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2023年ノーベル生理学・医学賞はmRNAワクチン開発貢献でカタリン・カリコ氏ら2名に


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2023年ノーベル生理学・医学賞はmRNAワクチン開発貢献でカタリン・カリコ氏ら2名に

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山麓生活:ビオンテック上席副社長カタリン・カリコ博士とCOVID-19対応mRNAワクチンの開発 - livedoor Blog(ブログ)[2021年06月27日]

ビオンテック上席副社長カタリン・カリコ博士とCOVID-19対応mRNAワクチンの開発
[計量計測データバンク 2021年06月28日付]
ビオンテック上席副社長カタリン・カリコ博士とCOVID-19対応mRNAワクチンの開発

ハンガリー出身の生物学者カタリン・カリコ博士

(タイトル)

ビオンテック上席副社長カタリン・カリコ博士とCOVID-19対応mRNAワクチンの開発

 新型コロナウイルス (COVID-19)感染症のワクチン開発は10年を要するとされていたのがわずか1年で出来上がったことは驚異である。ハンガリー出身の生物学者カタリン・カリコ博士は遺伝物質の1つmRNAの研究成果を元にして、製薬会社が一気にワクチンを開発した。英国と米国のワクチン接種率は高い。いち早くワクチン接種を始めたイスラエルは国民のほとんどが接種を済ませている。イスラエルでは7割以上の人々が新型コロナウイルス (COVID-19)への抗体を保有したために、社会としての免疫力を備えるようになった。これによりマスク使用のない普通の社会経済活動をするようになった。英国と米国もイスラエルに続く態勢になっている。
日本のCOVID-19感染症とオリンピック予選への影響

オリンピック競技は感染対策とその不安などもあって各国の予選で番狂わせがおきている


米国代表を逃したジャスティン・ガトリンと日本で同様決勝4位の小池祐貴

 日本の新型コロナウイルス (COVID-19)感染症ワクチン接種は高齢者から始められているものの2021年6月26日現在で1割に達していない。東京オリンピックを一月後に控えた状態だが、昨年の感染傾向が今年も繰り返すことが予測されている。季節性の要因でもあり7月、8月に感染が増える予兆がでている。オリンピック競技は感染対策とその不安などもあって各国の予選で番狂わせがおきている。米国では第一人者のジャスティン・ガトリンが100m競技で代表から漏れた。日本でも前の日本記録保持者で9秒97の自己ベストを持つサニブラウン、9秒98の桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥が代表3人の枠に入れなかった。女子では福島千里が予選落ちした。いずれもコロナ感染症に影響されて心身の保持ができなかったと考えていい。
mRNAワクチンの開発の技術的素地とカタリン・カリコ博士の研究

 新型コロナウイルス (COVID-19)感染症対応mRNAワクチンの開発の技術面での素地となったのがカタリン・カリコ博士の研究である。遺伝物質mRNAを体内に入れるとすぐに分解されるほか炎症反応を引き起こしてしまうため薬などの材料に用いるのは難しかった。mRNAを構成する物質の1つウリジンをシュードウリジンに置き換えると炎症反応が抑えられることを発見したのがカリコ博士であった。この技術を用いて2020年に新型コロナウイルスのワクチンが開発された。

ハンガリー出身の生物学者カタリン・カリコ博士

 カタリン・カリコ博士はハンガリー出身の生物学者である。国立セゲド大学(ハンガリー)に入学、1978年に卒業。1975年から1978年までは人民共和国奨学金を得ていた。大学卒業後、1978年から1982年までハンガリー科学アカデミー(MTA)の奨学金を受けて、ハンガリー科学アカデミー付属セゲド生物学センターで有機科学者のトマス・イェネーの下で博士課程研究を行い、1983年に博士号を取得。夫はエンジニアのフランツィア・ベーラ、セゲド生まれの長女は長じてボート競技のエイトでのオリンピック金メダリスト(アメリカ)のフランツィア・ジュジャンナである。カリコ博士は国立セゲド大学在学中からRNAの免疫原性を抑制するヌクレオシド修飾プロセスの解明に取り組んでいた。RNA媒介免疫活性化の研究成果によってmRNAの臨床応用への道が開かれた。1985年から米国のテンプル大学に招聘された。研究成果は非免疫ヌクレオシド変形RNAに関するアメリカ国内での特許を保有に結びついている。この研究によりmRNAの抗ウイルス応答が癌ワクチンの腫瘍予防に有効であることが明らかになった。またこの技術がファイザーとバイオンテクが共同開発したCOVID-19ワクチンにも応用され2020年には実際にワクチンが完成した。同じ技術がモデルナのワクチンにも用いられた。

米国では研究が研究が評価されないままカリコ博士は独ビオンテックに移る

 米国でのカタリン・カリコ博士の研究活動は成果が理解されないなど苦難の連続であっ
2005年には同僚のドリュー・ワイスマン教授とCOVID-19ワクチンの開発につながる研究成果を発表している。この研究も評価されなかったために大学の研究室を借りる費用の調達ができなくなって2013年にドイツの企業ビオンテックに移った。

mRNAワクチン

 ファイザーとビオンテックが開発したワクチンとモデルナのワクチンは、ともにmRNAワクチンである。コロナウイルスは単独で生きることができない生物のかけらのような状態にある。新型コロナウイルスの表面にはスパイクたんぱく質と呼ばれる突起がありウイルスはここを足がかりにして細胞に感染する。遺伝物質のmRNAは突起の部分の設計図にあたり、ワクチンを接種すると細胞の中でウイルスの突起の部分だけが体内で作られる。突起によって免疫の仕組みが働きウイルスを攻撃する抗体が体内で作られるので、ワクチンを接種しておくと発症や重症化を防ぐ効果がある。

mRNAを一般的なシュードウリジンに置き換えると炎症反応が抑えられた


Ψ-シンターゼの働きでウリジンからシュードウリジンが生合成される

 mRNAを体内に入れると異物として認識されて炎症反応が起きていた。カリコ博士は同じペンシルベニア大学にいたドリュー・ワイスマン教授と細胞の中にあるtRNAという別のRNAは炎症反応を起こさないことに着目する。mRNAを構成する物質の1つウリジンをtRNAでは一般的なシュードウリジンに置き換えると炎症反応が抑えられた。この論文は2005年に発表されていた。2008年には特定のシュードウリジンに置き換えることで、目的とするたんぱく質生成の効率が上がることを発見していた。ドリュー・ワイスマン教授とはペンシルベニア大学のコピー機の前で言葉を交わしたことがきっかけである。ワイスマン教授はHIVのワクチン開発の研究をしていた。大学は二人の研究を評価しなかったので2010年には関連する特許を企業に売却していた。

