(川上村の高冷地農業は清里農村センター(キープ)を創設したポール・ラッシュ(Paul Rusch )に起源を発する)
(写真は清里の清泉寮の広場から富士山の方角に向いて建てられているポール・ラッシュの像 5月24日撮影)
(タイトル)
川上村は高原野菜で有名な「レタス王国」で空は大きい(撮影5月24日 甲斐鐵太郎)
(本文)
都市から農村へ。東京から八ヶ岳山麓を経由して長野県川上村へ移動する。大きな空とその端にそびえる八ヶ岳連峰や金峰山そして瑞牆山(みずがきやま)などに囲まれた高原は標高1,000メートルをゆうに超えていて澄んだ空気は人の心を解放する。川上村は今では高原野菜の栽培地として有名であり、「レタス王国」と地元は称し他もこれを認めている。
私などのように都市に住んでいる人間は農村に移動すると気持ちがよくなる。川上村は都市の人々がこの村にきて遊ぶことを歓迎している。一部は別荘地となっているし自治体の林間学校のための施設もある。私の子供たちはこの村にあるYMCAの施設に宿泊してスキーをしていた。
レタス王国は村人に富をもたらしている。耕耘機など農業機械の利用によって少ない人手によって良質の野菜を生産する。米栽培は農業機械でほとんどまかなうことができる。レタスなど高原野菜は収穫に直接的な人手を一気に大量に必要とする。
5月24日にこの地を訪れると中国人の若い人々が村の道路上に目立っていた。農業研修としてこの地に計画的に大量に迎え入れているのである。この年のこの季節の中国人青年たちは赤い帽子をかぶっていた。
私は昼頃に川上村にいたので町の中心地にある焼き肉と蕎麦(そば)のお店で1,300円の焼き肉定食を食べて大満足した。蕎麦を食べたこともあり、お店の女主人が自分で打ったその蕎麦は独特である。季節の野菜などが添えられていても「天ぷら蕎麦」ではなく「盛り蕎麦」となっているので得した気持ちになる。用語とか言葉の共通性に疑いを持つ事例である。
八ヶ岳山麓に住みたいというのが私の願望である。八ヶ岳山麓に住んで何もしないで暮らしたい。生活のための糧をどうするのか。糧を得るための収入はどのように確保するのか。ということを深く考えずにそのように思うのであるから、現実味のあることではない。漠然と八ヶ岳山麓に住みたいと思っているのであり、何もしないでそこで暮らすことに憧れているのである。
そのような憧れを実現する術は別にして、暇(ひま)をつくってはブーとその地に行くことにしている。時にはオートバイで、時には自動車で、時には電車を利用して自転車を運んで。
レタス畑の丘と大きく広がる空、西の空にそびえる八ヶ岳連峰。夏でも冬でも秋でも春でも何時でもこの地に出かける。ありがたい所である。
(写真と文章は旅行家 甲斐鐵太郎) (書き殴って読み返しておりません。誤字、表現の不適切さなどについてはご容赦を)