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計量計測データバンク ニュースの窓-285-
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計量計測データバンク ニュースの窓-285-
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├計量計測データバンク ニュースの窓-285-[解説記事]制度化された国家公務員の中途採用の実情とその処遇
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├計量計測データバンク ニュースの窓 目次
├計量計測データバンク ニュースの窓-286-経済産業省の社会人経験者採用職員の経歴と採用実績
├太陽に満たされた高原の林にいることに満足する 甲斐鐵太郎
(大見出し)
[解説記事]
制度化された国家公務員の中途採用の実情とその処遇
写真は手前が人事院が入居する建物、右奥は厚生労働省と環境省が入居する5号館。所在地は東京都千代田区霞が関1丁目2−3。
(中見出し)
経済産業省中途採用比率は令和3年度21%、令和4年度21%、令和5年度26%
経済産業省中途採用比率が公表されている。中途採用比率は令和3年度21%、令和4年度21%、令和5年度26%。年度ごとの採用者に占める中途採用者の比率である。厚生労働省令和3年度23%、令和4年度27%、令和5年度30%。中途採用者は総合職と一般職であり、人数の割合が多いのは一般職で係長級の採用者。厚生労働省はコロナ災害時期の2022年度には一般職係長級として50名ほどを採用している。総合職の中途採用は年度ごとに数名程度。
(中見出し)
厚生労働省は令和5年度中途採用比率30%
厚生労働省はコロナ期以後も25名ほどの一般職係長級を中途採用し続けている。その年度ごとの割合が令和3年度23%、令和4年度27%、令和5年度30%。経済産業省もこれに準じる採用で令和3年度21%、
令和4年度21%、令和5年度26%。繰返して同じ数字を並べたがこれは中央官庁における一般職係長級の採用が事実上制度化されているようすを示すためである。臨時の措置ではなくなっている。
(中見出し)
農林水産省の中途採用比率6%、12%、8%、20%、23%、25%の推移
農林水産省の中途採用を比率の令和元から令和5年度の推移は次のとおりである。
平成30年度6%、令和元年度12%、令和2年度8%、令和3年度20%、令和4年度23%、令和5年度25%。
年度ごとに中途採用比率が上昇している。その背景は国家公務員削減策が実施されて採用者数が抑制されてきたこと、新卒採用者のうち一定の割合で職務への適性を欠いたり、ほかの事情で退職者が発生すること、などである。退職者を見込んで新卒採用者の数を多くすればよいことになるが定員などがあってそれができないから、欠けた分を中途採用として補充する。
補充には別の意味がある。国家公務員として新卒で採用して10年が経過するころには役人に特有の癖などがしみつくことや同質性の集団になってしまう。ここに民間企業で活躍している30代中盤の人を導入することで新しい活気を呼び込もうとするのである。民間の観点ならこの事業、この業務をどのように捉えて、どのように対処するかということが期待され、それを官庁業務に取り入れる。そうでなくても官庁業務の革新のために外資系を含めた大手コンサルタント企業と連携している事実がある。コンサルではなく、それを内部の人材の自発的な行動としてやろうというのである。
(中見出し)
中途採用比率の計算方式は
当該年度に採用等した職員の数に占める「中途採用」職員数の割合
公表されている中央官庁における中途採用比率の計算方式は次のとおり。
中途採用比率とは、特別職以外のすべての国家公務員については、当該年度に採用等した職員(人事交流により採用した職員、任期の定めのある職員、非常勤職員を除く)の数に占める「中途採用」である職員数の割合。ここで「中途採用」とは、民間企業での実務経験等を有する方を採用することを目的とした経験者採用試験等や、専門的な能力・経験を活かせる官職への選考による採用等。上記以外の国家公務員採用試験等からの採用について、例えば総合職試験や一般職試験(大卒程度)では、受験資格を「試験年度の4月1日における年齢が21歳以上30歳未満の者」となっており、これは「中途採用」とはしていない。特別職とは上級の指定の役職者に限定され、総合職全般が含まれるのではない。
