写真は霧が峰高原の7月22日
上から
(1)車山肩の駐車場付近の風景とニッコウキスゲを楽しむ人々
(2) ニッコウキスゲの花園で記念撮影
(3)霧が峰のハイライトコースを行く行楽のバスとマイカー
(4)青し空、緑の草原と山小屋がある風景はビーナスラインならではの美しい景色(まばらに咲くニッコウキスゲは黄色ではなく緑に見える)
(撮影 横田俊英)
霧ヶ峰高原のニッコウキスゲは7月20日前後に満開となって1カ月ほどの短い夏を歌いあげる(7月22日 執筆 横田俊英)
(本文)
霧ヶ峰高原を黄色に染めるニッコウキスゲが咲くと夏が来たと言い、ニッコウキスゲが少なくなってマツムシソウの薄紫色の花が目立つようになると風立ちぬ秋になる。
その高原の夏の前奏となるのがレンゲツツジで6月中旬に車山肩の駐車場周辺や車山などを赤い絨毯にする。盛りが2週間ほどのレンゲツツジの後でニッコウキスゲが出てきて7月20日前後の1カ月ほどの霧ヶ峰高原の短い夏を歌いあげる。
この高原はビーナスラインといる高原道路で小淵沢・茅野から松本までをつないでいて、霧ヶ峰周辺の道路はスキー場への足として冬場でも使えるので、四季を通じて高原の自然に親しむことができる。
八ヶ岳から霧ヶ峰高原へとつづく一体は別荘地帯となっていて、遠目には見えないようにすそ野の樹林帯に建物が隠れている。北杜市(旧長坂町)や小淵沢町に住まいを移しており、長門町(現・長和町)の学者村に夏用の住まいを持っている知人がいて私にはうらやましい。
八ヶ岳登山の最短基地である美濃戸口にまで別荘地が迫っているのは自家用車が日本の交通手段になっていることの結果である。
自動車という便利な道具と地球環境などとの調和を図るための社会政策を打ち立てて推進することになり、それは燃料電池をエネルギー源にすることによって実現されることになるだろう。
短絡的な自然保護政策が招くまずい結果を大菩薩峠と大菩薩嶺付近に見ることができ、秋口に咲くヤナギランなどが鹿に食い荒らされたために尾根付近はクマザサの林に変わってしまった。霧ヶ峰高原も鹿がニッコウキスゲなどの草花を食い荒らしている。
松本からビーナスラインに登って扉峠付近に腰を下ろして遠くを眺めていたら夜行性の鹿が林の中の草地で餌をはんでいた。
クマザサの林よりも様々な草花が生息する状況の方が自然が豊であるのだ。
霧ヶ峰高原のコロボックルヒュッテ周辺のニッコウキスゲの花園が便所くさかったのは鹿の尿が原因であった。
写真はニッコウキスゲが最盛期の霧ヶ峰高原。(写真と文章は横田俊英)
(書き殴って読み返しておりません。誤字、表現の不適切さなどについてはご容赦を)