「計量計測データバンク」サイトマップ measure and measurement data bank of saite map
計量計測データバンク ニュースの窓-427-
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├計量計測データバンク ニュースの窓-427-米国、日本の株価上昇の推移と今後の見通しとリスク
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├ 計量計測データバンク ニュースの窓-430-米国の家計資産に占める株式の割合と米国の富裕層と中間層による株式保有率の違い、日本の銀行の預金の運用方法
├ 計量計測データバンク ニュースの窓-422-通貨の発生を物語るローマ帝国時代の銀含有量の極限までの低下(貨幣である金と銀が示す通貨発生の原理)
├ 計量計測データバンク ニュースの窓-425-現代の資本主義を分析するマルクス主義経済学視点と近代経済学視点の比較(経済を解かろうとする取り組み)
├計量計測データバンク ニュースの窓-404-米国の資本主義の構造的危機-その1-
├ 計量計測データバンク ニュースの窓-405-米国の資本主義の構造的危機-その2-
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├米国、日本の株価上昇の推移と今後の見通しとリスク
米国の株価上昇の推移-その1-
米国の代表的な株価指数であるS&P500 は、ITバブル、リーマンショック、コロナショックなど幾度もの暴落を乗り越え、長期的には一貫して力強い右肩上がりの成長を続けています。2026年9月現在、S&P500指数は7,600ポイント超 の歴史的な高水準で推移しています。 [1 , 2 , 3 ]
以下に、過去の主要な経済イベントと株価推移の概要、および視覚的な成長グラフ を提示します。
過去約30年間の大まかな推移を可視化したグラフです(2000年時点を100とした場合の指数推移ベース)。
米国株の歴史は「一時的な大暴落」と「それを上回る長期的な回復・成長」の繰り返しです。
年代 / 期間
主な経済イベント
株価の動向と特徴
1990年代後半
ITバブル(ドットコムバブル)
インターネット関連企業の期待行先行で急上昇。
2000年〜2002年
ITバブル崩壊
バブルが弾け、S&P500は一時約50%下落 する大幅な調整局面へ。
2003年〜2007年
世界的な景気拡大
住宅市場の活況を背景に株価は最高値を更新するまで回復。
2008年〜2009年
リーマンショック
サブプライムローン問題に端を発する金融危機。株価は50%以上暴落 。
2010年代
長期リターン黄金期
大規模な金融緩和とGAFAM(IT大手)の急成長により、歴史上最長の強気相場へ。
2020年
コロナショック
パンデミックにより一時30%超急落するも、異次元の金融緩和で数ヶ月で急回復。
2022年
インフレと利上げ局面
歴史的なインフレ抑制のための利上げにより、一時的に約20%の下落(弱気相場)。
2024年〜2026年
生成AIブームと経済の堅調さ
AI技術革新(イノベーション) や利下げ転換への期待から再び急上昇。最高値を大幅に更新中。
米国株がこれほど強固な右肩上がりを維持できる背景には、他国にはない独自の構造的強みがあります。 [1 ]
人口の継続的な増加 :先進国の中でも珍しく、移民の流入などにより安定した人口増加(=労働力と消費市場の拡大)が続いています。
イノベーションの聖地 :Apple、Microsoft、NVIDIA、Googleなど、時代をリードする最先端技術や新しいビジネスモデルが常に米国から誕生します。
株主第一主義の企業文化 :米国企業は配当や自社株買いなど、投資家への利益還元を最優先する姿勢が極めて強いです。
グローバルなブランド力 :米国内だけでなく、世界中で稼ぎ続けるグローバル企業が多いため、世界経済の成長の恩恵を直接受けられます。 [1 ]
投資における注意点
米国株は長期的に非常に魅力的ですが、上記のように10年に1度程度は30%〜50%規模の大きな暴落(元本割れリスク) を経験しています。一括で集中投資するのではなく、投資信託などを活用した「積立投資(ドルコスト平均法)」や「資産の分散」を前提とした長期目線でのアプローチが推奨されます。
米国の株価上昇の推移-その2-
米国株価上昇の推移 ― 2026年の軌跡
