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長良川鉄道を旅する 終着駅北濃でくつろぐ。向こうの長良川上流では鮎釣りをしている。ゆるりとした時が過ぎる。 旅行家 甲斐鉄太郎
ある夏の日に北濃駅に遊びに行った。暑くて暑くてならない日であった。若い運転手は車輌の屋根に水を掛けていた。

お盆の夕暮れに長良川鉄道に乗っていたら勤務を終えて東京から飛んできたという青年が隣にいた。
郡上八幡の徹夜踊りをみてそのまま帰るのだという。



長良川鉄道を旅する 終着駅北濃でくつろぐ。向こうの長良川上流では鮎釣りをしている。ゆるりとした時が過ぎる。 旅行家 甲斐鉄太郎


長良川鉄道を旅する 終着駅北濃でくつろぐ。向こうの長良川上流では鮎釣りをしている。ゆるりとした時が過ぎる。 旅行家 甲斐鉄太郎

長良川鉄道の終着駅、北濃の午後2時。鉄道写真ファンらしき人がいた。

【写真】中、暑い日であった。運転手が屋根に水を掛けていた。右、駅食堂の「花まんま」では焼きそばをつくっていた。開業して日は未だ浅い。



 鉄道に乗ってのんびりと旅をする。空いた列車で海の方に行く、山の方に行く。美濃太田から長良川鉄道に乗って終着駅の北濃に行った。ときどきする鉄道の旅である。冬は寒いがアユ釣りの長良川を眺めながらの夏の旅はいい。長良川鉄道は空いている。こんなに空いていていいのだろうか。鉄道会社の社会貢献で運営されているように考えてしまう。昔は混んでいた、昔は活気があった、昔は良かったと思う人は多い。自家用車とバス運行によって人の交通は変化した。

 そんなだから鉄道好きが増えているのだろうか。昔から鉄道の雑誌はあって鉄道ファンはいた。今は少し事情が違っている。

 何時かのお盆の夕暮れに長良川鉄道に乗っていた。隣に座っていた東京からきたという青年と話をした。勤務を終えてそのまま新幹線に乗ったのだという。世の中がお盆だと騒いでいるときに一人都会に残されるのが寂しかったのだろう。郡上八幡の徹夜踊りをみてそのまま帰るのだという。新幹線代がもったいないから民宿でも探せばいいのだが、盆休みの郡上八幡はキャンプ場までもがふさがっている。

 縦と横の直線と上手に描かれた曲線でできている大都会に沈んでいると人工物からから逃避したくなる。長良川とその支流で飛び込みで名高い吉田川がある郡上八幡の景色や人情は都会暮らしの人を癒す。青年は大阪出身だが郡上八幡の徹夜踊りをみて始発で東京に戻る。

 長良川鉄道は終着の北濃駅で長いあいだ停車している。駅には「花まんま」という食堂があって蕎麦やウドンや焼きそばをだす。長良川で獲れた鮎を使った鮎の炊き込みご飯は夏の恵みである。鮎が一尾のっていて750円だから安い。電車の人はビールを飲めばいい。

 ある夏の日、北濃駅に遊びに行った。暑い日であった。若い運転手は車輌の屋根に水を掛ける。土曜日の午後2時、鉄道旅の人が北濃駅にたむろする。来る人、帰る人1時間に12人がいた。東京から来た人、埼玉から来た人が混じっていて、「花まんま」のおばさんにこの駅食堂での思い出を話す。駅食堂のおばさんに記憶はなかったようであるが「花まんま」の思い出を心に都会で暮らしている。

 「花まんま」にはNHKの旅番組のアナウンサーの色紙がおいてあった。鉄道写真家の中井精也氏がNHKの番組でやってきて「花まんま」のおばさんたちと語らっていたのをみた。長良川鉄道の北濃駅は終着駅であり、通りの向こうの長良川では鮎が釣れている。

 鉄道に乗るお金を何とか用意して旅にでる。「花まんま」の鮎飯のための鮎の世話をする地元の民宿は二人で泊まれば二食付きで一人六千円であった。この宿に泊まって郡上八幡や郡上の白鳥の徹夜踊りにでかける。

(写真と文章は旅行家甲斐鐵太郎)

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旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 旅行家 甲斐鐵太郎
essay and journey(essay of journey) by kai tetutaro


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