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「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2024年07月25日号「日本計量新報週報デジタル版」

中部7県計量協議会 2024年7月4日に三重県四日市市の「プラトンホテル四日市」で開かれ、自動ハカリの検定ならびに証紙販売のキャッシュレス化対応を協議した



中部7県計量協議会 2024年7月4日に三重県四日市市の「プラトンホテル四日市」で開かれ、自動ハカリの検定ならびに証紙販売のキャッシュレス化対応を協議した
中部7県計量協議会 2023年7月13日にホテルフジタ福井の宴会場「ザ・グランユアーズフクイ」で開催(計量計測データバンク ニュース 2023年06月26日付)
中部7県計量協議会 2023年7月13日にホテルフジタ福井の宴会場「ザ・グランユアーズフクイ」で開かれ一般計量士登録に関する1年間の実務要件が議題に









○The News●米大統領選と日本/新幹線不通/能登/ジャニーズ/小林製薬… ハリス氏「女性初」なるか/自民裏金と、体操の喫煙【前川喜平、望月衣塑子、尾形聡彦】 (youtube.com)
前川喜平氏
「2:19:08
けど今は東大も法学部より経済学部の方が 人気なんですねでね私この前聞いて
2:19:15
びっくりした経いや経済学部が一番合って 東大の文系でが分散で法学部は1番人気が
2:19:23
ないというかつてはね東大法学部っていう のがとにかく東大法学部行って完了になる
2:19:30
っていうのが道だったわけですけれども そのことどう思うのかというのとそのロバ
2:19:36
の一言さんアノさんですねこの前の都事戦 のが言ってた会計策としてはデジタル化
2:19:42
しかないんじゃないかとアノさんの言って た政策とかですねそういった部分をどう
2:19:48
いう風に川さんがご覧になってるかとこの ま官僚の仕組みをどうするかということと
2:19:54
人が集まらないっていうところとアノさん のアノさんのことはよくわからないですね
2:20:00
アノさんのそのデジタル化ってのは何か こう その現場との対話っていうかその対話を
2:20:06
こうこう繰り返す中で政策を形成してい くっていうな手法だていうのは聞いたけど
2:20:12
もうんうんまあのそれは1つものすく有効 な方法なのかもしれないですねうんであの
2:20:20
ただやぱあの官僚っていうのはあの行政の 継続性を担保するのにものすごく必要な人
2:20:27
たちであのよくま前例投手ってこと言わ れるんだけど前例知ってないと前例破る
2:20:34
こともできないんでですねあそのお今まで どういう風にやってきたのかっていう
2:20:40
そしてそれがどういうその制度の元で行れ てるのか日本のあのいろんな制度って
2:20:45
ものすごく複雑なんですよねまあの私はま 教育に関してはまかなり分かってる方だ
2:20:52
けど教育制度についてはだけど あの年金だとか社会保障だとかの制度に
2:20:58
ついてはね僕だってよくわかんないどう なってんだろうと思うことよくありますよ でそれは今もうすぐ危ないのは官僚自身が
2:21:08
自分が扱ってる制度を理解してなかった ですよああそうですかその自分の制度が
2:21:13
そのどこでどういう風に決まってるのか 根拠規制が何で今までの実例はどうなっ
2:21:20
てるかとかねそのお腰方についての今まで の過去の経緯についてのあの勉強する機会
2:21:28
がもう失われてんですよねもういきなり目 の前の仕事するっていうようなこと ばっかりさせられていてこうじっくりと
2:21:35
このせ義務教育の制度はあるいは大学の 制度はこんな風に変わってきたんだとこの それを踏まえてあのこれこれから将来に
2:21:43
向けてどう変えていくし要あるかっていう なこういうことを考えるためにはやっぱり あの恩地って言葉もあるけど知らないとね
2:21:51
これからのことも考えられないんだけど その過去を勉強する時間がどんどん減っ
2:21:57
てるんですよねそう時間が減ってるんです かえあのそういう勉強する時間がねもう目 の前の仕事があってそれやざえなくなって
2:22:03
いて昔はあの係長が1人いればその下に カカリが2人はいたあうんで1番下の
2:22:10
カカリはまあのコピー取りするとか色あの りパシするとかっていうやるんだけど
2:22:16
その間その色んな勉強する時間もあったん ですよね でもそういう勉強する時間もなくても
2:22:23
いきなりもうリズムをやれって言われて もう今係り長1人の係りとか多いわけです よねあああの今あの国会に提出する法案
2:22:32
なんかでもしょっちゅうバグがあるわけ ですようんでああいうのをあのもう
2:22:38
いきなり力不足のたのまま測線力として 仕事させられているっていう状況がある
2:22:44
からあの本当にまあのこれまでの公務員の 定数限っていうのがね
2:22:51
もう決定的なところまでえ影響してきてる と思いますうんうんあの丁寧は延長され
2:22:57
てくから上はどんどんあの頭でかしなん ですよその昔はこのピラミッド型だった
2:23:02
組織が逆ピラミッドがなっちゃってるうん やっぱりこれあの公務員イベラ市はもう
2:23:08
この辺でやめてしっかりと国家公務員も あの増やすで給料もねあの私はあの大企業
2:23:19
並みに出したらいいと思うそうですよね あの
2:23:25
ま私なんかも思ってましたけどその消費者 銀行行ったやもずっと低いわけですよ対象
2:23:30
金だって少ないですようんうんまそれでも あの公務世のため人のために仕事してい
2:23:36
るっていう使命感はそれを補ってたこと あるけどもう使命感で補えきれないくらい
2:23:43
差がついちゃってると思いますねやる気の 作手ですよね本当にねうん
2:23:50


