鮎釣りの部屋 山渓クラブ会員、日本野鳥の会会員 横田俊英 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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2001年 横田俊英の鮎の友釣りの記録 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
22、8月17日(金) 曇り時々晴れ、17:00〜18:30の1.5時間 2尾(20〜23.5cm) 相模川、上大島の売店前を向う岸から(タイツをはかないアンチョコ釣りです) 辺地釣りを心がけての入川です。売店前の岸辺は入る余地がありません。向こう岸には空いている場所があるので、そこで辺地釣りをしようとサンダル履きでの入川です。釣り上がってくる人に釣果を聞きますと、「ゼロ」と投げ捨てるように言う人が二人。もう一人は「小さいのが2尾だった」ということ。釣り終わってから最後まで粘っていた地元の自転車釣行の人が話しかけてきて、クーラーの中に納めた16尾の釣れた鮎を見せてくれました。 今日は辺地釣りと決めても、辺地にハミ後が見えないものですから、どうしても深場の流芯にオトリを入れてしまいます。出そうで出ない。困ってしまいましたが、やっとのことで23.5cmのが掛かりました。この鮎で直ぐに20cmのが掛かり、入れ掛かり態勢だ、と思いましたがここまででした。23.5cmの鮎は120gありました。 (相模川の釣況は別欄に掲載しています) 竿は9m、穂先1.8mm。掛けバリは3本イカリ。 【感想・雑記「鮎の体長測定」】 鮎のサイズを正確に計っているか、実際よりも大きく見てしまう傾向がある 釣り人は自分が釣り上げた鮎のサイズを大きく測ってしまうのです。物差しを当てて測れば計ればまずは間違いないのですが、手のサイズからの推量はあてになりません。 相模川での2001年8月16日、に私が釣り上げた鮎は、上大島のオトリ販売店の専用スケールで計測しましたところ23cmちょうどでした。家に持ち帰って目方を測定したところ116gでした。私の後に売店に来た人の大きな鮎を同じ方法で測定しましたら26cmでした。この鮎は瀬で釣り上げたと言うことですが、楽しい釣りになったでしょうね。2001年8月16日現在の相模川のオトリ店の測定器にのった最高サイズは26.5cmです。 神奈川県の酒匂川の杉山オトリ店の主人の杉山さんは鮎釣りの達人で神様の様な方ですが、鮎のサイズを見るのも神様のような正確さです。川から上がってきた釣り人が××cmですと伝えてきた場合でも、鮎を見てその正確なサイズをピタリと当ててしまいます。 友釣り連盟とかなんとかいう会の役員が、××cmのが釣れたと豪語して川から上がってきたので、鮎を見ると言っているのりははるかに小さいサイズだったので、測ってみましょうかといって、専用の測定器にのせたところ杉山さんが言ったとおりのサイズだったそうです。何とか連盟の役員の方は、どこどこの川では××cmの鮎が釣れたと新聞などに記事を書くのでしょうが、この人のスケールといいますか、基準が違っていますから実際より大きな鮎として報告されてしまいます。釣れた鮎は物差しを当てて測ることを習慣づけて、ご自身のスケール感を養ってもらいたいものです。 ところで魚(鮎等)の体長を測定するのに、頭の先の方はハッキリしているのですが、尾鰭(おびれ)の先の方をどこにするかで問題が発生します。尾鰭を後に伸ばした状態と、上下に開いた状態では差が出てしまいます。23cmクラスの鮎ですと2cm程度の差が出てしまいます。普通に泳いでいる姿での尾鰭の状態で測定するのがいいと思うのですが、このように決めましても鮎のサイズが26cmクラスになりますと、尾鰭の開き方で軽々と5mmの差が出てしまいます。 どうしたらいいのでしょうか。 郡上八幡の漁協では鮎を買い取るときに目方を使います。目方は質量のことですが、質量を測定するのにはかりを使います。長くても痩せた鮎よりも、食べるとなると身の付き具合は目方に依拠します。郡上の漁協の鮎買い取りとランク分けに用いる質量を用いる方法は、合理性があります。 鮎はコケ(アカ、珪藻)を食べている訳ですが、釣り上げた直後とコケを全部排出した後の鮎では目方が違っています。郡上の鮎の値段の中にはコケの値段も含まれているのですね。 鮎は水によって、はむコケによって味が違ってきます。鮎がうまい川、そうではない川というのが厳然としてあります。美味い川の鮎ならよだれが出ますが、そうでない川の鮎ですと、食べ付けた人はそっぽを向きます。郡上の鮎は美味い部類だと思います。絶品の鮎は別の川の鮎ということになっているようです。みなさんが行く川の鮎は美味いでしょうか。 コケだって鮎の味のうちです。水とコケのいい川の鮎の腹の中にあるコケは美味いのです。鮎の身よりもそのコケの方に魅力があるという人もいます。また鮎の臓物の苦みのある味もまた格別なものがあります。 郡上の鮎の値段にはコケの値段も含まれているのですね。 (2001/08/18、横田俊英) 21、8月16日(木) 曇り時々晴れ、16:30〜18:00の1.5時間 1尾(23cm)
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白滝釣具店。オトリを置いていて釣り場を教えてくれる。郡上大橋を過ぎて間もなく右手に見える。店の前の線路を渡った所がドウマンの瀬の好釣り場。仕掛け、道具を忘れてもここで手に入れられる。 |
村田満氏がビデオで入れ掛かりを演じたドウマンの瀬。大水が出ると瀬の様子が変わります。私は写真の右手前と左側の瀬で釣りました。 |
郡上漁業況同組合。郡上八幡駅の直ぐそばにある。釣り人からの鮎の集荷は午後5時から午後8時の間。支払いは翌日昼頃になる。 |
郡上漁協の鮎集荷場。午後5時から集荷が始まる。休業日があるので釣具店などで確認するとよい。 |
入荷した鮎。目方で等級分けされる。100グラム以上が特大で、7月8日には99グラムに1800円の値が付いた。漁協のおじさんは今年は入荷が少ないといっていた。この日は特大はなかった模様。 |
私がセリに出した鮎。話の種に小さな鮎を3尾出しました。漁協では少なくても遠慮なく出して欲しいと言っています。日曜日の釣り人は、久しぶりの釣果ということもあって、家に持ち帰って食べたいようで、入荷量は少なかったとおじさんが話していました。吉田川からきた鮎は大きかったですよ。99グラムの鮎も吉田川で釣れたものです。これが4尾あると6800円の民宿代が賄えます。 |
私がセリに出した鮎に値が付き支払いを翌日の昼に受けました。ビリ1尾、小2尾で漁協の手数料を差し引くと528円でした。鮎を目方(厳密には質量)で取引すると言うことはチビ鮎よりも大鮎に値打ちがあるということで、考えようによっては良いことですね。 |
会場のもよう (左の人は永井茂大会委員長 ) |
大会本部テント内の小寺太氏(右)と 相模川第一漁協組合長(左) |
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