カリコ博士とワイスマン教授が2020年ローゼンスティール賞受賞

 カリコ博士とワイスマン教授の研究は基礎医学への功績によってアメリカの医学賞、ローゼンスティール賞を2020年に受賞た。同賞の選考委員会議長のジェームズ・ヘイバー氏は「カリコ博士らの研究はmRNAワクチンの開発にとって、最も重要なものだった。ウイルスとの闘いを根本から変える驚異的な成果で、今後はこの技術を使って多くのワクチンが迅速に作り出されるだろう」と評している。

独国ビオンテックは応用が有望とみてカリコ博士を招く

 多くの研究者がカリコ博士らの研究を評価できないでいるなか、ドイツの企業のビオンテックは研究成果の応用への可能性によってカリコ博士を自社に招く。カリコ博士は2013年に副社長に、2019年からは上級副社長に就任している。

2020年3月開発発表からわずか9か月後の2020年12月にワクチンの接種が開始

 カリコ博士が上級副社長を務めるビオンテックは2020年3月に、以前から共同で研究していたアメリカの製薬大手ファイザーとmRNAを用いた新型コロナウイルスワクチンの開発を開始することを発表した。共同開発の発表からわずか9か月後の2020年12月に一般の人へのワクチンの接種が開始。臨床試験では95%の有効性を確認している。

mRNAワクチンがパンデミック収束への道を開く

 米ファイザーと独ビオンテックは、新型コロナウイルスによるロックダウン下で取り組みを本格化させ、開発には当時進行中だったインフルエンザやがんの研究で得られた要素を取り入れた。両社は2020年11月9日、世界各国で行った大規模臨床試験で初となる有望な中間解析結果を発表した。2020年11月16日には、米国政府から10億ドル近くの研究開発支援を受けている米モデルナも良好な中間解析結果を発表した。いずれのワクチン候補も予防効果が90%を上回った。ともに予想を超える高い数字である。

mRNAワクチンは体内でウイルスのタンパク質を作らせて免疫を誘導する

 ファイザー/ビオンテックとモデルナのワクチンは、ウイルスの遺伝情報をヒトに投与し、体内でウイルスのタンパク質を作らせることによって免疫を誘導する。人体をワクチン工場として機能させるアイデアは異端とされていた。バイオテクノロジー企業は何年にもわたってそれを検証してきたが、ファイザーとビオンテック、モデルナはこのアプローチが有効であることを立証した。

mRNAワクチン開発にインフルエンザの研究を応用

 ファイザーとビオンテックは約4万4000人が参加する大規模臨床試験にどのバージョンのワクチンを使うかということを含め、通常なら数カ月かかる重要な意思決定をわずか数日で行った。ファイザーのドリミッツァー氏は、2009年に起こった新型インフルエンザのパンデミックで、スイス・ノバルティスのワクチン研究を率いていた。ドリミッツァー氏のプロジェクトは、過去最速のパンデミック対応として3つのワクチンを生み出した。ドリミッツァー氏はノバルティスで、mRNAを使ってワクチンをつくる新たな手法のテストを始めたのであった。一般的なワクチンが死滅したウイルスやウイルスの断片を使うのに対し、mRNAを使った手法に実際のウイルスは関与しない。mRNAワクチンの利点、それは開発の速さのカギでもあるが、プラグアンドプレイにある。mRNAを運ぶ乗り物はそのままにmRNAだけを変えればよい。ウイルスが突然変異したらmRNAを変えれば対応できる。

米国のファイザーと独国のビオンテックの歴史的な関係

 ドリミッツァー氏の同僚であるジュリア・リー氏は、数年前からmRNA技術に関するパートナーを探していた。リー氏は、mRNA技術を使ってがん治療薬を開発していたビオンテックがその相手であった。ビオンテックは、最高経営責任者のウグル・サヒン氏と彼の妻で最高医療責任者のオーザム・トリジャ氏が共同で設立した企業だが、当時はまだあまり知られていなかった。ファイザーのドリミッツァー氏は「私はそれほど興味を持っていなかった。われわれはウイルス感染症の研究をしているのに、なぜがんをやっている会社を見ているのかと」振り返る。リー氏は違った。ビオンテックにはmRNAの生産能力があり、強固な科学者のチームを持っていたので、感染症の研究を一緒にやりたいと考えていた。ドリミッツァー氏はドイツに渡り、ビオンテックのメンバーと会うことにした。両社は2018年8月、mRNAを基礎にしてインフルエンザワクチン開発の研究を始めた。米国のファイザーと独国のビオンテックにはこのような歴史的な関係があった。

ビオンテックには柔軟性がありファイザーは開発の進め方を知っている

 カタリン・カリコ博士は「ビオンテックは小さな会社で柔軟性がある。一方、ファイザーのような大企業にはインフラがあり、スケールアップの方法や開発の進め方を知っている」と話す。2020年3月初め、両社はパートナーシップを拡大することを決め、最大7億5000万ドルという契約を結んだ。ビオンテックの上級副社長を務めるカタリン・カリコ博士は振り返って述べる。コロナウイルスのパンデミックを懸念したサヒン氏は今年1月、ビオンテックとしてワクチン開発に着手すべきと判断。サヒン氏自ら、いくつかのワクチン候補を設計した、と。

4つのプロトタイプで臨床試験

 米国のファイザーと独国のビオンテックの両社は、mRNAワクチンの働きが動物とヒトで大きく異なることを知っていた。安全性を確認する予備的な動物実験を行ったあと、臨床試験に進めるワクチン候補を1つに絞るための動物実験はパスし、複数のプロトタイプを臨床試験に移行させた。2020年4月にはドイツで、2020年5月には米国で臨床第1相(P1)試験が始まったが、両社はこれらの試験で4つのワクチン候補をテストした。ドルミッツァー氏は「ヒトに最も効果があるものを迅速に明らかにすることが目的だった」と述べる。