年初来の全体像
2026年の米国株式市場は、年初から幾度かの調整局面を挟みながらも、総じて底堅い上昇基調を保ってきた。特に4〜6月期のS&P500種株価指数は前期比14.9%の上昇を記録し、これは2020年4〜6月期以来の高い伸び率だった。この間、相場を牽引したのは主にAI関連の半導体株であり、その後は金融やエネルギーなど他セクターへも物色の裾野が広がっていった。
上昇を支えた主な要因
AIブームによる設備投資拡大 :ハイパースケーラー各社によるAIインフラ投資が続き、半導体・関連銘柄への資金流入が相場全体を押し上げた。
活発なIPO・資金調達 :2026年1〜6月の新規株式公開(IPO)や公募増資による資金調達額は年換算で4,879億ドルに達し、2021年を上回る過去最高ペースとなった。AI・宇宙関連の大型IPOに加え、大手ハイテク企業の増資も目立った。
企業業績の堅調さ :S&P500全体の1株あたり利益(EPS)は前年比+15.5%前後の伸びが見込まれており、良好な業績見通しが株価を支えている。
利下げ期待とマクロ環境 :名目経済成長率が名目金利を上回る環境や、自社株買いによる発行株数の減少も、株価上昇の追い風となった。
節目となった出来事
3月:イラン情勢の悪化 による調整局面。地政学リスクの高まりから一時的に株価が下押しされたが、その後の停戦合意期待などから相場は持ち直した。
4月22日:S&P500が終値ベースで最高値(7137.90)を更新 。米国とイランの停戦期間延長への期待や好調な企業決算が支えとなった。
8月13日:S&P500が取引時間中の最高値(7816.7)を更新 。8000ポイント到達への期待が高まったが、その後は長期金利の上昇や根強いインフレ、消費者心理の低迷を背景に横ばい圏で推移している。
9月上旬:長期金利の上昇と原油高 が重しとなり、S&P500は一時7600ポイント前半まで下落。その後、FRB高官のハト派的な発言を受けて7700ポイント台まで反発するなど、金利動向に敏感な値動きが続いている。
直近の状況(2026年9月時点)
9月11日時点のS&P500は7656.98で取引を終え、前日比+0.86%の上昇となった。過去1年間のレンジは6316.91〜7816.70と、年間を通じて大きく水準を切り上げてきたことがわかる。もっとも、8000ポイントという大台への到達は容易ではなく、過去の1000ポイント到達に要した期間の中央値(約578営業日)を踏まえると、市場では実現がやや先になるとの見方も出ている。
今後の見通し
主要証券各社が示す2026年末のS&P500予想は、6社前後の平均で7,200〜7,450ポイント程度とされ、年間ベースで9%前後の上昇が見込まれている。過去3年続いた2桁の大幅上昇に比べると伸び率は鈍化する見込みだが、過去30年平均並みの上昇は期待できるとの見方が多い。一方で、以下のような点が今後の相場を左右するとみられている。
インフレの再燃リスク :関税政策の影響が実体経済に波及し、CPIやPCE価格指数が高止まりする可能性。
FRBの金融政策運営 :インフレが再加速すれば利下げ期待が後退し、ハイテク株・中小型株への逆風となり得る。
AI投資の「成果」への評価 :巨額のAI投資に対して市場が具体的な収益を求める局面に入っており、決算内容次第で相場の変動が大きくなる可能性がある。
まとめ
2026年の米国株式市場は、AI関連投資や堅調な企業業績を背景に大きく水準を切り上げてきた一方、地政学リスクや金利動向に応じて上下に振れる場面も目立った。年後半にかけては、インフレ動向とFRBの政策姿勢、そしてAI投資の収益化がどの程度進むかが、次の上昇局面への鍵を握るとみられる。
出典:フランクリン・テンプルトン、SBI証券、野村證券、三井住友DSアセットマネジメント、IG証券、外為どっとコム、Bloomberg、日本経済新聞、投資情報各社公表データ(2026年9月時点)
米国の株価上昇の推移-その3-
米国株価の上昇推移について
S&P500指数を中心とした値動きのまとめ(2026年9月時点)
1. 概要
米国株式市場を代表するS&P500指数は、2020年以降ほぼ一貫して右肩上がりの推移をたどっており、2023年から2025年にかけては3年連続で二桁の上昇率を記録しました。牽引役となっているのは生成AI関連銘柄への活発な投資、堅調な企業業績、そして自社株買いをはじめとする株主還元の拡大です。2026年に入ってからも上昇基調は続いており、9月時点では史上最高値圏で推移しています。
