エセー「情報は物質である」 執筆 横田俊英
エッセーの部屋

物質は情報であり、情報はまた物質の別の形態であり、商品は物質であり、これを購買するための必要事項は商品の情報であります(執筆 横田俊英)

(副題) デジタル一眼レフカメラ「キャノン・イオス30D」は実用上最強のカメラです。わが編集部の高松宏之部長がズームレンズ付きで15万円ほどで買いました。
(本文)

 情報という言葉はわかりにくいですね。情報は物質だと考えると情報社会のことがわかりやすいと思います。商品情報のことを考えましょう。それをカメラとしましょうか。

 デジタル一眼レフカメラ「キャノン・イオス30D」は実用上最強のカメラです。わが編集部の高松宏之部長がズームレンズ付きで15万円ほどで買いました。カメラを買うときに現物を見て、カタログで比較して、評判を聞いて、自分の目的や好みと照合して機種を選定して買うことになります。商品を実際に手にとって感触や機能を確かめられるものはそうすることが多いでしょうし、カメラは多くの場合にはそのようにします。

 しかしジャパネットタカタなどのテレビショッピングは価格と機能のバランスを強調しお買い得ということで消費者心理を刺激しながら商品のデモンストレーションすることで販売を拡大しています。テレビからでてくる映像情報によってだけでも消費者は購買を決めて実際に買うのです。

 インターネットでは商品情報はテレビと同じことができますし、他社商品情報との比較もしようと思えばできます。現物の感触等は欲しい商品そのものを直接に手にしなくても同じような商品を手に取る機会はありますから、テレビ映像だけでもそれなりに類推できます。

ですからインターネット情報を利用して購買者は実際経験と複合して総合的に商品知識を得ることのになります。商品知識は現物のうわべだけをなぞり回しても得られないものですから商品の仕様書なども含めて判断されます。

 インターネットを利用して商品を買うことはカタログショッピングの延長でもありますが、カタログショッピングになりサービスや利便が盛り込まれております。商品販売側の商品情報提供のコストは紙媒体のカタログとは比較にならないほど低減されております。同じコストで商品情報を提供するとなると商品情報を1000倍以上にすることができます。商品の数を1000倍にすることもできますし、商品一つあたりの情報量を1000倍にすることもできます。

 さまざまな条件が組み合わされて現実に店舗で店員の説明を聞いたりしてデジタル一眼レフカメラ「キャノン・イオス30D」を買う場合とインターネット情報を利用してそれを買うことの区別がつけにくい状況が出現しております。デジタル一眼レフカメラ「キャノン・イオス30D」を買った高松宏之部長は私のメッセージの電話だけで購買を依頼したのです。元々欲しかったのはこれよりグレードの低いカメラだったのですが、比較的安く売っていたのと現在持っているカメラと電池その他が共有できることが決め手でした。このようなこともまた情報の一つであるます。

 以上のようなことから情報と物質の区別がないようなことになります。
 そもそもカメラを買う場合に店頭で店員の説明を聞く行為はカメラの情報を得る行為でもあったのです。人は情報を得るために県庁所在地のデーパートやカメラ店に電車を使って出向いていたのです。カメラという物質の内容をつかみ取る行為は商品情報を得るための行動であるのです。ですから物質は情報を持ち、人は物質の情報を得るために行動するのです。物質は商品であることが多いのです。だから情報は物質だと考えると情報社会のことがわかってくるのです。これは一面の真実ですが情報社会のすべてではありません。

 交通手段の発達は情報伝達を早めました。通信手段に電信方式(無線方式も含む)が取り入れられると情報の伝達はウンと早くなりました。インターネットの出現は情報伝達の量的な側面を含めて革命といっていいでしょう。テレビ、新聞などのマスコミの企業等はインターネットが自分に敵対する媒体であり通信手段であることなどもあって、その本質や革命的内容を伝えるのを無意識のうちに控えております。

 いまのテレビ放送のようなものはインターンネットを利用することで1000倍以上のチャンネル数、1000倍以上の情報量が供給可能であり、これと性質的には似たようなものですが1億分の1以下のコストで同じものを実現できます。NHKや民放が24時間放送する番組は意味はありますが、専門情報などを含む産業や学術関連のムービー情報はほとんど取り扱われていませんから、インターネット放送によってこの分野が拡充することになります。

 これまでは情報伝達や情報流通はテレビにしても出版物にしてもある程度の量があることが求められておりましたが、インターネットを利用する場合にはそれを求める人が一人であったり、わずかである場合でもいいというようなことで、メディア革命が起きております。

 物質は情報であり、情報はまた物質の別の形態であり、商品は物質であり、これを購買するための必要事項は商品の情報であります。物質は電子に分解しないと電子空間を移動することができませんが、消費者、購買者にとっては商品としての物質に関して知りたいのはその内容としての情報です。

 そのようなことから旧来の固定観念をぶちこわすための説明として物質はじょうほうであり、情報はまた物質であると言い切っているのです。そして商品を買う人はその商品の機能を使うのですが、買うために必要なことはその商品の機能の説明であり、それは情報であります。

