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計量計測データバンク ニュースの窓-416-
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計量計測データバンク ニュースの窓 目次

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計量計測データバンク ニュースの窓-321-吉村順三の軽井沢山荘、コルビュジエほか
吉村順三の山荘とクロスカントリー四駆 森夏之

吉村順三の山荘とクロスカントリー四駆 森夏之




ある別荘地域(3,000所帯)の山荘。下の吉村順三の軽井沢邸を模した一階部分となっている。斜面を削って平らにならしている。道路が一階の軒より高い位置にある。


吉村順三の軽井沢山荘。一階部分のテラスでは小さな音楽会が開かれることがあった。


[参考]馬場家住宅(ばばけじゅうたく)は長野県松本市内田にある江戸時代の民家。松本市立博物館の分館の重要文化財馬場家住宅として公開されている。江戸時代末期の長野県西南部を代表する民家建築として、平成8年(1996年)に国の重要文化財に指定された。 主屋棟の正面に「雀おどし」の棟飾りを付けた本棟造りを特徴とする。馬場家の伝承によると、先祖は武田信玄の家臣、美濃守信春の縁者である馬場亮政とされ、天正10年(1582年)、武田氏の滅亡を機に当地を開発、この住宅の前身を建立したとされている。馬場家は、江戸時代には広大な田畑を持ち、農業を営み、当地の領主である諏訪高島藩藩主と親密な関係を持つ特別な地位にあった。馬場家住宅 - Wikipedia

愛の名住宅図鑑21:名手・吉村順三が“緻密な愛”で生み出した癒しの空間~「軽井沢の山荘(吉村順三別荘)」(1962年) | BUNGA NET


設計は吉村順三。吉村順三軽井沢邸。軽井沢の山荘

玄関扉にはもう一つ小さな扉がついている

吉村順三の軽井沢の山荘


吉村順三作品集―1941-1978 (1979年) 新建築社 (1979/03) 寸法: 30.1 x 29.5 x 3.6 cm ※1より

 「軽井沢の山荘」の居間から外を見る」写真を見ている。開口が横に長い、おまけに L字型だ。外の木々が直ぐ近くに見える。太い一本の単純な手摺り。むッ、バルコニーの奥行きがない、不思議な感じ。身体が外に出ないゆえに、意識が外部へと浮遊してゆく感覚がある。これは何処からくるのか。開口部が南に向かって、部屋幅いっぱいに取り付けられており、これは切り取りではなく幅いっぱいに外気に意識が持っていかれそうなパノラマ感覚がある。L字型に曲がっているのも、正面の大開口のパノラマのような広がりが、外気との直接な引き込まれ感を作っていると思う。それは部屋いっぱいの開口幅とともに、掃出し窓になっていることにもある。吉村が言っている 『2階に上がってくると、誰でもたいていすぐにその窓前に近寄って行く・・・・そこから見ると、空中に浮かんでいるように感じられるだろう』※3 空中にある浮遊感を体感させる設定なのだ。ここでは身体が外部に出ているわけではない。だから余計に意識」が外部へと浮遊してゆく感じがあるのだ。本当はバルコニー状のものが無い方が、もっとこの高所感・浮遊感は倍増しただろう。しかしそれでは住まいのセオリーから飛び出してしまう。手摺りをつけるだけではまだセオリーから外れている。そこで掃出しといえばバルコニーだから、それを付けよう。ただそれを付けてしまうと、内部にいながらの高所感・浮遊感が薄れてしまう。しかしセオリーは守らないと仮設のようになってしまう。そこで思いついたのが、バルコニーは付けるが外に出るほどの幅のない、高所感・浮遊感が味わえるギリギリにしようと。そこでできたのが、この中途半端に500幅しかないバルコニーとなったのでした。この丸太の無骨な手摺りも、ここにドーンと大きなバルコニーでもかまえている風ではないでしょうか。この感覚が外への導きになっていると思う。もう少し錯覚すれば、この丸太の手摺りの存在感が、あたかもこの居間そのものがバルコニーのように思われてくるのだ。居間にいながら、バルコニーで外を見ているかのような感覚。

『この樹の上で、鳥になったような暮らしのできる家をつくろうと思いついた』(吉村順三

 今回の視点に自分でも驚いている。身体が居間の内部にある時には、部屋に屋根に身体が守られており、安心して安定感の中で意識を樹間に浮遊させ遊ぶことができるのだと。それに対し、屋根のないバルコニーに身体が出た状態は、環境圧とでも言うべき太陽・風・土っぽさ、等々に意識が向かってしまい、安定した空想に遊ぶことが出来ないのではないかというものだった。この日本の住宅建築の原体験=軒下体験とでも言うべきものは、自宅マンションでのバルコニーでも体験可能だ。

 私はこのところ「土っぽさ」と言う体験を手がかりに幾つかの住宅建築作品を解読してこれた。軽井沢の山荘でも、敷居に腰掛けてバルコニーに足を投げ出し、樹間に浮遊する意識を想像していた。この山荘の中途半端とも言えるバルコニーは、あまりに不思議なものであった。うまく解説できただろうか。こんなにも細かく、場の設定という建築部品のあり方の微細を捕らえられないと、多くのものを失念してしまうことになる。このことに気付かせてくれた。