No.59 森永卓郎×深田萌絵「『身分社会』壮絶苛めをどう生きる?」俺のあだ名は『う〇こ』前編 (youtube.com)

No.64 森永卓郎×深田萌絵「『身分社会』本当の格差を知る瞬間」中編 (youtube.com)

(402) No. 67 森永卓郎×深田萌絵「『身分社会』高級官僚が好きな仕事か?」後編 - YouTube

#25 森永卓郎×深田萌絵 『政治家がザイム真理教信者になる理由』 (youtube.com)

(403) 【後藤達也vs森永卓郎】人類史上最大のバブルで日経平均の今後は?全てを暴露【新NISA】 - YouTube

【三橋貴明の緊急提言】為替レートはなぜ円安なのか?|政治家・ザイム官僚の「関心領域の壁」をブチ壊せ!|次の「悪魔の目標」とは (youtube.com)

【三橋貴明×森永康平】黒田日銀vs財務省〜2023年に世界金融危機は起きるのか?円安を招いた本当の原因 (youtube.com)



福岡伸一「できそこないの男たち」 (youtube.com)


原田剛治の経歴は産業労働部長!知事直轄部署の次長も務めてた! | あべ川よもぎの政治トピ (shugiin-abetopic.com)


(404) 【ログハウスの夢木香】#76 カナダに行ってきました! - YouTube



CiNii 図書 - CIA日本人ファイル

米国国立公文書館機密解除資料 CIA 日本人ファイル 解説 加藤哲郎 CIAJAP.pdf (xdomain.jp)

米国国立公文書館機密解除資料 CIA 日本人ファイル 解説 加藤哲郎
はじめに――「日本の黒い霧」の実相に迫る機密解除資料

 本資料集は、米国クリントン政権末期、2000年日本帝国政府情報公開法にもとづき機密解除された戦時・占領期の日本関係資料約10万ページの中から、特に注目度の高い、米国中央情報局(CIA)が収集した日本人31人の個人ファイルを収録したものである。
 このなかに、PODAM のコードネームを持つ読売新聞社主・正力松太郎が日本のテレビ放送開始や原子力発電の出発に暗躍した役割が見出され、元朝日新聞論説主幹・情報局総裁・緒方竹虎を吉田茂の後継首相にするPOCAPON工作があったことなどは、すでに報道され、研究が始まっている。本資料集の解読で、「日本の黒い霧」といわれた戦後日本における米国のインテリジェンス活動の実際が、明らかになるであろう。
一 米国国立公文書館ナチス・日本帝国戦争犯罪記録の機密解除
 2007年 1 月12日、米国国立公文書館(NARA)は、「日本の戦争犯罪記録研究のために10万ページを機密解除」として、以下の記者発表を行った。
 ナチス戦争犯罪記録及び日本帝国政府記録省庁間作業部会(IWG)は、日本の戦争犯罪に関連するファイルを精査した結果として、10万ページの最近機密解除された記録を利用可能にすると発表した。それに加えて、IWG は、Researching Japanese War Crimes Records: Introductory Essays という参考文献、electronic records finding aid という研究者が太平洋戦争に関して国立公文書館の数千の新たな拡張されたファイルを探し利用するためのガイドを発表した( 1 )。
 これは、帝国日本についての記録の記者発表であるが、もともと米国民主党クリントン政権末期に、ナチスの戦争犯罪記録公開に準じて行われたものである。この経緯を、日本のドイツ現代史研究者清水正義は、自身のウェブサイトで詳しく説明している。

( 2 )G 2 ウィロビーに使われた旧軍情報将校の「新日本軍」「地下日本政府」計画
 いまひとつ、マスコミに注目されたのは、同じく Introductory Essays で扱われた、GHQ・G2 ウィロビー将軍の庇護のもとで戦犯訴追を免れ、マッカーサー戦史作成の名目( 8 )で反共諜報活動に使われた有末精三、服部卓四郎、河辺虎四郎らによる、「新日本軍」「地下日本政府の陰謀計画である。この点は、NARA の報道発表以前に、共同通信がスクープし、のちに時事通信も追いかけた( 9 )。情報戦の観点からみると、こうした機密解除資料発表の仕方、それに対するメディアや学界の反応・対応も、重要な論点になりうる。

幻の「新日本軍」計画 旧軍幹部、首相に提案(共同通信2006年 8 月20日)

 旧日本軍幹部が太平洋戦争後の1950年前後、「新日本軍」に相当する軍組織の設立を独自に計画していたことが20日、機密指定を解除された米公文書で判明した。構想は連合国軍総司令部(GHQ)の了解の下で進み、河辺虎四郎元陸軍中将(故人、以下同)らが立案。最高司令官には宇垣一成元大将(元陸相)を想定しており、当時の吉田茂首相にも提案していた。
 戦後史に詳しい複数の専門家によると、服部卓四郎元陸軍大佐ら佐官クラスの再軍備構想は知られているが、河辺氏ら将官級による新軍構想は分かっていなかった。毒ガス隊など部隊の編成を目指した河辺氏らの構想は最終的に却下され「幻の計画」に終わった。
 文書は、GHQ や中央情報局(CIA)の記録を保管する米国立公文書館で見つかった。河辺氏の経歴や活動を伝える秘密メモによると、河辺氏は警察予備隊発足前の1950年 2 月ごろ( 1 )毒ガス隊( 2 )機関銃隊( 3 )戦車隊からなる近代装備の「警察軍」構想を立案。51年に入ると宇垣氏を「最高司令官」に、河辺氏を「参謀総長」に充てることを「日本の地下政府が決定した」と記載している。
 「地下政府」は、公職追放された旧軍幹部らが日米両当局にさまざまな影響力を行使するためにつくったグループを指すとみられる。しかし河辺氏らの構想は採用されず、GHQ のマッカーサー最高司令官は朝鮮戦争発生直後の50年 7 月に陸上自衛隊の前身である警察予備隊の創設を指示。再軍備を通じた旧軍将官の復権は実現しなかった(10)。
 この「河辺機関」については、詳しい解説(11)と、国内外共産主義情報収集のための「タケマツ作戦(12)」及びその失敗(13)についても報道されている。

