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[解説]トヨタ・プリウス池袋交差点事故(過去の計量計測データバンクの記事から)

[Commentary] Toyota Prius Ikebukuro intersection accident

[解説]トヨタ・プリウス池袋交差点事故(過去の計量計測データバンクの記事から)
(計量計測データバンク編集部)

[解説]トヨタ・プリウス池袋交差点事故(過去の計量計測データバンクの記事から)

[解説]トヨタ・プリウス池袋交差点事故(過去の計量計測データバンクの記事から)

(見出し)

[解説]トヨタ・プリウス池袋交差点事故(過去の計量計測データバンクの記事から)

(本文)

 トヨタ・プリウス池袋交差点事故を報じた計量計測データバンクの記事を拾い上げて解説とする。

トヨタ・プリウス池袋交差点事

 池袋事故について旧通産省工業技術院元院長・飯塚幸三被告(89)の第3回公判で同被告の弁護人は事故発生時に運転していたトヨタ「プリウス」の電気系統などの経年劣化が事故の原因で、同被告はアクセルペダルとブレーキペダルを踏み間違えていないなどと主張した。また飯塚被告は次のことも主張した。2019年4月19日正午に、昼食に向かうために車で家を出て、自宅から5キロ離れた文京区へ移動し、事故発生までの約20分、急いで運転したことはなく、ややゆっくりめに運転したと主張。さらに走行中、車線変更した際にアクセルペダルを踏んでいないにもかかわらず加速し、ブレーキペダルを何度踏んでも減速しなかった。事故現場の交差点に差しかかる前に、右足をアクセルペダルからブレーキペダルに移していた。パニック状態に陥りながらも、アクセルペダルを目視してからブレーキペダルを踏んだが、抜けたような感覚があり減速せず、大事故に繋がった。運転したプリウスが発売されたのは03年、同被告が購入したのは08年で、電解コンデンサーなどに経年劣化があったと主張する。

 飯塚幸三被告は2020年10月8日の初公判の際に「アクセルペダルを踏み続けたことはないと記憶しております。車に何らかの異常が生じたから暴走したと考えます」と無罪を主張。検察側は飯塚被告が走行中に車線変更を繰り返す中でアクセルを誤って踏み、時速60キロから84キロまで加速させたこと、その後も踏み続けた結果、事故発生当時は96キロまで加速していたと説明。車の故障診断センサーに、アクセルとブレーキともに故障の記録がない上「アクセルを踏み続けた一方、ブレーキを踏んでいないデータが記録されている」と述べる。第2回公判では、事故を目撃した3人の目撃者が証言台に立った。3人の目撃者はいずれも「ブレーキランプの点灯を見ていない」と証言した。うち1人は「あおり運転かと思ったほど、危険な走行をしていた。(飯塚被告の車が)ゴミ収集車にぶつかるまで、1回もブレーキランプは点灯しなかった」と証言した。

 警察ならびに検察は交通事故を事件にしないときには目撃者の証言を集めない。事件として立件しようとするときには証言を集める。そしてみつけてきた3人の目撃者から「ブレーキランプの点灯を見ていない」証言をとる。ブレーキを踏んでいなかったのか、ブレーキを踏んでもブレーキランプが点灯しなかったのか、ブレーキランプはそのときには故障していたのか、ブレーキランプの点灯を見なかったのは誠の証言であるのか。プリウス池袋暴走事故は運転者の過失によって発生したのか、電気系統の異常による暴走であるのか、が裁判で問われている。電気系統の異常については日本の裁判制度では被告側が立証しなければならないことから、被告には非常に不利な状況にあり、検察の主張がそのまな通ることになると予測される。

 プリウス池袋暴走事故のあらましは次のとおりだ。池袋暴走事故の名称がついている2019年4月19日における東京都豊島区東池袋の都道で、旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(当時88歳)が運転する乗用車が交差点に進入し、主婦とその娘(当時3歳)をはねて死亡させたほか飯塚幸三元院長を含む男女10人が負傷した事件で、飯塚幸三元院長が起訴された。自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われている旧通産省工業技術院の元院長飯塚幸三被告(89歳)の公判が2020年12月14日、東京地裁で開かれた。飯塚幸三被告(89歳)は「ブレーキペダルを踏んだが減速しなかった」ことを飯塚幸三被告(89歳)側の弁護士が冒頭陳述で指摘した。乗用車は10年以上前に購入したことによって「経年劣化したために電子部品にトラブルが起きてブレーキが作動しなかった」と主張し、被告に過失がないことを訴えた。