2. 長期の推移(2019年〜2026年)
下図は、S&P500指数の年末終値の推移を示したものです。2020年のコロナショックや2022年の利上げ局面による調整はあったものの、いずれの下落局面も比較的短期間で回復し、その後さらに高値を更新する展開が続いています。
年ごとの終値と騰落率をまとめると、以下の通りです。
年 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026(9月)
年末終値 3,231 3,756 4,766 3,840 4,770 5,882 6,844 7,657
年間騰落率 - +16.3% +26.9% -19.4% +24.2% +23.3% +16.4% +11.9%*
*2026年は9月11日時点の値であり、年間騰落率も同時点までの参考値です。
3. 2026年の値動き
2026年は米国の中間選挙の年にあたり、年前半は政治・金利動向を背景にやや不安定な相場となりました。3月には年初来安値(6,343ポイント)をつけましたが、米・イラン情勢の緊迫化が和らいだことや、AI関連需要への期待、FRBの金融引き締め姿勢が後退するとの見方から急速に切り返し、4月には7,000ポイントを終値ベースで初めて突破しました。その後も業績相場が続き、6月には史上最高値(7,621ポイント)を更新、8月には7,815ポイント前後まで上昇し、9月時点でも7,600〜7,700ポイント台と高値圏を維持しています。
4. 株価上昇を支えている主な要因
● AI関連需要の拡大:半導体・データセンター関連企業を中心に、生成AI投資への期待が相場を牽引
● 好調な企業業績:予想EPS(1株当たり利益)の拡大が続き、株価上昇のペースを利益成長が下支え
● 積極的な株主還元:自社株買い額が直近12カ月で過去最高の1兆ドル超に達するなど、需給面での下支え要因に
● 金融政策への期待:インフレ鈍化が続けば利下げ継続の余地があるとの見方が投資家心理を支援
● 値上がり銘柄の広がり:大型株だけでなく、S&P500均等加重指数やラッセル2000など中小型株にも上昇が波及
5. 今後の見通しとリスク要因
複数の証券会社は2026年末のS&P500目標値を7,200〜8,000ポイントのレンジで想定しており、堅調な企業業績を根拠に強気な見方が優勢です。一方で、以下のようなリスク要因も指摘されています。
● インフレの再燃:関税政策などを背景に物価上昇圧力が強まれば、利下げ期待が後退する可能性
● AI関連投資の失速:AI需要の伸びが鈍化した場合、相場を牽引してきたハイテク株が調整する可能性
● バリュエーションの高止まり:株価収益率(PER)が歴史的に高い水準にあり、利益成長が伴わない場合は割高感が強まるリスク
● 季節要因:例年8〜10月は市場参加者が減少し、薄い出来高で値動きが大きくなりやすい傾向
6. まとめ
米国株式市場は、AI関連需要や企業業績の拡大を背景に、2020年以降力強い上昇トレンドを描いてきました。2026年も年前半の調整を挟みながら最高値を更新し続けており、9月時点でも高値圏を維持しています。今後もインフレ動向やFRBの金融政策、AI関連企業の業績動向が株価の方向性を左右する重要な焦点になるとみられます。
参考情報源
・野村證券ウェルスタイル「S&P500予想」各種レポート(2026年) ・マネックス証券「岡元兵八郎の米国株マスターへの道」(2026年8月)
・IG証券「2026年の米国株見通し」(2026年1月) ・外為どっとコム「S&P500見通し」(2026年9月) ・EBC Financial
Group「ダウ平均株価とS&P500は2026年まで過去最高値を更新」 ・松井証券 マーケット情報(2026年9月11日時点データ)
米国の株価、今後の見通しとリスク-その1-
米国株式市場:今後の見通しとリスク
現在の市場環境(2026年9月時点)
米国株式市場は年初から上昇基調を維持しており、S&P500は8月の雇用統計が利上げ観測を強めたことを受けて年初来7.7%程度の上昇を見せている一方、直近では利上げ観測の高まりから調整色を強めています。9月に入ってからは、8月の雇用統計が市場予想を大幅に上回る強い内容となったことで利上げ観測が急速に高まり、株価は反落しました。
Forbes The Motley Fool