( 3 )正力松太郎、吉田茂、辰巳栄一と CIA

 IWG 新公開資料中で特に注目されたのは、本資料集のもととなる CIA の個人ファイル公開であった。そのうち「正力松太郎ファイル」に注目していち早く解読し、正力の CIA コードネームが PODAM であることをつきとめた早稲田大学の有馬哲夫は、『日本テレビと CIA発掘された「正力ファイル」』(新潮社、2006年)を皮切りに、『原発、正力、CIA』(新潮新書、2008年)、『昭和史を動かしたアメリカ情報機関』(平凡社新書、2009年)を発表した。その延長上で、『アレン・ダレス 原爆・天皇制・終戦をめぐる暗闘』(講談社、2009年)、『CIA と戦後日本 保守合同・北方領土・再軍備』(平凡社新書、2010年)、『大本営参謀は戦後何と戦ったのか』(新潮新書、2010年)、『原爆と原発 「日・米・英」核武装の暗闘』(文春新書、2012年)、『児玉誉士夫 巨魁の昭和史』(文春新書、2013年)、『こうしてテレビは始まった:占領・冷戦・再軍備のはざまで』(ミネルヴァ書房、2013年)など、研究を広げていった。
 他のファイルとのクロスから、以下のように、吉田茂の軍事顧問辰巳栄一と CIA の関係をも見出した。ただしこれは、IWG が解読した CIA コードネーム解読表 Lexicon にもとづくもので(14)、日本人のコードネームについては、まだまだ解明すべき問題が多い。
吉田茂側近「辰巳中将」が CIA に情報提供?(共同通信2009年10月 3 日)
 吉田茂元首相の再軍備問題のブレーンだった辰巳栄一元陸軍中将(1895―1988年)が、米中央情報局(CIA)に「POLESTER― 5 」のコードネーム(暗号名)で呼ばれ、自衛隊や内閣調査室の創設にかかわる内部情報を提供していたことを示す資料を 3 日までに、有馬哲夫早大教授(メディア研究)が米国立公文書館で発見した。日本の再軍備をめぐり、吉田元首相の側近までも巻き込んだ米国側の対日情報工作の一端を示しており、戦後の裏面史に光を当てる貴重な発見だ。有馬教授は同館で発見した CIA のコードネーム表、辰巳氏ら旧軍人に関する文書などを総合的に分析。「より強力な軍隊と情報機関の創設を願っていた旧軍人の辰巳氏は、外交交渉で日本に再軍備を迫っていた米国に CIAを通じて情報を流すことで、米国が吉田首相に軽武装路線からの転換を迫ることを期待していた」と指摘している。
 CIA の辰巳氏に関するファイル(1953―57年)では、辰巳氏は実名のほか「首相に近い情報提供者」「首相の助言者」「POLESTER― 5 」とさまざまな名称で呼ばれ、「保安隊の人選」「自衛隊」「内閣調査室」などの「情報を CIA に与えた」と記されていた。辰巳氏は占領期、旧軍人による反共工作組織「河辺機関」の一員で、連合国軍総司令部(GHQ)の了解の下、新たな軍隊と情報機関の立案に参画していた。吉田は首相就任後、「河辺機関」のほとんどの旧軍人を遠ざける一方、辰巳氏を信頼し、1950年の警察予備隊の幹部人選などを任せた。
 CIA は1956年11月26日付文書で「CIA が使う上でおそらく最高で、最も安全で、最も信頼できる人物の一人」と辰巳氏を評価していた。有馬教授は「表舞台の外交で米国特使、国務長官を務めたジョン・フォスター・ダレスが日本に再軍備を迫り、舞台裏で弟のアレン・ダレスが CIA 副長官、長官としてその下工作をするというダレス兄弟の連携の実態が、今回の発見で明らかになった」と話している(15)。