ワクチンはB1からB2に切り替えた

 2020年7月1日には、米国の成人45人を対象に行ったP1試験の予備的なデータを発表。4つのプロトタイプのうちB1と呼ばれるワクチン候補が最も安全性が高かった。ワクチン開発者たちは、ワクチンが新型コロナウイルスから回復した人よりも高い抗体産生を誘発する可能性があることに気付いた。2020年7月20日には、ドイツでの試験のデータから、ワクチンがT細胞の反応も引き起こすことも示された。ファイザーとビオンテックの両社は、この段階で、4万4000人の登録を予定するP3試験にはB1を使おうと考えていた。試験開始を数日後に控えた7月24日、B2と呼ぶ別のワクチン候補のデータがもたらされた。B2はB1と同様の免疫反応を示したが、高齢者での有害事象が少なかった。研究者たちはすぐに、P3試験に使うワクチンをB2に切り替えた。

緊急性、協調性、集中力を強く感じた

 開発は急ピッチで進んだ。ドルミッツァー氏は2020年3月以降はズームでの対話を除いて妻や子どもたちと会っていない。ワクチンによって産生された抗体の強さを測る新手法を開発したテキサス大医学部のペイ・ヨン・シー博士は「緊急性、協調性、集中力、私は今回ほどそれらを強く感じたことはない」と話す。ビオンテックのカタリン・カリコ博士は開発しているワクチンの効果を確信していた。「それまでの試験で、高いレベルの細胞性免疫反応が示されていた。ナーバスにはなっていなかったし、むしろ自信に満ちていた」と述べる。

モデルナのワクチンは94.5%の予防効果

 米モデルナは開発中の新型コロナウイルスワクチンの臨床第3相試験の中間解析で、94.5%の予防効果が示されている。2020年11月16日、米国のモデルナは同社の新型コロナウイルスワクチンが94.5%の予防効果を示したとする後期臨床試験の中間データを発表した。予想をはるかに上回る高い有効性が報告されたのは、「90%超の予防効果を確認した」と発表したファイザーに続き、米国の製薬企業としては2社目となる。米国では、2020年12月にファイザーとモデルナの2つのワクチンが緊急使用許可を得て、2020年内に6000万回分のワクチンが使えるようになる見通しを発表していた。米国政府は来年、これら2社から10億回分以上のワクチンを調達する。これは米国の人口(3億3000万人)を上回る。

私たちはパンデミックを止めることができるワクチンを手に入れた


新型コロナウイルス (COVID-19)

 ファイザーとビオンテック、モデルなの二組の企業のワクチンはいずれもmRNAを使う新しい技術で開発された。世界中で5400万人が感染し、130万人が死亡したパンデミックと闘う上で、強力な武器になった。モデルナのスティーブン・ホーグ社長は「私たちはパンデミックを止めることができるワクチンを手に入れようとしている」と電話インタビューで語っている。

ワクチン開発の進展に沸き立つ

 モデルナの中間解析は、ワクチンまたはプラセボを投与された被験者のうち、95人が発症した時点で行われた。発表によると、ワクチン接種群で発症したのは5人だけ。英インペリアル・カレッジ・ロンドンのピーター・オープンショー教授は「モデルナのニュースは非常にエキサイティング。今後数カ月のうちに良いワクチンが実用化されるという楽観的な見方を大きく後押ししている」とし、「モデルナの発表は、多くのハイリスク者や高齢者を含む3万人の米国人を対象とした試験に基づいている。これは、新型コロナウイルスによるリスクが最も高い人たちにも関連する結果であるという確信を与えてくれる」と話していたのだ。

超低温で管理しなくてよいモデルナのワクチン

 モデルナのワクチンは、ファイザーのそれのように超低温で管理する必要がなく、流通が容易になることがメリットだ。モデルナは、普通の冷蔵庫(2~8度)で30日間安定しており、マイナス20度で最大6カ月間保存できるとしている。ファイザーのワクチンはマイナス70度で出荷・保管しなければならず、普通の冷蔵庫では最大5日間、輸送用の箱でも最大15日間しか保存できない。モデルナが発表した中間解析結果では、ファイザーの発表ではわからなかった重症化を予防する効果も明らかになった。モデルナの試験では発症者95のうち11人が重症化したが、いずれもプラセボを接種された人だった。

驚異の開発速度とワクチンの接種の進展

 モデルナは、2020年のうちに米国向けとして約2000万回分を生産した。同社のホーグ社長は「緊急使用許可が得られれば、ワープ・スピード作戦を通じて数時間のうちに出荷できるようになる。すぐに配布を始めることが可能だ」と話していた。モデルナの発表によると、発症者95例には、65歳以上の高齢者15人、人種的に多様なグループからの参加者20人、など重症化のリスクが高いとされるいくつかの重要なグループが含まれている。

ワクチンによる恩恵を語る各国の研究者

 ロンドン大衛生熱帯医学大学院のスティーブン・エバンス教授は「ワクチンによる恩恵がすべてのグループ、特に高齢者でも一貫して得られるかどうかを確認するには多くのデータが必要だ」としつつ「今回のモデルナの発表は、間違いなく心強い進歩だ」と指摘する。このワクチンを含む、現在臨床試験中のすべてのワクチンに共通する問いは、それらが新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるのかだ。エジンバラ大のエリナー・ライリー教授は「発症を予防するワクチンは、感染の持続時間とレベルを低下させ、結果として感染を減少させる可能性は高い。しかし、こうした効果がコミュニティ内でのウイルスの拡散に意味のある違いをもたらすほど大きなものになるかどうかは、まだわからない」と話していた。

免疫を誘導する特定のウイルスタンパク質を体内で作ら人体をワクチン工場にする

 モデルナのワクチンが採用するmRNAプラットフォームは、免疫を誘導する特定のウイルスタンパク質を体内で作らせる。いわば、人体をワクチン工場に変えてしまおうという技術で、有望だがこれまで実用化されたことはなかった。モデルナの発表によると、ほとんどの有害事象は軽度から中等度だったが、被験者の多くが2回目の接種後により激しい痛みを経験した。被験者の10%は日常生活に支障をきたすほどの倦怠感に見舞われ、9%は激しい体の痛みを訴えた。モデルナによると、こうした有害事象のほとんどは短期間で収まった。