(中見出し)
デジタル庁は2023年度52%、子ども家庭庁は38%
新しきできたデジタル庁と子ども家庭庁の中途採用比率は次のとおりであった。を
デジタル庁は2021年度0%、2022年度25%、2023年度52%。子ども家庭庁は令和3年度0―、令和4年度―、令和5年度 38%。それぞれいくつかの省の共管として発足しており、子ども家庭庁は厚生労働省の組織が移行し、文部科学省と共管。長官には厚生労働省の幹部職が就任した。
各省庁とも定員法の関係で人員に余剰はないので組織の一部が新しくできた庁に移行してもその不足分は中途採用で補充している。
(中見出し)
国家公務員の経験者採用(中途採用)の仕組みと実情
国家公務員の経験者採用の背景として新卒採用10年目ころになると退職者が増えて定員を満たさなくなるなどして業務に穴が空くなどのことがあることは別項目で説明した。この穴を埋めることに積極的な意味を込めて民間企業などで経験を積んだ人材を一般職の係長級職員として採用することが事実上、制度化されている。厚生労働省、農林水産省、経済産業省などで積極的に実施されている。
採用者数が限られていることなどによって、一般には良く知られていない。しかし公務員就職塾は各省庁の中途採用情報を素早く知って塾生に知らせ、採用試験への対応の授業を組織している。人事院実施する中途採用試験は入り口として一般教養の筆記試験を実施ていて、この後の面接試験などの通過者を合格者として、これらの人が官庁訪問してそれぞれの省庁の採用試験に臨むという形式。これに対して省庁が独自に実施する「中途採用の選考採用試験」は、省庁ごとが示す課題の論文試験と面接によって採用する方式であり、現在は採用者の大多数がこちらに移行している。教養科目の筆記試験通過者の危うさ、望ましい人物を選び出す方式としてのこの試験に信用を寄せていないからである。
各省庁が独自に実施する「中途採用の選考採用試験」対応の公務員就職塾は、小論文作成の支援をする。このように書けと手取り足取り教える。模範論文を用意して塾生にそれを元に経歴を加味した文章を書かせ、添削して提出させる。10人十色ではなく、10人一色の論文が並ぶ。採用者はこのようなことに直面する。そのかかから望ましい人物を選定していく。人事係の苦労が偲ばれる。面接にしても同じ。今どきの若い者は紋切り型の回答を用意して面接に臨む。話を聞く側はうんざり。ここでもまた採用のための面接者は辟易し、鋭い問いかけをすることになる。騙し、暴き、暴かれの人生劇が小論文試験と面接試験の場で繰り広げられる。国家公務員総合職試験における面接試験の辛辣さに耐えられない受験者は多い。不採用者があんな試験はもう受けたくないと不貞腐れる。民間企業などは学校群で採用者を決めていく。人気企業になると応募者が膨大になるから学校群で決めていくしかなくなる。それに連動して少しでの上の学校群に入学するための進学競争が激化する。その始まりは幼児教育から。速いのは小学校入学でつばぜり合いをする。中学入学のためにお茶の水駅近くの塾を小学生がうろうろする。
(中見出し)
ある風土で育った同質性の高い人々とその補償としての外気導入
国家公務員は新卒入省者で構成されてきた。前川喜平氏が述べているのは次のようなこと。仕事で案件が回ってくるとそれはうちの担当ではないと断れ、引受けるな。仕事をつくるな。午後5時になると焼酎が机の下からだされ麻雀が始まる。ビンが割れて朝まで焼酎の臭いが漂っていた。
少し極端だがこのような風土で育った同質性の高い人々は、国や国民のさまざまな課題を把握しきれない。国家公務員の定数が削減されるなか、業務への不適格やほかの理由による離職があり、その率の上昇がみられる。定員を満たさないこと、実務の責任者である係長級の人員不足を補うために各省庁が「中途採用」を実施している。
(中見出し)
人事院の採用試験と各省庁の選考採用の二つがある
国家公務員の経験者採用には、人事院が省庁横断的に行う採用試験と、各省庁が独自に行う選考採用の二つがある。人事院が主催する採用試験は、毎年8月ころに申し込みの受付をし、10月ころに試験を実施する。
(小見出し)
人事院の採用試験の流れ
人事院の採用試験の流れは次のとおり。
A、受験申込 提出書類を確認し申し込みを行う。
1、第1次試験 基礎能力試験(多肢選択式)、経験論文試験(勤務経験に関する論文)。
2、第2次試験 政策課題討議試験、人物試験。
