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紀州犬物語(3カ月から8カ月前後の紀州犬の管理)(5)(執筆 横田俊英)

(副題)
3カ月から8カ月前後の紀州犬の管理


 ジフテリア等の混合ワクチンの接種の時期は60日前後に二度打つのが普通ですが、これを過ごしていれば90日前後に一度で済ますことも実際には行われているようですから、子犬達の状態を見て次の病気予防の手を打ってください。

 病気予防ということでは獣医に掛かることとして次の三つがありますから是非とも実行してください。

 一つはジフテリアの予防等に関係したワクチンの接種です。これが未だであれば直ぐに獣医と相談の上、接種してください。

 二つめはフィラリアの予防のための錠剤の投与です。4月から11月にかけては蚊がでるシーズンですから月に一度の投与を必ずして下さい。フィラリヤはこの錠剤投与で防げます。

 三つめは狂犬病の予防接種です。これは年に一度の実行が義務づけられており、万が一人を負傷させたときに予防接種をしておりませんと負傷者ともども要らぬ心配をすることになります。また最初の予防接種と同時に当該市町村に犬の登録をしましょう。獣医が代行してくれますが、登録の手続きは自分でしても構いません。また狂犬病の集団予防接種の制度もありますから、こちらを利用するのもよいでしょう。費用は獣医に直接かかってワクチンを接種するのに比べて少し安くなっております。
 以上の3点、ご注意下さい。

 犬の健全な飼育は優しいようで難しいものです。犬種ごとに飼育上の注意事項がありこの修得は一つの技といっていいかも知れません。

 日本犬の場合には日本犬らしい身体と精神をつくりあげることが理想ですし、これにご自身の考え方を付加するにしてもある限度の中でということになります。まあでも日本人の場合には日本犬とは肩のはらない普段着の付き合い方をするといってよいでしょう。

 そうではありますが子育てにつきまして人間と犬は同一という訳にはいきません。犬の子育てのセオリーのあることを知ってこれに従わなくてはなりません。

 子犬の食事はドッグフードであれば子犬向けの栄養価になったものを選ぶべきですが、日本犬の場合には同程度の体格の洋犬に比べて栄養価は低めということのようです。日本人と共に暮らしてきた日本犬ですから食事も日本人に似たものになって当然でしょう。低めの栄養価といいましても犬が動物である以上は欠かせない栄養価のあることを忘れてはなりません。ドッグフードの選定は、それを与えた結果のデータがユーザーサイドには決定的に乏しいのが実態ですから、大変に難しいといえます。実際には同じ犬種を飼っている仲間と相談をしながら、個々の犬の実際に合わせていくということが賢明な方策といえます。

 食事の量と与える回数も答えは一つではありませんが、生後6カ月頃までは一日に1回ではなく、数回に分けるのが理想とされています。デブでなく痩せでないということであればいいでしょうが、この判定そのものがまた簡単ではないようです。誰か知識のある人に見てもらうとよいでしょう。フィラリアの予防薬をもらうときに獣医の健康チェックを受けるのは有効な手段です。

 発育途上の犬の体のサイズは犬種によって異なるのは当然ですが、系統や個体による差は歴然としてありますから、ケース・バイ・ケースで対応することです。

 躾(しつけ)に関してですが、3カ月を経過したら訓練に入っていいと思います。というのはものを噛(かじ)ったり、人に激しくじゃれたりといったように、行動が活発になりますから、飼い主にとって具合が悪い行動は控えさせなくてはなりません。

 私のところに残っている「ベソ」は、ズボンの裾を噛んで激しく振り回すものですから、これは止めさせるようにしております。ダメと大きな声を出しても止めない場合には頬を両手で掴んで強めに振り回しながらダメといいます。これでこの癖は抑えられるようになりましたが、女、子どもの場合にはこのような矯正行為を子犬に対してしないものですから、訓練者がいないときにはわがままをしております。家族全員で躾の方向と矯正の手段を統一して訓練することが大事であるということを先の事例が物語ると思います。

 口を開けさせることは薬を投与するとき等のためにしなければならないことですから、是非とも覚えさせておかなくてはなりません。ベソは二ヶ月半の頃は体に触らせることもだっこされることも嫌いで、それをしようとすると大騒ぎになりました。口を開けさせようとするとキャンキャン騒ぐので手を焼きました。あるベテランにこのことを相談しましたら、おやつやドッグフードを与えながら開けさせるよう訓練するのだそうです。訓練とは根気であると思いますが、ベソの場合には騒ぎ方が激しかったので、両頬を掴んでダメと強く言って開けさせるようにしました。何とかいうことを聞いていますから、一応はこれでいいんでしょう。