モデルナは2021年に5~10億回分を製造

 モデルナは2021年に5~10億回分を製造する計画をもっていて、需要によっては一部を海外で生産する方針。米国政府は、健康保険への加入の有無に関わらず、国民に新型コロナウイルスワクチンを無料で提供するとした。当時のトランプ政権のパンデミック対策は、主にワクチンと治療薬の開発に頼ってきた。モデルナは米国政府から10億ドル近い研究開発資金の提供を受けており、15億ドルで1億回分を供給する契約を結んだ。米国政府は、さらに4億回分を購入するオプションを持っていた。欧州の規制当局は2020年11月16日、モデルナのワクチンの「ローリング・レビュー」を開始した。この時点でファイザーとアストラゼネカのワクチンでは同様の審査が行われている。

2020年秋から冬にかけて中国とロシアはワクチンの接種開始


日本で委託生産されながらも使われていないアストラゼネカワクチン生産のようす

 中国やロシアなどでは、2020年秋から冬にかけてワクチンの接種が始めた。ロシアは2020年8月、大規模試験のデータが公表されていないにも関わらず、国内向けにスプートニクVを承認した。ロシアは2020年11月11日、同ワクチンの大規模臨床試験で、20人の発症に基づく解析の結果、92%の有効性が確認されたと発表している。

(計量計測データバンク 編集部)
[資料]
2023ノーベル生理学・医学賞にカリコ氏ら コロナワクチン開発に貢献 | NHK | 2023年10月3日 0時26分
ことしのノーベル生理学・医学賞の受賞者に新型コロナウイルスのmRNAワクチンの開発で大きな貢献をしたハンガリー出身で、アメリカの大学の研究者カタリン・カリコ氏ら2人が選ばれました。スウェーデンのストックホルムにあるノーベル賞の選考委員会は日本時間の午後7時前に記者会見し、ことしのノーベル生理学・医学賞に、新型コロナウイルスの「mRNAワクチン」の開発で大きな貢献をした▽ハンガリー出身で、アメリカのペンシルベニア大学の研究者、カタリン・カリコ氏と▽同じくペンシルベニア大学のドリュー・ワイスマン氏の2人を選んだと発表しました。
2021-06-28-development-of-rna-vaccine-for-covid-19-with-dr-kariko-