 情報社会の理解は難しいです。楽天市場繁盛し、ヤフーがコンツェルンになりトヨタを抜くかも知れないのです。一つのことを理解してもそれは皮相であることが多いものです。インターネットの理解、情報社会の理解のためにジタバタすることになります。

 この後はあらゆる商品情報がインターネットの世界に載ることになります。こうして流通する商品情報をどのように取り扱うかが新しいビジネスであります。ビジネスチャンスはこの分野に山積みされておりますが私たちにはその姿が見えません。眼をこらしてもみえないのですから手探りで内容を理解するようにしなくてはなりません。

 インターネットの世界ではカメラ屋さんという実店舗とインターネットのサイトでの店舗やヤフーオークションは並列的に機能しております。実店舗のカメラ小売りとDPEショップは店を閉じ続けております。地域限定という販売方法では必要な収入を獲得できなくなっているのです。商圏を拡大すること、販売の時間を無制限にすること、販売のコストを低減することが商売の条件になっております。

 販売の無人化、説明やコンサルティングやサービス業務の自動化を図ることによってビジネスを持続し、発展させることができます。またカメラ販売の枠から家電やパソコンなどの販売など間口の拡張も望まれます。

 どのような場合でも、つまり実店舗でもインターネットの店舗でもお客様が来店してくれなくては商品は売れません。多くのお客様に来店していただくことができるようなwebの店舗になっている必要があります。

 来客が100倍(1000%)になれば売り上げは間違いなく10%は伸びます。20%は伸びますし来客数と正比例すると考えれば100倍(1000%)になります。ですからその商品販売というビジネスを成功させるには来客数を増やすことです。いくら歌が上手くてもレコードなどが売れなければ歌手として生活できないように、ジャリタレに負けないレコード販売にも心がけないと流しの歌手になってしまいます。

 私たちも商用のwebサイトを運営しておりますが、専門分野であることを割り引いても利用者は多いということはできません。現在の10倍のアクセス数を獲得することを当面の目標としてコンテンツの盛り込み、リンクの形成、そのたの必要な措置を講じてこれを実現します。10倍が本当の目標ではなく100倍が腹の底から思うことであります。この実現のために考え、学び、行動し、行動の結果を確かめて次の高みに登りたいたお考えます。

 アクセス数を100倍にする原則的な方法は次の2通りです。
(1)掲載する商品数を100倍にすること。
(2)検索に100倍強くなる施策をすること。
(3)その他はないと思います。

 掲載する商品数を100倍にするために人の力を利用することができれば非常に好都合ですし、この方法を考案するのが賢い人です。それができない人は愚鈍です。一人の人がコンテンツを積み上げる苦労と速度を知っていればそのことがわかるはずです。ヤフーも検索サイトのヤフージャパンをつくりあげるときには、世の中にあるあらゆるコンテンツを利用してきましたし、現在で情報を発信する場合の手法の主体はこれと変わりません。

 検索に100倍強くなるにはコンテンツを100倍にすることが正攻法ですが、これとあわせて検索エンジンなどの機能特性を理解して対応することです。また同じコンテンツをどのように使うかということもあります。ワンソース・マルチユースということではNHKなどもこれをしておりますし、日経新聞社では専門分野の情報との融合といいますか、相互利用をしております。

 トヨタは大規模企業ですが、個々人の仕事は社内において相互に関係づけられております。インターネット社会では一つの会社を組織のくくりとしないで、世の中のあらゆる企業や組織を自分の会社や個人の延長と考えて、この全体を自分や会社の業務と関係づけて必要な部分や分野などと組み合わせ(リンクまたはリンケージ)していくのです。

 ですからインターネットの世界であるいはこれを利用して、情報社会でビジネスをしていく場合には個人も大企業と変わりなく、小規模企業も大企業と変わりないと考えておくことです。

 このことを別の言葉で表現すると人の力を借りる、世の中の力を借りる、社会の機能を利用するということにもなります。しっかりした自分をつくって人の力を借りるのです。語弊がありますが他力本願と唱えて、如何にして人の知恵や力を借りることができるか考えて、実際にそれを実行します。

 社会には私たちが利用できるビジネスの機能がさまざまあります。私たちの力と結びつくことが出来る機能やビジネスを探してリンクすることです。商品の問屋機能のうちの在庫機能、商品調達機能と結びつけることを私たちはしております。これの応用展開を滞っているのは残念ですが、課題にして必ずは解決していきます。

 商品情報のコンテンツ制作とアップロードの機能を社会や関係企業のなかから探し出して連携し、掲載する商品数を100倍にすること、検索に100倍強くなる施策をすること、などを積極的の推進します。

 情報社会は一つの企業が大きな規模をもつことが必ずしも強い企業の条件にはなりません。自分たちが持つ能力や機能と社会にあるさまざまな企業や組織や仕組みなどとどのように結んで、ビジネスに必要な機能を形成するかが問われます。またそれを実行する者のみ成功裡にビジネスを推進することができます。

 

 
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