エセー「ガソリン価格が50%上昇すると」 執筆 横田俊英
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計量器に求められる精密さの度合(ガソリン計量器の場合)(執筆 横田俊英)英)

(副題) (副題)
ガソリンの量に対する精密さの度合いは一緒でも価格に対する精密さは、ガソリン価格が50%上昇するとガソリン計量器の精密さは50%劣化したのと同じことになってしまう
 計量とうことでガソリンをはかる計量器がある。ガソリンの価格の50%ほどは税金であるからガソリン計量器は税金計量器であるともいえるのであるが、そのことはともかくとしてガソリン価格が高騰するとその分、計量器の精密にはかる能力が劣化したのと同じ現象がでてしまう。計量器の精密さは同一であってもガソリンの量に対する精密さの度合いは一緒でも価格に対する精密さは、ガソリン価格が50%上昇するとガソリン計量器の精密さは50%劣化したのと同じことになってしまう。

 取引や証明分野で使用される計量器の精密さは、計量器に対する法的規制がある場合などを含めて総じて取引される商品の価格との釣り合いを考慮して設定される。商品価格が大きく変動するたびに価格に対する計量器の精密さがつど大きく変動するということは仕方ないことであるかも知れないが、その精密さから生じる誤差が商品の100円分であったものが価格高騰がおきてしまうと200円分の誤差の計量器であることになってしまうという不都合が生じているのである。

 計量器が実現する半導体の性能向上という一面と、計量器の性能(精密さ)が一定でもはかるモノの値段が変動するとその変動分だけ計量器の性能(精密さ)が変動したようになるということに有効に対応するためには、予想外に高騰した商品価格のことを想定して計量器の性能(精密さ)を規定しておかなくてはならないということでもある。

 比べたり、並べたりなどさまざまな方法で計量する計量器であるが、比べるものが量ではなく、変動する価格である場合には計量器の性能(精密さ)が価格変動に対応して変動しないことの矛盾を解決する良い方法を考案することは、これが取引証明分野の計量でない場合のことを含めて課題であり、これを解決している計量器も実際にはある。

 

 
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