2023ノーベル生理学・医学賞にカリコ氏ら コロナワクチン開発に貢献 | NHK | 2023年10月3日 0時26分
ことしのノーベル生理学・医学賞の受賞者に新型コロナウイルスのmRNAワクチンの開発で大きな貢献をしたハンガリー出身で、アメリカの大学の研究者カタリン・カリコ氏ら2人が選ばれました。
スウェーデンのストックホルムにあるノーベル賞の選考委員会は日本時間の午後7時前に記者会見し、ことしのノーベル生理学・医学賞に、新型コロナウイルスの「mRNAワクチン」の開発で大きな貢献をした
▽ハンガリー出身で、アメリカのペンシルベニア大学の研究者、カタリン・カリコ氏と▽同じくペンシルベニア大学のドリュー・ワイスマン氏の2人を選んだと発表しました。
カリコ氏らは人工的に合成した遺伝物質のメッセンジャーRNA=mRNAをワクチンとして使うための基礎となる方法を開発しました。mRNAにはたんぱく質を作るための設計図にあたる情報が含まれています。
これを人工的に設計し、狙ったたんぱく質が作られるようにして体内で機能するようにすればワクチンとして使うことができると期待されていましたが、mRNAは、ヒトに投与すると体内で炎症が引き起こされるため、医薬品に使うのは難しいのが課題でした。
カリコ氏らはmRNAを構成する物質を別の物質に置き換えることで炎症反応が抑えられることを発見し、2005年に発表しました。
さらに、置き換えられたmRNAを使うと目的とするたんぱく質が劇的に効率よく作られることを発見し、医薬品として扱う上での大きな壁を取り除きました。この技術をもとに製薬会社がワクチンの開発に乗り出し、新型コロナのパンデミックでは記録的な速さでワクチンの開発に成功しました。この技術の柔軟性はほかの感染症のワクチンの開発にも道を開き、今後、がんの治療などへの応用が期待されています。
カリコ氏「家庭を持つことと科学者でいること 選ぶ必要はない」
受賞が決まったカタリン・カリコ氏は、ノーベル財団との電話インタビューで「私は電話がかかってきたときに寝ていて、受賞が決まったという連絡は夫が受けました。誰かが冗談を言っているのかと思いました」と話していました。
また、これまでの研究の道のりを振り返り、「10年ほど前、ペンシルベニア大学から追い出されましたが、夫が私を支えてくれました。私の母は2018年に亡くなりましたが、『あなたがとるかもしれない』とノーベル賞の発表をいつも確認していました。母は『あなたは一生懸命頑張っている』と言ってくれていました。家族は私を信じてくれていて、娘たちも私が懸命に働く姿を見てくれていました」と述べ、周りの支えがあったことを話していました。
そのうえで「私は女性として、母として、同僚の女性の科学者たちに対し『家庭を持つことと科学者でいることのどちらかを選ぶ必要はない』と伝えています。子どもはあなたをみて、見習います。あなたが子どもの模範になることが重要なのです」と女性の科学者たちを激励しました。
また「多くの若い人たちは、友人や同僚がどんどん昇進していくのを見て、あきらめてしまいます。しかし、自分をあわれに思っている時間はありません。次に自分に何ができるのかを探すのにエネルギーや時間を費やすべきなのです」と、科学者たちを鼓舞することばを述べました。
選考委員会「新型コロナワクチン開発に不可欠だった」
ノーベル賞の選考委員会は授賞理由について「2人の発見は、2020年初頭に始まったパンデミックで新型コロナウイルスに対して効果的なmRNAワクチンの開発に不可欠だった」としています。
その上で「mRNAが免疫システムにどう相互に作用するかについて私たちの理解を根本から変えた画期的な発見を通じて、2人は、現代における人類の健康に対する最大の脅威の1つだったパンデミックで前例のないスピードのワクチン開発に貢献した」と評価しています。
また、授賞が決まったことを伝えた際のカリコ氏とワイスマン氏の様子について「2人はとても喜んでいた」と明らかにしました。
このうちカリコ氏は「とても感激した」と話したということです。
ワイスマン氏には選考委員会が公式発表する数分前に連絡が取れたということで「彼は感激していて、非常に感謝していた」と述べました。
安全性についての質問も
記者会見では、新型コロナウイルスのmRNAワクチンの安全性についての質問も出されました。
これに対してノーベル賞の選考委員会は「mRNAワクチンの接種は始まってまだまもないが、すでにのべ130億人が接種を受けている。副反応も限定的で大きな懸念とは考えていない。有害事象として特に若い男性で心筋炎が出ることがあるが、ほとんどの場合は軽度で、特に長期的な影響なく解消するということだ。コロナに感染する方が長期的な健康への影響がある」と述べました。
また、ワクチンに反対する動きがあるなかで、科学界や医療界はどう対応し、どう説明すべきか問われたのに対しては「このワクチンがどのように機能するのか、引き続き仕組みを説明していく必要がある。新型コロナの場合、mRNAワクチンの開発が大きなニーズを受けて、加速したのは事実だが、臨床試験が短い期間で行われたからといって安全性の確認が省略されたわけではない。臨床試験がどのように行われたのかや、数十年に及ぶ基礎研究が行われてきたことについて伝えていくべきだと思う。ノーベル賞の受賞によってこうした事実に光が当たることを願う」と説明しました。
所属するペンシルベニア大「画期的な発見
カリコ氏とワイスマン氏が所属するペンシルベニア大学は、授賞発表の直後にSNSにコメントを投稿し「2人を誇りに思う。画期的な発見は世界的なパンデミックという難題を克服しただけでなく、今後、数十年にわたり他の多くの病気の治療と予防に大きな影響を与えるだろう」と祝福しました。
SNSには事前に撮影されたとみられる2人のインタビュー動画も投稿されていて、カリコ氏は「母が、『毎年10月にはあなたがノーベル賞をとるのではないかと思ってラジオを聞いているの。ずっと努力しているから』と言うので、わたしは『たくさんの科学者が大変な努力を続けているのよ』と説明したものです」と笑顔で語っています。
ワイスマン氏は「ノーベル賞は科学者にとって最も重要な賞で、大変な名誉です。私たち2人が力を合わせなければ、この研究は達成しえなかったと思います。これがとても重要なことだと思います」と話しています。
ワイスマン氏とは
ドリュー・ワイスマン氏はアメリカ東部マサチューセッツ州生まれです。1987年にボストン大学で免疫学と微生物学の博士号を取得したあと、アメリカのNIH=国立衛生研究所に所属し、感染症研究の第一人者、アンソニー・ファウチ博士のもとでHIV=ヒト免疫不全ウイルスの研究を行いました。
その後、1997年からペンシルベニア大学に移り、ワクチンや免疫関連の研究を続けていたころにカリコ氏と出会い、2005年、ワクチン開発に道をひらく研究成果を共同で発表しました。
所属するペンシルベニア大学によりますとワイスマン氏は現在、次のコロナウイルスの流行に備えたワクチンの開発のほか、同僚とともにmRNAの技術を使ったがんの治療薬の開発にも取り組んでいるということです。
ワイスマン氏「mRNAワクチンを気にしている人もいなかった」
受賞が決まったドリュー・ワイスマン氏は、ノーベル財団との電話インタビューで、受賞が決まったという連絡はカリコ氏から受けたことを明らかにし、「本当かどうかわかりませんでした。誰かが僕らをからかっているんじゃないかと思ったんです」と当初の心境を説明しました。
そのうえで、受賞が決まったことについては「生涯の夢であり、ノーベル賞は仕事に対する究極の評価で、すばらしい経験です。ノーベル賞の受賞はいつも夢でしたが、実現するとは想像していませんでした」と喜びをあらわにしました。
また「私たちが一緒に研究していた20年間は、mRNAワクチンがなんであるかを知っている人も気にしている人もいませんでしたが、私たち2人は机を並べて一緒に研究し、新しいデータについて話したり議論したりしていました。2人とも睡眠障害があるので、午前3時から5時くらいになると、新しいアイデアをメールで送り合っていました」と述べて、当時のエピソードを紹介し、カリコ氏と取り組んできた研究生活を振り返っていました。
WHOがSNS投稿「彼らの科学への貢献が人命を救った」
WHO=世界保健機関のテドロス事務局長はカリコ氏とワイスマン氏の受賞が発表されると自身のSNSに「本当におめでとう」と投稿して祝福しました。
そのうえで「彼らの発見が新型コロナウイルスのmRNAワクチンの開発を可能にした。彼らの科学への貢献が人命を救った」として、2人の功績をたたえました。
《研究者から喜びの声》
審良特任教授「地道に追究する姿勢が印象的」
カリコ氏らが2008年に発表した論文に共著者のひとりとして名を連ねていた大阪大学の審良静男特任教授は、「受賞は当然だと思う。新型コロナのワクチンが開発できたことは人類にとっての大きな貢献だ」と述べました。
審良特任教授は、当時の論文について「基礎研究としては画期的な成果だと思ったが、その後も長い期間研究を続けワクチンの実用化につながったことはすばらしい。ワクチンの開発は難しく、研究費がかかることなどから途中で頓挫するケースも多い。mRNAワクチンが開発されたというニュースの中で彼女の名前が出て驚いたが、必死になって医療への応用を目指した結果だと思う」と評価しました。
カリコ氏の研究への姿勢については「彼女は派手なところがなく、自分の知りたいことを地道に追究していく姿勢が印象的だった。今回の発表を機にほかの病気の治療にもmRNAが応用されるなど、研究がさらに進むことを期待している」と話していました。
位高教授「非常に勇気のある人」
カリコ氏が選ばれたことについて、mRNAを使った薬の開発の研究者で、15年にわたって交流を深めてきた東京医科歯科大学の位高啓史教授は「mRNAが薬になると本気で考える人が世界中でほとんどいなかったときから、その可能性を信じて研究を手探りで進めてこられたので、非常に勇気のある方だと思っています」と話し、喜びをあらわにしていました。
また、カリコ氏の人柄については「どなたとも先入観なく接することができる気さくな方です。学会の会場でお会いしたときに、実験のノウハウなどを快くオープンに教えていただいたことをよく覚えています。そうした姿勢が最終的にはカリコ先生の仕事の成果につながったのだと思います」と話していました。
そして、今後、与える影響については、「mRNAは感染症のワクチンとして非常に広く知られる存在になりましたが、今後はほかの治療薬としても応用が大きく広がると思います。さらに多くの研究者や企業がこの分野に入ってくることを期待したい」と話していました。
山中伸弥さん「多くの人が救われた」
京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥名誉所長はSNSで「カタリン・カリコ先生、ご受賞おめでとうございます。対談の機会をいただきました際に、非常に謙虚な姿勢で粘り強く研究を進めてこられたことをお聞きし、心から尊敬の念を抱きました。コロナ禍という世の中が危機感に覆われた中、mRNAワクチン技術という画期的な発明により多くの人が救われました。そのご業績に心から敬意を表します」とコメントしています。
《研究内容は》
mRNA 医薬品として使う基礎開発
カタリン・カリコ氏とドリュー・ワイスマン氏は、人工的に合成した遺伝物質のメッセンジャーRNA=mRNAを医薬品として使うための基礎となる方法を開発しました。
mRNAにはたんぱく質を作るための設計図にあたる情報が含まれています。
これを人工的に設計し、狙ったたんぱく質が作られるようにして体内で機能するようにすれば医薬品として使うことができると期待されていましたが、mRNAは、ヒトに投与すると体内で炎症が引き起こされるため、医薬品に使うのは難しいのが課題でした。
この課題に対応するため、カリコ氏らは2005年の論文で、mRNAをヒトに投与したときの炎症反応を抑える方法を発表しました。
それが、mRNAを構成する物質の1つ、「ウリジン」を「シュードウリジン」という似た物質に置き換える方法で、医薬品として使うための基礎の確立につながりました。
mRNAワクチンとは
mRNAワクチンは、ウイルスの遺伝情報を伝達する物質で、体内でたんぱく質を作るための設計図にあたる情報を含むmRNAを使ったワクチンです。
新型コロナの感染拡大以降、広く接種されているファイザーやモデルナの新型コロナワクチンはmRNAワクチンで、スパイクたんぱく質と呼ばれる、ウイルスの表面にある突起を合成するmRNAが含まれています。
mRNAの情報をもとに体内で新型コロナと同じスパイクたんぱく質が作られ、このたんぱく質に対して免疫が働き、抗体が作られます。
mRNAワクチンはウイルスの遺伝情報があれば製造できるため素早い対応が可能で、新型コロナのパンデミックでは1年足らずで開発に成功し、変異ウイルスに対応したワクチンも開発され、パンデミック対策の最も重要な要素の1つとなりました。
すでにほかの感染症に対応したmRNAワクチンの開発も進んでいるほか、がんワクチンなど新たな医薬品としての活用も進むと期待されています。
独バイオ企業「2人の情熱 粘り強さ 献身はとても貴重」
新型コロナの感染拡大を受けてmRNAワクチンを実用化した、ドイツのバイオ企業、ビオンテックは、「ビオンテック一同、カリコ氏とワイスマン氏を褒めたたえたい。2人の情熱、粘り強さ、献身はとても貴重なものだ。今回の受賞は、新薬の可能性を最大限引き出し、開発を続けていくことを、世界中の科学者に思い起こさせてくれるものだ」とするコメントを発表し、2人の受賞をたたえました。
源流の研究に日本人も
mRNAワクチンは、基礎的な研究が積み重なって開発されていて、源流となる研究には日本人も名前を連ねています。
古市泰宏さん
去年亡くなった古市泰宏さんは1970年代にmRNAに特徴的に見られる「キャップ」という構造を発見しました。
古市さんは蚕に感染するウイルスの研究を行う中で、mRNAの端に特殊な構造があることに気づき、帽子をかぶっているような形をしているように見えることから1975年に発表した論文で「キャップ構造」と名付けました。
キャップ構造はmRNAに含まれる遺伝情報をもとに、たんぱく質が作られるのに欠かせないもので、mRNAワクチンにつながる源流の研究として位置づけられています。
生前、古市さんは「目先の利益や応用を考えずに、物事のことわりを知りたいと研究していたことが、ワクチンに応用された。新型コロナのワクチンを接種したときには『この中にキャップが入っているんだ。みんなキャップのついたmRNAを打つんだ』と不思議な縁を感じました。効果が高いワクチンだということなので誇らしい気がしました」と話していました。
《発表日程》ノーベル賞 ことしの発表日程は
ノーベル賞は、ダイナマイトを発明したスウェーデンのアルフレッド・ノーベルの遺言に基づいて、「人類に最大の貢献をもたらした人々」に贈るとされています。
ことしの受賞者の発表は
▽2日が生理学・医学賞
▽3日が物理学賞
▽4日が化学賞
▽5日が文学賞
▽6日が平和賞
▽9日が経済学賞となっています。
日本人の受賞はこれまでアメリカ国籍を取得した人を含めて28人ですが、このうち2000年以降に受賞した20人はすべて、生理学・医学賞、物理学賞、化学賞の自然科学系の3賞で、この期間ではアメリカに次ぐ2番目の多さとなっています。
一方、文学賞は1994年の大江健三郎さん、平和賞は1974年の佐藤栄作元総理大臣以来受賞がなく、経済学賞を受賞した人はいません。