焦点は9月15〜16日のFOMCです。パウエル(ウォーシュ)議長がジャクソンホールで高インフレへの許容度低下を示唆したことを受け、市場では利上げ確率が約68%まで上昇しています。インフレ率は5年連続で2%目標を上回り、失業率4.2%の経済に対して現在の金融政策は緩和的すぎるとの見方が強まっています。CPIなど直前の経済指標次第で、この確率は大きく振れる状況です。
強気材料:AI投資と企業業績
多くの大手金融機関は、依然として強気の見通しを維持しています。
AI設備投資の拡大 :2026年のAI投資はS&P500の利益成長の約4割を牽引すると見られ、大手クラウド企業の設備投資額は2026年に約6,700億ドルに達する見込みです
底堅い企業業績 :アナリストは2026年のEPS成長率を14〜16%と予測しており、「マグニフィセント・セブン」以外の493銘柄についても2025年の倍のペースでの成長が見込まれています
Morgan Stanley
上昇目標の引き上げ :ゴールドマン・サックスはS&P500が年末までに7,600ポイントへ到達すると予想し、モルガン・スタンレーはより強気に2027年半ばまでに8,300ポイントの目標を掲げています
Goldman Sachs Morgan Stanley
主なリスク要因
1. 金利・インフレ動向
FRBが利上げに転じれば、今回のサイクルで初の利上げとなり、金利敏感セクターに真っ先に圧力がかかると見られます。10年債利回りは4.8%まで上昇しており、無リスクで4.8%が得られる状況は、配当株にとって非常に高いハードルとなっています。特に公益株・REIT・高PERの成長株が影響を受けやすいとされます。
Alphabetastock Alphabetastock
2. 期待の高さゆえの「もろさ」
市場予想が高水準にある中、わずかな失望でも大きな株価反応を招きかねない「もろい」状態にあるとモルガン・スタンレーは警告しています。非マグニフィセント・セブン銘柄の利益成長率が前年の倍というハードルは、誤差の許容範囲が極めて狭いことを意味します。
Morgan Stanley Morgan Stanley
3. AI投資への懐疑
AI投資は業績を押し上げる一方で、その不確実性がバリュエーションの重石にもなっており、中国の低コストだが高効率なAIモデルの台頭が、西側諸国でのROI(投資対効果)への懸念を強める可能性があります。また負債による資金調達の増加も懸念材料です(AI関連の設備投資のうち1.5兆ドルが新規債務で賄われる見込み)。
CNBC Forbes
4. 地政学リスク
ポピュリズム的な政策や米国の軍事介入など、政治・地政学的リスクが高まっています。ホルムズ海峡の閉鎖長期化はインフレ懸念を強め、世界的な成長の需要側に影響し、サプライチェーンへの圧力を増す可能性があるシナリオとしても指摘されています。
Morgan Stanley Charles Schwab
5. その他の構造的リスク
プライベートクレジット市場の懸念が公開市場に波及するリスクや、大型IPOの相次ぐ上場によりパッシブ運用資金が既存の大型株から資金を引き揚げる可能性も挙げられています。
Charles Schwab
まとめ
総じて、米国株式市場はAI関連の設備投資と企業業績の強さを軸とした強気相場が4年目に突入 していますが、その土台は高い期待値の上に成り立っており、金利上昇・インフレ再燃・AI投資への懐疑・地政学リスクのいずれかが顕在化すれば大きく揺らぐ可能性 があります。当面は9月16日のFOMC結果と、それに先立つ物価指標が短期的な相場の方向性を左右する最大のイベントとなりそうです。
米国の株価、今後の見通しとリスク-その2-
今後の見通し
企業業績の拡大 : 米国企業の利益は二桁増益が予想されており、相場の下支えとなっています。
AI関連需要 : 巨大テック企業による設備投資や関連需要が引き続き市場を牽引する見通しです。
金融政策の方向性 : 連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げが実施されれば、リスク資産への資金流入が期待されます。 [1 , 2 , 3 ]
金利とインフレ : 米長期金利の上昇やインフレ再加速の懸念が株価の重しとなります。
エネルギー価格 : 原油価格の急上昇は、企業コストの増加やインフレ懸念を高めるリスクがあります。
地政学リスク : 中東情勢の不透明感などが市場のボラティリティ(変動性)を拡大させる要因となります。 [1 , 2 , 3 ]