注;寸法は全ておおよそのもので、正確ではないですが、理解の手がかりに必要なので使っています。

 もう少しあるので、解読して行きます。下の写真はレーモンド時代の吉村j順三担当の、軽井沢にあった「小寺別邸」です。左の内部写真を見ると、屋根型の構造材表し天井に和室が二部屋、欄間は開け放たれ、建具のみで仕切られた。建具を解放すると、ダイナミックな一室空間となります。

 これは吉村の矩形スケッチです。


 居間の一番低い天井が2121となっています。3階の低いところは1290で、ここが屋根裏部屋で、製図室です。こんな狭い部屋も『鳥になったような暮らしのできる家』※3に懸かっているのでしょうか。限界極小寸法に挑戦していることは確かに思われます。※3よりもっとすごいのは階段を登るとき頭をぶつける高さになっています。設計の限界寸法は1800は無いとだめと言われています。それを遙かに小さい設定です。おまけに頭よけのために斜めに切りかかれており、そのため寝室への入り口が250上がらなければならないことになっています。茶室のような限界寸法と言うことなのでしょうか。

 次の断面矩計は実施設計図面の清書版(出版のためのインキング)と思われます。
居間の最低天井高2121はほぼ合っていますが、屋根裏部屋は1477(1291)に増えていますね。故に屋根の勾配が変わっています。※3より 居間からの大開口はh1900w4700位、曲がってw1800位になります。居間最低天井高さは2140となっています。

 次の居間の写真では天井の一番低いところの検証を行いました。建具の内法寸法が1900と仮定すると、最低天井高さは2276とでました。設計高さ2140からは136高いことになっています。梁の組み方で大工が上げたのか、外部の鴨居枠の水切り鉄板の収まりで上げたのでしょうか。いずれにせよ現場でこうなったと言うことですね。
※1より
hoto by mirutake 2011.10

 外壁から飛び出している敷居幅が200くらい、バルコニーが500くらいとして、700の持ち出しではないかと思います。木造ではそんなに持ち出したくないので、出幅の少ないバルコニーとなったのでしょうか。いややっぱり『室内にいながら、戸外にいるような気がするだろう』※3と言う吉村の言葉は、居間にとりついた丸太手摺りが、居間がバルコニーだよと言っているような気がしてしょうがないのです。

吉村順三作品集 1978ー1991 吉村順三 単行本 新建築社 (1991/01) より

 作品集の下巻を見ていると、住宅関係最後に「軽井沢の家G1990」として紹介されている。何故かこれらの図面だけで、写真は一枚もない。この作品集では異例の掲載仕方となっている。構成はほぼ同じで、左右反転プランになっていますね。屋上露台が無いだけで吉村「軽井沢の山荘」を一回り大きくしたという感じだ。平面図から見て行くと、最大間口7272が8181で909大きくなっている。居間14.2が17.9帖に、主寝室4.4が8.8帖。居間14.2から17.9帖に。

(320) -建築家・吉村順三の仕事-(軽井沢の山荘) - YouTube

吉村順三 - Wikipedia
吉村 順三は、日本の建築家。東京藝術大学名誉教授。(ウィキペディア)
生まれ:1908年9月7日, 東京都
死去:1997年4月11日, 東京都
書籍:小さな森の家: 軽井沢山荘物語、他
出身校:東京美術学校
受賞:日本建築学会賞作品賞(1956年); 日本芸術院賞(1975年); 毎日芸術賞(1989年)
建築物:軽井沢の山荘(吉村山荘); 皇居新宮殿基本設計奈良国立博物館八ケ岳高原音楽堂。

吉村順三の軽井沢の山荘の軸組模型と自信設計の椅子とスケッチ



吉村順三の軽井沢の山荘の軸組模型。


吉村順三の軽井沢の山荘の軸組模型。


吉村順三の軽井沢の山荘の軸組模型。


吉村順三の軽井沢の山荘の軸組模型。


吉村順三の軽井沢の山荘の軸組模型。


吉村順三の軽井沢の山荘の軸組模型。


吉村順三の軽井沢の山荘で使った自信設計の椅子。

(320) -建築家・吉村順三の仕事-(軽井沢の山荘) - YouTube

吉村順三 脇田山荘 #junzoyoshimura #吉村順三 #脇田邸 (youtube.com)

軽井沢の山荘2 (mirutake.sakura.ne.jp)


吉村順三の軽井沢の山荘の軸組模型とスケッチ : 日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

吉村順三展/八ヶ岳音楽堂/曽我部昌史教授 河内由希氏 三井田昂太 インタビュー

計量計測データバンク ニュースの窓-321-吉村順三の軽井沢山荘、コルビュジエほか

建築家 阿部勤「中心のある家」/100年人生 くらしのデザイン
前川國男邸
[参考]
山荘に喫茶室をつくる 夏森龍之介(1)
山荘に喫茶室をつくる 夏森龍之介(2)
森の小屋に喫茶室をつくる 夏森龍之介(3)


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