( 4 )緒方竹虎を吉田後継首班とする CIA 工作とその挫折

 トータルで120万ページ、日本関係だけで10万ページが新たに機密解除されたから、さまざまな資料が入っている。筆者自身は、2009年夏、早稲田大学で行われた20世紀メディア研究所公開研究会で、山本武利・吉田則昭との共同研究にもとづき、「吉田茂のあとに緒方竹虎を首相にすれば米国の利害で日本を動かすことができる」として米中央情報局(CIA)が対日政治工作を行っていた事実を、CIA「緒方竹虎ファイル」から解読し、緒方のコードネームPOCAPON と「ポカポン工作」の全容を含めて報告した。
 それは、毎日新聞2009年 7 月26日朝刊で「CIA、緒方竹虎を通じ政治工作 50年代の米公文書分析」という一面トップ記事に取り上げられ、英文でも紹介された。筆者のホームページ「ネチズンカレッジ」にも、関連資料を含めて公開したため、世界中からさまざまな問い合わせと関連情報提供があり(16)、それらをも参照して共同研究者吉田則昭が『緒方竹虎と CIA』という書物にした(平凡社新書、2012年)。
CIA、緒方竹虎を通じ政治工作 50年代の米公文書分析(毎日新聞2009年 7 月26日)
 1955年の自民党結党にあたり、米国が保守合同を先導した緒方竹虎・自由党総裁を通じて対日政治工作を行っていた実態が25日、CIA(米中央情報局)文書(緒方ファイル)から分かった。CIA は緒方を「我々は彼を首相にすることができるかもしれない。実現すれば、日本政府を米政府の利害に沿って動かせるようになろう」と最大級の評価で位置付け、緒方と米要人の人脈作りや情報交換などを進めていた。米国が占領終了後も日本を影響下に置こうとしたことを裏付ける戦後政治史の一級資料と言える。
 山本武利早稲田大教授(メディア史)と加藤哲郎一橋大大学院教授(政治学)、吉田則昭立教大兼任講師(メディア史)が、2005年に機密解除された米公文書館の緒方ファイル全 5 冊約1000ページを、約 1 年かけて分析した。内容は緒方が第四次吉田内閣に入閣した52年から、自由党と民主党との保守合同後に急死した56年までを中心に、緒方個人に関する情報や CIA、米国務省の接触記録など。
 それによると、日本が独立するにあたり、GHQ(連合国軍総司令部)は CIA に情報活動を引き継いだ。米側は1952年12月27日、吉田茂首相や緒方副総理と面談し、日本側の担当機関を置くよう要請。政府情報機関「内閣調査室」を創設した緒方は日本版 CIA 構想を提案した。日本版 CIA は外務省の抵抗や世論の反対で頓挫するが、CIA は緒方を高く評価するようになっていった。吉田首相の後継者と目されていた緒方は、自由党総裁に就任。二大政党論者で、他に先駆け「緒方構想」として保守合同を提唱し、「自由民主党結成の暁は初代総裁に」との呼び声も高かった。
 当時、日本民主党の鳩山一郎首相は、ソ連との国交回復に意欲的だった。ソ連が左右両派社会党の統一を後押ししていると見た CIA は、保守勢力の統合を急務と考え、鳩山の後継候補に緒方を期待。
55 年には「POCAPON(ポカポン)」の暗号名を付け緒方の地方遊説に CIA 工作員が同行するなど、政治工作を本格化させた。同年10―12月にはほぼ毎週接触する「オペレーション・ポカポン」(緒方作戦)を実行。「反ソ・反鳩山」の旗頭として、首相の座に押し上げようとした。緒方は情報源としても信頼され、提供された日本政府・政界の情報は、アレン・ダレス CIA 長官(当時)に直接報告された。緒方も55年 2 月の衆院選直前、ダレスに選挙情勢について「心配しないでほしい」と伝えるよう要請。翌日、CIA 担当者に「総理大臣になったら、 1 年後に保守絶対多数の土台を作る。必要なら選挙法改正も行う」と語っていた。
 だが、自民党は 4 人の総裁代行委員制で発足し、緒方は総裁になれず 2 カ月後急死。CIA は「日本及び米国政府の双方にとって実に不運だ」と報告した。ダレスが遺族に弔電を打った記録もある。結局、さらに 2 カ月後、鳩山が初代総裁に就任。CIA は緒方の後の政治工作対象を、賀屋興宣(かやおきのり)氏(後の法相)や岸信介幹事長(当時)に切り替えていく。加藤教授は「冷戦下の日米外交を裏付ける貴重な資料だ。当時の CIA は秘密組織ではなく、緒方も自覚的なスパイではない」と話している(17)。
 学術的には、今回の新規機密解除以前に、米国国立公文書館で情報公開法などをも用いながら系統的に第一次史料を収集し解読した春名幹男『秘密のファイル』(共同通信社、2000年)、山本武利『ブラック・プロパガンダ』(岩波書店、2002年)や、機密解除資料を用いた日本国際政治学会『国際政治』第151号特集「吉田路線の再検証」(2008年)、柴山太『日本再軍備への道』(ミネルヴァ書房、2010年)などの研究が現れてきている。
 米国での先駆的研究であるニューヨーク・タイムズ記者ティム・ワイナーの『CIA 秘録』(文藝春秋、2008年)でも、本資料集収録資料の一部が用いられ、第12章「別のやり方でやった自民党への秘密献金」及び第46章「経済的な安全保障のためのスパイ 日米自動車交渉」は、それぞれ日本での CIA 活動に焦点を当てている。

