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06年は紅葉の当たり年ではありませんでした(12月9日 執筆横田俊英)

(副題)空白の期間に心の留めていることが幾つかあります

 犬を飼っています。犬は置物ではないので体調が悪いときには世話するのが億劫になることがあります。ゴルフは良いとしてもチェスもスポーツだというイギリス流のスポーツ概念に照らすと、犬に積極的に運動させ訓練しかつ飼い主がともに行動することはスポーツであります。犬の世話は飼い主の積極的な行動でもあります。「犬の散歩」とは飼い主の行動です。それをスポーツに属することとして理解すると犬を世話することに別の視点が加わります。

 「犬は夕暮れ」です。夏の夕暮れに犬の世話をしながら暮れなずむ1日を振り返るのは楽しいことでもあります。午後7時半過ぎまで薄明かりが残る夏至のことに比べると、12月の9日にもなると当時とほぼ同じ日没時間ですから午後4時にはかなり暗くなっております。日暮れが早いのは誰でも好きではないでしょう。朝の遅いのも同じです。お日様は人の心を照らす神様です。

 06年8月26日の自然から感ずるものを記して以来3カ月の空白ができてしまいました。12月9日の神奈川県相模原市相模湖の家の周りは随分と遅くまで紅葉の季節が続いております。

 12月8日は風邪のため体調不良ですが温泉に入って元気を出そうということで隣町の藤野町の東尾垂の温泉で体を温めてから仕事に出かけました。どうしても事務所に出かけなくては用事を済ますことがでいないためです。

 この日は小雪が車の窓ガラスにかすかに痕跡を残していました。2日ほど前には道志川に架かる橋の上は霜で白くなっていました。雪がかすかに舞っていたの1週間ほど前にもあったのです。1週間前に富士山麓をに出かけたら裾野まで雪がきておりました。ましろきふじのね、でした。山中湖は昨冬は久しぶりに全面結氷したのです。今冬はどうでしょうか。

 冬支度のためにスタッドレスタイヤに付け替えようかと思っております。もっとも三菱パジェロは夏も冬もスタッドレスタイヤで通しております。280馬力の乗用車のタイヤを冬用にしようということです。

 空白の期間に心の留めていることが幾つかあります。

 ヒグラシの鳴き声は9月27日の夕刻に裏の林から聞こえてきました。その後は夕刻に家にいなかったので分かりません。
 道志道を通って山中湖に行きましたら20羽ほどのクロガンが岸辺の砂地にたむろしておりました。渡りの途中だったのでしょうか、9月下旬に見かけたあと、何度かこの場所に出かけましたが姿を見ません。
 ジョウビタキが渡ってきていて庭のフェンスで遊んでいましたが、このところ姿を見ません。一時オナガが随分と騒がしくしておりましたが、どこかに移動していったようです。
 この秋はヤマガラが家の前の駐車場の向こうの木立に姿をみせております。
 スズメが道路に落ちて死んでいました。野鳥の命は飼い鳥よりもウンと短いようです。
 私の飼い犬が道ばたに飛び出してきた狸を押さえ込んだのには閉口しました。

 八ヶ岳と霧ヶ峰は私の好きな場所です。毎週とは言いませんがそれに近い回数出かけております。中央道の相模湖インターからですから1時間ちょっと走ると小淵沢インターに着きます。そこから霧ヶ峰に向かいこともありますし、清里を通って川上村に向かうこともあります。

 06年の相模湖の秋の紅葉は12月9日の今なお続いております。高尾山の紅葉でもあります。霧ヶ峰の高原はもうとっくに終わっていて、ビーナスラインの北斜面道路には10月末には雪がついておりました。霧ヶ峰の人のあまり訪れないネイチャーセンターでコーヒーを飲みながら係員と話しをしておりました。この地はスキー場があるので冬でも車が通れるように除雪しております。時間を見つけて4駆車で来ようと思います。後輪駆動の2駆で出かけたときにはスタックしてJAFの助けを借りました。高原の白い世界をネイチャーセンターでコーヒーを飲みながら眺めていようと思います。

 霧ヶ峰のコロボックルヒュッテの横に霧ヶ峰の歌の碑が建てられました。小屋のオーナーが作詞して佐藤宗幸が曲をつけて歌にした歌詞が刻んであるのです。霧ヶ峰はニッコウキスゲが咲くと夏になり、ニッコウキスゲの花が終わると秋になると歌っているのです。霧ヶ峰のニッコウキスゲは人と自然のかかわりの中で形成されているものです。高原に人の手を入れることが拒まれるようになってからはレンゲツツジの木が増えてきております。山林にはカモシカが生息していますが、ニホンジカもいてこれが数を増やしているのです。大菩薩峠ではニホンジカが増えすぎて山頂周辺のお花畑の草を食べ尽くしていて、今ではクマザサで覆われるようになりました。霧ヶ峰高原のニッコウキスゲの群落もその範囲を狭めております。

 相模湖のやまなみの紅葉はほどほどに美しいのですが目が覚めるようなというスカッとしたものではありません。06年は紅葉の当たり年ではありませんでした。

 皇居を見下ろす気象庁近くのホテルに宿泊しますと12月9日のこの日ではここは紅葉が始まったばかりです。東京都心はヒートアイランド現象が起きているのでしょう。

 都心をすてて周辺に越して生活をしておりますが、もっと遠くの八ヶ岳周辺に移りたいと思っております。野辺山かどこかに空き家がないかと冗談を言いながら実際に探しております。深く考えないで希望だけをふくらませれば八ヶ岳周辺の適当な場所に家を借りて住みたいのです。ウンと安い家賃で借りられる家があれば幸いです。

 と言ってもこれははかない望みです。冬は暖かいところで過ごしたいと思います。東京を捨てて房総の大原付近に借家住まいをしている知人はこの地は決して暖かくはないといいます。野辺山付近は冬は北海道と同じ気温ですから寒いです。房総半島はそれに比べたら気温の面では別世界です。暑い寒いは相対的なものです。気候を気温という数字で示すと暖かさと寒さが正確に表現されます。

 ウンと寒いところはもう木枯らしが吹いて木々には葉は付いていません。相模湖の紅葉は真っ盛りであり、皇居の紅葉は始まったばかりです。房総半島には常緑樹が多いので紅葉は綺麗とは言えません。昨年の秋遅くに紀伊半島を列車で回りましたが山の木々は房総半島と類似です。和歌山駅から田辺に向かう車窓にはミカン畑がずっと見えておりました。



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