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黒柴物語(5)−黒柴のミッキーとミニーの成長記録とその暮らし−



横田俊英(2005/03/21)

(今回のテーマ)
子犬のワクチンの接種の実施時期と社会訓練の始動

朝一番にすることはミッキーとミニーを庭に放してやること



 朝一番に私がすることは何かというと、ミッキーとミニーを庭に放してやることである。玄関の中からミニーを放し、庭のケージのミッキーを放してやると、2頭が飛びついてジャレあいをしたあと、ともに腰を落としてのオシイッコとなる。その後は朝の食事に少し口を付けては遊びに移る。庭を黒い2頭の子犬が疾走するとそれを見てほかの犬が反応してケージのなかでばたばた動く。

ミニーが人との距離を詰める訓練をしなければならない



 ミニーと遊んでいたミッキーは思い出したように私がくつろいでいる和室のガラス戸をトントンとたたいて応答を求める。「おお、よしよし」とのどをなでてやるといつまでもそれを求め、部屋にあがろうとする。私はミッキーを裏返すように突き放すと以前は転倒していたものが、反転して上手く着地しまた愛撫を求めるのである。ミッキーと私がそのようにして遊んでいるとしばらくしてミニーが寄ってくる。ミニーは人との距離を持つ子犬であるようで、近づいてきてミッキーと私の遊びをみていても、自分から私の愛撫を求めることがない。もう少しミニーに人との距離を近づける訓練をしなければならない。

子犬をだましだまし電柱1本または2本の間隔程度の散歩をさせる



 子犬の運動は生後5カ月過ぎまではこうした自由運動だけでよい。これより前に首輪を付けてぐいぐい引かせる運動をすると前肢を外側に開くようにして歩くので、子犬の前肢が外転することがある。生後3カ月過ぎから5カ月過ぎまでの外出は運動が目的ではなく、飼い主と犬との関係を深めること、そして子犬を社会に慣らすことである。

 犬の散歩ということで、犬には散歩が必要だという先入観があるので経験の少ない飼い主は、子犬がやってきた生後42日から散歩に連れ出そうとする。どんなに早くても首輪を付けて路上に出るのは生後3カ月以後のことにすること。そして首輪にリードということになっても子犬の自由な動きを妨げるようにしないこと。最初は首輪にリードがついていることに違和感を覚えないように慣らすことが大事。そして子犬をだましだまし電柱1本または2本の間隔程度の散歩をさせること。それから本当に少しずつ距離をのばしていく。

人と犬が散歩を好ましい状態でできるようなることは仕合わせなことだ



 子犬は初めは散歩の仕方を知らない。人はこれを教えるのである。その犬が散歩していることを見て、うらやましいと思うほどに子犬は散歩ができないのが普通である。飼い主は子犬に人と一緒に仲良く歩くことを教えるのである。この訓練は根気よく行わなくてはならない。

 人と犬との散歩の様子をよく観察すると、散歩が上手くできている犬が少ないことに気付くはずだ。良い関係で散歩しているように見えても、他の犬とすれ違うときに吠える犬、襲いかかろうとする犬がいるし、家では飼い主を噛む犬もいるのだ。

 だから飼っていて問題がなく、人と犬が散歩を好ましい状態でできるようなることは仕合わせなことだ。このようになるためには人は焦ってはならない。犬の様子をよく観察し、少しずつ少しずつ手を変え、品を変えて散歩の仕方を教えることだ。すぐに上手に散歩ができなくても我慢強く教えること。

2歳になっても上手に散歩ができない犬もいる



 子犬には個性もあり1頭ごとに違うものなので、すぐに上手く散歩ができるようになるものもいれば、生後2年もしないとこれができないものもいる。生後2年までの犬の場合でも上手く散歩ができないとうわけではなく、望ましい散歩ができないということである。散歩中に糞尿を済ませるようになるまでに2年を要する犬もいる。何かの食い違いで犬舎内で用便を済ましてしまう犬もいる。家の中のある部分でそれをし続ける犬もいる。

 傍目には良い犬に見えていても飼い主に不都合な行動様式を持った犬は多いもので、用便の始末、吠え癖、噛みつき、人嫌い、犬嫌い、車嫌い、散歩嫌いなどがある。こうした人と一緒に暮らすための条件を満足する犬はよい犬だが本当のところは少ない。飼い主は犬になにがしかの不満を持っているものである。