B、官庁訪問 合格後、希望する省庁を訪問して面接を受ける、
C、人事院の第1次試験と第2次試験に合格し、官庁訪問で内定を得られれば、国家公務員として採用される。
(小見出し)
各省庁の選考採用試験
各省庁の選考採用試験は各省庁が独自に実施する選考採用は、人事院の採用試験と異なり、通年で行われている。募集内容や採用方式は省庁によって異なるが以下のような内容であることが多い。
1、応募 各省庁のホームページから募集要項を確認し応募する。
2、書類選考 提出した応募書類や小論文をもとに書類選考。
3、面接 書類選考を通過した者に対して面接を実施。
[備考]各省庁による選考採用は応募から内定までの日程はさまざま。各省庁の採用ページや内閣官房のまとめページを随時チェックし、応募する。見逃さないことが大事。
次を参照のこと。
1、人事院「社会人の皆さんへ(中途採用に関する情報)」
https://www.jinji.go.jp/content/900035843.pdf
2、内閣官房「公募情報一覧」
https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/recruit/howto/koubo.html
(中見出し)
中途採用は(経験者採用)課長補佐級と係長級が主な対象
国家公務員の経験者採用は、採用の区分が役職で分けられており、課長補佐級と係長級が主な採用の対象。
国家公務員の役職として、課長、室長、課長補佐、係長・主査、係員が一般的である。課長補佐は実務の中心となり、係長は実作業のかなめの働き手。社会人経験者が採用されるのは課長補佐級か係長級の役職。採用後は特別な訓練の期間を経ずに直ぐに実務に就く。
(中見出し)
就職氷河期世代や任期付き職員の採用
就職氷河期世代職員の採用が続いてきていた。縮小傾向にあり一般的な中途採用の枠組みに組み入れられてきている。就職氷河期世代職員は1級扱い、一般職係長級は3級扱い。同年齢で採用されても扱いに大きな差がある。任期付き職員の募集も参考として取り上げた。もあり、人事院や各省庁のホームページに詳細が掲載されています。や任期付き
[参考]
1、人事院「国家公務員 中途採用者選考試験(就職氷河期世代)」
https://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/senkou/hyougaki.html
2、内閣官房「公募情報一覧」
https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/recruit/howto/koubo.html
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国家公務員の経験者採用の難易度と倍率
国家公務員の経験者採用(中途採用)は制度化されてきていることもあって公務員就職塾でも専門に取り扱うようになっている。このような事情から難易度は年ごとに高まってきている。例えば大量採用で知られる厚生労働省の一般職・係長級は、令和6年度応募者数677人、第1次選考通過者数64人、第2次選考通過者数29人であった。23倍。第1次者の合格割合は2.3倍。厚生労働省は一般職採用において、早期には厚生系の採用のみであったが労働系も加わっている。
人事院主催の2024年度における国家公務員の経験者採用試験(係長級)の採用倍率は8.8倍。第1次試験を受験者150人、筆記試験の合格者数40人、採用者は17人。人事院が実施する共通の試験に合格たしても、各省庁との面接を経て最終合格するのは3分の1にとどまる。
第1次試験 基礎能力試験(多肢選択式)、経験論文試験(勤務経験に関する論文)。第2次試験 政策課題討議試験、人物試験。といった関門がないために、応募しやすいのが各省庁独自に実施する選考採用試験であり、このことも関連して応募者は多い。係長級の実務を直ぐにこなせない者は採用しない仕組みになっている。民間での役職とその経験年数ほかの経歴を吟味して、小論文と面接で適否が判断される。
(中見出し)
国家公務員中途採用倍率は高く難しくもある
内閣官房の公募一覧のページをある資料は、募集している省庁が一部であり、ほとんどが1名採用とある。実際の倍率は公表されていない。基礎能力試験(多肢選択式)が要らないために応募しやすいが、採用に至るための障壁としての倍率は高く、採用への道のりは険しい。