三 IWG 資料から見える戦後米国の情報戦( 1 )個人ファイル、問題別ファイル、ビジネス・ファイル
 今回機密解除・公開された IWG 資料で目玉とされているのは、CIA(中央情報局)、FBI(連邦捜査局)、MIS(陸軍情報部)などの Name File(個人ファイル)である。そのほかに、各政府機関ごとの Subject File(主題別ファイル)があり、2008年 8 月には、CIA の前身である OSS(戦略情報局)勤務員についての Business File(Official Personal File)も公開された。これらについて、ひとまず公開状況を概観しておこう。これらはインターネット上の米国国立公文書館オフィシャル・サイトで、ファイル名・個人名・資料番号まで公開されている。だから、日本関係10万ページの機密解除資料にどういうものがあるかは、NARA ホームページの資料リスト・索引で、日本にいても知ることができる(18)。ただし、ファイル現物の閲覧は、ワシントンDC近郊の NARA 別館でのみ可能である。
 その第一は、個人ファイルである。ネーム・ファイル Name File と言って、CIA、MIS、
FBI 関係の人名ごとにファイルに分類され、その人物に関する情報・資料がまとまった形で保存されている。人物によっては膨大で、筆者らの研究チームは、CIA「緒方竹虎ファイル」全5 冊1000ページの分析と裏付け調査に、約一年をかけた。本資料集で扱うのは、主としてこのジャンルの CIA ファイルである。
 第二は、サブジェクト・ファイル Subject File、すなわち問題別ファイルである。日本の中国大陸における諜報活動とか、欧米での情報戦とか、テーマに即してまとまったファイルが、CIA だけでも200冊以上ある。ただし、マスコミからの照会の多い、占領期日本の三大事件(下山事件、三鷹事件、松川事件)と G 2 キャノン機関や CIA の関連を示唆する謀略の資料は、個人ファイル類を含め、今のところ見つかっていない。
 第三に、ビジネス・ファイルと呼ぶべきファイル群がある。まとまった形では、ナチス・日本帝国戦犯記録とは別に、2008年 8 月に公開された、CIA の前身 OSS(米戦略情報局)の OSS Official Personal ファイル(RG226) 3 万5000人分75万ページで、OSS に勤務した人々の雇用契約、契約時の履歴書、勤務地と職務内容、給与・昇給・昇進、転勤・退職などの記録が、収録されている。このほか、CIA や MIS のファイルでも、履歴書や居住・家族情報などが綴じ込まれている場合が通例である。
 このビジネス・ファイル群では、OSS の調査分析部(Research & Analysis, R&A)の情報分析で活躍したW・W・ロストウやアーサー・シュレジンジャーら戦時米国における学者・研究者の戦争動員の記録が入っている。当時のハーバード大学歴史学部長ウィリアム・ランガーが人材集めの中心で、歴史学、人類学、社会学、経済学、政治学、法学、心理学、言語学、地理学等々の全米最高の頭脳が集められ、「敵国」ドイツ・日本の分析にあたっていた。しかもそこには、ポール・スウィージー、ポール・バランのようなマルクス主義者まで入っていて、ファシズムに勝利し世界中に「民主主義国家」を再建するための、米国の戦略的な調査と研究が行われた。いわば、自然科学における原子爆弾開発「マンハッタン計画」に相当する、人文・社会科学版「マンハッタン計画」が戦時中に組織されていた。OSS Official Personal ファイルは、その調査分析部 R&A の全容を解明するための、基礎資料となる。戦後日本の民主化・非軍事化政策との関わりでは、ジョー小出(鵜飼宣道)、藤井周而、石垣綾子、坂井米夫ら当時の在米日本人左翼で OSS に協力した人々のファイルが入っている(19)。
 全体のファイルは、米国国立公文書館の機密解除の通例にならって、史資料を所管していた政府機関別に分類されている。
 IWG「ナチス・日本帝国戦争犯罪記録」については、国務省 Department of State(記録群 Record Group 59)外国郵便局 Foreign Service Posts(RG84)連邦捜査局 FBI(RG65)
海外資産局 Office of Alien Property(RG131)戦略情報局 OSS(RG226)
ロバート委員会(The Roberts Commission、Records of the American Commission for the Protection and Salvage of Artistic and Historic Monuments in War Areas, RG239)
中央情報局 CIA(RG263)
陸軍 Army(RG319、Army Intelligence and Security Command(INSCOM)プラス Records of the Investigative Records Repository(IRR)
Records of the Office of the Secretary of Defense(RG 330)
Records of the United States Army Commands(RG 338)
U.S. Army Forces in the China-Burma-India Theaters of Operation(RG493)
National Archives Collection of Foreign Records Seized(RG242)
などに分類されて整理されている。

 海軍情報部(ONI)や国家安全保障局(NSA)はここにはないが、個々のファイルには別の政府機関がもともと作成・収集した資料が入っている場合もある。それぞれの内部分類もウェブ上でカタログ化されているから、おおまかな概要は、ウェブ上で知ることができる。ただし現物を NARA 別館で見てみると、個人ファイルでも貴重な情報が満載されている場合もあれば、履歴書 1 枚だけという場合もある。
 以下にまず、個人ファイルの公開状況を、日本関係を中心に概観する。

( 2 )連邦捜査局 FBI 個人ファイル(RG65)
 FBI は、連邦レベルでの警察組織であるが、ドイツ人・日本人に限らず、戦前・戦時・戦後のアメリカ合衆国の出入国を、移民局とともに管理していた。また、中南米での情報収集活動も FBI のテリトリーであった。
 日本人関係では、戦争中に日本から米国兵士に反戦・厭戦を呼びかけたラジオの英語プロパガンダ放送「ゼロ・アワー」の女性アナウンサー「東京ローズ」として米国で国家反逆罪に問われたアイバ・戸栗・ダキノ、1930年代カリフォルニアの日系左派の新聞『同胞』編集長藤井周而の記録や、米国に渡ったキリスト教社会運動家賀川豊彦の関係資料が豊富に入っている。ドイツ人・日本人出入国記録などは、この記録群から探索できる。

( 3 )中央情報局 CIA 個人ファイル(RG263)

