く専務理事を退任させ、後継には会長会社の子飼いの小者を就任させた。小者の仕事ぶりは褒めらるものではなかった。地位を利用した婦人同伴の私的旅行を目撃されている。会長だった人は地方ニュースになる死に方をした。退職させられた専務理事は無念の気持ちを親しい人に静かに語った。計量計測機器製造分野には多くの中央団体がある。
ある団体の期待された有能な専務理事は就任して一期ほどで病で他界した。癌であった。病気のことでは次のような事例がある。ある事業体の責任者の補佐役は癌を宣告されると仕事をすることができなくなった。神経症のために定まった職を続けることができない人であった。癌はある臓器を摘出すれば完治するものであった。経過観察でも生存率は高かったが仕事に手が付かなくなり、誰にも構わずに自分本位で3年を過ごした。この事業所にはもう一人の補佐役級の責任者がいた。大事なことは隠し、経理を任されてからはお金を私的に流用していた。事態を調べた弁護士法人は横領であると断じた。神経を病んだ補佐役は経理担当者の精神支配の下にあった。精神病みの人は自分では何も考えることをせず、同時に大事な仕事を放棄していた。このような状態は会計ほかの監査をすれば判明することではないか。その通りだが上に示した事例のようにこれがなかなか難しい。
その事業体を投げ出すように去った二人の重要人物の一人は、引継ぎをしないだけでなく今後一切連絡を取らないと宣言して、電話しても応答しなかった。もう一人は引継ぎ者が連絡すると一件につき7千円を求めた。引継ぎ者は飽きれて怒鳴り返した。二人の重要人物の一人は、一緒に仕事をした人が職場を去るときに「あの人ははっきり言ってバカです」と名指しされた過去がある。癌宣告されて仕事をしなくなった一人は縁故で職を得ていた。紹介者の連れ合いは「あの人はねえ」と精神疾患と職場を放棄することを示唆していた。この二人とも表向きはやさしいために周囲の人には良い人ということになっている。
「飲む、打つ、買う」とは、大酒を飲み、ギャンブルをやり、女遊びをすること。つまり、男が道楽の限りを尽くすことをいう。飲むのがわずかなものであっても小さな団体の運営費に手を付けるとチリも積もれば山となる。打つはギャンブルのことでパチンコ、競馬などの遊びを指す。依存症になるとサラ金に手を出すようになり給与は直ぐに消える。もう一つは性風俗産業での遊び。「あの人ははっきり言ってバカです」といわれた人の職場の責任者にこの人が退職した後で当該居住地の地裁から第三債務者の状態が解除された旨の通知が届いた。この事実も責任者は最後まで知らなかった。全てが隠されていたのである。
年齢を重ねると癌の危険性が増す。死の直接の原因は二人に一人が癌である。タバコと肺癌は無関係と強弁してきた養老孟司の右肺に小さな癌が見つかった。娘さんが凝っているという左肩を揉んで治療しても治らない。どうもおかしいと、東大病院で診察させたら判明した。しっかり見てくださいと伝えたら、医者はしっかり見ている積もりですがねえ、と答えた。結果は上記のとおりで、養老孟司は治療を受けた。これで命は何年もながらえる筈である。その養老孟司にどのような死に方が望みかと問うと「野垂れ死に」と笑って答えた。お金と病気と命、人が生きるのに煩わしいことであり養老孟司の達観に学ぶ。
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