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厚生労働省総合職の課長補佐級と係長級の採用実績
厚生労働省における総合職の課長補佐級と係長級の採用実績は次のようであった。課長補佐級と係長級は応募する人の年齢に関係する。通常入省とその年次によって経歴からそこに至る年齢の者との比較考量されている。
令和4年度選考課長補佐級9名、係長級-。令和5年度選考課長補佐級3名、係長級1名。令和6年度選考第1期課長補佐級2名、係長級3名。令和6年度第2期課長補佐級2名、係長級2名。
厚生労働省、経済産業省の総合職ならびに一般職の中途採用者、課長補佐級ならびに係長級の採用者の経歴やインタビューの内容の記載がそれぞれのホームページに掲載されている。
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経験者採用で入省した国家公務員のその後の処遇
経験者採用(中途採用)に合格して入省した国家公務員のその後の処遇については次のようになっている。
1、国家総合職ならびに一般職ともに新卒入省職員と年齢と経験に応じて同じ経路を歩む。2、職階や給与は同年次の新卒入省職員と整合性を持たせられる。
(中見出し)
国家公務員一般職係長級中途採用合格者のある事例
その女性は35歳であった。派遣労働でさまざま職場を巡った。ときにはシンクタンクでのアシスタント業務、ときには業界団体での事務と会計業務。ある団体での正規職員としての業務では10名ほどいる職員の主な働き手として中央官庁から天下りしてきた京大の技術系卒の専務理事の事務関係の業務を全てになっていた。
処遇はというと派遣社員から正規社員になったのではあったが、団体としての収入と用意された給与は派遣社員のころと変わらない。古くからいる職員たちは自分の給与をある一定額で抱え込んでいて、新規の社員に用意されたいるのは派遣社員と同等のものであった。「給与は増やせないわよ」というのが古くからいる女子従業員の嫌味な言葉であり、実際に処遇は専務理事の業務を代行していてもそのようなことであった。ある団体が統合した時に財務力に富む団体の職員が別の団体の職員に辛く当たり、処遇に格差をつけた。差別された職員は優秀で名の知れた大学をでていた。間もなくその団体を去った。実入りが一定で増やしようのない組織では古くからいる職員が給与分の収入を自分のために抱え込む。
この団体の業務内容は中央省庁のある省とピッタリ連携していた。大臣と団体の収賄にかかわる事件が発生して大臣の辞任という事態に及んでいる。この組織には長くはいられないと決意したその女性は公務員への転職活動を始めた。
東京都の外部組織が法令の改正によって、内部組織へ移行することになって、職員を募集したのに応じた。基礎能力試験(多肢選択式)、経験論文試験(勤務経験に関する論文)を突破して面接になると、管理者としての採用ですが勤まりますかという意外な質問に面食らった。採用されたのは受験番号1番から4番まで。恐らくは旧事業体の職員をそのまま移行させる形で採用したのであろうと推察したのであった。
その後に国家公務員の経験者中途採用の選考採用試験を受けてこれに合格、ある省の霞が関勤務の職員として採用された。知人が大手公務員進学塾の講師をしていたことがあって、中央官庁の中途採用の募集を見つけて教えられたのである。基礎能力試験(多肢選択式)対応の学習を独学で3カ月ほどしており、この試験を通るほどに力を付けていた。30歳になってしまうと国家公務員試験も地方公務員試験も年齢制限から外れる。そうなると中途採用試験を受けることになる。中途採用試験の基礎能力試験(多肢選択式)を通過できるほどになっていたのであるが、この学習期間を三カ月で終わらせて希望を実現させた。
以前の職場には離職のあとのことは伏せたいたが役所を通じてか何処からか伝わったのであった。
その女性はある公共の大きな組織の100人の集まりで講師をする。関係する団体の会議には陪席する。大臣になった国会議員のために資料をせがまれ、それを用意する。国会質問があるということで議題の選定や質問主意書を書かされる。議員が大臣になったときにはこの省庁とは別の部門だったので静かであった。内閣改造で大臣の任から降りると族議員として以前のように業務を振られる。国家公務員に負んぶに抱っこの国会議員であるのが日本であることを知る。
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├計量計測データバンク ニュースの窓-284-経済産業省などで経験者採用試験実施 申し込み締め切り日は6月16日 令和5年度躊躇採用比率は26%