 今回の機密解除で世界から最も注目されているもので、第一次と第二次の二回に分けてリリースされた。ナチス・ドイツ関係と日本帝国関係は区別されておらず、索引はアルファベット順、ボックスは独日一括で作られている。だから、アドルフ・ヒトラー Hitler の直前に、昭和天皇裕仁 Hirohito や東久邇稔彦 Higashikuni の個人ファイルが入っている。ただし、昭和天皇裕仁や岸信介のファイルを見ると、「戦争犯罪記録」といいながら、戦争責任や東京裁判に関する資料はほとんどなく、未だに重要部分は非公開のままであると推定できる(20)。
 CIA Name File の第一次公開は788人分とされるが、アルファベット順で検索できる圧倒的多数は、ドイツ人名である。わずかに日本人名と特定できるのは、土肥原賢二、今村均、石井四郎、大川周明の 4 人各 1 冊計 4 冊である。
 第二次公開は約1100人分であるが、そこから日本人らしい名前を抽出すると、秋山博、有末精三、麻生達男、土肥原賢二、福見秀雄、五島慶太、服部卓四郎 2 冊、東久邇稔彦、昭和天皇裕仁、今村均、石井四郎、遠藤三郎、賀屋興宣、岸信介、児玉誉士夫 2 冊、小宮義孝、久原房之助、前田稔、野村吉三郎、緒方竹虎 5 冊、大川周明、小野寺信 2 冊、笹川良一、重光葵、下村定、正力松太郎 3 冊、辰巳栄一、辻政信 3 冊、河辺虎四郎、和知鷹二、和智恒蔵という31名の個人ファイルが見出される。
 筆者の概観では、一・二次合計で31人45冊分となる。ただし第一次公開分の 4 人の記録は、第二次公開で増補・追加されても重複する場合がほとんどなので、本資料集では、増補・追加分を注記しつつ、原則として第二次公開のファイルを収録する(21)。
 多くは戦犯ないしその容疑者だが、東京(極東軍事)裁判の戦犯容疑者約100人中では、12人(上記網掛け分)しか重ならない。つまり、CIA の個人資料収集基準は、占領改革期の戦争犯罪追及=民主化・非軍事化の原理とは、全く異なっている。むしろ、731部隊長石井四郎に典型的なように、戦犯訴追を免れた旧軍人が多い。有末精三、河辺虎四郎、服部卓四郎ら GHQ・G2 歴史課などに協力して訴追を逃れた人々が入っている。

上海自然科学研究所の小宮義孝は、731部隊の石井四郎・福見秀雄と同様に細菌戦関与を疑われたのであろうが、もともと小宮は治安維持法で検挙され東大医学部助手から上海へ左遷された左翼である。この小宮義孝を唯一の例外として、今回機密解除された CIA 個人ファイルには、左翼関係者は入っていない。
 しかしこれは、CIA が日本の左翼を無視し、監視・工作をしていなかったことを意味しない。左翼系ファイルは、今回公開分には入っていないが、なお「極秘」「秘密」の扱いを受けている可能性も残されている。
 このことは、ナチス戦犯記録の CIA ドイツ人ファイルと比較すると、理解できる。膨大なドイツ人関係 CIA 個人ファイルの中で、第一次・第二次を合わせ最も冊数が多いのは、クラウス・バルビー11冊(第一次 7 冊、第二次 4 冊)で、ラインハルト・ゲーレン10冊(第一次 3 冊、第二次 7 冊)、アドルフ・ヒトラー 7 冊(第一次 3 冊、第二次 4 冊)の順である。ゲーレン、バルビーは、ナチス・ドイツの高官で、明らかな戦争犯罪人であったが、ドイツの敗戦後、アメリカ占領軍・NATO 軍に協力し、CIA ともつながった、戦後米国への協力者・情報提供者である。
 第二次公開の日本人ファイルの中で冊数が多いのは、緒方竹虎 5 冊を筆頭に、正力松太郎、辻政信が 3 冊、今村均、大川周明、服部卓四郎、児玉誉志夫、小野寺信がそれぞれ 2 冊であるから、さしあたり、彼らの戦後 CIA との関係が、ある程度推定できる。
 ドイツ、日本とも、ニュルンベルク裁判・東京裁判の戦犯容疑者名簿とは異なる原理で
CIA から注目され、個人資料がファイルされていたことがわかる。端的に言えば、戦後冷戦開始時に、アメリカ合衆国の反共諜報活動に関わった人々が、多く含まれている。
 本資料集「CIA 日本人ファイル」に収録された以上の31人の略歴とファイルの意義については、概要を第 4 章に掲げる。
( 4 )米国陸軍情報部 MIS(Army Staff)の IRR 個人ファイル(RG319)
 マスコミの関心は、戦後日本政治における CIA の役割に集中したが、日本現代史の情報戦資料としてより重要なのは、陸軍情報部(MIS)の個人ファイルである。米国国立公文書館の分類と請求名でいえば、IRR(Investigative Records Repository) Personal Name files 資料である。
主に各国駐留の米軍 CIC(Counter Intelligence Corps、対敵防諜部隊)が現地で収集したものを、ワシントンの国防省(ペンタゴン)でファイルしたものであるため、CIC/IRR ファイルとも呼ばれるが、時には FBI、ONI(海軍情報部)、OSS、CIA、それに公式の外交機関である国務省の収集資料なども混じっている場合がある。

 陸軍情報部資料は、索引で数万人に及ぶ、膨大なものである。

 CIAの場合と同様な手法で、アルファベット順の索引から日本人らしい名前を抽出すると、約2000人分になる。昭和天皇裕仁、近衛文麿・東久邇稔彦ら皇室関係者、吉田茂・岸信介・中曽根康弘・大平正芳ら首相経験者が入っている。