【速報】ノーベル生理学医学賞にカリコ氏ら コロナワクチン開発に貢献2023/10/02テレ朝 (tv-asahi.co.jp)

ビオンテック上級副社長に聞いたコロナワクチンだけではない「mRNA」の可能性|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社 (newswitch.jp)
ビオンテック上級副社長に聞いたコロナワクチンだけではない「mRNA」の可能性
2022年01月28日ビオンテック上級副社長に聞いたコロナワクチンだけではない
「mRNA」の可能性
国際科学技術財団は、「物質・材料、生産」分野における2022年の日本国際賞を、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの開発に貢献した独ビオンテック上級副社長(米ペンシルベニア大学特任教授)のカタリン・カリコ氏と、共同で研究した米ペンシルベニア大学教授で同僚のドリュー・ワイスマン氏に贈ることを決めた。「mRNAワクチン開発への先駆的研究」が授賞業績。mRNAに着目した理由やmRNA医薬の可能性などについて両氏に聞いた。
独ビオンテック上級副社長のカタリン・カリコ氏 病に苦しむ人救いたい
―mRNA研究を始めたきっかけは。
「多くの病気は遺伝性ではない。一時的な病気であれば、たんぱく質の投与で治療を加速できるのではないかと考えた。創傷治癒などは一時的にたんぱく質を必要としている。リボ核酸(RNA)によって簡単に投与できるのではないかと思って研究を始めた。RNAの周辺を適切な脂質やポリマーで包むことで活用の幅はさらに広がるだろう」
―mRNA研究を通してどんな人間社会を目指していますか。
「常に目標として病気を治したいと考えてきた。いまだに治療法が見つかっていない非常に多くの病気に対する医療ニーズがある。病気で苦しんでいる人を救いたい」
―mRNA医薬は今後の医療を変える可能性があります。
「新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)ではワクチンとして使われているが、ほかにさまざまな臨床試験が進んでいる。今後、応用分野でも使われていくだろう」
―感染症ワクチンの普及に向けて一般人との適切な対話方法は。
「科学者の対話はまだまだ十分ではない。専門的な言葉で話をしても理解されない。もっと平坦な言葉で伝える必要がある」
略歴:78年ハンガリー・セゲド大学卒、82年同大で博士号取得。89年米ペンシルベニア大助教、13年独ビオンテック副社長、19年上級副社長、21年米ペンシルベニア大特任教授、セゲド大教授。ハンガリー出身、67歳。