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├経済産業省などで経験者採用試験実施 申し込み締め切り日は6月16日 令和5年度躊躇採用比率は26%
経済産業省などで経験者採用試験実施 申し込み締め切り日は6月16日 令和5年度躊躇採用比率は26%
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├経験者採用情報 (METI/経済産業省)
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経済産業省の社会人経験者採用職員の経歴と採用実績
(リード)
経済産業省の社会人経験者採用で入省した一般職係業級、総合職係業級、総合職課長補佐級5名の前職ならびに経歴が同省のホームページに掲載されている。総合職係長級はほどなく課長補佐級に昇格している。一般職係業級の場合でも入省して直ぐに現場業務の責任者として業務を任される。経験者採用で入省した職員の意気込み、入省の動機、経歴など。
なお末尾には経済産業省のこの数年の経験者採用の実績を掲載した。
(見出し)
一般職係長級採用 39歳A氏。製造産業局 生活製品課 係長
一般職係長級採用 39歳A氏。製造産業局 生活製品課 係長。
名古屋大学法学部法律・政治学科卒業後、早稲田大学大学院法学研究科を修了。岐阜県庁へ入庁し、県土整備部や商工労働部商工政策課を経験。その後、東京2020オリンピック・パラリンピック大会組織委員会への出向も経験。岐阜県健康福祉部感染症対策推進課でコロナ対応に従事した後、
2022年4月、経済産業省へ入省し中小企業庁事業環境部企画課の企画調整係長を務める。 2023年7月、経産省製造産業局生活製品課皮革係長に就任。現在に至る。
地方自治体の県庁で働いていたが、結婚し、子どもが産まれるタイミングもあり、奥さんが働く東京へと引っ越しをすることになる。もともと「誰かの役に立つ仕事がしたい」と県庁職員になった経緯もあり、公務員としての仕事は続けたいと考えていて、同時に「せっかく東京で働くのであれば、国の仕事に携わりたい」と考えた。県での業務は、どうしても国で決められた方針に従いその執行を行うことが多く、制約もあった。より自由度を持って、政策形成に関わりたいという思いがあり、国家公務員に絞り、転職した。
(見出し)
一般職係長級採用 前職は徳島県県庁職員のBさん
一般職係長級採用 前職は徳島県県庁職員のBさん
経済産業省の社会人経験者採用にあたり、2023年9月に同省に入省し、通商政策局 アジア大洋州課 係長として働くBさん。前職、徳島県の県庁職員として働いていた。経済産業省では、国際プロジェクトに従事する。
前職の徳島県庁では、まさに経産省のカウンターパートになる商工関係の課で勤務していたこともあり、改めて近しい領域に携わりたいと考えていた。商工政策や企業経営に関連する仕事が好きだったこともあるが、特に県庁勤務時代に地域を動かすのは「企業の力」だと感じていた。
一時期、徳島県庁から消費者庁に出向していたこともあり、それまで無縁だと思っていた「国家公務員」として働くイメージも持つことができた。ちょうどパートナーの転職もあり、東京都内で暮らすことが決まり、「それであれば」とあらためて国家公務員を志すことに。そのなかでも、経験を活かすことができ、やっていきたいことと重なるのは経産省。そう考え、入省を決めた。
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(見出し)
総合職係長級採用 文化庁文化経済・国際課 新文化芸術創造室専門官(出向中)Cさん
総合職係長級採用 文化庁文化経済・国際課 新文化芸術創造室専門官(出向中)Cさん。
2017年当時における経産省の選考について「非常に楽しく、貴重な経験でした」とすCさん。「官庁訪問を通じて、濃縮された量・圧倒的なスピードで新たな認識が得られ、そのプロセス自体が非常に楽しかったですね。選考を通じて自身の思考がアップデートされていく感覚がありました。」