初めての散歩は電柱1本または2本程度



 生後5カ月程度までの子犬は自由運動だけで良いと割り切ってもらいたい。犬には運動ということで生後3カ月から運動に連れ出そうと多くの人が考えてしまうが、こと運動としての散歩は要らない。子犬の散歩の世話は生後3カ月過ぎからであるが、この散歩は家の外の様子を教えるために行うものであるから電信柱2本程度でよい。これは運動が目的ではなくあくまでも外の様子を教えるためのもの。初めてのお外は歩かなくても良い。玄関の先に出てそこでジッとしていても良いのだ。子犬は体に力がついてくると、玄関先に出すと自分から歩き出すものである。歩き出さないというのは外の世界に対して警戒感を持っているからである。またリードに慣れていないことからくるのかも知れない。だからリードを付けて玄関先に出てジッと立っていることだけでも良い訓練だと考えて我慢することだ。

 子犬はそのうち必ず歩き出す。決して歩けと引っ張ってはいけない。リードをむずかったら早めに止めること。リードを持ってそのまま5分、10分ジッとしていることで十分に訓練になっていると考えることだ。

3カ月から4カ月頃までには首輪を付けていても平気でいられるようにする



 ミッキーは生後4カ月で首輪を付けた。ミニーは生後2カ月半で首輪を付けた。ミッキーは首輪を付けられると、首輪を手でかきむしってしきりに嫌がった。首を地面にこすりつけて首輪を外そうとしてて騒いでいたが、2日目には何事もなかったように振る舞うようになった。ミニーは首輪を付けられたほんの1旬、ミッキーと同じ仕草をしただけであった。子犬は初めて付けられた首輪に違和感を感じるものだが生後50日頃までの間に一度付けてやったら良いだろう。軽い首輪を締め付けないでかけてやる。慣れたら外してもいい。そして思い出したら付けてやったらいい。首輪をつけるのが遅くなると、それへの嫌々の大きくなる。3カ月から4カ月頃までには首輪を付けていても平気でいられるようにする。子犬同士を一緒にしておくと子犬が互いに首輪を噛む。また子犬は親犬の首輪を噛むこともある。

 付けた首輪を慣れたら外しても良いというのは、付けた首輪をかみ合うことを考慮しておことである。子犬は成長過程で何でも噛むことが多い。だから互いに首輪をかみ合うこともある。互いの耳やしっぽをかみ合うこともある。痛ければ拒絶することであろうが、子犬にはどうした訳か耳の先をかみ切られているものもいいる。これは親犬が子犬がくるまれている胎膜を破るときに発生することのようだが、他の原因も考えられる。

子犬の成長過程の散歩・運動と8カ月以前とそれ以後



 生後5カ月までは子犬の運動は自由運動だけでよい。自由運動はケージから出して人と遊ばせることでもよいと考えればいいだろう。ミッキーとミニーのように、子犬同士の運動であっても良い。育った犬との遊技では噛まれるという危険があるので十分に注意しなけらばならない。

 犬の運動に関しては生後8カ月頃までは強い運動は避けなければならない。生後5カ月から8カ月はその過程と考えるべきだろう。この8カ月過ぎとそれまでとでの大きなギャップに戸惑うのであるが、子犬の成長過程の散歩・運動とはそういうこととして理解すること。これはかなり強く意識しないとできないことなのだ。

 生後8カ月を6カ月に置き換える考えもあるが、これは子犬の成長にあわせてのケースバイケースとして理解したい。

エンジン音を聞かせ車に乗せ車社会に馴染ませる



 子犬は散歩に出る前に、あるいはそれと平行して社会に慣らす必要がある。犬は人間社会のなかで人間とともに生活するのだから、人間の暮らしの音など社会に徐々に慣らしていかなくてはならない。

 子犬を社会の音にならすために、生まれて10日のしたらラジオの音などを積極的聞かせるとよい。はじめは小さな音にし次第に大きな音にも驚かないようにする。これと前後して人との接触にも慣れさせると良い。今の犬は自動車に乗ることは日常茶飯事のことであるから、飼い主は自動車の音にも慣らさせないといけない。だからラジオの音と平行して自動車の音を聞かせる。生後20日過ぎになったら自動車のエンジン音を聞かせたい。新しい飼い主に渡る生後42日頃までには自動車の走行音やエンジン音そして様々な社会の音や人の動きに馴染ませると良い。

 自動車に乗せるのはエンジン音などを聞かせた後のことであり、生後30日頃にこれができると良い。生後42日頃には新しい飼い主のもとに行くことになるので、このときには否応なく自動車や列車ときには飛行機にも乗ることになる。だからこそ生後30日頃ににはエンジン音にも慣らさせ、この後車に乗せて、車社会に馴染む訓練をすることになる。