さらに具体的な情報が必要でしたら、以下についてお知らせください:
注目している特定のセクターや銘柄 (半導体、ハイテク、金融など)
投資の期間やスタンス (短期トレード、長期積立など)
日本の株価上昇の推移-その1-
日経平均株価の長期推移(1989年〜2026年現在)
以下は、バブル絶頂期から「失われた30年」の低迷、そしてアベノミクス以降から現在(2026年)にかけての爆発的な上昇局面までの値動きを表した概念グラフです。
日本の株式市場は、以下のような大局的な変化を経て現在の高値圏に到達しています。 [1 , 2 ]
期間
市場の動き(日経平均ベース)
主な背景・要因
① バブル崩壊〜長期低迷期
(1990年〜2012年)
38,915円から一時は7,000円台 まで暴落
不良債権問題、リーマンショック、慢性的なデフレ、超円高の進行。
② アベノミクス〜コロナ禍
(2013年〜2023年)
8,000円台から2万円〜3万円台 へ回復
日銀による異次元の金融緩和、円高の是正、新NISAを控えた個人投資の兆し。
③ 歴史的ブレイクアウト
(2024年〜2025年)
34年ぶりに過去最高値を更新 、4万円台突破
東証によるPBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業への改善要求、企業の持続的なインフレ・利上げ転換、脱デフレ。
④ AI・業績相場への移行
(2026年現在)
一時史上最高の72,366円 を記録、足元は6万4,000円前後
AI・半導体関連企業の爆発的な利益拡大、賃上げと物価高の好循環(名目経済成長率>長期金利の継続)。
AI・半導体セクターの驚異的な業績拡大
日本の電機・機械などの製造業サプライチェーンが、世界的なAI投資需要を吸収し、企業の「一株当たり利益(EPS)」を大きく押し上げました。 [1 ]
ガバナンス改革と株主還元の強化
東京証券取引所主導の資本効率(ROE)改善要求に応える形で、多くの日本企業が自社株買いや増配、事業ポートフォリオの再編を断行し、海外投資家からの評価が根本的に変わりました。 [1 ]
「デフレ脱却」による名目成長
長年続いたデフレが完全に終わり、マクロ経済が「物価上昇・賃上げ」の循環に入ったことで、企業の値上げが利益に直結しやすい「業績相場」へ移行しました。 [1 , 2 , 3 ]
現在のマーケット状況 :2026年半ばにかけて7万円を突破するなど急ピッチな上昇を見せましたが、足元の9月時点では日米の金融政策の動向や原油価格・金利高への警戒感から、一時的に一進一退の調整局面(64,000円台)を迎えています。
[1 , 2 ]
日本の株価上昇の推移-その2-
日本株(日経平均株価)の2026年の値動きを整理すると、以下のような推移がうかがえます。
年初来の大きな流れ
2026年に入り、日経平均は大きく変動する展開となりました。年初来安値は3月31日の50,558.91円でした。その後は上昇基調が強まり、6月22日には年初来高値72,831.73円を記録しました。この間の上昇率は非常に大きく、年間の上げ幅としては過去最大級の水準に達しているとされています。
日経平均株価:時系列・推移 - Yahoo!ファイナンス +2
夏場以降の調整局面
7月以降は高値圏でのもみ合いが続いた後、8月末から9月にかけて調整色が強まりました。9月2日には前日比1,889円安の64,325.64円と大幅続落となり、米長期金利の上昇や中東情勢の緊迫化に伴う原油高が重荷となったと説明されています。9月11日時点では64,011.34円まで下落し、前日比では1,259円超の下げとなりました。
Iwaicosmo Matsui Securities
足元の相場環境
直近の予想レンジとしては、9月第2週にかけて63,500円~66,500円程度が想定され、キオクシアなどAI・半導体関連株の底堅さが注目点として挙げられています。
Diamond
中長期の見通し
一方で中長期的には強気の見方が優勢です。市場関係者5人全員が今後1年の上昇を予想しており、7万5000円~8万円を目指す展開が見込まれるとの分析があります。中には日経平均が9万円まで上昇する可能性を指摘する声もあり、AI投資の拡大や半導体需要の伸びが上昇の原動力になるとの見方が示されています。
Diamond