入省して感じた魅力、やりがいで言うと、若手に裁量が与えられていること。積極的な提案が歓迎されるし意見も求められる。そこから政策の企画立案を任されることもある。自ら考え、動かすことは当たり前ということ。入省後まもなく当時は係長級だったが、会議直前に審議官から「今日の会議、どういったゴールを設定している?」と問われ、何も答えられず、自分が恥ずかしくなった。審議官クラスに係長級でも意見を言っていいし、一つひとつの案件にオーナーシップを持って携わっていく。それが経産省の文化ですし、求められるところ。
文化庁文化経済・国際課 新文化芸術創造室 専門官(2024年2月時点/経産省より出向)。東京大学教育学部卒業。新卒にて伝統・エンタメ業界に就職し、政府委託事業や興行担当を経験。その後、公演宣伝と伝統文化の広報業務に従事した。経産省入省後は、商務・サービスグループにおいてサービス業の生産性向上や、教育産業室の「未来の教室」プロジェクトの立ち上げ、運営を行った。その後、貿易経済協力局においてスマートシティ・デジタルインフラの海外展開、日中第三国市場協力等を推進。コロナ禍を受け「海外サプライチェーン多元化等支援事業」立ち上げに携わる。産休・育休を取得後、現職に至る。
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(見出し)
総合職課長補佐級採用 D氏 三菱電機を経て、2021年1月に経産省に入省
総合職課長補佐級採用 D氏 三菱電機を経て、2021年1月に経産省に入省。
三菱電機を経て、2021年1月に経済産業省に社会人経験者採用枠入省した。商務情報政策局情報産業課課長補佐/博士。グローバル半導企業の工場誘致・建設が活発化しておりこの分野で働く。
前職は、三菱電機にて基地局・衛星通信・レーダーなどに使用される半導体の開発リーダーとして働いていた。さまざまプロジェクトに携わり、技術者として成長もでき、とても充実していた。一「技術の力を通して世の中に貢献したい」という思いがあった。
日本の半導体が世界のトップを走っていたのは、約30年前のこと。どんどん下火になり、国内では「終わった産業」という見方がある。「なぜ、時代遅れの半導体の道を進むのか」と言われ悔しい思いをした。
半導体エンジニアとして培ってきた知識・経験を、どれだけ産業全体のプラスに活かせるか。経産省での仕事が結論だった。経産省に応募する上で便宜的に転職サイトに登録すると、コンサルティングファームや外資メーカーからはびっくりする年収提示額でのオファーもあった。が心がなびくことはなかった。半導体産業を好転させ、日本を元気にしたい。子どもたち世代にとっても夢のある社会にしたい。そのためには国の立場で働くこと。こうした思いから経産省へ入省を決めました。
経済産業省 商務情報政策局 情報産業課 博士(工学)。半導体微細加工に関する博士課程修了後、総合電機メーカーにてパワー半導体の研究開発等に従事。2017年に三菱電機に転職後、半導体(IGBT、縦型GaNパワーデバイス)の開発に従事。2017年10月からは、5G基地局等向けのデバイス(GaN高周波デバイス)の実現に向け、チームリーダーとして性能や信頼性課題の改善に取り組む。その後、2021年1月
経済産業省に入省。グローバル半導体企業のプロジェクトなど、さまざまなプロジェクトを牽引している。
(見出し)
総合職係長級採用 E氏 税理士法人から転職 現在通商金融課・課長補佐
総合職係長級採用 E氏 税理士法人から転職 現在通商金融課・課長補佐。
経済産業省での社会人経験者採用にあたり、KPMG税理士法人を経て、2023年4月、当時28歳で経産省に入省し、現在通商金融課・課長補佐(企画・制度担当)として働く29歳。
2024年6月からは通商政策局の通商金融課にて働く。「通商金融とは、途上国でのインフラ開発・資源開発案件など、金額が大きく民間だけではリスクを取れない政策的に重要なプロジェクトを取り扱っている。国の資金、民間の資金、それぞれでリスクを分担し、プロジェクトを成立させる役割を担う。資源採掘、発電所開発、鉄道のプロジェクトなど。日本は経験豊富な技術や実績を活かして現地国にアプローチしている。
計量計測データバンク ニュースの窓-286-経済産業省の社会人経験者採用職員の経歴と採用実績
(中見出し)
経済産業省のこの数年の経験者採用の実績
経済産業省のこの数年の経験者採用の実績は次のとおり。
経済産業省社会人経験者採用枠での入省者は2024年9月1日時点で計134名)。
採用人数
選考採用(課長補佐級・係長級)
2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
課長補佐級
(総合職相当)
