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5月の高原に遅い春がきた 乗鞍高原の向こうにそびえる乗鞍岳(標高は3,025.6m)(撮影5月15日)



(副題)この地の5月15日はヤマザクラの花が咲いて、アンズ(杏)の白い花が競っていた。

(副副題)宿のドアを開けると硫黄のにおいが強く漂っていた。「オッ、凄いぞ」と思う。


(乗鞍高原の向こうにそびえる乗鞍岳(標高は3,025.6m)(撮影5月15日 甲斐鐵太郎))


(タイトル)

5月の高原に遅い春がきた 乗鞍高原の向こうにそびえる乗鞍岳(標高は3,025.6m)(撮影5月15日)

(本文)

 5月15日の乗鞍岳は岐阜県側の道路開きの前日であった。この日に宿をとったのが長野県側の旧安曇村鈴蘭地区の温泉地であったため岐阜県側に付けられた2,700m付近にある高層の駐車場、「畳平」まで雪の回廊を進む乗鞍スカイラインのバスは利用しなかった。宿泊日が木曜日であったために宿の客は私一人であった。宿のドアを開けると硫黄のにおいが強く漂っていた。「オッ、凄いぞ」と思う。酸性硫化水素泉ということでこの宿の湯は白濁していた。「いい湯だな」ということで翌日も泊まることにして、乗鞍高原を散策する。

 東京に本籍地がある私がの目は上高地と穂高連峰そして槍ヶ岳に向いているので、左手にある乗鞍岳(のりくらだけ)は除外されがちである。こうしたことを振り切って乗鞍高原の宿を予約しての乗鞍見物のなったのである。この地の5月15日はヤマザクラの花が咲いて、アンズ(杏)の白い花が競っていた。アンズは乗鞍高原を象徴する花である。宿の脇の窪地には水芭蕉がアンズと同じ白い花を咲かせていた。乗鞍高原は5月の連休を10日ほど過ぎるとやっと春になるのだ。

 乗鞍岳に私は20年ほど前に登っている。2003年にマイカー規制が実施されて以降はバスやタクシーでしか標高2,700の畳平に行くことができない。オートバイで一度、そして自動車で一度畳平まで行って、乗鞍岳に登った。登山の楽しみはさほどない行程であるので思い出としては大きくはない。

 その乗鞍高原の向こうにそびえる乗鞍岳のことである。乗鞍岳(のりくらだけ)の主峰の剣ヶ峰は標高は3,025.6mである。日本の山の標高の順位は富士山が図抜けていて3,776mである。以下はずっと標高が下がって2位の北岳が3,192m、3位の奥穂高岳が3,190m、名峰の誉れ高い槍ガ岳は4位で3,180m、立山は20位で3,015m、乗鞍岳は21位(3,025.6m)、私が好きな剣岳は23位で2,998mである。標高の順位をつければ大したことはないものの独立して存在する山塊としての乗鞍岳は富士山、北アルプスの穂高連峰、南アルプスの北岳などの峰みね、立山連峰に匹敵する山塊である。

 乗鞍高原は温泉が良い。白骨温泉もこの近くであり、温泉でくつろぐのがこの地を旅する極意のように思う。何しろ宿の隅々まで温泉の硫黄のにおいが充満しているのだから、その温泉に身を任せて心と体を解きほぐすに尽きる。

 乗鞍岳の山塊にはライチョウが生息する。乗鞍高原の宿の向こうの林では、朝と夕に野鳥の大きな声が聞こえていた。


(写真と文章は旅行家 甲斐鐵太郎) (書き殴って読み返しておりません。誤字、表現の不適切さなどについてはご容赦を)


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