(本文)
夏の日陰道を行ったり来たりスイスイと飛ぶのがオニヤンマです。
黒の体に黄色の縞模様で大きな跳ね、大きな体、大きな目をしております。オニヤンマはトンボの王様です。
相模湖付近のオニヤンマは7月中旬には姿を見せますが猛暑のなか、木陰の道を行ったり来たりと悠然と飛んでいる姿をよく見かけるのは8月になってからです。
車にぶつかって道に落ちているオニヤンマがおりますから、トンボたちも車社会にまだ馴染んでいないようです。
7月中旬過ぎにもなりますと空の開けた野原ではウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉、うすばきとんぼ)が、スーイ、スーイと何匹も空中を散策しております。ウスバキトンボは滑空の名手です。
ウスバキトンボは赤とんぼと区別が付きにくい大きさと体色をしておりますが、赤とんぼよりは平べったく見えて、羽もおおきのです。名前の通りに黄色みががっております。見慣れてくると飛び方で直ぐそのトンボがアキアカネではなくてウスバキトンボであることが判別できます。
夏の盛りのころから秋にかけて広場の上空を軽やかに風に乗って群れて飛ぶウスバキトンボを見ていると、自由を感じさせます。
ウスバキトンボは相模湖周辺を含めて関東地方では夏の盛りから秋にかけて見ることができます。
このトンボは南西諸島で成虫になって北上する過程で産卵し、それがそのシーズンのうちに成虫になって、これを繰り返すのだそうです。偏西風にのって一気に北上する個体もいるようですし、東北地方にも普通におります。そして一部は海を渡って北海道に達します。
オニヤンマの大きく威嚇的な姿を見ると日本の夏の凄さを感じます。そしてウスバキトンボが広場の上空を何時とまるのかも知れない様子でずっと舞っている姿はエネルギッシュでもあり、自由さを感じさせます。
アカハラは間抜けな姿で道路をよぎっていきますが、オニヤンマは木陰の道路をスイスイです。そしてウスバキトンボが広場の上空でフーワフワと舞っております。
青い空に積乱雲の白い雲が緑濃い高尾山方面の上空にわき上がります。日本の夏は今が盛りです。
(書き殴って読み返しておりません。誤字、表現の不適切さなどについてはご容赦を)