 インジェクション方式のエンジンは電子制御機能が乱れることがあり、これによって突然にエンジン全開となって制御が効かなくなることが知られている。旧通産省工業技術院元院長飯塚幸三被告に乗用車は二代目のプリウスであり、この車はハイブリッド車である。現代の車はすべてインジェクション方式のエンジンを積んでおりハイブリッド車においては突然に暴走することがあり、この暴走が運転者の過失か、自動車そのものの欠陥かで裁判所で争われている。ガソリン噴射量を電子的に制御しているのがインジェクション方式のエンジンである。電磁波やその他が原因して噴射量を支持する回路に誤信号が発生するとエンジンは運転者の意図に反した回転をする。旧通産省工業技術院元院長飯塚幸三被告が乗用車が暴走したのはこのような要因によるものだと陳述している。(以上)

郷原信郎「日本の権力を斬る」にあるトヨタ・プリウス問

 郷原信郎の「日本の権力を斬る」逮捕されない上級国民。どうして、なぜ控訴しないの。特捜検事の郷原信郎が、日本の権力を斬って、斬って、斬りまくります。郷原信郎の「日本の権力を斬る!」第97回 池袋暴走事故、「実刑判決に控訴せず」をどう見るか。ユーチューブ動画と視聴者の見解(2021/09/17、一部分)

 Y氏 小生、元自動車メーカーでいわゆる欠陥車訴訟を長年担当していた者ですが、事故当初から「本当にアクセルとブレーキの踏み間違い以外には考えられないのかどうか」、少々疑問を感じていました。今から30年余り前、AT車の暴走事故が全国で多発したことがありました。その時は、電磁波の影響が疑われましたが、社内で再現実験を行っても、事故はめったに再発しないのです。小生の友人も同じプリウスで、偶々大事にはいたらなかったものの、今回の事故と酷似した事故を経験しました。トヨタの側は勿論、総力を挙げて欠陥の存在を否定するので、一素人がこれに対抗する技術力など持ち得ようがありません。主に民事訴訟ですが、アメリカでは、原告をサポートする技術専門家がかなりの数居るので事故にあった原告(またはその遺族)が、彼らの助力を得てメーカー宛ての訴訟で勝訴するケースが多数ありますが、日本にはそうした技術専門家は皆無のため、今回の場合も飯塚氏側が車の不具合を立証することはほぼ不可能であったと考えられます。だからといって、100%彼の「運転ミス」であったとは言い切れないと思います。それを、いわば「人民裁判」のような形で有罪判決を導き、おまけに控訴も許さないというような日本社会の在り方には、大いなる疑問を感じています。

 S氏 世論の暴走によって事故の原因が自動車の安全システムの不備にあったかもしれないのに、加害者が非常に不利な立場になるという郷原さんの主張はよく分かりました。

(郷原信郎「日本の権力を斬る」は池袋暴走事故「実刑判決に控訴せず」をどう見る ユーチューブ動画 https://www.youtube.com/watch?v=DT2tdw7zI7I)

計量計測データバンク ニュースの窓-127-トヨタ・プリウスの池袋交差点暴走事故の基本資料

トヨタ・プリウス 池袋暴走事故 2019年4月19日

弁護士郷原信郎の池袋暴走事故「実刑判決に控訴せず」の見方 ユーチューブ動画を含む

交通事故報道の背後にある警察庁の意思と国家権力のジャーナリズム支配

東池袋プリウス暴走事故で運転者に禁錮5年判決 2021年9月2日東京地裁

東池袋暴走事故 判決文全文 禁固5年 東京地裁判決 令和3年9月2日

交通事故などの裁判とその在り方

走り、曲がり、止まるという車の機能にはさまざまな技術要素と交通事故(特捜検事部長のハイブリットレクサス「レクサスLS500h」の暴走事故)(計量計測データバンク 編集部)

阿部恭子 犯罪加害者家族を支援するNPO法人理事長

飯塚幸三 - Wikipedia

池袋暴走事故 飯塚幸三受刑者が収容先の刑務所で老衰のため死亡 | NHK | 高齢ドライバー事故

池袋暴走事故の飯塚幸三受刑者が刑務所で死亡…妻子亡くした松永拓也さん「彼は深い後悔を滲ませていた」 : 読売新聞

池袋暴走 飯塚幸三受刑者が死亡 松永さん「天国で妻と娘に謝って」 | 毎日新聞

池袋暴走事故、死去の飯塚受刑者は93歳で収監中 妻子失った遺族も誹謗中傷被害 - 産経ニュース

[解説]トヨタ・プリウス池袋交差点事故(過去の計量計測データバンクの記事から)

飯塚幸三氏令和6年(2024年)10月26日逝去

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計量計測トレーサビリティのデータベース(サブタイトル 日本の計量計測とトレーサビリティ)
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