[2023年ノーベル賞 各賞関連の資料]

2023年ノーベル物理学賞(計量計測データバンク編集部)


2023年のノーベル賞の各賞が決まる(計量計測データバンク編集部)

2023年ノーベル生理学・医学賞はカタリン・カリコー氏とドリュー・ワイズマン氏(計量計測データバンク編集部)

ノーベル賞 カリコー・カタリン博士物語 人物と経歴(計量計測データバンク編集部)

ノーベル賞 ドリュー・ワイズマン博士の人物と経歴(計量計測データバンク編集部)

計量計測データバンク ニュースの窓-93-2023年のノーベル経済学賞
計量計測データバンク ニュースの窓-95-2023年ノーベル物理学賞(その2)
計量計測データバンク ニュースの窓-103-2023年ノーベル生理学・医学賞はmRNAワクチン開発貢献でカタリン・カリコ氏ら2名に
計量計測データバンク ニュースの窓-104-日本列島人の頭骨の形態変化(脳容積と知能は比例しない)
計量計測データバンク ニュースの窓-105-2023年のノーベル賞 物理学賞(その1)と化学賞

脳体積と知性にかかわりはない 時代によって変化する頭骨の形状(計量計測データバンク編集部)

2023年のノーベル賞の各賞が決まる(計量計測データバンク編集部)


ビオンテック上席副社長カタリン・カリコ博士とCOVID-19対応mRNAワクチンの開発

国民のワクチン接種率7割でCOVID-19を抑えられる



計量計測データバンク ニュースの窓-98-太い丸太横積みのログハウスの山荘のこと-その3-

計量計測データバンク ニュースの窓-97-太い丸太横積みのログハウスの山荘のこと-その2-

計量計測データバンク ニュースの窓-89-太い丸太横積みのログハウスの山荘のこと-その1-



立山連峰に咲くナナカマドの白い花です。タカネナナカマドが別にあるようですがこれはナナカマドです。 | 「計量計測データバンク」ニュース - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)


国家公務員 霞が関職員の経験者採用試験 通過の事例を考察する | 「計量計測データバンク」ニュース - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)

国家公務員 霞が関職員の係長級経験者採用試験 合格・採用の事例

学校歴、学部歴、学科歴は人の仕事能力の表現形式ではない 文章 夏森 龍之介(文筆家) | 「計量計測データバンク」ニュース - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)

学校歴は人の仕事能力の表現形式ではない


現在の軽トラよりも確実に馬力があり、ロングホイールベースほかの利点を原理的に備えている軽トラック アクティ HA7は定期的に手を入れて長く乗りたい車である | 「計量計測データバンク」ニュース - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)

愛しのオートバイ カワサキW650(2) 「2気筒ぐらいがちょうど良い」 | 「計量計測データバンク」ニュース - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)

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サイクリングの部屋 (ec-net.jp)

計量法が定める皮革面積計を解かる | 「計量計測データバンク」ニュース - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)

計量法が定める皮革面積計を解かる


秋アザミの蜜を吸う二匹の蝶 ヒョウモンチョウとウラナミシジミ 甲斐鐵太郎

ウラナミシジミ - Wikipedia

ヒョウモンチョウ - 岐阜県公式ホームページ(環境生活政策課) (gifu.lg.jp)

シジミチョウ科Ⅱ写真(蝶の解説と写真-Papilio~蝶と自然と~) (coocan.jp)

シジミチョウがいっぱい クロマダラソテツシジミ 蝶超天国 (exblog.jp)

「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年09月14日号「日本計量新報週報デジタル版」

地球温暖化論争の雑記帳(データベース)by計量計測データバンク編集部

丸山茂徳 - Wikipedia
丸山茂徳 主要著書
『46億年 地球は何をしてきたか?』岩波書店〈地球を丸ごと考える〉、1993年。
大石容子絵 『ココロにのこる科学のおはなし』数研出版〈チャートbooks〉、2006年。ISBN 4-410-13830-8。
『「地球温暖化」論に騙されるな!』講談社、2008年。ISBN 978-4-06-214721-7。
『科学者の9割は「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている』宝島社新書、2008年。ISBN 978-4-7966-6291-8。
『地球温暖化対策が日本を滅ぼす』PHP研究所、2008年。ISBN 978-4-569-70122-6。
『今そこに迫る「地球寒冷化」人類の危機』ベストセラーズ、2009年。ISBN 978-4-584-13170-1。
『21世紀地球寒冷化と国際変動予測』東信堂、2015年。ISBN 978-4-798-91293-6


日本計量新報全紙面 (PDFファイル)
今月のIDとパスワードを入力して閲覧することができます。
日本計量新報2023年7月の全紙面閲覧(pdf版)のID&PWをご覧ください。
7月、8月、9月のIDは 5161 PWは Tj2nrgLB です。