ワクチン接種時期に関する様々な説の紹介



 玄関から先に子犬を連れ出すのと関連してジステンバーやパルボといった感染症の対策をしなくてはならない。感染症対策のワクチン接種に関する疫学上の説は様々ある。

 一般に採用されている説は、生後60日前後で第1回目のワクチンを接種し、1月後に2度目を接種して、それから2週間の経過で感染症対策は完了というものである。

 また生後30日から40日頃に1回目を打ち、生後3カ月に2度目を打って完成、あるいは4カ月目に2度目に打って完成という説もある。

 このほか生後3カ月頃までは免疫があるので、3カ月頃に1度打てばよいという意見もある。免疫のためのワクチン接種にはさらに別の説もある。生後28日になると免疫が落ちるのでこのころには1度目を打ち、その後は生後4カ月あるいは6カ月までの間毎月打つという説もある。これはアメリカ人の獣医が書いた翻訳本に載っている説である。

 人の場合でもワクチンを打ったからインフルエンザ対策は万全かというとそうではない。体力が落ちていればワクチンを打っていてもインフルエンザにかかる。また対象のワクチンと違う病原菌に対しての免疫は保持しないからその面でも万全ではない。ワクチンを接種しなくても病原菌を撃退する元気の子犬が多い。

 外に出して病原菌に感染するのが心配なら生後30日には1回目のワクチンを接種して、その後1月ごとに1回生後6カ月まで毎月ワクチンを打つとよい。また生後90日(3カ月)までは親犬からもらった免疫が効いているという説を信じる人は、3カ月前後にワクチンを打つと良い。日本で行われている一般的なワクチン接種は生後60日前後で1回目を打ち、90日目頃に2度目を打って完了というものである。

ワクチン接種を忘れることもある私の飼育



 3カ月目の2度目のワクチンを打ちそれが効果を発揮するその2週間後までは「子犬を外に出すな」という言葉を日本の獣医の多くが口にする。子犬飼育に特別の考えがない人はその言葉に従ったらいい。そうすることが心の面で平和でいられるからである。

 しかし私の子犬はそのようには育てない。戸外に連れ出す前には必ずワクチンを打つ。抱いて玄関先に出る場合は別であり、車に乗せて買い物に出かけるのは生後30日過ぎにするがこの場合には免疫の効果が出でないは別にしてワクチンは接種する。そしてドンドン戸外に連れ出す。場合によってはワクチンを打たなくても連れ出す。

 それは日本犬の場合にはできるだけ早く社会に馴染ませた方が良いと考えているからだ。その方が子犬の性格を形成するのにも良いと思っているからである。あまりに潔癖になりすぎると子犬は育てられないからだ。しかしどんなことがあっても子犬を感染症にかからせたくない場合には生後28日には第1回目のワクチンを打って、その後生後42日に3度目を打つ。その後は60日、90日と打つ。そして生後4カ月、生後5カ月、生後6カ月にそれぞれ打つ。宝物を育てるという異常感覚に陥っている場合にする行動である。野放図を決め込むと生後5カ月まで打たないでいることもある。ワクチン接種を忘れてしまっていることもあるのだ。

「子犬を事故でケガさせないぞ」と呪文を唱える



 ミッキーの飼育で怖い思いをしたのは踏みつけである。何度かミッキーの足を踏んだ。足を踏まれたミッキーは私への警戒心を強める。ミニーの足も何度か踏んでるのだ。子犬の飼育に関しては、感染症に患うことよりも飼い主の不注意によるケガなどの事故である。こうした事故による子犬の死亡事故は感染症による死亡の100倍の発生率をもつであろう。またケガをさせて足などが不自由になる事故をあわせると1000倍に達するはずだ。

 子犬は飼い主の知らぬ間に足下や腰の下にやってきて踏んづけられるものである。ケージのなかの新聞紙の交換のために子犬を机の上に置いたら墜落して足の骨を折ったという事例も知っている。

 獣医は病気の予防のためのワクチン対策は判で押したようにきっぱりとした言葉でこれを告げるが、その100倍の死亡率をもつであろう事故のことはほとんど口にしない。ワクチン接種を受けるときには「子犬を事故でケガさせないぞ」と同時に呪文を唱えることである。

ミニーは生後75日で第1回目のワクチンを接種



 生後60日で私の所にやってきたミニーのワクチン接種は生後75日目に1度目を行った。駆虫薬の投与を続けていたのとミニーの目やにが気になっていたからである。ミッキーは生後5カ月半に何度目かのワクチン接種を行った。ミニーと同時に接種したのである。

 子犬の感染症予防のワクチン接種は体調をみて慎重に行わなくてはならない。獣医は子犬の健康状態を聞いた上で接種するが、決して丁寧に体調の検査をすることは少ないというのが私の経験である。またワクチンを接種すると一瞬フラフラとして意識を失う子犬もいる。ワクチン接種そのものがかなり怖いことなのだ。

 背中の皮を大きくつままれて注射針を刺されてワクチンを打たれるミッキーは自分に何事が起きているのか分からない様子でキョトンとしていた。そして家に戻ると何事もなかったようにミッキーといつもの遊びをするのであった。

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