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「富士登山のすすめ」 富士山は情けないほどゆっくりゆっくりと登ること(8月15日 執筆 横田俊英)
(副題)富士登山がブームになっていて富士登山のバスツアーが沢山組まれ販売されている。15,000円あれば用が足りるから安いしお気軽登山ということになる。
(副副題)混雑時期にはマイカー規制がかかるので出かかるときは地元役所や交通機関に問い合わせて確認しなければ出直しを余儀なくされる
写真は富士登山の様子。
上から
(1)吉田・河口湖口5合目の賑わい。
(2)富士を登る。外国人登山者が多い。この人たちはバスを利用しての日帰り登山だ。
(3)8合目の山小屋の休憩所。
(4)山頂への登りの途中で。向こう側は下り専用も道。砂塵があがるので下り道は花粉症用のマスクを着用すると好都合だ。
(5)夕暮れの午後7時には明日のご来光を目指して登山者が8合目の山小屋を目指している。写真は吉田口6合目の夕暮れの賑わい。
(撮影 横田俊英)
「富士登山のすすめ」 富士山は情けないほどゆっくりゆっくりと登ること(8月15日 執筆 横田俊英)
(本文)
富士登山がブームになっていて富士登山のバスツアーが沢山組まれ販売されている。
その多くは昼近くの午前中に富士山の5合目に着いて、富士山8合目の山小屋の案内人に連れられて小屋に泊まって4時間ほど仮眠して、翌日午前1時に出発して山頂に立って朝日を見て下山するという企画である。
料金は曜日などによって変動があり、15,000円あれば用が足りるから安いしお気軽登山ということになる。こうして集まったツアー客は登山に精通した人達ではないから、初めパッパと元気よく歩いて途中で筋肉のスタミナを使い果たして下山は太ももがパンパンで後歩きする屈強な男達が多くいる。
標高3,776メートルの富士山は標高が上がるほどに酸素が少なくなるから、登り方は情けないほどゆっくりゆっくりとすることがよいし、できるだけ時間を多く取って登ることである。
その夏の富士山は祭りだ。
夏の間に富士登山をする人は20万人とも30万人ともいわれ、富士山5合目まで自家用車や観光バスででかける人を含めるともっと多くなる。
富士登山は吉田・河口湖口、須走口(本8合目で吉田・河口湖口と合流)、富士宮口、御殿場口のコースがあって5合目までは車で行く。
混雑時期にはマイカー規制がかかるので出かかるときは地元役所や交通機関に問い合わせて確認しなければ出直しを余儀なくされる。
標高2300メートルの富士スバルラインの富士山5合目は休日にはごった返しで屋台で焼かれる焼きそばと売店のアイスクリームがよく売れる。
空気がスカッと澄んでいて富士山頂が仰ぎ見ることができるこの場所は晴れていると人を祭り気分にさせる。
富士山は外国人の日本観光の人気場所であるので登山者の1割ほどはそうした人々である。
日本人でも小学3年生程度の年少者を連れた家族登山が目に付き、一家の主(あるじ)は「頑張れ、頑張れ」と声を出して高山病で苦しむ奥さんやへばっている子供を激励する。
7合目から8合目にかけての溶岩の急登を足の力の限りを尽くして登るとその先はガタガタとなって少し歩いては長く休むということになって、このへんで登頂を断念して引き返す人がいる。雨や風と寒さへの防御をしないで登頂を試みる人が少なくないので、頂上まで行くぞと思って出発した人の5割ほどは引き返すことになるという書き物もある。
吉田・河口湖口からは登りに6時間、下りに4時間であり、これに休憩時間を合わせた時間が富士登山となる。
夏の晴れた日の午前7時に5合目を出発して午後にここに戻ってきた。踏ん張らず、頑張らず、空気の薄い場所では呼吸が苦しくないようにそっとそっと登っていると、ガーと先に行った外国人や家族連れといつの間にか抜きつ抜かれつの行程となっている。頑張らず、踏ん張らずに登るのが富士登山のこつであるようだ。
写真は富士登山のようす。(写真と文章は横田俊英)
(書き殴って読み返しておりません。誤字、表現の不適切さなどについてはご容赦を)
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