 しかしなぜか、鳩山一郎・石橋湛山・池田勇人・佐藤栄作のファイルはリストにない。

 児玉誉士夫・笹川良一・里見甫ら右翼、有末精三・今村均・辻政信ら旧軍人、浅沼稲次郎・野坂参三・徳田球一・中野重治・佐多稲子ら左派有力者が監視され記録されている。

 これまで筆者がある程度系統的に解読したのは、尾崎秀実、川合貞吉、宮西義雄、木元伝一、堀江邑一、E. Otto らゾルゲ事件関係者のファイルである。
 ただし、筆者が名前を推定できたのは、2000人中 1割の200人余にすぎない。圧倒的多数は無名の人々で、サンプルチェックの限りでは、シベリア抑留帰還者、中国引揚者などが多い。
 実は、こちらの陸軍情報部 IRR 資料の方が、①狭義の戦犯にとどまらず、日本の政治・経済・社会・文化の有力者を網羅するほか、無名の人々の履歴書・監視記録多数を含み、②1930年代から70年代をカバーし、(現在も米軍基地には防諜部隊 CIC があるため)時には1990年代のものまで入っていて、公開情報量も CIAに比して圧倒的に多く、③米国が世界戦略・軍事的目標達成上必要と認め収集した、日本人個人情報・監視記録のワシントンに送られた分であるから、現代史研究にきわめて有益である。④ただし、人名の誤読やたんなる噂・風評情報も多く、誤った個人情報も含んでいるため、総じて批判的解読が必要である。したがって、日本の研究者は、米国側解説にこだわらずにボックスを開き、実際に読んでみなければ、内容・価値がわからない。こうした意味で、大きな学術的可能性を秘めた記録である。また CIA と重複する名前もあるため、児玉誉士夫・有末精三・辻政信らについては、CIA 情報と IRR ファイルのクロス・チェックが求められる。ただし、ここでもすべての陸軍情報部収集記録が機密解除されたとは考えられず、米国情報公開法にもとづく個別請求などで、さらに積極的に探索する必要は失われていない。
 以下に、筆者が請求して瞥見できた範囲内での概略を述べておく。これは、IRR 個人ファイル数万人分の中から、英字索引でアジア人名ではないかと思われる人物名約2000人分を研究用にリストアップし、その中で漢字表記も推定できる200人ほどの人名をあらかじめ準備したうえで、ワシントンDCの米国国立公文書館で請求・閲覧・複写したものである。その推定名が誤りで徒労に終わったり(例えば KOBAYASHI Takejiは作家・小林多喜二ではないかと現物にあたると、小林武二という別人であった)、たまたま著名人のファイルと同じボックスに無名だが価値のあるファイルがあったりする連続で、試行錯誤の繰り返しの中で目を通すことができた、ごく一部の範囲内のものであることを断っておく。また英文資料の暫定的解読段階のものであるから、誤読や誤訳がありうる。読者による追試解読を歓迎する。

④ 左翼政治家では、日本共産党指導者「野坂参三ファイル」が重要である。戦後占領期の野坂参三と GHQ との交流はこれまでもささやかれてきたが、IRR 野坂ファイルには、Safell大佐宛で野坂参三が執筆した自筆書簡数通の現物が入っているほか、占領期の米国と日本共産党の関係を示唆する豊富な内容となっている。無論、GHQ・G 2 は、野坂の一挙一動を疑って監視しており、転居のたびに住居周辺の地図が作られ、写真も多く撮られている。重要な演説はすぐに英訳されてワシントンに送られた。
 重要なのは、1944 年延安での米国ディキシー・ミッション(米国として初めての中国共産党延安根拠地訪問団)のジョン・エマーソン、有吉幸治による野坂インタビュー以来、野坂の柔軟な天皇論評価が占領初期米国の野坂への注目・評価のもととなっていたことである。同時にそれは、戦前1934―38年の野坂のモスクワからの米国密入国歴(ジョー小出・木元伝一らを助手とした『国際通信』『太平洋労働者』発行など)が見破られていなかったことを意味することが、IRRファイルに何通も入っている野坂の履歴調査からわかる。この点は、最近翻訳された米国国家安全保障局(NSA)の旧ソ連暗号解読『ヴェノナ』文書(24)においても同様で、戦前・戦後のソ連共産党と米国共産党との間の膨大な暗号通信の中には、野坂の名は出てこない(日本人では宮城与徳とジョー小出のみ)。ただし、いち早く公開された旧ソ連コミンテルン文書中のアメリカ共産党記録文書中には、岡野進=野坂参三のアメリカ滞在中の暗躍を示す文書が出てくる(25)。野坂参三は、戦後占領期に、この隠された米国体験を最大限に利用したコミュニストであった。

 日本共産党については、このほかに、徳田球一、志賀義雄、神山茂夫、中西功、志田重男、椎野悦郎ら共産党幹部の監視ファイルがあり、朝鮮戦争時のものが多い。沖縄人民党を動かしていた非合法沖縄共産党の瀬長亀次郎、国場幸太郎らの膨大なファイルもワシントンに送られた(26)。ただし、ここでも宮本顕治・袴田里見・伊藤律ら、当然監視されていたはずの指導者名のファイルはない。
 なお、延安の野坂参三とともに、戦時米国情報機関から中国抗日運動への支援者として評価された重慶の鹿地亘については、IRR 鹿地ファイル中に1945年 7 月17日付米国政府宛で交わした Agent 契約書が入っている(月200ドルの金銭授受)。鹿地はこの契約を日本の敗戦までのものと解釈して日本帰国後は左翼作家としてソ連大使館等にも出入りしたが、米国側はなお鹿地をエージェントとして扱おうとした。いわゆる鹿地亘拉致事件の背景にあった米国情報機関と鹿地の結びつきは、この資料によって裏付けられる。
⑤ 死者も監視されていた。1944年にゾルゲ事件で死刑に処された尾崎秀実の個人ファイルが入っている。尾崎秀実は、索引では OZAKI Hidemi と誤読されているが、死後もアメリカ軍の監視対象で、戦後のゾルゲ・尾崎事件についての新聞報道などがファイルされている。当時のカストリ雑誌『うら・おもて』1949年 5 月号別冊「ゾルゲ事件の真相、尾崎秀実は国を売った」が、なぜか G 2 ウィロビーの注意をひき、現物全文が収録されており、敗戦直後のベストセラー『愛情はふる星の如く』に関する新聞記事などが英訳されている。尾崎の経歴も数通入っており、その友人関係では、太平洋調査会(IPR)関係者や昭和塾の関係者、とりわけ平貞蔵について詳しく調べた形跡がある。GHQ・G 2 のウィロビーは、ゾルゲ事件へのアメリカ人左翼の関わり、とりわけアグネス・スメドレーを非米活動共産主義者として告発することに熱心であったが、その収集記録の一部は、こうしたファイルに残されている。
 ゾルゲ事件関連では、川合貞吉ファイルが、とりわけ重要である。1947年 9 月12日から51年7 月30日までの GHQ/CIS(民間情報局)ポール・ラッシュ、本郷ハウス・キャノン機関への情報提供の記録が入っており、戦後はゾルゲの上海時代を知る「生き証人」として登場し、尾崎秀実の異母弟尾崎秀樹を助けてゾルゲ事件真相究明会をたちあげ、当時の日本共産党農民部長であった伊藤律をゾルゲ事件関係者検挙の発端を作った「生きているユダ」として告発し伊藤を失脚させるのに成功したが、実はそれはウィロビー、キャノン機関の協力者としての活動の一部であったことがわかる。