逝く夏の清流で遊ぶ 甲斐鐵太郎
ヤマナシの秋 野辺山 甲斐鐵太郎

大手不動産二社 恒大と碧桂園の債務不履行が出現した中国経済の基底を探る

キログラム - Wikipedia 単位の「k」は小文字で書く。大文字で「Kg」と表記してはならない。 | 「計量計測データバンク」


工業技術院計量研究所力学部長を勤めた矢野宏氏は2023年1月27日逝去 | 「計量計測データバンク」

中部7県計量協議会 2023年7月13日にホテルフジタ福井の宴会場「ザ・グランユアーズフクイ」で開かれ一般計量士登録に関する1年間の実務要件が議題に


軍人と国家官僚 軍国主義日本の軍人として命を捨てる覚悟の軍人と国民の福祉の向上のために働く人との対比(計量計測データバンク編集部)
伝統の「技」を今に伝える浮ひょうの専門メーカー 横田計器製作所 | 「計量計測データバンク」

【郡上おどり-その1-】郡上八幡の徹夜踊りのもようです。徹夜おどりは、8月13,14,15,16日の4日間行われます。 | 「計量計測データバンク」

飛騨・高山の朝市と古い街並み 甲斐鐵太郎

郡上おどり 甲斐鐵太郎


数学の言葉で世界を見たら 父から娘に贈る数学 | 株式会社 幻冬舎 (gentosha.co.jp)
数学の言葉で世界を見たら 父から娘に贈る数学 大栗博司著(本体1,800円+税10%)
考える力・創造する力がグングン伸びる。人生がもっとワクワクしてくる。基礎の基礎から役立つ話、驚く話、美しい話まで。楽しみながら学ぶ、数と論理の世界。数学は、英語や日本語では表すことができないくらい、シンプルに正確にそして本質的に、物事を表現するために作られた言葉です。だから数学がわかれば、これまで見えなかったことが見えるようになり、言えなかったことが言えるようになり、考えたこともなかったことが考えられるようになります。本書では、世界的に有名な物理学者である著者が、高校生になる娘に語りかけるかたちをとりながら、驚きと感動に満ちた数学の世界を道案内します。イラスト多数。
第1話 不確実な情報から判断する
第2話 基本原理に立ち戻ってみる
第3話 大きな数だって怖くない
第4話 素数はふしぎ
第5話 無限世界と不完全性定理
第6話 宇宙のかたちを測る
第7話 微積は積分から
第8話 本当にあった「空想の数」
第9話「難しさ」「美しさ」を測る


数学は言葉 – CoSTEP – Communication in Science and Technology Education and Research Program, Hokkaido University (hokudai.ac.jp)


計量史をさぐる会2023大阪 クボタ久宝寺事業センターで10月20日に開く

国際温度目盛(国際温度標準)の変遷-1968年国際温度目盛(ITS-68)の採用-小川實吉氏


計量法解説 (keiryou-keisoku.co.jp)

:計量法の読み方 - livedoor Blog(ブログ)

「計量法の読み方」全章 |

計量法が定める皮革面積計を解かる (写真と日本産業規格(日本工業規格)JIS B 7614:2010皮革面積計によって理解する)

皮革面積計

計量法が定める皮革面積計を解かる
(写真と日本産業規格(日本工業規格)JIS B 7614:2010皮革面積計によって理解する)


微分も積分も忘れてしまう東大理三卒の大学教授(2023-05-09)【理3のリアル@50代】 東大医学部卒の弁

「ハッピーエンド」を聴く。メンバーは大瀧詠一,細野雅臣、鈴木茂、松本隆。

計量法の皮革面積計の規定そして実働する皮革面積計
「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年10月12日号「日本計量新報週報デジタル版」
山崩れて川を埋め海は傾き陸におしよせ と大地震を記録した鴨長明
「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年09月07日号「日本計量新報週報デジタル版」
「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年08月31日号「日本計量新報週報デジタル版」
「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年07月27日号「日本計量新報週報デジタル版」
「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年07月20日号「日本計量新報週報デジタル版」
「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年07月13日号「日本計量新報週報デジタル版」
「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年07月09日号「日本計量新報週報デジタル版」

「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年06月22日号「日本計量新報週報デジタル版」

「日本計量新報」今週の話題と重要ニュース(速報版)2023年06月01日号「日本計量新報週報デジタル版」

シンボル操作(symbol manipulation)
社会学用語。それ自体は客観的であったり、また多義的に理解されているような物や言語や行動様式をシンボル (象徴) として使い、特定の意味内容をこめて多くの人々のそれへの同調ないし反動形成を促し、一定の方向に行動させること。シンボル操作の典型的な技術の一つが、人々の態度・行為・価値観をあらかじめ意図された方向へ誘導するための組織的コミュニケーション活動といわれる政治宣伝である。マス・メディアの驚異的な発達と宣伝技術の高度化により、現代社会ではシンボル操作の余地は拡大した。


私の自転車物語 | 「計量計測データバンク」とその情報 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)

Windowsによる新聞組方式の現状

玄関網戸DIY取り付け 「網戸屋一番 ADY-235」 | Wood Chips (mokmok29.com)

網戸の取付け方法(標準タイプ)網戸屋一番 - 玄関網戸からサッシ網戸まで、網戸のことなら【網戸.jp】 (amido.jp)

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【第5回】医系技官として国の健康課題に向き合う | 連載 | 未来のドクターへ、期待以上の出会いを。【マイナビRESIDENT】 (mynavi.jp)
社会の統計と計量計測の統計

計量計測のエッセー ( 2018年1月22日からの日本計量新報の社説と同じ内容です。)

(株)プライアコーポレーション【ラビーネット不動産】 (zennichi.or.jp)

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旅のエッセー集 essay and journey(essay of journey) 旅行家 甲斐鐵太郎
essay and journey(essay of journey) by kai tetutaro

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死霊はわが姿なり(副題・女の深い悲しみの表情が人の心の闇を照らす)森龍之
小梨平 3LDK+物置|蓼科ビレッジ(長野県茅野市) (tateshina-v.co.jp)


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日本の国家公務員の機構を旧日本軍の将校機構(士官学校、兵学校、陸軍大学、海軍大学)と対比する

2023年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者を人事院が発表(令和5年6月8日)

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計量計測データバンク ニュースの窓-101-

計量計測データバンク ニュースの窓-102-

計量計測データバンク ニュースの窓-103-2023年ノーベル生理学・医学賞はmRNAワクチン開発貢献でカタリン・カリコ氏ら2名に

計量計測データバンク ニュースの窓-104-日本列島人の頭骨の形態変化(脳容積と知能は比例しない)

計量計測データバンク ニュースの窓-105-

計量計測データバンク ニュースの窓-106-

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