まとめ :2026年の日本株は、年初の安値(3月)から夏にかけて大きく上昇し6月に年初来高値を付けた後、8月末~9月にかけて金利上昇や地政学リスクを背景に調整局面に入っています。ただし専門家の間ではAI・半導体関連の成長を追い風に、中長期的には上昇基調が続くとの見方が根強い状況です。
日本の株価、今後の見通しとリスク-その1-
日本株式市場の見通しとリスク(2026年9月時点)
現在の状況
2026年の日本株は年初から力強い上昇局面が続いています。2026年の東京株式市場は年明けから強い上昇基調で推移し、3月に一度調整を挟んだものの4月以降は再び上値を追う展開となり、日経平均は6万円台を突破しました。6月1日にはソフトバンクグループが時価総額で国内首位に躍り出るなど、AI関連株が相場をけん引しています。
さらに6月16日には日経平均が7万円に到達し、2026年前半は記録づくめの展開でした。 Note Yahoo!ファイナンス
背景には高市政権の誕生があります。2月8日の総選挙で自民党が大勝したことを受けて市場は過去のパターン以上に反応し、高市早苗政権の発足以降、株価はすでに2割以上上昇しています。
Nomura
今後の見通し(強気材料)
企業業績の改善
2025年度は控えめな増益にとどまるものの、2026年度はAI向けを含む半導体・データセンター需要の増加や米関税引き上げへの企業対応の進展から、売上高・営業利益・経常利益・純利益とも2ケタの増益が見込まれています。野村証券も2025〜2027年度を中心にTOPIXのEPS予想を上方修正しており、増益率は2025年度+7.4%、2026年度+15.2%、2027年度+11.4%を見込んでいます。
Sumitomo Mitsui DS Asset Management Nomura
株価水準の見通し
証券会社の予想はいずれも強気です。三井住友DSアセットマネジメントは2026年12月末のTOPIXについてEPS約240ポイント、PER約17倍を前提にした水準を想定しています。より強気な野村証券はメインシナリオでTOPIXが2026年末に4,000、日経平均株価が2026年末に60,000円に達すると見込んでいます。
Sumitomo Mitsui DS Asset Management Nomura
需給面の支え
自社株買いとTOB(株式公開買い付け)は引き続き高水準で、「株数減少」という需給の追い風は長期化するとみられています。また海外投資家の資金流入余地も指摘されており、日本の政治の安定性が高まる局面では海外投資家による日本株アンダーウエートの解消に伴う株高期待が意識されやすいとされています。
Nomura Nomura
リスク要因
① 日銀の利上げペース加速
最大の注目点は金融政策です。日銀は政策金利を1.0%としており、2026年9月17・18日の金融政策決定会合での追加利上げが市場で強く意識されています。高市氏の経済顧問は9月会合での25bp利上げ(1.25%へ)と来年1月頃の再利上げを予測しており、市場もこれをほぼ織り込んでいますが、会合に向けた円キャリートレードの巻き戻しリスクは高止まりしています。物価上振れが続けば、追加で複数回の利上げが行われ、政策金利が33年ぶりとなる2.00%に達するリスクシナリオも意識されています。利上げが進めば円高や金利上昇が輸出株や高PERの成長株には逆風になる可能性があります。
日銀は9月に利上げする?政策金利2.5%まで上昇の可能性も|株価への影響を解説 +3
② バリュエーション過熱とAI相場の持続性
急ピッチな上昇の反動も懸念材料です。上昇スピードがEPS成長を上回るようになると「人気先行(バブル)」的な相場となり、そこで上昇が終わるリスクが高まると指摘されています。より悲観的な見方として、2026年夏場にかけてAIバブルが崩壊し、日本株も巻き込まれて下落に転じるとの警告や、AI・半導体株への資金集中によるバリュエーション過熱への懸念も出ています。実際にAIによる分析でも2026年9〜11月は利益確定売り・米国株の下落・日銀の追加利上げが重なり、日経平均が55,000円付近まで下落するシナリオが注意点として挙げられています。
2026年後半の日本株は「上昇トレンド継続」でも、「そのスピードは鈍る」と見る「3つの根拠」(東洋経済オンライン) - Yahoo!ファイナンス
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③ 米国要因
