旅行家 甲斐鐵太郎の自然博物誌 12 陣馬山の小道の紅葉と山頂の青い空 (サブタイトル) 枯れ葉や落ち葉は虫に食われていたり傷ついているのが宜しい。 (大きく育ったヤマモミジや道ばたの背丈の低いこの木が紅葉を競っており、小道を登り降りする人に自然の美しさを提供する。) ( 文章と写真 甲斐鐵太郎(旅行家)11月23日に撮影) |
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写真(下)は、神奈川県相模原市と東京都八王子市の境にある陣馬山標高857mの山で360度の眺望が楽しめる。 | |
写真(下)。太陽がヤマモミジを照らすので、赤い色の鮮やかさが際だつ。 | |
枯れ葉や落ち葉は虫に食われていたり傷ついているのが宜しい。 | |
陣馬山。木漏れ日の小道を行く。あと5分で山頂だ。小さなヤマモミジの木が赤く染まっている。秋だ。 | |
陣馬山から藤野の和田に至る道や八王子の陣馬高原下に至る道などいくつかの経路があっって、人それぞれの事情にあわせた道が選択される。下山する親子連れは楽しそう。 | |
和田峠につうじる旧藤野町は柚子(ゆず)栽培が盛んであり、道ばたではスーパーマーケットの値段の3割ほどで柚子が売られていた。人のあげようと多めに買ったら、小さな柚子を「良かったら」ということで有り難くもお土産に添えてくれた。 | |
自然博物誌 12 陣馬山の小道の紅葉と山頂の青い空 文章と写真 甲斐鐵太郎(旅行家) (タイトル) 自然博物誌 12 陣馬山の小道の紅葉と山頂の青い空 文章と写真 甲斐鐵太郎(旅行家) (サブタイトル) 枯れ葉や落ち葉は虫に食われていたり傷ついているのが宜しい。 (大きく育ったヤマモミジや道ばたの背丈の低いこの木が紅葉を競っており、小道を登り降りする人に自然の美しさを提供する。) (本文) 私の裏山の散策路となっている陣馬山は、神奈川県相模原市緑区と東京都八王子市の境にある標高857mの山で360度の眺望が楽しめる。晴れていれば富士山、丹沢山塊や秩父山系を始めとして筑波山や房総半島までも眺めることができる。和田峠に駐車場があって600円で留めることができる。 散歩の延長の場として陣馬山を選んで往復1時間ほどの登山をしている。休日の朝、何やかやの所用をすませて落ち着いたところで陣馬山の登山口の和田峠を出発するのはたいがいは午後になってから。 11月23日の祝日に相模原市緑区の旧藤野町方面から和田峠にでて、ここを出発したのは午後1時30分。陣馬山の北側の斜面につけられた30分ほどの登山道はこの季節、この時間には日陰になっているから、秋というか初冬というか、この季節特有の寂しさがにじんでいる。 大きな二つの右曲がりの斜面を登ると南の斜面になるので、晴れている日には日が差していて秋の紅葉の季節のこの時刻には太陽がヤマモミジを照らすので、赤い色の鮮やかさが際だつ。大きく育ったヤマモミジや道ばたの背丈の低いこの木が紅葉を競っており、小道を登り降りする人に自然の美しさを提供する。 登山者はヤマモミジの小さな楓型の葉が手に届くので綺麗なものを探すことになる。ところが山の草木はどんな具合にか虫に食われていて、無傷の葉はないといってよい。大菩薩峠に10月に登ったときには山小屋が落ち葉をシールにしてくれるサービスをしていたので地面に落ちている綺麗な枯れ葉を拾おうとして根をつめてはみたものの目的は果たせなかった。枯れ葉や落ち葉は虫に食われていたり傷ついているのが宜しい。 わずか30分の登り登山道には秋のさまざまな自然があって、小道を行く人を楽しませる。陣馬山から和田峠につうじる道は高尾山から5時間ほどかけて歩いてくる人の下りの道でもある。陣馬山から藤野の和田に至る道や八王子の陣馬高原下に至る道などいくつかの経路があっって、人それぞれの事情にあわせた道が選択される。 午後2時の陣馬山頂は青い空であった。京王電鉄が建てた天を仰ぐ白い馬と青い空そして高尾山から5時間ほどの行程で歩いてきた人々の満足した心が混ざり合って、爽やかな幸福感に満ちている。山頂には富士見茶屋があり、その少し下には信玄茶屋と清水茶屋があって、11月23日の祝日のこの日、この時間は何時にないにぎわいであった。 陣馬山に登ってくる登山者は増えているという。高尾山の登山者はとくに増えている。高尾山に登った登山者が陣馬山まで5時間ほどかけて尾根道を縦走してくるのである。体力を存分に使って歩いてきた人には満足感が漂う。陣馬山頂からは東京都心部、横浜方面が眺められ、西には富士山が見え、周囲の山々にもまた山を知る人には楽しい眺めになる。富士見茶屋は繁盛していてウドンが売り切れていたので、けんちん汁で腹を満たすことになる。 和田峠につうじる旧藤野町は柚子(ゆず)栽培が盛んであり、道ばたではスーパーマーケットの値段の3割ほどで柚子が売られていた。人のあげようと多めに買ったら、小さな柚子を「良かったら」ということで有り難くもお土産に添えてくれた。 秋の午後の陣馬山への散歩はこのようにして行われ、1時間ほどの歩きによって身体には少しの疲労感があって秋の午後が過ぎて行くのであった。 (写真と文章は旅行家 甲斐鐵太郎) (書き殴って読み返しておりません。誤字、表現の不適切さなどについてはご容赦を) |
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