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計量器購入と計量器使用の法的適合性(コンプライアンス)の確保のために(執筆 横田俊英)

(副題)計量器購入の際には使用目的などをある程度販売者に告げることが法的適合性を確保するという意味でのコンプライアンスに通じる

(本文)

 計量とは何のことであるかとの問いに対する回答が一番多いのは「計量とは計量器のことである」という言葉である。計量器と使って何かをする。すなわち計量とは計量器を使って何かをすることである。

 計量器を使って温度をはかる、この計量器を温度計という。「目方」や「重さ」や「重量」などとしてとらえられる質量をはかる計量器がハカリ(計り・はかり)である。長さをはかる計量器はモノサシなどといわれる。計量とは「はかる」ことであり、はかることは計量器に通じるということで計量とは計量器ということになっているのが世の中の認識の現状である。

 はかること、つまり計量や計測や測定などは世の中で広く行われている。産業社会における企業などの工場の中で、学術分野において、健康や生活に関連する分野で、商取引や証明の行為としてなど、さまざまな分野で計量は行われここでさまざまな名称をもつ計量器が使われている。

 コンピュータの元をなす半導体は微細化の歴史を歩んできており、微細化の実現はコンピュータの能力の向上に直接につながってきた。コンピュータの計算能力は一般の人の及ぶところではない。昭和30年代の後半にあった公共の計算センターのコンピュータは熟達したカメラレンズの光の経路などを計算する人が1日かかってする作業を5分で処理していた。そのコンピュータの能力の向上をもってすれば今では1秒以下で同じ作業をしてしまうことであろう。

 微細な加工と微細な計測は表裏一体であり、微細に加工されていることを確かめるのは計測であり、また計測なくしては微細な加工はできない。半導体加工のステッパーの開発における計測の役割の大きさは伝説的な語りぐさになっている。

 計量器を使うために買うという行為に対して、買う側が十分な知識をもっていない場合でも、売り側がその目的に適した計量器の選定のお手伝いをする仕組みを形成してていることは大事であり、このことを通じて買う側の知識のなさから思い及ばす法令や規則に不適合なことをしてしまうことをも防ぐことができるのが望ましい。

 法的適合性を確保するビジネス行為のことをコンプライアンスと言うようになっている。計量器を使用する目的に取引とか証明ということが関わる場合には計量法の規定により原則として検定付きの計量器が必要である。検定付きを必要とする計量器の器種や計量行為の規定は普通の使用者には理解しにくい複雑な内容になっているので、計量器購入の際には使用目的などをある程度販売者に告げることが法的適合性を確保するという意味でのコンプライアンスに通じる。

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