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標高1,500メートルを走るビーナスラインは11月中旬だと山影は凍っている(11月15日 執筆 横田俊英)
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更けゆく秋の夜の金曜日には「明日のドライブコースをどこにしようか」を考えて過ごす。いや何時でもそんなことを考えているから、金曜日の夕方には中央道を西に走って途中で空いていそうな宿に電話をいれる。土曜日の夜に空きがあるかどうかは微妙であっても金曜日の夜なら空いている宿は必ずある。
東京で仕事を終えると早くに都心を出発しても3時間走ると諏訪湖に辿り着く。夜の9時に宿に着いて温泉に浸かって缶ビールでチビリとやると宿代は5千円である。一人で出かける旅はお仕着せの夕食を食べても面白くない。
諏訪湖から霧ヶ峰高原を走るビーナスラインに登るコースは私の週末ドライブのお定まりである。松本市まで足を伸ばしてそこから山辺を経て三城牧場を抜けて扉峠に出る。北に向けて走ると美ヶ原で南に行くと霧ヶ峰と車山だ。
秋の信州・松本は良いネギが穫れるのでそれを1,000円分も買ったらそれから3週間はネギの食い放題であった。山辺のワイナリーの広場では地元のラジオ放送が秋の好日に実況放送をしていて、地元の人たちが餅つきをして客に振る舞っていたので、食べてついでにオヤツにともう一人分もらいうけた。
11月中旬になると標高1,500メートルを走るビーナスラインは降りた霜が解けないままでまた霜が降りるてこれが凍ってアイスバーンになる。山影となる北斜面の道路は危険区域であり、何カ所もそのような場所があった。これは何時ものことだから要注意。
強い風や嵐がなけらば霧ヶ峰高原のススキは遅くまで白い穂を付けていて訪れる者を楽しませる。
霧ヶ峰高原の夏の風物詩のニッコウキスゲやレンゲツツジが一面に咲き乱れる中心地にあるドライブインが取り壊されているのを見たのは11月中旬のドライブのときであった。土産物屋で買い物をしなくなった最近の観光客であるから、そんなこともあって店を閉じたのだろうと推測した。お店を取り壊した重機の運転手はお店は再開しないと話していた。霧ヶ峰高原に一つの区切りがついたのであろう。強清水にある諏訪市が運営するスキー場はずっと困難な経営をつづけている。
白樺湖から小淵沢のインターに抜ける道中で好みの食糧を買い込んで家路に就くのであるが、ついつい欲を出して川上村の高原野菜の収穫を終えた丘陵を走ることになる。
(写真と文章は横田俊英)
(書き殴って読み返しておりません。誤字、表現の不適切さなどについてはご容赦を)