男性 4 2 4 1
女性 0 0 1 1
合計 4 2 5 2
係長級
(総合職相当)
男性 1 0 2 5
女性 0 0 1 0
合計 1 0 3 5
課長補佐級
(一般職相当)
男性 - - - 0
女性 - - - 0
合計 - - - 0
係長級
(一般職相当)
男性 3 3 8 9
女性 1 2 3 7
合計 4 5 11 16
<参考:選考採用 年齢別実績(2020年~2023年度)>
課長補佐級・係長級(総合職相当):20代6名、30代15名、40代1名、50代0名
課長補佐級・係長級(一般職相当):20代1名、30代26名、40代7名、50代2名
※入省年度で集計(2024年9月1日時点)
※「-」の記載は選考実施せず。
※課長補佐級(一般職相当)は、2023年度選考第3回より公募開始。
※2022年度以前は、人事院試験を通じた採用も実施(上記とは別に、3年間で総合職7名程度の採用実績あり)
[注意事項]上の表は下の表を用いたものであるが崩れた状態になっているので、元の表を下に示した。(計量計測データバンク編集部)
採用実績 (METI/経済産業省)
選考採用(課長補佐級・係長級)
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
課長補佐級 (総合職相当) |
男性 | 4 | 2 | 4 | 1 | ||
女性 | 0 | 0 | 1 | 1 | |||
合計 | 4 | 2 | 5 | 2 | |||
係長級 (総合職相当) |
男性 | 1 | 0 | 2 | 5 | ||
女性 | 0 | 0 | 1 | 0 | |||
合計 | 1 | 0 | 3 | 5 | |||
課長補佐級 (一般職相当) |
男性 | - | - | - | 0 | ||
女性 | - | - | - | 0 | |||
合計 | - | - | - | 0 | |||
係長級 (一般職相当) |
男性 | 3 | 3 | 8 | 9 | ||
女性 | 1 | 2 | 3 | 7 | |||
合計 | 4 | 5 | 11 | 16 |
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├経験者採用情報 (METI/経済産業省)
├
├計量計測データバンク ニュースの窓-286-経済産業省の社会人経験者採用職員の経歴と採用実績
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├一般職係長級 「経産省」で働く、元県庁職員の志。誰かのために、そして日本全体のためになる仕事を――。|若手ハイキャリアのスカウト転職ならアンビ(AMBI)
├
├一般職係長級 経済産業省で挑む、国際プロジェクト。前例がないことにも挑戦を――経産省職員に聞く働きがい|若手ハイキャリアのスカウト転職ならアンビ(AMBI)
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├総合職係長級 文化芸術を、日本経済の活力に。伝統・エンタメ業界を経て「経済産業省」に入省した彼女の志|若手ハイキャリアのスカウト転職ならアンビ(AMBI)
├
├グローバル工場 誘致ラッシュの裏に、この人あり。メーカーから経産省へ、国内半導体産業「再興」への志|若手ハイキャリアのスカウト転職ならアンビ(AMBI)
├
├総合職課長補佐級 総合職係長級 税理士法人から経済産業省へ。日本の「豊かさ」のために、経済からインパクトを。29歳 課長補佐が抱く志|若手ハイキャリアのスカウト転職ならアンビ(AMBI)
├
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├
├日本の国家公務員の機構を旧日本軍の将校機構(士官学校、兵学校、陸軍大学、海軍大学)と対比する
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├計量計測データバンク ニュースの窓 目次
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2025-04-08-news-285-materia-content-collection-of-metrology-databank-285-
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