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第6回関東甲信越地区計量団体連絡協議会 容量線入りグラス推進委員会報告 容量線入りグラス推進委員会委員長 小野 威
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第6回関東甲信越地区計量団体連絡協議会:容量線入りグラス推進委員会(計量グラス(計量線入り)推進委員会から委員会の名称変更)が下記の要領で開催されました。
日時 :2017年10月6日 14時~
場所 :計機健保会館 5階 第2会議室
議題 :各委員の6月からの活動報告
今後の活動方針と活動内容
次回開催日
参加者 :佐藤 孝、大岡紀美子、黒坂篤志、荒川邦男、栗原良一、
北野芳男の各委員、小野 威、
なお、金井喜久雄、佐藤竹一郎、清水健次、森克己の各委員は欠席
12名の委員のうち7名の委員の参加で委員会が始まりました。
北野佑佳さんが事務局のお手伝いとして委員会に参加しておりましたが、今回から正式に委員として参加することになりました。北野佑佳さんの参加を歓迎すると共に新しい感覚での事務局業務に期待しております。
各委員から2017年6月から今日までの調査結果の報告が行われました。
小野委員長:今後の活動方針の確認、委員会の名称の変更
:計量新報社へ掲載した第5回委員会の記事の説明
サイゼリア(日本橋浜町)調査訪問報告
黒坂委員 :新潟のサイゼリア(紫竹山)訪問報告
八海山泉ヴィレッジ訪問報告
あまさけグラス、東洋佐々木ガラス(株)について
越後ワイナリー訪問報告
発毛剤「リアップX5」について
サイゼリア(日本橋浜町)調査訪問報告
荒川委員 :ドイツ国内の計量線入りワイングラス
日本計量新報社の社説の記事(コピー)について
栗原委員 :不確かさの講習会報告
佐藤委員 :量り売りビール・ワインの店紹介
各委員からの報告の要約を下記に示します。
小野委員長からは委員会がスタートしてから2年になるので今後の活動方針についての方向性が示され、様々な調査結果から日本の現状は容量線入りグラスや容量表示のメニューの導入はハードルが高いと思われるが、当初の目標である“メーカ・レストラン等に容量線入りグラスや容量表示のメニューが導入されるまで活動を行うこと”が確認されました。
また、委員会の名称については“計量グラス”との呼び方は承認や精度の観点で様々な意見がありますので、計量グラス(計量線入り)推進委員会の名称から容量線入りグラス推進委員会の名称に変更することになりました。第5回計量グラス(計量線入り)推進委員会報告の原稿を作成し日本計量新報社に送り記事の掲載をお願いした結果、2017年9月10日に掲載されました。
第5回委員会終了後、サイゼリア(日本橋浜町)に小野委員長、佐藤委員、黒坂委員の3名で訪問しビールのジョッキ・ワインのデキャンタの確認を行いました。メニューにはビールの容量表示は無く大ジョッキとグラスでワインのデキャンタは容量表示があり1/2L、1/4Lの容量線が入っているデキャンタで提供されており、いずれも容量線の上までワインが入っていました容量線ついての認識は無い様子でした。テストとしてプラスチック製のビールのジョッキが使われておりましたので口当たりや匂いの点からふさわしくない旨の話をしております。
黒坂委員からは新潟のサイゼリア(紫竹山)を訪問したときの報告があり1/4Lのデキャンタに容量線が入っていたことを確認したが店員は理解していないとの事でした。八海山泉ヴィレッジを訪問した時に100mlと200mlのところに線が入っている東洋佐々木ガラス(株)のあまさけグラスが販売されていたので購入し容量を確認したところ大きな誤差があったとの事でした。
このグラスは甘酒を牛乳等で割るための線であり容量は目安であるとの但し書きがあるとの事でした。このグラスを製造販売している東洋佐々木ガラス(株)を訪問して話を聞くことも良いかとの報告がありました。越後ワイナリー訪問した時にイタリア製の500mlの容量線が入っているワインのデキャンタが販売されていたとのことでした。発毛剤「リアップX5」についてはキャップの回転によって必要な量(1ml)が解かるとの事でしたが・・・・・サイゼリア(日本橋浜町)を訪問した時のワインのデキャンタの報告がありました。
荒川委員からはドイツ国内の計量線入りワイングラスについての報告があり175mlの計量線、CEマーク、Mマーク、PTBの確認番号が入っているとの事でした。ワイングラスのみならずブランディグラスにも計量線が入っておりあらためてドイツの計量グラスの格付けの高さや管理体制が明確になっていることに驚かされました。
栗原委員からは不確かさの講習会に出た時にビールのジョッキの話があり、我々の委員会活動についての活動状況の進展についての話が出たとの事でありました。この報告は我々の活動に心強いものであると思っております。
佐藤委員からはビールを量り売りしている店があるとの話があり1L、2Lの専用容器で販売していると共にプラスチック容器でも販売しているとの事でしたので委員会終了後訪問調査をすることにしました。
今後の活動方針としては、
- サイゼリア本社訪問
- 計量グラスを導入しているキリンシティ、つばめグリルの本社訪問
- アサヒ、キリン等大手ビールメーカへの訪問調査
- メニューへの容量表示の可能性の調査
- 東京計量検定所が以前に製作した計量グラスの確認、写真撮影
- 容量線入りグラス推進委員会の広報活動(ホームページの活用等)
- 計量記念日での容量線入りグラスの展示
第7回の委員会は2018年2月9日(金)の14時から計機会館で開催予定です。
(2017年10月6日)
酒販店(NIGHT OWL)訪問記
委員会終了後、佐藤氏、大岡氏、黒坂氏、小野の4名で恵比寿にあるビール等を量り売りしている酒販売店(NIGHT WOL)を訪問しました。
店内には様々な種類のビールが量り売りで売られており、有料試飲後、気に入れば1L、2Lの専用ボトル(Growler-グラウラー)で量り売りをしており、このボトルは詰め替えようとして消費者が持ち込み再利用しているとの事であった。
有料試飲には400mlのプラスチックカップが使用されており蓋が出来るようになっている。2種類のビールを購入し試飲した後、プラスチックカップを持ち帰る容量を確認した結果、ほぼ400ml(3%減)であったが・・・。
この後、サッポロビール直営店のビアホール(銀座ライオン)を訪問し、ビールを楽しんだが、メニューにもジョッキにも容量は確認することが出来ませんでした。容量線入りグラスについて話をしたところ興味を持ってくれましたが・・・・今後、サッポロビールと話しが出来ればと思っております。
400mlプラスチックカップ 500mlジョッキ
(酒販売店(NIGHT WOL)) (銀座ライオン)
第6回関東甲信越地区計量団体連絡協議会 容量線入りグラス推進委員会報告 容量線入りグラス推進委員会委員長 小野 威