(富士スバルラインに一番地か宿から富士山を仰ぎ見る(撮影5月18日 甲斐鐵太郎)
(タイトル)
すべてが人工となっている都市から抜け出して富士山麓に身を置く(5月18日撮影 甲斐鐵太郎)
(本文)
富士山麓の富士スバルタイン入り口に一番近い宿で親しい仲間との集いをしたのは5月中旬過ぎの土曜日であった。この日は晴れていたので富士山がよく見えた。標高3,776mの富士山は5月は麓の新緑と富士山の白い峰が重ね合わさっていて特別な趣(おもむき)がこれはこれで仰ぎ見る者を感動させる。富士山の最高地点の標高3,776mは頂上のお鉢のうちの剣ヶ峯である。富士山の位置は北緯35度21分39秒、東経138度43分39秒で静岡県と山梨県にまたがっている。火山活動の状態としての休火山という規定が変わったことから富士山は活火山ランクB(成層火山)となっている。
春もよい、夏もよい、秋もよい、そして冬もよいのが富士山である。夏は富士登山のシーズンである。7月中旬頃が登り頃であり、7合目より上の山小屋で一泊して下山する計画にして、ゆっくりゆっくり歩を進めれば富士山に登ることができる。富士山の初登山や登山経験の浅い人は頑張ってしまうと足の筋肉を痛めるから、頑張る気持ちは心の奥にしまっておいて情けないほどにゆっくりと登ることである。吉田口の5合目は夏の間は富士登山をする人々、そしてここから富士山を眺めて楽しむ人たちた興奮して大勢集まっていて、まるで祭りの風情を呈している。5合目駐車場はいつも満杯であるから、かなり上手に合間を縫って出かけないと思いがけず立ち往生することになる。
その昔、吉田口の5合目まで北富士演習場を通ってオートバイで出かけたことがあった。でこぼこ道をわざわざ選んで走ったのであったが、そんな面倒なことをせずに有料道路の富士スバルラインなどを利用するとよいだろう。
富士山は外国人に人気であり、夏の登山シーズンは外国語が弾ける登山道となる。また5合目までの観光も大人気であり、中国からの旅行客は富士山の石を勝手に持ち帰るから困ると車で土産物を売っている地元の人が怒っていた。私が見ているときにも火山の石を拾っている中国人をこの人が大きな声でしかっていたが、相手も訳のわからない言葉で怒鳴り返していた。
私は少しの時間が見つかるとブラリと富士山麓に出かける。富士山麓には野鳥が多くいるから、小鳥たちの声を聞くのも楽しい。本栖湖にカヤックを浮かべたときには向かい風に押し返されるということがあって驚きもした。
すべてが人工になっている都市から抜け出して富士山麓に身をおいて遊んでいるのは楽しい。
(写真と文章は旅行家 甲斐鐵太郎) (書き殴って読み返しておりません。誤字、表現の不適切さなどについてはご容赦を)