米国では財政赤字の拡大と関税政策の余波によるインフレ圧力が残っており、想定より長引けばFRBの利下げが先送りされ、株式市場の上値が抑制される可能性があります。日本株はAI関連を中心に米国株との連動性が高いため、この点は無視できません。
Note
④ 国内政治・財政運営
高市政権が財政規律に配慮しつつ市場の信認を得られる財政運営を行えるか、日銀が適切な金融政策を遂行できるかが今後の焦点です。実際、高市内閣は2027年4月から消費税率引き下げを閣議決定しており、政府が減税と同時期の利上げに慎重な対応を日銀に求めるなど、政府・日銀間の綱引きが利上げ時期に影響する可能性があります。
Sumitomo Mitsui DS Asset Management Nomura
⑤ 地政学リスク
中東情勢やロシア・ウクライナ情勢、米中間選挙を控えたトランプ大統領の動きなども市場の関心が高く、慎重な見極めが必要です。 Sumitomo Mitsui DS Asset Management
まとめ
企業業績の改善、自社株買いなどの需給要因、政治の安定を背景に、証券各社は年末に向けて日本株の上昇トレンド継続を予想しています。一方で、9月17〜18日の日銀会合を控えた利上げ・円高リスク、AI関連株を中心としたバリュエーション過熱、米国の金融政策動向、地政学リスクなど、変動要因が重なりやすい局面でもあります。特に2026年9〜11月は複数の材料が交錯するとして警戒する見方が複数あり、当面はボラティリティが高まりやすい点に留意が必要です。
日本の株価、今後の見通しとリスク-その2-
日本株の現状と今後の見通し・リスク
直近の相場動向
日経平均株価は2026年に入り歴史的な上昇局面を経験しました。夏場には7万円台まで買われる場面もありましたが、9月に入ってからは調整色を強めています。9月8日には円相場の一段高が自動車など輸出関連株の重荷となり、中東情勢の不透明感も加わって前日比1130円安の6万5269円33銭まで下落しました。さらに9月11日には中東情勢の混迷による原油相場の急騰や、米中間選挙に向けたばらまき政策への警戒から「トランプ・インフレ」懸念が強まり、前日比1259円安の6万4011円34銭まで反落する場面もありました。9月1日には米長期金利の「3%時代」入りへの警戒感が優勢となり、半導体株や金融株を中心に売られる展開となるなど、金利・為替・地政学という複数のリスク要因が同時に相場の重荷になっている状況です。
日経平均終値1130円安、円高が相場の重荷に 輸出関連株に売り - 日本経済新聞 +2
中期的な見通し(各社の予想)
一方で、証券各社の中期的な見通しは総じて強気です。
共通するテーマは、日本企業のROE改善 と株主還元強化 という構造変化です。TOPIXのROEは2026年度に10%前後へ到達し、その後も先進国並みの水準を目指すと見られており、長年続いた低収益体質からの脱却が株高の土台になっています。
Nomura
主なリスク要因
今後の相場を左右しうるリスクは複数あります。
金利上昇(内外とも) :米長期金利の上昇に加え、日銀の12月利上げ観測が意識されており、内外金利差の変化が為替・株式両面に影響を与えます。 Investing.com
為替の変動 :円高・円安どちらの方向に振れても輸出関連株や物価に影響します。直近では円高進行が輸出株の重荷になる場面がありました。
地政学リスク :中東情勢の緊迫化による原油価格の急騰は、インフレ再燃を通じて世界的な金融引き締め観測を強める要因です。
米国発インフレ・政治リスク :米中間選挙をにらんだ財政拡張策への警戒から、「トランプ・インフレ」というキーワードが市場で意識され始めています。
AI相場の持続性 :半導体・AI関連株が相場をけん引してきた分、AI投資への期待が揺らげば反動も大きくなりえます。
国内政策要因 :プライマリーバランス目標の見直しなど財政運営の変化や、コーポレートガバナンス改革の進捗も株価水準に影響します。 Nomura Nomura
まとめ
短期的には金利・為替・地政学リスクが交錯し、ボラティリティの高い展開が続いています。しかし中期的には、企業業績の回復とROE改善、株主還元強化という構造的な追い風があり、証券各社は年末に向けて強気の見通しを維持しています。投資判断にあたっては、短期的な調整局面と中長期のトレンドを分けて考える視点が重要と言えるでしょう。
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