 川合貞吉ファイルには、G 2 /CIS のゾルゲ事件担当だったポール・ラッシュとのツーショット写真のほか、川合がウィロビーに提供したゾルゲ事件情報もいくつか含まれている。例えば史実かどうかは検証が必要だが、アグネス・スメドレーが1937年秘かに来日し、ゾルゲ・グループのマックス・クラウゼンと新潟で会ったとか、日本共産党関係では、伊藤律とともに松本三益の情報がゾルゲ事件発覚に役立ったといった情報で、尾崎・ゾルゲ・グループの上海時代を知っていると称する川合貞吉は、マッカーシズムで在中米国人の多くをコミュニストに仕立て上げ告発しようとしていたウィロビーにとって、きわめて重宝な日本人情報提供者であったことがわかる。「生き証人」川合へのアメリカ側の関心は、「上海でのスメドレーについての彼の個人的知識」で、川合と彼の家族の身柄を安全に確保するため、米軍の護衛兵や日本の田中栄一警視総監までが動員されたが、1950年代に入ると、彼の情報の信憑性についての疑念が担当情報将校から出され、彼の情報には月2万円の価値はない、日本共産党は彼を信用していないため共産党内部情報が得られないから援助額を月 1 万円に減額して契約関係を解消したいといった意見も出されるようになった(1950年 2 月20日)。こうした米軍の情報提供者への金品授与までわかるファイルはきわめて珍しく(管見の限りでは前述鹿地亘ファイルと川合貞吉のみ)、川合がウィロビー・キャノン機関の典型的なエージェントであったことがわかる。

 そのほかゾルゲ事件関係では、宮西義雄ファイルや木元伝一ファイルなども貴重な資料であるが、この点はすでに加藤『ゾルゲ事件』(平凡社新書、2014年)で詳しく論じているので、それらを参照されたい。
⑥ 占領期には、国会議員選挙に立候補した社会党・共産党など左派政党の候補者は、米軍諜報機関の監視対象だったらしい。中野重治ファイルは、文学者への監視がどうであったかを知る資料と期待し請求・閲覧したのだが、中野の文学活動についての記録はほとんどなく、日本共産党参議院議員としての中野の監視記録だった。同様な記録として、日本社会党の高津正道ファイルがあった。
 ただし、文学者・芸術家や学者・知識人が、監視対象から外されていたわけではない。佐多稲子ファイルはこの意味で重要で、新日本文学会のほか、左派女性解放運動家としての活動が記録されている。学者・文化人も同様で、湯川秀樹、滝川幸辰、都留重人、田中耕太郎、大内兵衛らの監視記録があり、特に民主主義科学者協会(民科)や、日本共産党とのつながりなど「進歩的知識人」としての活動がチェックされていた。
⑦ こうしたある程度著名な個人とは別に、無数の無名の人々のファイルがある。そのいくつかをランダムに見てみると、シベリア抑留帰りの日本人、中国引揚者らの記録が多数含まれていることがわかる。特に舞鶴での抑留帰還者の尋問記録は、冷戦初期の米軍諜報機関にとっては貴重な、ソ連・新中国についての最新生情報であり、朝鮮戦争での作戦遂行に使われたことがうかがえる(27)

日本の略称は PO とされていることが、以下の解読リストからわかる。
POAIM―12 Cryptonym for Tsunezo Wachi. (和智恒蔵)
POBULK Yomiuri newspaper, Japan (読売新聞)
POCAPON Cryptonym for Taketora Ogata. (緒方竹虎)
PODALTON Free Japan Broadcast Productions. (自由日本放送)
PODAM Cryptonym for Matsutaro Shoriki. (正力松太郎)
PODAUB National Police Agency, Japan. (警察庁)
PODIVA CIA Station. (CIA 日本支局)
POJACKPOT― 1 Cryptonym for Matsutaro Shoriki. (正力松太郎)
POLESTAR― 5 Cryptonym for Eiichi Tatsumi. (辰巳栄一)
POLUNATE Cabinet Research Chamber (CRC) of the Japanese Government. (内閣調査室)
POSHARK Cryptonym for Fusanosuke Kuhara. (久原房之助)
POSONNET― 1 Cryptonym for Okinori Kaya. (賀屋興宣)

 ただし、POとついていても、日本とは関係なさそうな場合もある。現物に当たり、その文脈から推定し、解読していくしかない。










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物件名 g_LDKⅡ
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所在地 東京都新宿区市谷薬王寺町6番10号
交通
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