 ウンチとシッコの訓練ですが、タイミングよく庭に出してやるとします。最近は日中は庭に小さなケージを出しておりますから、散歩の真似事のついでに排便をさせる訓練をしております。TOPへ戻る

 散歩はどの程度させたらよいのでしょうか。3カ月程度であれば排便のための散歩でいいと思いますが、子犬が好むのであればゆっくりと20分程度歩くのはいいことでしょう。子犬に様々な状況を経験させて人間社会になじませることは非常に大事なことです。ベソの場合には2カ月過ぎから外を見せるために連れ出しております。この犬は散歩好きといっていいでしょう。3カ月を過ぎた現在はリードを張って前を歩きます。母犬や柴犬のサクラと同じコースの散歩を喜々として行います。4カ月を過ぎたら朝晩の涼しいうちであれば犬の気の済むまで散歩させてもかまいません。ゆっくりと歩いて時には1時間を経過することがあってもよいでしょう。陽が出て気温が上がりますと犬は直ぐばててしまいます。ばてたら引き返すべきです。

 犬の散歩は犬自身のなわばりの巡回でもあり、犬の気分転換でもありますから気が向いたら何度でも散歩に連れて出ることは悪いことではありません。犬は人との共存の始まりには縄でつなぎ止められているということはありませんでしたから、人の周りで気ままに暮らしていたのです。現代のように人が密集して生活する状態になってきますと、犬には気ままな放浪は許されなくなりましたから、その代わりとして人との散歩を楽しませてやるのが犬に対する思いやりといえるでしょう。

 犬は飼い主との散歩を至上の喜びとしており、人もまた散歩ができる心身の健康を保持していることは幸せなことですから、犬とともに散歩を大いに楽しみたいものです。現代において犬は人の仲間、すなわちコンパニオンとして飼われております。犬にはその発生の状態において狩猟犬、牧羊犬、その他があり、現代にその性質が引き継がれておりますが、一般の家庭での飼われ方は、コンパニオンドッグとしてであります。そうしてみますと家庭犬に求められるのは、人の仲間になれる性質であるというます。

 現代の紀州犬は全体に大人しくなっているとはいうものの、その根本に猟能犬としての性質があり、柴犬にしても同じことで、日本犬の性質から猟能のことを除外して考えることはできないものと考えます。猟能と姿との両立が望ましいことであり、姿芸両全の紀州犬のいることは確かです。猟能にすぐれている紀州犬は気が荒いという短絡的な思いこみが一部にあるかも知れませんがこれは間違いです。主人を守るという気概はすべての犬にあるものと考えるべきでありましょう。

 わが家に最後まで残っている雌犬の通称「ベソ」あるいは「チビ」あるいは「シロ」は、家人にまんべんなく愛嬌をふりまく健気な子です。紀州犬らしい凛々しい姿で、顔立ち、尾の形、体型とも素晴らしいと思っております。利発さにも満足しております。TOPへ戻る

 人と散歩することができるように犬を訓練することは決して簡単ではありません。柴犬のサクラの場合には3カ月頃の場合には人と一緒に歩かないので困りました。リードを引っ張るようにして散歩させている人をよく見かけますが、見苦しいものです。ベソの場合には外に連れ出した最初から人の前を元気に歩きましたから「散歩犬」の素質十分です。

 リードなしでの散歩ができることが理想ですが、そのためには呼び戻しを含めた人への服従訓練を徹底的にしなくてはなりません。紀州犬などは猫や鳥などを見ますとわれを忘れて攻撃体勢に入るときがありますから、これも止められなければなりませんが、とても難しいことです。服従訓練の基礎となるのは食事を与える前の「待て」であると言われます。食事の度ごとに「待て」をさせて、飼い主の命令をしっかり聞く犬に育つよう地道な努力を重ねるべきです。ねばり強い訓練によって飼い犬はいつの間にか良き仲間、良き犬格を備えた犬に成長することでしょう。犬は犬であり、人ではありません。犬を可愛がるということを人並みの扱いをするということと理解するのは間違いです。犬はあくまでも犬としての扱いを受けなければならず、飼い主の立場からは犬並の扱いをしなければならないのです。

                           2000年6月 横田俊英記

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